自由シリア軍南部戦線第1軍がジハード主義武装集団とともにスワイダー県の軍事飛行場攻略に向けた作戦開始を発表(2015年6月10日)

第52旅団基地一帯を制圧した自由シリア軍南部戦線第1軍は、ヤルムーク軍、ヒヤーラ・ザイディー旅団、ウマリー旅団、フルカーン旅団、ムハージリーン・ワ・アンサール旅団、ハック旅団とともに、スワイダー県のサアラ航空基地攻略に向けた作戦(暴君放逐の戦い)を開始したと発表した。

Kull-na Shuraka', June 10, 2015
Kull-na Shuraka’, June 10, 2015

 

AFP, June 10, 2015、AP, June 10, 2015、ARA News, June 10, 2015、Champress, June 10, 2015、al-Hayat, June 11, 2015、Iraqi News, June 10, 2015、Kull-na Shuraka’, June 10, 2015、al-Mada Press, June 10, 2015、Naharnet, June 10, 2015、NNA, June 10, 2015、Reuters, June 10, 2015、SANA, June 10, 2015、UPI, June 10, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織「ヌスラ戦線」が「グータ・ファトフ軍」の結成を呼びかける(2015年6月10日)

アル=カーイダ系組織シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動するすべての武装集団に対して「グータ・ファトフ軍」としての結集を呼びかけた。

東グータ地方は、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合が東グータ統一軍事司令部をすでに結成しており、これらの武装集団とりわけイスラーム軍とヌスラ戦線は、ダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯でのダーイシュ(イスラーム国)との共闘の是非をめぐって必ずしも良好な関係にはない。

Kull-na Shuraka', June 10, 2015
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AFP, June 10, 2015、AP, June 10, 2015、ARA News, June 10, 2015、Champress, June 10, 2015、al-Hayat, June 11, 2015、Iraqi News, June 10, 2015、Kull-na Shuraka’, June 10, 2015、al-Mada Press, June 10, 2015、Naharnet, June 10, 2015、NNA, June 10, 2015、Reuters, June 10, 2015、SANA, June 10, 2015、UPI, June 10, 2015などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長「ヌスラ戦線はアルサールで大敗を喫した…。ダーイシュ(イスラーム国)との戦いが始まった」(2015年6月10日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、アル=カーイダ系組織シャームの民のヌスラ戦線が、ベカーア県バアルベック郡アルサール地方で「大敗を喫した」と述べた。

イランの最高指導者アリー・ハーメネイー師に関する会議で公開されたビデオ演説で、ナスルッラー書記長は「過去数日間で、カラムーン地方において大きな進展があり、戦略的な高地、山岳地帯が今や、シリア軍とレジスタンスによって制圧された…。一方アルサール地方でも大きな進展があり、ヌスラ戦線は大敗を喫した」と述べた。

ナスルッラー書記長はまた「カラムーン地方と東レバノン山地においてダーイシュ(イスラーム国)との戦いが始まった…。我々はいかなる犠牲を払おうと、タクフィール主義者を根絶すると決意している」と強調した。

なお、ナスルッラー書記長は「ダーイシュはカーア地方、ラアス・バアルベック地方における我々の士気をくじこうとして、我々を攻撃したが、レジスタンスの同胞たちは彼らに報復し、数十人を死傷させた」と述べ、9日にベカーア県バアルベック郡のカーア村・ラアス・バアルベック村間に位置するマズハバ高地のヒズブッラー拠点がダーイシュの攻撃を受けたことを認めた。

ナハールネット(6月10日付)などが伝えた。

AFP, June 10, 2015、AP, June 10, 2015、ARA News, June 10, 2015、Champress, June 10, 2015、al-Hayat, June 11, 2015、Iraqi News, June 10, 2015、Kull-na Shuraka’, June 10, 2015、al-Mada Press, June 10, 2015、Naharnet, June 10, 2015、NNA, June 10, 2015、Reuters, June 10, 2015、SANA, June 10, 2015、UPI, June 10, 2015などをもとに作成。

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イスラーム軍はアフマド法務大臣を誘拐したと発表、大臣は電話で事実無根と否定(2015年6月10日)

イスラーム軍は声明を出し、首都ダマスカス県に潜入し、ナジュム・アフマド法務大臣を誘拐し、ダマスカス郊外県東グータ地方に連れ去ったと発表した。

しかし、アフマド法務大臣は複数のメディアの電話取材に応じ、イスラーム軍の声明が事実無根だと否定した。

これに対して、イスラーム軍広報局は再び声明を出し、「ダマスカス中心部で重要人物の拉致に成功した」と繰り返し主張し、またこの人物の身元については「安全上理由」で詳細を明らかにすることを否定した。

『ハヤート』(6月11日付)が伝えた。

AFP, June 10, 2015、AP, June 10, 2015、ARA News, June 10, 2015、Champress, June 10, 2015、al-Hayat, June 11, 2015、Iraqi News, June 10, 2015、Kull-na Shuraka’, June 10, 2015、al-Mada Press, June 10, 2015、Naharnet, June 10, 2015、NNA, June 10, 2015、Reuters, June 10, 2015、SANA, June 10, 2015、UPI, June 10, 2015などをもとに作成。

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シリア外務省が国連に書簡を提出し、カタールによる嘘の情報発信とテロ支援に抗議(2015年6月10日)

外務在外居住者省は国連事務総長および安保理議長に宛てて書簡を提出し、シリア情勢をめぐって嘘の情報を発信し、「テロ組織」への支援を続けるカタール政府を非難、早急に必要な対応を講じるよう要請した。

AFP, June 10, 2015、AP, June 10, 2015、ARA News, June 10, 2015、Champress, June 10, 2015、al-Hayat, June 11, 2015、Iraqi News, June 10, 2015、Kull-na Shuraka’, June 10, 2015、al-Mada Press, June 10, 2015、Naharnet, June 10, 2015、NNA, June 10, 2015、Reuters, June 10, 2015、SANA, June 10, 2015、UPI, June 10, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がヒムス県中部のジャズル・ガス田一帯を制圧、ラッカ県のトルコ国境ではYPGなどによる攻勢続く(2015年6月10日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がジャズル・ガス採掘所一帯、ジハール油田一帯に進軍し、シリア軍と交戦した。

同監視団によると、ダーイシュはタイフール航空基地近郊を通過するジャズル・ガス採掘所からのパイプラインを爆破するなどして攻勢を強め、マサール・プレス(6月10日付)によると、ダーイシュは、ジャズル・ガス採掘所を制圧したという。

この戦闘で、シリア軍兵士10人以上を殺害したという。

一方、SANA(6月10日付)によると、ジャズル・ガス一帯、柑橘農園、ジバーブ・ハマド村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、マサース・プレス(6月10日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ラッカ革命家旅団などからなるユーフラテスの火山合同作戦司令室がトルコ国境に位置するダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点タッル・アブヤド市郊外でダーイシュと交戦し、9カ村を新たに制圧した。

ARA News(6月10日付)によると、制圧したのはスルーク町近郊のマーリハ村、ビイル・ムハイスィン村、アーリヤ村、ワースィタ村、アムハルマラ村、スッカリーヤ村など。

クッルナー・シュラカー(6月10日付)によると、ユーフラテスの火山合同作戦司令室の攻勢を受け、ダーイシュはマブルーカ村とスルーク町をつなぐ街道に架かるキタール橋を爆破・破壊し、タッル・アブヤド市方面に後退した。

AFP(6月10日付)が、タッル・アブヤド市郊外で、ダーイシュとユーフラテスの火山合同作戦司令室の戦闘が激化しているのを受け、住民約2,000人がトルコ領内に避難していると伝えた。

トルコ高官筋によると、このなかには、イラクでの戦果を逃れてシリアに非難していた686人も含まれているという。

ARA News, June 10, 2015
ARA News, June 10, 2015

 

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つシャッダーディー市各所を空爆、またハサカ市南西部のアブヤド街道で、シリア軍、国防隊とダーイシュが交戦した。

一方、SANA(6月10日付)によると、ハサカ市南部郊外のハサカ市・シャッダーディー市間街道など、スーダー村、アブド村、ワトワーティーヤ村、アーリヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(6月10日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマヤーディーン市郊外の遺跡(ラフバ城)で、クルド人戦闘員4人を公開処刑した。

4人は、アレッポ県アイン・アラブ市で、ダーイシュ戦闘員に紛れ込み活動しているところを逮捕されていたという。

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アレッポ県では、SANA(6月10日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(6月10日付)によると、ブサイナ高地一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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有志連合の合同司令部は10日、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して29回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は16回におよび、ハサカ市近郊(1回)、ラッカ市近郊(7回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)、アイン・アラブ市近郊(4回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 10, 2015、AP, June 10, 2015、ARA News, June 10, 2015、Champress, June 10, 2015、al-Hayat, June 11, 2015、Iraqi News, June 10, 2015、Kull-na Shuraka’, June 10, 2015、al-Mada Press, June 10, 2015、Masar Press Agency, June 10, 2015、Naharnet, June 10, 2015、NNA, June 10, 2015、Reuters, June 10, 2015、SANA, June 10, 2015、UPI, June 10, 2015などをもとに作成。

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ダルアー県、ダマスカス郊外県、アレッポ県などでシリア軍と反体制武装集団が交戦(2015年6月10日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、自由シリア軍南部戦線などジハード主義武装集団によって制圧された第52旅団基地一帯をシリア軍が4回にわたり空爆、また同基地に近いフラーク市に「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(6月10日付)によると、フラーク市、マタッラ村、ルワイサート村、ハバブ町、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ウマリー旅団、ヤルムーク軍、ムハーリジーン・ワ・アンサール軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方のジャラージール町無人地帯で、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月10日付)によると、ジャラージール町無人地帯で、シリア軍とレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)がシャームの民のヌスラ戦線の掃討を続けた。

シリア軍はまた、バイト・ジン村、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、フサイニーヤ町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(6月10日付)によると、アレッポ市バニー・ザイド地区、スッカリー地区、ブスターン・カスル地区、シャイフ・サイード地区、ジャズマーティー地区、カルム・タッラーブ地区、ラーシディーン地区、シャッアール地区、ライラムーン地区、ファルドゥース地区、サーリヒーン地区、スーク・ジャバス地区、ヒヤーン、シャイフ・ルトフィー、ナイラブ航空基地一帯、バヤーヌーン町、タッル・ムサイビーン村、タッル・スースィーン村、マタアーヤー村、バーシュカウィー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、タウヒード旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(6月10日付)によると、タッルドゥー市、タッル・ザハブ町、ラスタン市一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ヒムス軍団、ファールーク大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(6月10日付)によると、ファースィダ村、ジャニー・アルバーウィー村、ヌアイマ村、ウカイリバート町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 10, 2015、AP, June 10, 2015、ARA News, June 10, 2015、Champress, June 10, 2015、al-Hayat, June 11, 2015、Iraqi News, June 10, 2015、Kull-na Shuraka’, June 10, 2015、al-Mada Press, June 10, 2015、Naharnet, June 10, 2015、NNA, June 10, 2015、Reuters, June 10, 2015、SANA, June 10, 2015、UPI, June 10, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織「ヌスラ戦線」がイスラーム教少数派(ドゥルーズ派)住人数十人を処刑(2015年6月10日)

イドリブ県では、ARA News(6月10日付)によると、アル=カーイダ系組織シャームの民のヌスラ戦線が、サマーク山にあるカルブ・ルーザ村で、8才の子供1人を含む住民数十人を処刑した。

処刑されたのはイスラーム教ドゥルーズ派の宗徒で、スワイダー調整広報局高官によると、ヌスラ戦線がシリア軍兵士の住居を接収しようとしたのを、住民によって阻止されたため、処刑したという。

ヌスラ戦線は、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動などとともに3月にファトフ軍を結成し、イドリブ県の大部分を制圧している。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサラーキブ市、アリーハー市などを空爆し、子供3人、女性2人を含む10人が死亡した。

一方、SANA(6月10日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、マジャース村、マアッラーター村、ムシュミシャーン村、アイン・バーリダ村、マルイヤーン村、アリーハー市、サラーキブ市をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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