シリアのクルド人国会議員、YPGによる民族浄化は「事実無根」と否定(2015年6月18日)

シリア・クルド人国民イニシアチブ代表のウマル・ウースー人民議会議員は、『ワタン』(6月18日付)に、ラッカ県タッル・アブヤド市を制圧した西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が「民族浄化」を行っているとするトルコ政府やジハード主義・アル=カーイダ系武装集団の主張に関して、「事実無根」と否定するとともに、人民防衛隊の「次の目標はラッカ市だ」と述べた。

al-Watan, June 18, 2015などをもとに作成。

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化学兵器禁止機関(OPCWは)米国船籍MVケープ・レイで行われていた危険度の高いシリアの化学兵器関連物質約600トンの廃棄作業が完了したと発表(2015年6月18日)

化学兵器禁止機関(OPCW)は声明を出し、シリア国内から搬出され、米国船籍MVケープ・レイで行われていた危険度の高い化学兵器関連物質約600トンの廃棄作業が完了したと発表し、歓迎の意を示した。

AFP, June 18, 2015、AP, June 18, 2015、ARA News, June 18, 2015、Champress, June 18, 2015、al-Hayat, June 19, 2015、Iraqi News, June 18, 2015、Kull-na Shuraka’, June 18, 2015、al-Mada Press, June 18, 2015、Naharnet, June 18, 2015、NNA, June 18, 2015、Reuters, June 18, 2015、SANA, June 18, 2015、UPI, June 18, 2015などをもとに作成。

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クナイトラ県で、シリア軍が自由シリア軍南部戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦(2015年6月18日)

クナイトラ県では、ロイター通信(6月18日付)などによると、シャアル丘、ブザーク丘などの丘陵地帯からクナイトラ市北部にいたる一帯(シリア政府支配下)で、シリア軍は自由シリア軍南部戦線などジハード主義武装集団の攻撃を撃退、反体制武装集団戦闘員200人以上を死傷させた。

自由シリア軍南部戦線のイサーム・ライイス報道官のツイッターでの書き込みによると、この攻撃は、シャームの民のヌスラ戦線を除く武装集団によるもので、バアス市、ハーン・アルナバ市、第90旅団基地などのシリア政府支配地域の攻略をめざしているという。

一方、SANA(6月18日付)によると、クルーム丘周辺、ジャバーター・ハシャブ村、ティーハ村、マスハラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県、SANA(6月18日付)によると、ダルアー市難民キャンプ地区、バジャービジャ地区などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市西部のティシュリーン通り(シリア政府支配地域)のビルにロケット弾が直撃し、住民8人が死亡した。

同監視団によると、アシュラフィーヤ地区を占拠している反体制武装集団が15日以降、アレッポ市西部(シリア政府支配地域)への砲撃を強めており、すでに63人の民間人が犠牲となっているという。

一方、アレッポ市ラーシディーン地区では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ人からなるクドス旅団がジハード主義武装集団と交戦した。

他方、SANA(6月18日付)によると、アレッポ市ライラムーン地区、シャイフ・ルトフィー村、マアーッラト・アルティーク村、マンスーラ村、カフルハムラ村、ブラート村などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、シャーム戦線のシューラー評議会は声明を出し、アブドゥルアズィーズ・サラーマ総司令官の辞表を受理するとともに、ムハンマド・アリー・ハルクーシュ氏を新司令官に任命したと発表した。

またアレッポ市などで活動するアブー・アマーラ特殊任務中隊は声明を出し、イラク人民兵組織アブー・ファドル・アッバース旅団のマダル・ジャアファリー司令官(レバノン人)を17日に殺害したと発表した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市をシリア軍が「樽爆弾」で空爆し、子供1人が死亡した。

一方、SANA(6月18日付)によると、タルビーサ市郊外一帯をシリア軍が空爆し、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(6月18日付)によると、ナシャービーヤ町、ダクワ丘、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(6月18日付)によると、ザーヒヤ山、カトフ・ルンマーン村、ヌーバ村、カビール村、ワーディー・アズラク、ダッラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(6月18日付)によると、アブー・ズフール航空基地一帯、タッル・サラムー村、マジャース村、バズィート村、ジャンナト・クラー村、サフン村などをシリア軍が空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(6月18日付)によると、ラターミナ町、タマーニア町、マンスーラ村、マアルカバ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月18日付)によると、ジャフラ村、マリーイーヤ村、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、6月17日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は16回におよび、ハサカ市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、タッル・アブヤド市近郊(4回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 18, 2015、AP, June 18, 2015、ARA News, June 18, 2015、Champress, June 18, 2015、al-Hayat, June 19, 2015、Iraqi News, June 18, 2015、Kull-na Shuraka’, June 18, 2015、al-Mada Press, June 18, 2015、Naharnet, June 18, 2015、NNA, June 18, 2015、Reuters, June 18, 2015、SANA, June 18, 2015、UPI, June 18, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領の長男ハーフィズ・バッシャール・アサド氏が優秀な成績で義務教育を修了(2015年6月18日)

クッルナー・シュラカー(6月18日付)は、政権支持者の間で、アサド大統領の長男ハーフィズ・バッシャール・アサド氏が基礎教育(初等・中等義務教育)を優秀な成績で修了したとの情報が、成績証明書の画像とともに拡散されている、と伝えた。

Kull-na Shuraka', June 18, 2015
Kull-na Shuraka’, June 18, 2015
Kull-na Shuraka', June 18, 2015
Kull-na Shuraka’, June 18, 2015

 

AFP, June 18, 2015、AP, June 18, 2015、ARA News, June 18, 2015、Champress, June 18, 2015、al-Hayat, June 19, 2015、Iraqi News, June 18, 2015、Kull-na Shuraka’, June 18, 2015、al-Mada Press, June 18, 2015、Naharnet, June 18, 2015、NNA, June 18, 2015、Reuters, June 18, 2015、SANA, June 18, 2015、UPI, June 18, 2015などをもとに作成。

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YPGはタッル・アブヤド市郊外の22カ村をダーイシュ(イスラーム国)から奪還(2015年6月18日)

ラッカ県では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は過去24時間で、タッル・アブヤド市・アイン・イーサー市間の街道に位置するカンタリー村、ビール・アティーヤ村、ジャアファル村など22カ村をダーイシュ(イスラーム国)から奪還し、制圧したと発表した。

またシリア人権監視団によると、タッル・アブヤド市で、ダーイシュが仕掛けた地雷に触れた男性1人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ジャズル・ガス採掘所一帯、シャーイル・ガス採掘所一帯でシリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、またシリア軍はタドムル市各所を空爆した。

一方、SANA(6月18日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯、シャーイル・ガス採掘所一帯、タドムル市一帯、タフハ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、イドリブ国境に近いガーブ平原のジューリーン村のシリア軍兵舎を反体制武装集団が攻撃し、シリア軍兵士多数が死亡した。

これに対して、シリア軍はタマーニア町を「樽爆弾」などで空爆するとともに、アアワル丘、ハッターブ町、イリヤース村、フライカ村で反体制武装集団と交戦、ジハード主義武装集団戦闘員6人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(6月18日付)によると、サルハー村、ジャニー・アルバーウィー村、ウンム・イッズ村、クカイリバート村、イッズッディーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、6月18日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して23回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は11回におよび、ラッカ市近郊(1回)、ハサカ市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)、タッル・アブヤド市近郊(5回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 18, 2015、AP, June 18, 2015、ARA News, June 18, 2015、Champress, June 18, 2015、al-Hayat, June 19, 2015、Iraqi News, June 18, 2015、Kull-na Shuraka’, June 18, 2015、al-Mada Press, June 18, 2015、Naharnet, June 18, 2015、NNA, June 18, 2015、Reuters, June 18, 2015、SANA, June 18, 2015、UPI, June 18, 2015などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表「シリア政府はいかなる状況下にあろうとすべての民間人を保護する責任がある」(2015年6月18日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、4日にわたるシリア滞在を終えるにあたって声明を出し、「シリア政府はいかなる状況下にあろうとすべての民間人を保護する責任がある」と述べ、反体制武装集団が支配する地域、とりわけ住宅地区への「樽爆弾」の使用停止を呼びかけた。

デミストゥラ共同特別代表は、15日にシリアのダマスカスに入り、アサド大統領、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣らと会談していた。

ARA News(6月18日付)が伝えた。

AFP, June 18, 2015、AP, June 18, 2015、ARA News, June 18, 2015、Champress, June 18, 2015、al-Hayat, June 19, 2015、Iraqi News, June 18, 2015、Kull-na Shuraka’, June 18, 2015、al-Mada Press, June 18, 2015、Naharnet, June 18, 2015、NNA, June 18, 2015、Reuters, June 18, 2015、SANA, June 18, 2015、UPI, June 18, 2015などをもとに作成。

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