シリア国民連合はYPGによる住民強制移住をめぐって国連調査委員会の派遣を主唱(2015年6月27日)

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯などで西クルディスタン移行期民政局が行っているとされる住民の強制移住に関して、国連による調査委員会の派遣を主唱した。

AFP, June 27, 2015、AP, June 27, 2015、ARA News, June 27, 2015、Champress, June 27, 2015、al-Hayat, June 28, 2015、Iraqi News, June 27, 2015、Kull-na Shuraka’, June 27, 2015、al-Mada Press, June 27, 2015、Naharnet, June 27, 2015、NNA, June 27, 2015、Reuters, June 27, 2015、SANA, June 27, 2015、UPI, June 27, 2015などをもとに作成。

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トルコ軍参謀長はダウトオール首相によるシリアへの軍事侵攻計画を拒否(2015年6月27日)

『ヒュッリイェト』(6月27日付)などは、トルコ軍の複数の消息筋の話として、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つでトルコ国境に位置するタッル・アブヤド市(ラッカ県)を制圧したことを受けて、18日にアンカラで開かれたトルコの安全保障会議で、アフメト・ダウトオール首相が、シリアのクルド人勢力の勢力拡大を阻止するためジャラーブルス市(アレッポ県)一帯、マーリア市一帯へのトルコ軍の介入を主張、これに対してネジュデト・オゼル参謀長が拒否していたことを明らかにした。

『ハヤート』(6月28日付)が伝えた。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、シリア北部での西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と有志連合の連携に関して「いかなる代償を払おうと、クルド国家の樹立を認めることはない。こうした話をとくに西側諸国に向けて行いたい」と述べた。

AFP, June 27, 2015、AP, June 27, 2015、ARA News, June 27, 2015、Champress, June 27, 2015、al-Hayat, June 28, 2015、Iraqi News, June 27, 2015、Kull-na Shuraka’, June 27, 2015、al-Mada Press, June 27, 2015、Naharnet, June 27, 2015、NNA, June 27, 2015、Reuters, June 27, 2015、SANA, June 27, 2015、UPI, June 27, 2015などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動は、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を拒否した部隊を追放(2015年6月27日)

シャーム自由人イスラーム運動は声明を出し、ダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯およびタダームン区で活動していた二つの部隊が、命令を拒否し、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘から脱走した、として追放処分としたと発表した。

クッルナー・シュラカー(6月27日付)によると、追放処分となったのは、アブー・アリー・アンサール氏が率いる武装集団だという。

AFP, June 27, 2015、AP, June 27, 2015、ARA News, June 27, 2015、Champress, June 27, 2015、al-Hayat, June 28, 2015、Iraqi News, June 27, 2015、Kull-na Shuraka’, June 27, 2015、al-Mada Press, June 27, 2015、Naharnet, June 27, 2015、NNA, June 27, 2015、Reuters, June 27, 2015、SANA, June 27, 2015、UPI, June 27, 2015などをもとに作成。

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ダルアー市でシリア軍がヌスラ戦線、自由シリア軍などからなる「南部の嵐の戦い」武装集団と交戦(2015年6月27日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市で、シリア軍、国防隊が、「南部の嵐の戦い」作戦を進める自由シリア軍南部戦線、シャームの民のヌスラ戦線などとの戦闘を継続した。

25日に本格化したこの戦いでの死者数は91人(反体制武装集団60人、シリア軍18人、民間人11人)にのぼるという。

シリア軍はまた、タファス市、ヌアイマ村、ジーザ町、アルマー町一帯、ヤードゥーダ村、ナスィーブ村を空爆・砲撃、ナスィーブ村では子供4人、女性6人を含む11人が死亡したという。

一方、SANA(6月27日付)によると、ダルアー市各所、ヤードゥーダ村、ナスィーブ村、イブタア町、ヌアイマ村、タッル・シハーブ町、ガラズ刑務所一帯、タファス市・アトマーン村街道、アルマーで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ワディーヒー村近郊のマフルーカート丘一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団(パレスチナ人)が、ジハード主義武装集団と交戦した。

クッルナー・シュラカー(6月27日付)によると、この戦闘でジハード主義武装集団はマフルーカート丘を制圧したという。

一方、SANA(6月27日付)によると、バンーン・フッス村、マギーラート・シブリー村、ハーン・トゥーマーン村、ハーン・アサル村、マンスーラ村、ダイル・ハーフィル市、ヒルバト・マアースィル村、スヌーバル丘、ファーフィーン村、アアザーズ市、アレッポ市ライラムーン地区、アンサーリー地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がカラムーン地方無人地帯でシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が同地を砲撃した。

一方、SANA(6月27日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、カラムーン地方北部(ジャルジール村)無人地帯、ザバダーニー市一帯、ドゥーマー市、アイン・タルマー村、ザマルカー町を空爆し、ヌスラ戦線、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(6月27日付)によると、アイン・フサイン村、カフルラーハー市、カワースィヤ村、ラスタン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(6月27日付)によると、カスタル村、ハマーディー・ウマル村、ハッダージュ村、ラスム・アドゥール村、アイドゥーン村などをシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(6月27日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、マジャース村、タッル・サラムー村、ラアフィーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(6月27日付)によると、サラヤー村、フルワ村、バイト・イブリク村、ラウダ村、カスブ村、ダルーシャーン村、サルマー町一帯をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 27, 2015、AP, June 27, 2015、ARA News, June 27, 2015、Champress, June 27, 2015、al-Hayat, June 28, 2015、Iraqi News, June 27, 2015、Kull-na Shuraka’, June 27, 2015、al-Mada Press, June 27, 2015、Naharnet, June 27, 2015、NNA, June 27, 2015、Reuters, June 27, 2015、SANA, June 27, 2015、UPI, June 27, 2015などをもとに作成。

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YPGがアイン・アラブ市からダーイシュ(イスラーム国)を再び放逐(2015年6月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市でトルコ領内から25日に潜入したとされるダーイシュ(イスラーム国)を西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が撃破、アイン・アラブ市全土を再び完全制圧した。

人民防衛隊のライドゥール・ハリール報道官によると、アイン・アラブ市で撃破されたダーイシュ戦闘員のうち8人ほどが、トルコ領内に敗走したという。

人民防衛隊はアイン・アラブ市南部および南西部でダーイシュ戦闘員と交戦、有志連合もアイン・アラブ市南部郊外のスィッリーン町交差点一帯のダーイシュ拠点を空爆、人民防衛隊を援護した。

このほかにも、アイン・アラブ市西部のシュユーフ・ファウカーニー町近郊のユーフラテス川東岸一帯で人民防衛隊とダーイシュが交戦、有志連合が援護空爆を行った。

有志連合の空爆などでダーイシュ戦闘員18人が死亡した。

アイン・アラブ市一帯での3日間におよぶ戦闘では、民間人約200人、人民防衛隊・アサーイシュ隊員16人、ダーイシュ戦闘員54人が死亡した。

死亡した民間人のほとんどが、ダーイシュによって「虐殺」されたという。

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米中央軍(CENTCOM)は、6月27日午前8時から28日午前8時までの24時間にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は17回におよび、アレッポ市近郊(5回)、アイン・アラブ市近郊(9回)、タッル・アブヤド市近郊(3回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 27, 2015、AP, June 27, 2015、ARA News, June 27, 2015、Champress, June 27, 2015、al-Hayat, June 28, 2015、Iraqi News, June 27, 2015、Kull-na Shuraka’, June 27, 2015、al-Mada Press, June 27, 2015、Naharnet, June 27, 2015、NNA, June 27, 2015、Reuters, June 27, 2015、SANA, June 27, 2015、UPI, June 27, 2015などをもとに作成。

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ハサカ市でのシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘にYPGが参戦(2015年6月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、25日にハサカ市内に侵攻したダーイシュ(イスラーム国)に対し、シリア軍、国防隊が反転攻勢を開始した。

クッルナー・シュラカー(6月27日付)、ARA News(6月27日付)によると、シリア軍、国防隊はこれにより、グワイラーン地区、ハムル・ヴィーラート地区の複数カ所を奪還し、ダーイシュは東ヌシューワ地区から撤退する一方、シリア軍は西ヌシューワ地区、ハムル・ヴィーラート地区、サカン・シャバービー地区、グワイラーン地区一帯を空爆・砲撃した。

また、クッルナー・シュラカー(6月27日付)によると、26日晩、東部地区(ダイル・ザウル県一帯)でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の指揮をとっているイサーム・ザフルッディーン准将とムハンマド・ハドゥール准将が、ハサカ市でのダーイシュ掃討を支援するために同市南部戦線のシリア軍、国防隊の拠点を視察した。

しかし、ドゥラル・シャーミーヤ(6月27、28日付)によると、ダーイシュはハサカ市内で進軍を続け、シリア軍が撤退したアズィーズィーヤ地区、ガズル地区に侵攻、またグワイラーン地区、市内中心部に続く橋に面したグワイラーン丘、さらには国防隊が拠点として使用していたハサカ市内のマディーナ・リヤーディーヤを制圧した。

これを受け、シリア政府とハサカ市を分割統治する西クルディスタン移行期民政局の人民防衛隊が戦闘に参加、アズィーズィーヤ地区一帯でダーイシュと交戦した。

なお、クッルナー・シュラカー(6月27日付)は、人民防衛隊は、ハサカ市での参戦の条件として、第123連隊基地の受け渡しなどを骨子とする条件をシリア軍側に提示したと報じた。

同報道によると、人民防衛隊が提示した条件とは以下の通り:①カウカブ山の第123連隊基地を明け渡す、②シリア軍はハサカ市内の政府関連庁舎のみに駐留する、③人民防衛隊のみが同地域に展開し、指揮権を掌握する、④シリア軍、サナーディード軍、ムハンマド・ファーリス氏らが率いる国防隊のすべての重火器を人民防衛隊に引き渡す。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合がダーイシュ(イスラーム国)の軍事拠点の一つ第17師団基地一帯、フルースィーヤ検問所一帯(ラッカ市北部)を空爆、ダーイシュ戦闘員6人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県北部(アアザーズ市一帯)のジハード主義武装集団支配地域に燃料の搬入を許可した。

一方、SANA(6月27日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サフム・ジャウラーン村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団とシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団が交戦した。

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スワイダー県では、SANA(6月27日付)によると、ラジャム・ダウラ村一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(6月27日付)によると、ワーディー・マースィク一帯、アブー・ジャリース村、ジバーブ・ハマド村、ムシャイリファ村、ラスム・ハミーダ村、ウンム・サフリージュ村、ウンム・リーシュ村、タドムル市一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(6月27日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、25万米ドル相当を横領したシリア軍離反士官でダーイシュ内の戦闘部隊(軍事評議会)の司令官を務めるムニール・マタル・ハンムード・アフマド大佐およびその部下多数を戦闘員を逮捕した。

AFP, June 27, 2015、AP, June 27, 2015、ARA News, June 27, 2015、Champress, June 27, 2015、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2015、al-Hayat, June 28, 2015、Iraqi News, June 27, 2015、Kull-na Shuraka’, June 27, 2015、June 28, 2015、al-Mada Press, June 27, 2015、Naharnet, June 27, 2015、NNA, June 27, 2015、Reuters, June 27, 2015、SANA, June 27, 2015、UPI, June 27, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領が南ア大統領特使と会談(2015年6月27日)

アサド大統領はシリアを訪問中の南アフリカ大統領中東地域担当特使のゾラ・スクウェイヤ氏、アズィズ・パハド氏とダマスカスで会談し、タクフィール主義テロの脅威への対応などについて意見を交わした。

SANA(6月27日付)が伝えた。

SANA, June 27, 2015
SANA, June 27, 2015

AFP, June 27, 2015、AP, June 27, 2015、ARA News, June 27, 2015、Champress, June 27, 2015、al-Hayat, June 28, 2015、Iraqi News, June 27, 2015、Kull-na Shuraka’, June 27, 2015、al-Mada Press, June 27, 2015、Naharnet, June 27, 2015、NNA, June 27, 2015、Reuters, June 27, 2015、SANA, June 27, 2015、UPI, June 27, 2015などをもとに作成。

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