シリア軍がアレッポ市マガーイル地区を地対地ミサイルなどで「無差別攻撃」し、18人が死亡(2015年7月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市マガーイル地区を地対地ミサイルで攻撃し、18人が死亡したほか、カルム・タッラーブ地区、バーブ街道橋一帯を「樽爆弾」などで攻撃した。

これに対して、ジハード主義武装集団もアレッポ市西部のハラブ・ジャディーダ地区入り口でシリア軍と交戦、サラーフッディーン地区を砲撃した。

一方、SANA(7月21日付)によると、バヤーヌーン町、マーイル町、カフルハムラ村、シュワイフナ村、アレッポ市ハラク地区、バニー・ザイド地区、カルム・タッラーブ地区、ライラムーン地区、サラーフッディーン地区、マイサル地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市で、シリア軍(第4師団)、ヒズブッラー戦闘員が、ジハード主義武装集団と地元の武装集団と激しく交戦した。

ジハード主義武装集団は、同市東部の山岳地帯のヒズブッラー検問所を攻撃、これを受けシリア軍が同地およびザバダーニー市に対して砲撃を激化させたという。

一方、シリア軍は、ムカイラビーヤ市一帯を砲撃し、子供1人を含む3人が死亡した。

シリア軍はまた、ムウダミーヤト・シャーム市一帯で住民らを狙撃、1人が負傷した。

他方、SANA(7月21日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともにザバダーニー市一帯でシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動など「テロ集団」と交戦、ザバダーニー平野と同平野南西部を通るバラダー街道を制圧した。

シリア軍はまた、ダマスカス県北東部のシリア砂漠の端に位置するアブー・シャーマート村一帯を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区で何者かの発砲により2人が死亡、2人が負傷した。

一方、SANA(7月21日付)によると、シリア軍がジャウバル区を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がサアラ航空基地一帯のシリア軍拠点などを砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月20日付)によると、同地では飛行場から反体制派支配地域に潜入しようとしたシリア軍に対して自由シリア軍第1軍が応戦し、これを撃退したという。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がクルド山一帯を王劇し、ジハード主義武装集団と交戦した。

**

ダルアー県では、SANA(7月21日付)によると、東ガーリヤ村、ハッラーブ・シャフム村、ウンム・ワラド村、ヤードゥーダ村で、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(7月21日付)によると、ラスタン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 21, 2015、AP, July 21, 2015、ARA News, July 21, 2015、Champress, July 21, 2015、al-Durar al-Shamiya, July 21, 2015、al-Hayat, July 22, 2015、Iraqi News, July 21, 2015、Kull-na Shuraka’, July 21, 2015、al-Mada Press, July 21, 2015、Naharnet, July 21, 2015、NNA, July 21, 2015、Reuters, July 21, 2015、SANA, July 21, 2015、UPI, July 21, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヌスラ戦線など反対武装集団がイドリブ県、アレッポ県のシーア派の町(シリア政府支配下)に450発以上の迫撃砲弾などで「無差別攻撃」(2015年7月21日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマアッラトミスリーン市、ビンニシュ市各所を空爆、これに対してファトフ軍もカファルヤー町、フーア市への砲撃を続けた。

ファトフ軍は、シャームの民のヌスラ戦線が中心となって、カファルヤー町、フーア市(いずれもシリア政府支配下にあるシーア派の町)の制圧をめざしており、周辺一帯でシリア軍やヒズブッラー戦闘員の教練を受けた国防隊と交戦した。

シリア人権監視団によると、ファトフ軍が撃った手製のロケット弾、「地獄の大砲」などによる砲撃の数は少なくとも300発にのぼり、少なくとも7人が死亡した。

この死亡者に関して、シリア人権監視団は「民間人か国防隊隊員か」不明と付言した。

シリア人権監視団は、「武装した民間人」に関して、反体制派を「民間人」とみなす一方、親政権派については「民兵」とみなしている(青山弘之・浜中新吾「シリア人権監視団発表の死者数統計に潜む政治的偏向」Synodos、2015年7月17日参照)。

Kull-na Shuraka', July 21, 2015
Kull-na Shuraka’, July 21, 2015

一方、クッルナー・シュラカー(7月22日付)によると、ハーン・シャイフーン市でイッズ連合に所属するバッタール旅団司令官のウダイ・ラフムーン氏が何者かによって襲撃、暗殺された。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市北部のヌッブル市、ザフラー町(いずれもシリア政府支配下のシーア派の町)に対して、ジハード主義武装集団が迫撃砲で集中攻撃を加えた。

ヌッブル市、ザフラー町に着弾した迫撃砲弾の数は160発にのぼり、1人が死亡、複数が負傷したという。

アレッポ・ファトフ作戦司令室は、この攻撃に関して声明を出し、「ザバダーニー市に対するシリア軍、ヒズブッラー、イラン・イスラーム革命防衛隊の野蛮な攻撃への報復として…、ヌッブル、ザフラー両基地にあるシリア軍とシーア派民兵の兵舎」を標的としていると主張した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、サイイダ・ザイナブ町郊外を通る街道(ダマスカス県とダマスカス国際空港を結ぶ街道)で、イドリブ県カファルヤー町、フーア市住民の家族・親戚がデモを行い、道路を封鎖、ヒズブッラーとシリア軍が援軍を派遣できないのなら、自分たちを派遣するよう、ヒズブッラーに対して訴えた。

AFP, July 21, 2015、AP, July 21, 2015、ARA News, July 21, 2015、Champress, July 21, 2015、al-Hayat, July 22, 2015、Iraqi News, July 21, 2015、Kull-na Shuraka’, July 21, 2015、July 22, 2015、al-Mada Press, July 21, 2015、Naharnet, July 21, 2015、NNA, July 21, 2015、Reuters, July 21, 2015、SANA, July 21, 2015、UPI, July 21, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)主要拠点の一つマンビジュ市(アレッポ県)の野戦病院を爆撃し、27人が死亡(2015年7月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)主要拠点の一つマンビジュ市を空爆し、子供6人、女性1人を含む21人が死亡した。

しかし、これに関して、クッルナー・シュラカー(7月21日付)は、シリア軍の空爆が6回に及んだとしたうえで、マンビジュ市内にダーイシュが設営している野戦病院(アーイシャ野戦病院)などが標的となり、27人が死亡、100人以上が負傷したと伝えた。

またシリア人権監視団によると、クワイリス航空基地周辺でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で、シリア軍3人(士官1人を含む)が死亡した。

一方、SANA(7月21日付)によると、シリア軍はマンビジュ市、ダイル・ハーフィル市、製材所(ブライジュ村)を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、ダーイシュ(イスラーム国)ダマスカス州広報局が声明を出し、ヤルダー市のアバービール・ハウラーン旅団の爆弾製造工場を爆破したと発表した。

Kull-na Shuraka', July 21, 2015
Kull-na Shuraka’, July 21, 2015

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線などによって占拠されているヤルムーク・パレスチナ難民一帯を砲撃した。

**

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、サアド丘周辺で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市南西部で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またアイン・ハーラ村での空爆で、ダーイシュのカザフ人戦闘員2人が死亡した。

このほか、ラアス・アイン市・ハサカ市間の街道に設置されたアサーイシュ検問所でダーイシュが爆弾を積んだオートバイを爆発させた。

一方、SANA(7月21日付)によると、シリア軍がハサカ市グワイラーン地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、墓地周辺の建物多数を制圧した。

シリア軍はまたハサカ市東ヌシューワ地区、ヌシューワ・ヴィーラート地区、シャリーア地区、ズフール地区などでもダーイシュと交戦した。

他方、クッルナー・シュラカー(7月21日付)によると、ルマイラーン町近郊のマルジャ村にある人民防衛隊の武器庫が爆発した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合が無人戦闘機などでラッカ市およびその周辺を空爆し、外国人司令官多数が死亡したという。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のシリア人司令官がティヤーナ村で、バイクに乗った2人組の襲撃を受け、負傷した。

一方、SANA(7月21日付)によると、ダイル・ザウル航空基地周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(7月21日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市西部郊外で、市内に支援物資を搬入しようとしていた男性3人を殺害した。

**

ヒムス県では、SANA(7月21日付)によると、タドムル市郊外の採石場北部、西ヒール城一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

クッルナー・シュラカー(7月21日付)は、リビアのスルト(シルテ)市で活動するダーイシュ(イスラーム国)を名乗る集団の幹部の一人でバーレーン人のトゥルキー・ブン・ムバーラク・ブン・アブドゥッラー・アフマド・ムバーラク・アール・アリー氏が、ラマダーン明けの祝日(イード・アル=フィトル)にラッカ市内のモスクに突如現れ、説教を行ったことが話題になっている、と伝えた。

トゥルキー氏は、「アブー・スフヤーン・スィルミー」、「ハマーム・ブン・バクル・アサリー」、「アブー・フザイファ・バハライニー」などの名で知られる人物。

AFP, July 21, 2015、AP, July 21, 2015、ARA News, July 21, 2015、Champress, July 21, 2015、al-Hayat, July 22, 2015、Iraqi News, July 21, 2015、Kull-na Shuraka’, July 21, 2015、al-Mada Press, July 21, 2015、Naharnet, July 21, 2015、NNA, July 21, 2015、Reuters, July 21, 2015、SANA, July 21, 2015、UPI, July 21, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル国防相「シリアは国家としては終わった」(2015年7月20日)

イスラエルのモシェ・ヤアロン国防大臣は、アシュトン・カーター米国防長官との会談後の記者会見で、シリア情勢について、「シリアは国家としては終わった。もと通りに戻ることは不可能だ。シリアの現政権は、イラン、ヒズブッラーと並んでもっとも卑劣なテロを行っている。こうしたテロと一刻も早く戦わねばならない」と述べた。

ARA News(7月21日付)が伝えた。

AFP, July 21, 2015、AP, July 21, 2015、ARA News, July 21, 2015、Champress, July 21, 2015、al-Hayat, July 22, 2015、Iraqi News, July 21, 2015、Kull-na Shuraka’, July 21, 2015、al-Mada Press, July 21, 2015、Naharnet, July 21, 2015、NNA, July 21, 2015、Reuters, July 21, 2015、SANA, July 21, 2015、UPI, July 21, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍、有志連合がアレッポ県、ラッカ県、ハサカ県、ダイル・ザウル県のダーイシュ(イスラーム国)に対して爆撃(2015年7月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つマンビジュ市をシリア軍が空爆し、21人が死亡した。

これに対し、ダーイシュはクワイリス航空基地一帯でシリア軍と交戦し、少尉2人を殺害した。

一方、有志連合も、スーラーン・アアザーズ町一帯を空爆した。

また同地一帯では、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団とダーイシュの戦闘が続いた。

他方、アレッポ県では、SANA(7月20日付)によると、シリア軍がバーブ市、マンビジュ市を空爆した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がハサカ市グワイラーン地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またハサカ市南部一帯やミールビーヤ連隊基地一帯に対して空爆が行われ、連隊基地一帯での空爆では、ダーイシュの車輌が標的となり、乗っていたダーイシュのチュニジア人司令官1人と外国人戦闘員5人が死亡したという。

しかし、この爆撃がシリア軍によるものか、有志連合によるものかは定かではないという。

一方、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊のライドゥール・ハリール報道官は、「クルド人がハサカ市をほぼ完全に掌握した…。シリア政府は衰退し、同市を防衛できなくなってしまった。同市への残留は、限られた場所で象徴的なものにとどまる。ハサカ市の出入り口は、クルド人の部隊が掌握している」と述べた。

『ハヤート』(7月21日付)が伝えた。

他方、SANA(7月20日付)によると、シリア軍がハサカ市グワイラーン地区の墓地周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、アイン・イーサー市北東部のシャルカラーク村一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

また有志連合が人民防衛隊を援護するかたちで同地一帯を12回にわたり空爆した。

**

ヒムス県では、SANA(7月20日付)によると、タドムル市西部郊外の街道で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の車輌を破壊した。

シリア軍はまた、タドムル市一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯、ジバーブ・ハマド村、タフハ村、ハンヌーラ村、ウンム・サフリージュ村などを空爆した。

AFP, July 20, 2015、AP, July 20, 2015、ARA News, July 20, 2015、Champress, July 20, 2015、al-Hayat, July 21, 2015、Iraqi News, July 20, 2015、Kull-na Shuraka’, July 20, 2015、al-Mada Press, July 20, 2015、Naharnet, July 20, 2015、NNA, July 20, 2015、Reuters, July 20, 2015、SANA, July 20, 2015、UPI, July 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍、ヒズブッラー戦闘員によるザバダーニー市(ダマスカス郊外県)への攻勢続く(2015年7月20日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市で、シリア軍(第4師団)、ヒズブッラー戦闘員が、ジハード主義武装集団、地元武装集団との交戦を続け、同地一帯を空爆・砲撃した。

シリア軍戦闘機の空爆は12回におよび、またヘリコプターも「樽爆弾」14発を投下した。

シリア軍はまた、バイト・サービル町を砲撃し、タッル・クルディー町一帯では、ジハード主義武装集団と交戦した。

このほか、レバノン国境のナイーマート丘一帯で、ヒズブッラー戦闘員と武装集団(所属不明)が交戦した。

一方、SANA(7月20日付)によると、シリア軍とレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)が、ザバダーニー市一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動など「タクフィール主義テロ集団」との交戦を続け、ザバダーニー平野の複数地点(ダルブ・カッラーサ、ダルブ・ハスバ、マルジュ・キサーラ)を制圧した。

シリア軍はまた、アルバイン市、バイト・サワー村、ハジャーリーヤ農場、アーリヤ農場、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯を空爆、攻撃し、ヌスラ戦線、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊が県北部のカンディースィーヤ村、バイト・アワーン村など、ジハード主義武装集団の支配下にあるサルマー町一帯(反体制派が「トルクメン山」と称する地域)に進攻し、ジハード主義武装集団と交戦、同地一帯を砲撃し、反体制派記者1人、戦闘員1人が死亡した。

これに関して、シャームの民のヌスラ戦線第2沿岸師団広報局は、「トルクメン山」のウスマーン丘のシリア軍拠点に対してジハード主義武装集団が反撃を加え、同地を奪還したとドゥラル・シャーミーヤ(7月20日付)に対して明らかにした。

ウスマーン丘は最近の戦闘でシリア軍に制圧されていたという。

一方、SANA(7月20日付)によると、ズワイク村、マルカシュリーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市各所、ウンム・ワラド村、ハーッラ市を「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

一方、SANA(7月20日付)によると、サイダー町、ハーッラ市、ウンム・ワラド村、東カラク村、フラーク市、ヤードゥーダ村、ダルアー市内各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、クーア・ハドル地区で国防隊がジハード主義武装集団と交戦、戦闘員1人を殺害した。

一方、SANA(7月20日付)によると、クーア・ハドル地区で国防隊が「テロ集団」を要撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(7月21日付)によると、反体制武装集団はサアラ航空基地に近いシャイフ・フサイン丘を制圧した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区、サアン村をシリア軍が砲撃し、男性1人が死亡した。

シリア軍、国防隊はまた、アイン・フサイン村、アイン・ダナーニール村でジハード主義武装集団と交戦した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がアレッポ市西部のハラブ・ジャディーダ地区を砲撃し、シリア軍兵士・国防隊隊員複数が死傷した。

またアレッポ・ファトフ作戦司令室に参加する第111師団の司令官のフサイン・クンタール中尉がアナダーン市で司令室から出てきたところを武装した何者かに狙われ、暗殺された。

一方、SANA(7月20日付)によると、アレッポ市西部の科学研究センター施設一帯、を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、カフルダーイル村、バヤーヌーン町、ヌッブル市およびザフラー町一帯、ダイル・ハーフィル市、マンスーラ村、アレッポ市ハラク地区、サーフール地区、バーブ・ハディード地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、スルターン・ムラード旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(7月20日付)によると、自家製の迫撃砲を積んだシャームの民のヌスラ戦線の車輌がジスル・シュグール市郊外で爆発し、戦闘員5人が死亡した。

また、ARA News(7月20日付)によると、ファトフ軍はカファルヤー町、フーア市を砲撃した。

一方、SANA(7月20日付)によると、シリア軍がアブー・ズフール町、トゥルア村、マジャース村、ビンニシュ市、ジスル・シュグール市、アリーハー市を空爆、シャームの民のヌスラ戦線のサウジアラビア人司令官のムハンマド・ハーリド・ハーリド氏(アブー・ダジャーナ)らが死亡した。

**

クナイトラ県では、SANA(7月20日付)によると、ウンム・バーティナ村、アブー・シャッタ村、マスハラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、SANA(7月20日付)によると、シリア軍がカストゥーン村を攻撃し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 20, 2015、AP, July 20, 2015、ARA News, July 20, 2015、Champress, July 20, 2015、al-Durar al-Shamiya, July 20, 2015、al-Hayat, July 21, 2015、Iraqi News, July 20, 2015、Kull-na Shuraka’, July 20, 2015、July 21, 2015、al-Mada Press, July 20, 2015、Naharnet, July 20, 2015、NNA, July 20, 2015、Reuters, July 20, 2015、SANA, July 20, 2015、UPI, July 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPGは自由シリア軍所属の2部隊に対してアイン・アラブ市からの退去を要請(2015年7月20日)

アレッポ県では、クルド・ストリート・ニュース(7月20日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、自由シリア軍に所属する二つの武装集団に対して、24時間以内にアイン・アラブ市に、拠点、陣地を撤去し、同市から退去するよう求めた。

退去を求められたのは、イブラーヒーム・バンナーウィー大隊、ザーザー大隊で、ザーザー大隊のメンバーによると、65人からなるメンバーは家族とともにトルコ領内に退去する予定だという。

AFP, July 20, 2015、AP, July 20, 2015、ARA News, July 20, 2015、Champress, July 20, 2015、al-Hayat, July 21, 2015、Iraqi News, July 20, 2015、Kull-na Shuraka’, July 20, 2015、Kurd Street News, July 20, 2015、al-Mada Press, July 20, 2015、Naharnet, July 20, 2015、NNA, July 20, 2015、Reuters, July 20, 2015、SANA, July 20, 2015、UPI, July 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アイン・アラブ市に近いトルコ領内のスルチュ市のHDPの文化センターをダーイシュ(イスラーム国)が自爆攻撃し、少なくとも27人が死亡(2015年7月20日)

『ハヤート』(7月21日付)などによると、アイン・アラブ市(アレッポ県)に北東約10キロの地点に位置するトルコ領内(シャンウルファ県)のシュリュジュ市で爆発が発生し、トルコ内務省によると、少なくとも27人が死亡、100人が負傷した(その後死者数は32人に)。

ARA News(7月20日付)によると、攻撃は、シュリュジュ市内にある野党国民民主主義党(HDP)の「文化芸術センター」の中庭で発生した。

犠牲者のほとんどが「社会主義青年連盟連合」に所属する若者たちで、彼らはアイン・アラブ市への復興支援のため、シリアに入国するのに先だって祝典を行っていたという。

アフメト・ダウトオール首相は記者会見で「初動捜査により、爆発がダーイシュ(イスラーム国)による自爆攻撃であることが判明した」と述べた。

ダーイシュがトルコ領内で自爆攻撃を行うのはこれが初めて。

**

また、ARA News(7月20日付)によると、シュリュジュ市での自爆テロの数時間後、アイン・アラブ市郊外でも爆発が起き、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の隊員複数が死傷した。

爆発は、アイン・アラブ市南部ルーフィー村の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊基地で発生した。

複数の目撃者は、爆発が、ダーイシュ戦闘員が爆弾を積んだ車で穀物サイロに突っ込んだことによるものだと証言する一方、人民防衛隊に近い消息筋は、製造中の迫撃砲が爆発したと説明しているという。

**

事件発生を受けて、イスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立はただちに声明を出し、「テロ行為」を非難し、「シリアはトルコの無事を改めて願い、シリア人はトルコの国民と政府とともに、こうした行為に対抗する」と表明した。

**

一方、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、フランス24(7月20日付)に対して、「トルコとコバネ(アイン・アラブ)市での爆発は関連がある。共犯者はダーイシュと、クルドの敵、すなわちトルコ政府だ。なぜなら、トルコ政府はこれまで、シリアにダーイシュが潜入するのを促してきたからだ」と述べた。

アブドゥッラフマーン代表はそのうえで、「国際社会は、シリア領内にジハード主義者数万人が入ってくるのをトルコ政府がどのように許してきたのかを調査しなければならない」と主張した。

AFP, July 20, 2015、AP, July 20, 2015、ARA News, July 20, 2015、Champress, July 20, 2015、France 24, July 20, 2015、al-Hayat, July 21, 2015、Iraqi News, July 20, 2015、Kull-na Shuraka’, July 20, 2015、al-Mada Press, July 20, 2015、Naharnet, July 20, 2015、NNA, July 20, 2015、Reuters, July 20, 2015、SANA, July 20, 2015、UPI, July 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アル=カーイダ系のヌスラ戦線とイスラーム軍が東グータ地方(ダマスカス郊外県)での対立を解消することで合意(2015年7月20日)

イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官とシャームの民のヌスラ戦線東グータ地区のアブー・アースィム司令官(アミール)は、ダマスカス郊外県東グータ地方での対立(https://syriaarabspring.info/?p=20823を参照)を解消し、合同作戦司令室の設置と治安面での協力再開することなどで合意した。

両者の和解は、ラフマーン軍団の仲介によるもので、①双方による中傷、煽動の停止とこれに背いた者の処罰、②治安面での協力の再活性化、③イスラーム軍によるマディーラー・バイト・サワー検問所の放棄とグータ地方のすべての検問所に関する報告書の提出、④グータ地方の現状を把握するための合同作戦司令室の設置、⑤共通ヴィジョン確立に向けた司法ファイルの設置、を骨子とする。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月20日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka', July 20, 2015
Kull-na Shuraka’, July 20, 2015

AFP, July 20, 2015、AP, July 20, 2015、ARA News, July 20, 2015、Champress, July 20, 2015、al-Hayat, July 21, 2015、Iraqi News, July 20, 2015、Kull-na Shuraka’, July 20, 2015、al-Mada Press, July 20, 2015、Naharnet, July 20, 2015、NNA, July 20, 2015、Reuters, July 20, 2015、SANA, July 20, 2015、UPI, July 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

自由シリア軍最高軍事評議会(参謀委員会)再編をめぐって対立露呈(2015年7月19日)

トルコのハタイ県のシリア国境に位置するレイハンル市で、自由シリア軍最高軍事評議会(参謀委員会)は声明を出し、革命司令評議会と支援のもとに会合を開き、最高軍事評議会を再編したと発表した。

アブドゥルカリーム・アフマド参謀長(最高軍事評議会議長)は、再編された最高軍事評議会に関して「シリアの5つの戦線を代表する軍人・文民30人からなり、各戦線に6人ずつ割り当てられている」と述べた。

また「30人評議会」と呼ばれるこの評議会は、シリア国内で戦う主要な武装集団と面談し、代表者を選出することで合意した、という。

「30人評議会」はアフマド准将を議長(参謀長)とするほか、ハイサム・ウファイスィー大佐が副議長を務めるという。

最高軍事評議会の再編は、2015年6月にシリア革命反体制勢力国民連立によって採択された基本方針だが、「30人評議会」発足会合には、シリア革命反体制勢力国民連立および同暫定政府の代表は参加しなかった。

Kull-na Shuraka', July 20, 2015
Kull-na Shuraka’, July 20, 2015

**

自由シリア軍南部戦線はこれに関して声明を出し、「30人評議会」が同戦線を何ら代表しておらず、出席者と無関係だと発表した。

Kull-na Shuraka', July 20, 2015
Kull-na Shuraka’, July 20, 2015

**

シリア革命反体制勢力国民連立はこれに関して声明で、「シリア国民が自由を得るための基本的なステップとして最高軍事評議会を発足するべく、現地で活動する武装組織と持続的に対話、調整を行っている…。対話実施を正式に任ぜれているのは、参謀長のアフマド・バッズィー准将である」と発表し、「30人評議会」を事実上黙殺した。

**

またシャーム自由人イスラーム運動のアフマド・イーサー・シャイフ副司令官も、ツイッターを通じて、「30人評議会は、40人盗賊評議会と名付けた方が良かったのではないか。こいつらがどういう革命を代表しているのか。おそらく、商売人の革命だ!」などと酷評した。

『ハヤート』(7月21日付)が伝えた。

AFP, July 20, 2015、AP, July 20, 2015、ARA News, July 20, 2015、Champress, July 20, 2015、al-Durar al-Shamiya, July 20, 2015、al-Hayat, July 21, 2015、Iraqi News, July 20, 2015、Kull-na Shuraka’, July 20, 2015、al-Mada Press, July 20, 2015、Naharnet, July 20, 2015、NNA, July 20, 2015、Reuters, July 20, 2015、SANA, July 20, 2015、UPI, July 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市でのWifi使用禁止を住民、戦闘員に通達(2015年7月19日)

ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州の治安局(ディーワーン・アムン)は、4日以内にラッカ市内でのWifi使用を禁止するよう、住民および戦闘員に通達した。

Kull-na Shuraka', July 20, 2015
Kull-na Shuraka’, July 20, 2015

AFP, July 20, 2015、AP, July 20, 2015、ARA News, July 20, 2015、Champress, July 20, 2015、al-Hayat, July 21, 2015、Iraqi News, July 20, 2015、Kull-na Shuraka’, July 20, 2015、al-Mada Press, July 20, 2015、Naharnet, July 20, 2015、NNA, July 20, 2015、Reuters, July 20, 2015、SANA, July 20, 2015、UPI, July 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がブスラー・シャーム市の住宅を爆撃し、一家6人が死亡(2015年7月19日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がブスラー・シャーム市の住宅を「樽爆弾」で空爆、ラマダーン明けの祝日(イード・アル=フィトル)の夕食を撮っていた家族6人(女性3人、子供2人)が死亡した。

シリア軍はまた、ヤードゥーダ村、ウンム・マヤーズィン町、ヌアイマ村、ハーッラ市、サイダー町、ハッラーブ・シャフム村、ガラズ刑務所一帯、ダルアー市内各所を「樽爆弾」で空爆し、ハーッラ市では子供1人が死亡した。

一方、SANA(7月19日付)によると、カフルシャムス町、ヌアイマ村、ウンム・ワラド村、東カラク村、フラーク市、ダルアー市ダム街道などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動、南部タウヒード旅団、ハウラーン・ムジャーヒディーン大隊、スジャイル砲兵大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団が、シリア軍がこれまでにザバダーニー市内およびその周辺を583発の「樽爆弾」やミサイル、数百発の砲弾で砲撃しているにもかかわらず、同市を制圧できないでいる、と発表した。

市内では、シャーム自由人イスラーム運動をはじめとするジハード主義武装集団と地元の武装集団が籠城し、シリア軍(第4師団)やヒズブッラー戦闘員の包囲・攻撃に抵抗を続けている。

シリア軍はまた、アルバイン市各所、マダーヤー町を空爆した。

一方、SANA(7月19日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともに、ザバダーニー市攻略に向けた作戦を継続し、同市南部3キロの地点に位置するダルブ・シャームとブカイン丘を制圧した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、スィンディヤーン山、マシュシーター村一帯に展開するシリア軍部隊をジハード主義武装集団が砲撃し、シリア軍兵士・国防隊隊員複数名が死傷した。

一方、SANA(7月19日付)によると、カッバーニー村、ジュッブ・アフマル村一帯、ラシュワーン丘一帯などをシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ファトフ軍がフーア市を砲撃する一方、シリア軍もビンニシュ市を砲撃した。

一方、SANA(7月19日付)によると、アブー・ズフール町、ウンム・ジャリーン村、マジャース村、カルア・ガザール村、トゥルア村、バズィート村、ジャンアト・クラー村、トゥウーム村をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市サーフール地区、カッラーサ地区、ハイヤーン町、ダイル・ハーフィル市、ヌッブル市およびザフラー町周辺を空爆・砲撃し、子供を含む住民複数名が死亡した。

シリア軍はまた、アッザーン山一帯で、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団(パレスチナ人)などとともに、アンサール・ディーン戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月19日付)によると、アレッポ市旧市街、バニー・ザイド地区、ラーシディーン地区、スッカリー地区、バーブ・ナイラブ地区、サーリヒーン地区、ジャズマーティー交差点一帯、カッラーサ地区、サーフール地区、ジャービリーヤ地区、アレッポ駅一帯、ライラムーン地区、バヤーヌーン町、ハイヤーン町、ラトヤーン村、フライターン市、カルアト・ナジュム村、アイン・ハンシュ村、ダイル・ハーフィル市、ブライジュ村、マーイル町、カフルハムラ村、ダーラト・イッザ市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

クナイトラ県では、SANA(7月19日付)によると、ウーファーニヤー村、アブー・シャッタ村、ウンム・バーティナ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、SANA(7月19日付)によると、ハウワーシュ村、アトシャーン村、ヒルバト・ナークース村周辺、アクラブ町、ラフジャーン村、中カスタル村、バルアース山で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 19, 2015、AP, July 19, 2015、ARA News, July 19, 2015、Champress, July 19, 2015、al-Hayat, July 20, 2015、Iraqi News, July 19, 2015、Kull-na Shuraka’, July 19, 2015、al-Mada Press, July 19, 2015、Naharnet, July 19, 2015、NNA, July 19, 2015、Reuters, July 19, 2015、SANA, July 19, 2015、UPI, July 19, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

有志連合、シリア軍がハサカ市でダーイシュ(イスラーム国)掃討に向けて航空偵察などで連携(2015年7月19日)

AFP(7月19日付)は、有志連合とシリア軍の戦闘機がハサカ市上空に交互に飛来、旋回を繰り返しており、有志連合が同地におけるダーイシュ(イスラーム国)掃討のため、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊だけでなく、シリア政府とも連携していることが見て取れると報じた。

これに関して、人民防衛隊の高官は、AFPに対して、シリア政府と有志連合はクルド人の仲介のもと、航空偵察面で調整を行うために連絡を取り合っており、「航空偵察を行うため、上空からの待避を要請するとの連絡・通知が一方が(人民防衛隊の)調整官に入ると、クルド人仲介者がもう一方にその旨通知している」と述べたという。

同高官によると、「同じ上空で2機の戦闘機がぶつからずに飛行することなどできない」という。

一方、SANA(7月19日付)によると、シリア軍がハサカ県ハサカ市グワイラーン地区の墓地周辺で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して集中攻撃を加え、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、西ヌシューワ地区、サカン・シャバービー地区でもダーイシュと交戦した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の本拠地であるラッカ市にビラを散布し、同市解放への意志を誇示した。

ビラには、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と自由シリア軍の腕章をつけた4人の戦闘員が、ダーイシュ戦闘員の遺体が横たわる道を進む姿が描かれ、また「自由の日が昇る」と書かれている。

また別のビラには、「ダーイシュよ、お前たちが掌握している地域は日々縮小している。我々はお前たちの司令官多数を殺し、数えられないほどの戦闘員を殺した。お前たちは無力だ。お前たちが破壊される時間は迫っている。0時0分が迫っている」と記されているという。

al-Hayat, July 19, 2015
al-Hayat, July 19, 2015

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市東部郊外で、武装集団がガス・パイプラインを爆破した。

またダーイシュ(イスラーム国)のバヤーン放送は、カルヤタイン市郊外でガス・パイプライン保守点検チームを拉致したと報じた。

一方、SANA(7月19日付)によると、タドムル市(市役所庁舎、裁判所一帯)、ビイル・アブー・ティワーラ、ラスム・タウィール村、カディーム村、マルハジャーン村、バーリダ地区、ワーディー・アブヤド・ダム北部、シーハ村、ブラーク・ナシュマー村、ナシュマ丘北部、ワーディー・マースィク、カーディリー農場北東部、ブサイリー村、西サラーム村、アルシューナ村、シャーイル・ガス採掘所一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯、シャンダーヒーヤ村などをシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が包囲するクワイリス航空基地一帯をシリア軍が空爆した。

また、ARA News(7月19日付)によると、アイン・アラブ市南部郊外に18日に潜入したダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の戦闘が続いた。

一方、SANA(7月19日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(7月19日付)によると、マリーイーヤ村、ジャフラ村をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(7月19日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ハイル州(ダイル・ザウル県)治安当局が、ティーム油田を管理していたマジード・ユースフ・ムハイスィン氏(アブー・クサイ)を数日前に汚職容疑で逮捕し、解任した。

**

ハマー県では、SANA(7月19日付)によると、ムファッキル村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

スワイダー県では、SANA(7月19日付)によると、ブサイナ丘で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(7月19日付)によると、ヤルダー市とダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプの間に位置する使徒シャーム旅団(自由シリア軍)の検問所に駐留していた元ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの戦闘員が、駐留していた旅団メンバー3人を殺害し、逃走した。

**

『ハヤート』(7月20日付)によると、トルコ軍は、シリアからトルコに帰国しようとした488人とトルコからシリアに潜入しようとした26人の合わせて514人を地上部隊が拘束した、と発表した。

**

米中央軍(CENTCOM)は、7月19日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して23回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は9回におよび、アレッポ市近郊(1回)、ハサカ市近郊(3回)、ラッカ市近郊(3回)、アイン・アラブ市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 19, 2015、AP, July 19, 2015、ARA News, July 19, 2015、Champress, July 19, 2015、al-Hayat, July 20, 2015、Iraqi News, July 19, 2015、Kull-na Shuraka’, July 19, 2015、al-Mada Press, July 19, 2015、Naharnet, July 19, 2015、NNA, July 19, 2015、Reuters, July 19, 2015、SANA, July 19, 2015、UPI, July 19, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スィラージュ・プレス:北朝鮮人戦闘員がダマスカス県ジャウバル地区の戦線に投入か?(2015年7月19日)

スィラージュ・プレス(7月19日付)は、複数の現地消息筋の話として、ダマスカス県内で、北朝鮮人150人以上を乗せた大型バス5台が、ジャウバル区の前線に向かって移動するのが目撃されたと報じた。

同プレスは、オレンジ色のバスに乗った北朝鮮人とされる約150人は、完全装備で、バスは南部環状道路をジャウバル区方面に向かって進んでいたと主張している。

北朝鮮とシリア政府との関係をめぐっては、2013年頃、アサド大統領が「チョルリマ(千里馬)7」(تشوليما – 7)師団と称する北朝鮮の特殊部隊に反体制派弾圧のための支援要請をしていたとの報道がなされていた、というが、真偽は不明。

Siraj Press, July 19, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヌスラ戦線カラムーン地方司令官は、ダーイシュ(イスラーム国)司令官のバグダーディー氏の元妻とレバノン軍兵士の捕虜交換を提案(2015年7月18日)

シリア・レバノン国境地帯で活動を続けるシャームの民のヌスラ戦線のカラムーン地方司令官(アミール)のアブー・マーリク・タッリー氏は、MTV(7月18日付)の取材に応じ、ダーイシュ(イスラーム国)指導者のアブー・バクル・バグダーディー氏の元妻のサジャー・ハミード・ドゥライミー氏、2014年に爆弾が仕掛けられた車を運転していた逮捕されたジュマーナ・フマイイド氏ら、レバノン当局が拘束している女性5人が釈放されれば、戦線が拘束しているレバノン軍兵士5人を解放する、と述べた(http://mtv.com.lb/Programs/Morning_News/2015/videos/19_Jul_2015/%D8%A7%D8%A8%D9%88_%D9%85%D8%A7%D9%84%D9%83_%D8%A7%D9%84%D8%B4%D8%A7%D9%85%D9%8A_%D9%84%D9%84%D9%80mtv)。

ドゥライミー氏はイラク人で、2014年12月にレバノン治安当局に拘束された。

MTVによるインタビューは、ラマダーン明けの祝日(イード・アル=フィトル)に合わせて、ヌスラ戦線が拘束中のレバノン軍兵士と家族の面会を許可したの受け、家族らが人質を訪問した際に同行した記者(フサイン・フライス氏)が行ったもの。

『ハヤート』(7月19日付)によると、家族ら60人は、ベカーア県バアルベック郡のアルサール村郊外で拘束されているレバノン軍兵士ら16人を訪問・面会した。

タッリー氏はまた、ヒズブッラーに関して「レバノンを奈落に突き落とそうとしている…。シリア人犠牲者の家族が沈黙し続けると思うか? 我々はレバノンに入り、シーア派の村に対して復習するだろう」と述べた。

AFP, July 19, 2015、AP, July 19, 2015、ARA News, July 19, 2015、Champress, July 19, 2015、al-Hayat, July 19, 2015、July 20, 2015、Iraqi News, July 19, 2015、Kull-na Shuraka’, July 19, 2015、al-Mada Press, July 19, 2015、MTV, July 18, 2015、Naharnet, July 19, 2015、NNA, July 19, 2015、Reuters, July 19, 2015、SANA, July 19, 2015、UPI, July 19, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アル=カーイダ系のヌスラ戦線がアレッポ市反体制派支配地域へのシリア政府の電気・水道封鎖措置解除に成功(2015年7月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線が、アレッポ市の反体制武装集団支配地域に対して行っていた電力および水道の封鎖措置を解除することに成功した。

シリア政府は3週間前から同地の電力と水道を封鎖していたが、ヌスラ戦線はこれに対抗するかたちで、スライマーン・ハラビー給水所からシリア政府支配地域への水の供給を停止するなどの対抗措置を講じていたという。

スライマーン・ハラビー給水所の管理は、ヌスラ戦線の司令官によって統括されており、この司令官は、ステーションの再開を条件に反体制武装集団支配地域への電気と水道の供給をシリア政府に要求する一方、シリア赤新月社に対してステーション稼働に必要な燃料の提供を求めていた。

一方、SANA(7月18日付)によると、マンスーラ村、アンジャーラ村、ハーン・トゥーマーン村、アターリブ市、ダーラト・イッザ市、アブティーン村、ワディーヒー村、アーミリーヤ村、ハワービー・アサル村、ハーン・アサル村、アアザーズ市、フライターン市、バヤーヌーン町、アレッポ市ラーシディーン地区、旧市街、ライラームーン地区、ハーリディーヤ地区、スッカリー地区、バニー・ザイド地区、バーブ・ナイラブ地区、ジャズマーティー交差点一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアルバイン市を5回にわたって空爆し、子供2人と女性3人を含む12人が死亡、数十人が負傷した。

Kull-na Shuraka', July 18, 2015
Kull-na Shuraka’, July 18, 2015

また、ザバダーニー市ではシリア軍ヘリコプターが「樽爆弾」16発を投下、また戦闘機が4回にわたり空爆を行った。

これにより男性2人が死亡した。

シリア軍はまた、マダーヤー町を空爆し、男性2人が死亡、さらにハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ドゥマー市を砲撃した。

一方、SANA(7月18日付)によると、ザバダーニー市で、シリア軍とレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)が戦闘を続け、「テロリスト」40人以上を要撃し、殺害した。

シリア軍はまた、ハラスター市、バイト・ジン村、ハサヌー村、ハズラジーヤ農場で、反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がインヒル市、ムサイフラ町、東カラク村、サムリーン村を砲撃する一方、ジハード主義武装集団もサナマイン市近郊の第9師団拠点を砲撃した。

またカフルシャムス町一帯での戦闘で、ジハード主義武装集団戦闘員1人が死亡した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ターウーナ検問所一帯、アクラブ町一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月18日付)によると、スカイク村・アトシャーン村街道、ラフジャーン村、アクラブ町をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ハウラ地方一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アイシャ村をシリア軍が「樽爆弾」で空爆し、女性1人、子供1人を含む5人が死亡した。

一方、SANA(7月18日付)によると、サラーリーフ村、ジャンアト・クラー村、バズィート村、マジャース村、カルア・ガザール村、ウンム・ジャリーン村、アブー・ズフール町、マアッラトミスリーン市をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線などファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

スワイダー県では、SANA(7月18日付)によると、サアラ航空基地南部のシャイフ・フサイン丘一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラタキア県では、SANA(7月18日付)によると、ドゥーリーン村一帯に潜入しようとしたシャームの民のヌスラ戦線をシリア軍、国防隊が撃退した。

AFP, July 18, 2015、AP, July 18, 2015、ARA News, July 18, 2015、Champress, July 18, 2015、al-Hayat, July 19, 2015、Iraqi News, July 18, 2015、Kull-na Shuraka’, July 18, 2015、al-Mada Press, July 18, 2015、Naharnet, July 18, 2015、NNA, July 18, 2015、Reuters, July 18, 2015、SANA, July 18, 2015、UPI, July 18, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュ(イスラーム国)がスワイダー県で国防隊司令官とバアス党幹部を爆殺(2015年7月18日)

スワイダー県では、ダーイシュ(イスラーム国)ダマスカス州広報局が声明を出し、ハクフ村・ブサイナ丘間の街道(カスル村近郊)に仕掛けた爆弾で、国防隊の司令官を務めるハムザ・アリー准将の車を爆破し、アリー准将といとこでバアス党シリア組合局書記のジャワード・アリー氏を含む5人を殺害した、と発表した。

一方、SANA(7月18日付)によると、ブサイナ丘で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にある第17師団基地一帯を空爆した。

また、ARA News(7月18日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタッル・アブヤド市南部のスルーク町に潜入し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と激しく交戦した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、シリア政府支配下にあるダイル・ザウル市ジャウラ地区各所を砲撃した。

一方、SANA(7月18日付)によると、シリア軍が「東部地域人民抵抗運動」とともに、マヤーディーン市のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して特殊作戦を行い、アブー・フザイファ・サウーディーを名乗るサウジ人司令官(アミール)ら16人を殲滅した。

また、クッルナー・シュラカー(7月19日付)によると、有志連合がアブー・ハマーム市を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員15人が死亡した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハサカ市南西部郊外のダーイシュ(イスラーム国)支配地域一帯を「樽爆弾」などで空爆した。

またシリア軍戦闘機は、ダーイシュと西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が交戦するアブドゥルアズィーズ山南方のタッル・バールード村一帯に対しても空爆を行った。

一方、SANA(7月18日付)によると、ハサカ市グワイラーン地区など南部各所で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市西部郊外で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

**

アレッポ県では、SANA(7月18日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

米中央軍(CENTCOM)は、7月18日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して25回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は9回におよび、ハサカ市近郊(8回)、ラッカ市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 18, 2015、AP, July 18, 2015、ARA News, July 18, 2015、Champress, July 18, 2015、al-Hayat, July 19, 2015、Iraqi News, July 18, 2015、Kull-na Shuraka’, July 18, 2015、July 19, 2015、al-Mada Press, July 18, 2015、Naharnet, July 18, 2015、NNA, July 18, 2015、Reuters, July 18, 2015、SANA, July 18, 2015、UPI, July 18, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

クルド民族主義政党5党が西クルディスタン移行期民政局への支持を表明(2015年7月18日)

シリア・クルド民主党(アル・パールティ)ナスルッディーン・イブラーヒーム派、クルド・シリア民主合意、シリア改革運動、シリア・クルド民主左派党、シリア・クルド民主統一党(ヤキーティー)の5党は共同声明を出し、西クルディスタン移行期民政局の支持とシリア紛争の平和的解決支持を表明した。

AFP, July 18, 2015、AP, July 18, 2015、ARA News, July 18, 2015、Champress, July 18, 2015、al-Hayat, July 19, 2015、Iraqi News, July 18, 2015、Kull-na Shuraka’, July 18, 2015、al-Mada Press, July 18, 2015、Naharnet, July 18, 2015、NNA, July 18, 2015、Reuters, July 18, 2015、SANA, July 18, 2015、UPI, July 18, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュ(イスラーム国)が6月下旬にハサカ市、タッル・ブラーク市でYPGに毒ガス攻撃か(2015年7月18日)

『ハヤート』(7月19日付)は、シリア人権監視団や西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊からの情報として、ダーイシュ(イスラーム国)が6月にハサカ県で人民防衛隊に対して毒ガスを装填した砲弾を使用して砲撃を行っていたと伝えた。

人民防衛隊によると、攻撃は6月28日に行われ、ハサカ市内の西クルディスタン移行期支配地域のサーリヒーヤ地区とタッル・ブラーク町の拠点複数カ所が標的となったという。

この砲弾は着弾すると、「かびたタマネギのような強い異臭のする黄色い煙が充満」し、人民防衛隊戦闘員は、呼吸困難、目、鼻、神経の痛み、集中力や動きの低下、嘔吐などといった症状に見舞われたという。

死者が発生したかについて、人民防衛隊は明言していないが、負傷者はいまだ治療中で、またこの攻撃を受け、人民防衛隊は数週間前に、防毒マスクを配備したという。

これに関して、シリア人権監視団も、複数の医療筋の話として、タッル・ブラーク町での毒ガス攻撃により、人民防衛隊戦闘員12人が死亡、多数が呼吸困難、嘔吐、目の痛みなどの症状を訴えたと発表した。

人民防衛隊、シリア人権監視団のいずれも、使用された有毒ガスが何だったかは特定していない。

AFP, July 18, 2015、AP, July 18, 2015、ARA News, July 18, 2015、Champress, July 18, 2015、al-Hayat, July 19, 2015、Iraqi News, July 18, 2015、Kull-na Shuraka’, July 18, 2015、al-Mada Press, July 18, 2015、Naharnet, July 18, 2015、NNA, July 18, 2015、Reuters, July 18, 2015、SANA, July 18, 2015、UPI, July 18, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領がラマダーン月明けの祝日に合わせて首都ダマスカス県ムハージリーン地区西端にあるハマド・モスクで礼拝(2015年7月17日)

アサド大統領は、ラマダーン月明けの祝日(イード・アル=フィトル)に合わせて、首都ダマスカス県ムハージリーン区西端にあるハマド・モスクでムハンマド・ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣、共和国ムフティーのアフマド・バドルッディーン・ハッスーン師らシリアのイスラーム教法曹界関係者および政府・バアス党高官らと集団礼拝を行った。

SANA(7月17日付)が伝えた。

なお、祝日初日の7月17日は、アサド大統領が大統領に就任(2000年7月17日)からちょうど15年にあたる。

SANA, July 17, 2015
SANA, July 17, 2015
SANA, July 17, 2015
SANA, July 17, 2015

AFP, July 17, 2015、AP, July 17, 2015、ARA News, July 17, 2015、Champress, July 17, 2015、al-Hayat, July 18, 2015、Iraqi News, July 17, 2015、Kull-na Shuraka’, July 17, 2015、al-Mada Press, July 17, 2015、Naharnet, July 17, 2015、NNA, July 17, 2015、Reuters, July 17, 2015、SANA, July 17, 2015、UPI, July 17, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヌスラ戦線の創設者の一人で「シャームの闘争の礎」として知られるサーリフ・ハマウィー氏が「首長国」(イマーラ)樹立に言及した指導者ジャウラーニー氏を批判(2015年7月17日)

シャームの民のヌスラ戦線の創設者の一人で「シャームの闘争の礎」として知られるサーリフ・ハマウィー氏が声明を出し、ハマー県で戦闘員25人がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘拒否を理由に解任されたことに異議を唱えた。

ヌスラ戦線シューラー評議会メンバー、東部砂漠地区司令官(アミール)を努めていたハマウィー氏は、解任決定に関して「政治的なものであり、規則に則ったものではない…。この決定がシューラー評議会によって発せられたとの主張についても私は懐疑的だ。なぜなら、ヌスラ戦線のすべての戦闘員、司令官、そして戦線以外の武装集団は、シューラー評議会が何らの決定も及ぼすことのない想像上のものだということを知っているからだ。常任メンバーの数、名前を誰も知らないし、会合が開かれるたびにメンバーが変わっている」と暴露した。

また、ヌスラ戦線の指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏との関係について、「彼らかメッセージが届いたのは8ヶ月前で、以降、私と彼らの間にメールもやりとりは途絶えてしまった。理由は分からない」としたうえで、「私は組織の広報政策や規律に違反していたが、私を解任するという知らせも受けていない。組織の政策への違反と彼らが言っているものは…、組織そのもの、現場、シャームの民に外をもたらす法的な違反であり、もっとも重要なのは、組織に行き過ぎが生じてしまうことだ」と批判した。

さらに「私は、ジャウラーニー氏が「イマーラ」(首長国)樹立を公言したことが漏れ伝わって以来、組織を去ることを決意していた…。この言葉が漏れ伝わって以降、私はこの発言を公の場で批判してきた。これが私と彼の最初の真の対立の発端だった」と述べた。

また解任決定が、「外からの圧力」によるものだったと示唆したうえで、「ヌスラ戦線は母体であるアル=カーイダの組織に回帰し、ダーイシュ(イスラーム国)のような政策を法規すべきだ。ヌスラ戦線はダーイシュの影響をあまりにも受けてしまっている」と述べた。
『ハヤート』(7月18日付)が伝えた。

AFP, July 17, 2015、AP, July 17, 2015、ARA News, July 17, 2015、Champress, July 17, 2015、al-Hayat, July 18, 2015、Iraqi News, July 17, 2015、Kull-na Shuraka’, July 17, 2015、al-Mada Press, July 17, 2015、Naharnet, July 17, 2015、NNA, July 17, 2015、Reuters, July 17, 2015、SANA, July 17, 2015、UPI, July 17, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

英国務省は、シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する有志連合の爆撃への参加を認める(2015年7月17日)

英国防省は、英空軍パイロットがシリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する有志連合の空爆に参加したと発表した。

国防省は、「英国はシリアでの空爆を行ってはいない。しかし、我々には、同盟国との間で長期的な配備計画があり、英国人少数名が受け入れ国の司令のもとで活動している…。シリアで任務についているパイロットはいないが、シリアでこうしたことが行われている…。英国は、情報・諜報の収集、監視、偵察任務を通じて、ダーイシュに対する有志連合の空爆に参加しており、空爆はシリアのダーイシュ拠点を標的としている」と発表した。

一方、内閣報道官によると、2019年半ばに発生した化学兵器使用疑惑事件に際して、シリアへの軍事介入を国会に否決(9月)されたデビッド・キャメロン首相はこのことを承知しているという。

『ハヤート』(7月18日付)などが伝えた。

AFP, July 17, 2015、AP, July 17, 2015、ARA News, July 17, 2015、Champress, July 17, 2015、al-Hayat, July 18, 2015、Iraqi News, July 17, 2015、Kull-na Shuraka’, July 17, 2015、al-Mada Press, July 17, 2015、Naharnet, July 17, 2015、NNA, July 17, 2015、Reuters, July 17, 2015、SANA, July 17, 2015、UPI, July 17, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラッカ県、ヒムス県、ハサカ県などでシリア軍、YPG、有志連合がダーイシュ(イスラーム国)と交戦・爆撃(2015年7月17日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるラッカ市北部の第17師団基地およびその周辺を有志連合と思われる戦闘機が空爆した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市西部郊外で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、またクッルナー・シュラカー(7月17日付)によると、タイフール航空基地で、ナウワーフ・アブドゥルカリーム・シャーヒーン准将(ジャズル地区司令官)が死亡した。

一方、SANA(7月17日付)によると、シリア軍が、タドムル市製法のヒヤール山、マースィク山に進攻しようとしたダーイシュ(イスラーム国)を撃退した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市南部およびその周辺一帯で、シリア軍、バアス大隊、国防隊、そして西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がそれぞれダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、クッルナー・シュラカー(7月17日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員がイラク国境に位置するヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町にある西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点に対して自爆攻撃を行った。

また、クッルナー・シュラカー(7月18日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員がラアス・アイン市西部の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の基地に侵入し自爆、人民防衛隊隊員1人が死亡した。

他方、ARA News(7月18日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がハサカ市南東部のファッラーハ村とヴィーラート・ハムル地区東部を制圧した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つバーブ市をシリア軍が前日に引き続いて空爆した。

**

スワイダー県では、SANA(7月17日付)によると、カスル村・ヒルバト・サアブ村間、ハクフ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(7月17日付)によると、シリア軍がジャフラ村、マリーイーヤ村を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、アッラーン村、サフム・ジャウラーン村、アイン・ザカル村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

AFP, July 17, 2015、AP, July 17, 2015、ARA News, July 17, 2015、July 18, 2015、Champress, July 17, 2015、al-Hayat, July 18, 2015、Iraqi News, July 17, 2015、Kull-na Shuraka’, July 17, 2015、July 18, 2015、al-Mada Press, July 17, 2015、Naharnet, July 17, 2015、NNA, July 17, 2015、Reuters, July 17, 2015、SANA, July 17, 2015、UPI, July 17, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県、アレッポ県、ラタキア県などでシリア軍と反体制武装集団が交戦(2015年7月17日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(7月17日付)によると、アウラム・ジャウズ村をシリア軍が日没時に「樽爆弾」で空爆し、11人が死亡、20人あまりが負傷した。

一方、SANA(7月17日付)によると、シリア軍が、ジャンアト・クラー村、バズィート村、マアッラトミスリーン市、アブー・ズフール町、カフル・ウワイド村、タマーニア町、ビンニシュ市、ウンム・ジャリーン村、トゥルア村、カルア・ガザール村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアナダーン市を砲撃し、少なくとも8人が死亡した。

シリア軍はまた、アレッポ市旧市街のジュッブ・クッバ地区を砲撃した。

一方、SANA(7月17日付)によると、シリア軍がカラフ山、アッザーン山、バトナ山、ハッダーディーン村一帯に潜入しようとした反体制武装集団を撃退した。

シリア軍はまた、クワイリス航空基地を攻撃しようとした反体制武装集団も撃退した。

**

ラタキア県では、SANA(7月17日付)によると、県北部のバイト・ズィーファー村、バイト・ハドゥール村、および両村一帯の戦略的山地で、シリア軍が国防隊とともに、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員ら多数の「テロリスト」を殲滅し、同地を制圧した。

シリア軍はまたジュッブ・アフマル村、アラーフィート村一帯を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

クナイトラ県では、SANA(7月17日付)によると、ビイル・アジャム村、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、SANA(7月17日付)によると、バイト・ジン村、マガル・ミール、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、レバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともに、ザバダーニー市に対する作戦を継続し、同地一帯で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、SANA(7月17日付)によると、ブスラー・シャーム市西部地区、アクラバー村、カフルシャムス町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

スワイダー県では、SANA(7月17日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団の移動ルートの一つアラー村・ジャビーブ村回廊地域に対して、シリア軍が集中的に攻撃を加え、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 17, 2015、AP, July 17, 2015、ARA News, July 17, 2015、Champress, July 17, 2015、al-Hayat, July 18, 2015、Iraqi News, July 17, 2015、Kull-na Shuraka’, July 17, 2015、al-Mada Press, July 17, 2015、Naharnet, July 17, 2015、NNA, July 17, 2015、Reuters, July 17, 2015、SANA, July 17, 2015、UPI, July 17, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュ(イスラーム国)指導者のバグダーディー氏が処刑映像公開の禁止を支持するも、ヒムス県で「カリフ制の幼獣」がシリア軍士官を処刑(2015年7月17日)

『クドス・アラビー』(7月17日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)の広報筋の話として、カリフを名乗る指導者のアブー・バクル・バグダーディー氏が、メンバーに対して処刑映像の公開を禁止する指示を与えた、と伝えた。

同消息筋によると、バグダーディー氏は、各地で活動するダーイシュのすべての広報局に対して、この指示を書面で数週間前に行ったという。

しかし、この指示に対して、「半島人」(ジャズラーウィーイーン)、すなわちサウジアラビア人メンバーの一部が「大衆ではなく、メンバーを脅迫」するために主張だとして異議を申し立てたが、最終的にはバグダーニー氏の指示に従ったという。

**

ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州広報局は、ヒムス県タドムル市で「カリフ制の幼獣」(児童戦闘員)がシリア軍士官と思われる男性を処刑する映像を公開した。

ARA News, July 17, 2015
ARA News, July 17, 2015

AFP, July 17, 2015、AP, July 17, 2015、ARA News, July 17, 2015、Champress, July 17, 2015、al-Hayat, July 18, 2015、Iraqi News, July 17, 2015、Kull-na Shuraka’, July 17, 2015、al-Mada Press, July 17, 2015、Naharnet, July 17, 2015、NNA, July 17, 2015、al-Quds al-‘Arabi, July 17, 2015、Reuters, July 17, 2015、SANA, July 17, 2015、UPI, July 17, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュ(イスラーム国)がザバダーニー市で食糧品配給の作業に従事するメンバーの写真を公開(2015年7月17日)

ダーイシュ(イスラーム国)ダマスカス州広報局は、シリア軍(第4師団)とヒズブッラー戦闘員が制圧に向けて攻撃を続けるザバダーニー市内で、メンバーとされる複数の男性が食糧品配給の作業に従事している写真を公開した。

ダーイシュがザバダーニー市で活動していると主張したのはこれが初めてで、ザバダーニー市は現在、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、地元地元の武装集団の支配下にある。

Kull-na Shuraka', July 17, 2015
Kull-na Shuraka’, July 17, 2015

AFP, July 17, 2015、AP, July 17, 2015、ARA News, July 17, 2015、Champress, July 17, 2015、al-Hayat, July 18, 2015、Iraqi News, July 17, 2015、Kull-na Shuraka’, July 17, 2015、al-Mada Press, July 17, 2015、Naharnet, July 17, 2015、NNA, July 17, 2015、Reuters, July 17, 2015、SANA, July 17, 2015、UPI, July 17, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍の教練を終えた「穏健な反体制派」54人がアレッポ市に配備(2015年7月17日)

ARA News(7月17日付)は、反体制武装集団の複数の消息筋の話として、米軍の教練プログラムを修了した「穏健な反体制派」戦闘員の第1陣がアレッポ市に到着した、と伝えた。

同消息筋によると、「穏健な反体制派」戦闘員の数は54人で、トルコ領内での教練を終え、キリス国境通行所・バーブ・サラーマ国境通行所を経てシリア領内に入国し、アレッポ市に配備されたという。

AFP, July 17, 2015、AP, July 17, 2015、ARA News, July 17, 2015、Champress, July 17, 2015、al-Hayat, July 18, 2015、Iraqi News, July 17, 2015、Kull-na Shuraka’, July 17, 2015、al-Mada Press, July 17, 2015、Naharnet, July 17, 2015、NNA, July 17, 2015、Reuters, July 17, 2015、SANA, July 17, 2015、UPI, July 17, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団「ラマダーン月の死者数は5,026人、うち1,665人がダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ戦線の外国人戦闘員」(2015年7月17日)

シリア人権監視団は、6月18日から7月16日までのラマダーン月の間にシリアで5,026人が死亡したと発表した。

死者内訳は以下の通り:
民間人:1,220人(うち子供224人、女性178人)
イスラーム主義組織、反体制武装組織、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊:564人
シリア軍離反兵:8人
シリア軍兵士:775人
人民諸委員会、国防隊、シリア政府密告者:642人
ヒズブッラー戦闘員:38人
非シリア国籍の親政権シーア派戦闘員:99人
ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍の外国人戦闘員:1,665人
身元不明:15人

**

一方、シリア人権ネットワークは、「5年間のラマダーンの成果」(http://sn4hr.org/public_html/wp-content/pdf/arabic/Ramazan_Toll.pdf)と題した報告書(全16ページ)を発表し、2011年以降の5回のラマダーン月における死者数が1万8,205人にのぼると主張した。

死者の内訳は以下の通り:

シリア軍が殺害した死者数:1万6,879人
西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が殺害した死者数:32人
ダーイシュ(イスラーム国)が殺害した死者数:775人
シャームの民のヌスラ戦線が殺害した死者数:21人
反体制武装組織が殺害した死者数:350人
有志連合が殺害した死者数:8人
殺害者が不明な死者数:140人

AFP, July 17, 2015、AP, July 17, 2015、ARA News, July 17, 2015、Champress, July 17, 2015、al-Hayat, July 18, 2015、Iraqi News, July 17, 2015、Kull-na Shuraka’, July 17, 2015、al-Mada Press, July 17, 2015、Naharnet, July 17, 2015、NNA, July 17, 2015、Reuters, July 17, 2015、SANA, July 17, 2015、UPI, July 17, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

最新論考「シリア人権監視団発表の死者数統計に潜む政治的偏向」(Synodos)

青山弘之・浜中新吾
「シリア人権監視団発表の死者数統計に潜む政治的偏向」
Synodos、2015年7月17日

http://synodos.jp/international/14640

はじめに

2011年3月に「アラブの春」の混乱が波及したシリアでは、国内外の様々な当事者による暴力の応酬、欧米諸国などの制裁や干渉により情勢が悪化し、人々の生活は困窮を極めている。「今世紀最悪の人道危機」と称されて久しいこの紛争によって、23万人以上が死亡し、400万人弱が国外で、また650万人が国内で避難生活を余儀なくされ、1,000万人が被災していると言われる。こうした推計、とりわけ死者数推計の最大の根拠となっているのが、シリア人権監視団が発表する統計データである。・・・

アドラー刑務所収監者270人が釈放(2015年7月16日)

クッルナー・シュラカー(7月17日付)によると、ダマスカス郊外県アドラー市郊外にあるアドラー刑務所に収監されていた約270人が釈放された。

ミシェル・シャンマース弁護士によると、270人のうち、20人が女性だという。

AFP, July 17, 2015、AP, July 17, 2015、ARA News, July 17, 2015、Champress, July 17, 2015、al-Hayat, July 18, 2015、Iraqi News, July 17, 2015、Kull-na Shuraka’, July 17, 2015、al-Mada Press, July 17, 2015、Naharnet, July 17, 2015、NNA, July 17, 2015、Reuters, July 17, 2015、SANA, July 17, 2015、UPI, July 17, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.