ヒズブッラーがレバノン東部でダーイシュ(イスラーム国)の指導者ら7人を殲滅(2015年6月19日)

マナール・チャンネル(6月18日付)は、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外のヒルバト・ハマーム地方で、ヒズブッラー戦闘員がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、指導者の一人アブー・アーイシャ・リービー氏を含む7人を殺害した、と伝えた。

Qanat al-Manar, June 19, 2015などをもとに作成。

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シリアの部族代表者が、シリアとイラクの部族への武器供与を示唆したヨルダン国王の発言を拒否(2015年6月19日)

シリアの部族代表者は、シリアとヨルダンの部族への武器供与を示唆したヨルダンのアブドゥッラー2世国王の発言を批判・拒否する声明を発表した。

ペトラ通信(6月15日付)は、ヨルダンのアブドゥッラー2世国王が「シリア東部、イラク西部の部族を支援することはヨルダンの義務」だと述べたと報じていた。

SANA, June 19, 2015
SANA, June 19, 2015

 

AFP, June 19, 2015、AP, June 19, 2015、ARA News, June 19, 2015、Champress, June 19, 2015、al-Hayat, June 20, 2015、Iraqi News, June 19, 2015、Kull-na Shuraka’, June 19, 2015、al-Mada Press, June 19, 2015、Naharnet, June 19, 2015、NNA, June 19, 2015、Petra, June 19, 2015、Reuters, June 19, 2015、SANA, June 19, 2015、UPI, June 19, 2015などをもとに作成。

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プーチン露大統領「力による外国の干渉ではシリアの政治改革は実現できない」(2015年6月19日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、サンクトペテルブルク国際経済フォーラムで行った演説のなかでシリア情勢に触れ、アサド政権を力で退陣させようとする欧米諸国の姿勢がシリアにさらなる混乱をもたらすと警鐘を鳴らした。

プーチン大統領は「モスクワはアサド大統領とともに、軍事的衝突を終わらせるため…政治改革の道を進む用意ができている。これは、力による外国の干渉を通じては実現できない」と述べた。

AFP, June 19, 2015、AP, June 19, 2015、ARA News, June 19, 2015、Champress, June 19, 2015、al-Hayat, June 20, 2015、Iraqi News, June 19, 2015、Kull-na Shuraka’, June 19, 2015、al-Mada Press, June 19, 2015、Naharnet, June 19, 2015、NNA, June 19, 2015、Reuters, June 19, 2015、SANA, June 19, 2015、UPI, June 19, 2015などをもとに作成。

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シリア・イスラーム評議会がYPG、民主統一党への参加を禁じるファトワーを発令(2015年6月19日)

トルコで活動する反体制組織のシリア・イスラーム評議会は声明を出し、シリア人に対して、西クルディスタン移行期民政局を主導するクルド民族主義政党の民主統一党とその民兵組織である人民防衛隊への参加を禁じるファトワーを発した。

シリア・イスラーム評議会は、声明において「ダーイシュ(イスラーム国)、彼らの犯罪、そしてハワーリジュ的タクフィール主義的方法に反対。クルド人を防衛する悪党(人民防衛隊のこと)、その犯罪に反対。みなが彼らの犯罪を裁く日が来るだろう」と主張、「イスラーム評議会は、ダーイシュに参加すること、彼らに与して戦闘すること、これら二つの悪党(人民防衛隊、民主統一党)不正なる宗派主義的戦闘を行うことをファトワーにより禁じる」と発表した。

AFP, June 19, 2015、AP, June 19, 2015、ARA News, June 19, 2015、Champress, June 19, 2015、al-Hayat, June 20, 2015、Iraqi News, June 19, 2015、Kull-na Shuraka’, June 19, 2015、al-Mada Press, June 19, 2015、Naharnet, June 19, 2015、NNA, June 19, 2015、Reuters, June 19, 2015、SANA, June 19, 2015、UPI, June 19, 2015などをもとに作成。

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ベルギー、ルクセンブルグ、オランダなど70カ国がシリア政府の「樽爆弾」による「無差別」攻撃を批判、停止を求める書簡を国連安保理議長に提出(2015年6月19日)

ベルギー、ルクセンブルグ、オランダの3カ国は、シリア政府による「樽爆弾」での「無差別」攻撃を非難した書簡を国連安保理議長に提出した。

3カ国を含む70カ国の連名で提出された書簡は、シリア軍ヘリコプターによる住宅地域への「樽爆弾」による空爆について、「樽爆弾などの兵器の無差別の使用は国際法がこれを禁じている」と指摘、安保理にその尊重を求めるとともに、シリア政府に対しても「無差別な空爆」を停止するよう求めた。

AFP(6月19日付)などが伝えた。

AFP, June 19, 2015、AP, June 19, 2015、ARA News, June 19, 2015、Champress, June 19, 2015、al-Hayat, June 20, 2015、Iraqi News, June 19, 2015、Kull-na Shuraka’, June 19, 2015、al-Mada Press, June 19, 2015、Naharnet, June 19, 2015、NNA, June 19, 2015、Reuters, June 19, 2015、SANA, June 19, 2015、UPI, June 19, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線は、アレッポ県北部でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の最前線から多数の外国人戦闘員を撤退、理由はシリア軍の「樽爆弾」による「無差別」爆撃(2015年6月19日)

ARA News(6月19日付)は、シャーム戦線の前線司令官の話として、シャームの民のヌスラ戦線が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘が続くスーラーン・アアザーズ町、ウンム・フーシュ村一帯の前線から「多数のムハージリーン(外国人)戦闘員」を撤退させた、と伝えた。

同地一帯に対するシリア軍の「樽爆弾」などによる「無差別」空爆の激化が撤退の理由だという。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、スルーク町とラッカ市を結ぶ街道一帯を有志連合が空爆、また同地で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)に攻勢をかけた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市西部および南西部の郊外で、地雷が爆発し、子供1人を含む6人が死亡した。

地雷は、ダーイシュ(イスラーム国)が敷設したものだという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハトラ村、ダイル・ザウル市アルディー地区を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(6月19日付)によると、シリア軍がジャズル・ガス採掘所一帯、柑橘農園一帯、タドムル市、スフナ市を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(6月19日付)によると、シリア軍がムウダミーヤ村を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(6月19日付)によると、シリア軍がカスル村、バナート・バイール丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、6月19日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は6回におよび、ラッカ市近郊(1回)、ハサカ市近郊(1回)、ラッカ市近郊(2回)、タッル・アブヤド市近郊(3回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 19, 2015、AP, June 19, 2015、ARA News, June 19, 2015、Champress, June 19, 2015、al-Hayat, June 20, 2015、Iraqi News, June 19, 2015、Kull-na Shuraka’, June 19, 2015、al-Mada Press, June 19, 2015、Naharnet, June 19, 2015、NNA, June 19, 2015、Reuters, June 19, 2015、SANA, June 19, 2015、UPI, June 19, 2015などをもとに作成。

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クナイトラ県で、シリア軍がアル=カーイダ系組織のヌスラ戦線、自由シリア軍南部戦線と交戦(2015年6月19日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、マスハラ村一帯で、シリア軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、トゥルナジャ村、ジャバーター・ハシャブ村、ハムル丘一帯を砲撃、これに対してジハード主義武装集団もハドル村を砲撃した。

クナイトラ県では、自由シリア軍南部戦線などからなるジハード主義武装集団とシリア軍の戦闘がにわかに激化しているが、これに関して南部戦線側はヌスラ戦線を除く武装集団がシリア軍への攻勢に出ていると主張していた。

SANA, June 19, 2015
SANA, June 19, 2015

一方、SANA(6月19日付)によると、県北部のアフマル丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、同地を制圧した。

またハミーディーヤ村、ジャバーター・ハシャブ村、タルジャナ村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(6月19日付)によると、ダルアー市フサイン・モスク南部一帯など、ムサイフラ町、シャイフ・フサイン丘、東カラク村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ラーシディーン地区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団(パレスチナ人)が、ジハード主義武装集団と交戦した。

なお反体制武装集団はこれに先立ち、バーシュカウィー村を制圧し、アレッポ市ハーリディーヤ地区に迫っていた。

こうしたなか、アレッポ市では、地対地ミサイルと思われる兵器がブスターン・カスル地区に着弾、また旧市街にシリア軍が撃ったと思われる迫撃砲も着弾した。

またシリア軍は、マアーッラト・アルティーク村、カフルハムラ村を「樽爆弾」などで空爆した。

シリア軍、反体制武装集団双方による空爆・砲撃により7人が死亡したという。

一方、SANA(6月19日付)によると、シリア軍がバーシュカウィー村北西部のビル郡遺体で反体制武装集団と交戦し、同地を制圧、「テロリスト」20人以上を殲滅した。

シリア軍はまた、アレッポ市バニー・ザイド地区、ラーシディーン地区、サーリヒーン地区、サカン・シャバービー地区、シャッアール地区、ハーン・アサル村を空爆し、で複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市の高速道路(ダマスカス県・ヒムス市間)一帯、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ザブディーン村・ダイル・アサーフィール市でシリア軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、ドゥーマー市、タッル・クルディー町農場地帯、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯を空爆した。

一方、SANA(6月19日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダム街道地区など各所をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市西部前線で、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月19日付)によると、ラスタン市郊外のカンヌ山一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(6月19日付)によると、アアワル丘一帯、マアッラト・ハルマ村、カフル・カルミーン村、ダーナー市、アルジャヒー丘、ウンム・ジャリーン村をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(6月19日付)によると、スーダ村、キンサッバー町をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 19, 2015、AP, June 19, 2015、ARA News, June 19, 2015、Champress, June 19, 2015、al-Hayat, June 20, 2015、Iraqi News, June 19, 2015、Kull-na Shuraka’, June 19, 2015、al-Mada Press, June 19, 2015、Naharnet, June 19, 2015、NNA, June 19, 2015、Reuters, June 19, 2015、SANA, June 19, 2015、UPI, June 19, 2015などをもとに作成。

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