インターネット・サイト「インターセプト」:アサド大統領の「右腕」暗殺(2008年)はイスラエル軍特殊部隊の犯行(2015年7月16日)

インターネット・サイト「インターセプト」(7月15日付)は、米国家安全保障局(NSA)の極秘情報をもとに、2008年8月にタルトゥース市の海岸で発生したムハンマド・サルマーン准将暗殺がイスラエル軍特殊部隊の犯行だったと報じた(https://firstlook.org/theintercept/2015/07/15/israeli-special-forces-assassinated-senior-syrian-official/)。

サルマーン准将は、シリア内政の分析において一度もその名が言及されることがない「謎の人物」だったが、暗殺を受け、アサド大統領の「右腕」、「影」と紹介され、大統領の実弟のマーヒル・アサド准将、義兄のアースィフ・シャウカト少将が葬儀に参列するなど、その「大物」ぶりが伝えられた。

また、その任務については、①治安担当大統領顧問としてヒズブッラーとの連絡や武器供与を担当していた、②北朝鮮との核開発協力を統括していた、③イランとの連絡を担当していた、④国内の治安担当、軍令担当として、参謀本部、国防省に命令を発信していた、といった憶測が報じられて、事件をめぐっては、外国(イスラエル)の機関の犯行とともに、シャウカト少将の関与などが噂された。

インターセプトは、NSAの極秘インターネット・ファイル(通称インテリペディア(https://www.documentcloud.org/documents/2165140-manhunting-redacted.html#document/p1)からの情報として、イスラエル海軍の特殊部隊が地中海からタルトゥース市に潜入し、海岸の邸宅で食事中だったスライマーン准将の頭と首を撃ち、殺害したと伝えた。

AFP, July 16, 2015、AP, July 16, 2015、ARA News, July 16, 2015、Champress, July 16, 2015、al-Hayat, July 17, 2015、Intercept, July 15, 2015、Iraqi News, July 16, 2015、Kull-na Shuraka’, July 16, 2015、al-Mada Press, July 16, 2015、Naharnet, July 16, 2015、NNA, July 16, 2015、Reuters, July 16, 2015、SANA, July 16, 2015、UPI, July 16, 2015、青山弘之「アースィフ・シャウカト少将は失脚したのか?:シリアをめぐる地域情勢の変化のなかで」『国際情勢紀要』第79号、2009年2月、pp. 333-351などをもとに作成。

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ハサカ市一帯で、シリア軍、有志連合、YPGがダーイシュ(イスラーム国)に対して事実上連携するかたちで攻勢(2015年7月16日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市南部郊外一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦を続け、人民防衛隊とサナーディード軍からなる合同部隊は、同市南西部のワトワーティーヤ村、ウンム・ハイル村を制圧、シリア軍とダーイシュの戦闘が続くアフダース刑務所、変電所一帯に接近した。

人民防衛隊の戦闘と合わせて、戦闘機(所属不明)が同地一帯を空爆した。

一方、シリア軍もハサカ市内でダーイシュとの戦闘を続け、オートストラード・ヌシューワ沿いの刑事保安局一帯(西ヌシューワ地区)を制圧、また同地を空爆した。

また、オートストラード・ヌシューワ北部の観光訓練学校一帯に対してもシリア軍は砲撃を加え、有志連合も同地を空爆したという。

このほか、スマート・ニュース(7月16日付)によると、有志連合がシャッダーディー市一帯を空爆し、ダーイシュ戦闘員20人が死亡したという。

他方、SANA(7月16日付)によると、ハサカ市南部郊外のSADCOP地区一帯、バースィル交差点・パノラマ交差点間の一帯、ヴィーラート・フムル地区、文化局一帯、マディーナ・リヤーディーヤ地区で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つバーブ市を5回にわたり「樽爆弾」で空爆し、子供3人を含む11人が死亡した。

同監視団によると、シリア軍は11日以降、バーブ市への空爆を繰り返しており、これまでに68人が犠牲となったという。

また、『ハヤート』(7月17日付)によると、有志連合と思われる戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)支配下のダービク村、ヒワール村、タッル・マーリド村一帯を空爆した。

一方、SANA(7月16日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、ザマーン・ワスル(7月16日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル市西部のシリア軍拠点の一つタイフール航空基地の外壁にまで進軍を遂げた。

クッルナー・シュラカー(7月16日付)などによると、タイフール航空基地一帯での戦闘でシリア軍第11戦車師団のムフスィン・マフルーフ少将が戦死した。

一方、SANA(7月16日付)によると、タドムル市南東部の採石場のシリア軍検問所一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、柑橘農園一帯で、ダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらに、SANA(7月17日付)によると、シリア軍は西ヒール城を制圧した。<br>

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ラッカ県では、『ハヤート』(7月17日付)によると、有志連合と思われる戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)の最大拠点ラッカ市を空爆した。

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ダルアー県では、『ハヤート』(7月17日付)によると、アイン・ザカル村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線などと交戦した。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月12日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して26回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は14回におよび、ハサカ市近郊(9回)、ラッカ市近郊(3回)、タッル・アブヤド市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 16, 2015、AP, July 16, 2015、ARA News, July 16, 2015、Champress, July 16, 2015、al-Hayat, July 17, 2015、Iraqi News, July 16, 2015、Kull-na Shuraka’, July 16, 2015、al-Mada Press, July 16, 2015、Naharnet, July 16, 2015、NNA, July 16, 2015、Reuters, July 16, 2015、SANA, July 16, 2015、July 17, 2015、SMART News, July 16, 2015、UPI, July 16, 2015、Zaman al-Wasl, July 16, 2015などをもとに作成。

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アレッポ・ファトフ軍、ムハージリーン・ワ・アンサール軍などからなるアンサール・ディーン戦線がアレッポ市南部の要衝アッザーン山への攻撃を激化(2015年7月16日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月16日付)によると、アレッポ・ファトフ作戦司令室は、アレッポ市南部の要衝アッザーン山攻略を目的とする作戦を開始し、シャーム革命家大隊、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム軍団の戦闘員らが攻撃を激化させた。

これに関して、シリア人権監視団は、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団(パレスチナ人)が同地一帯で、チェチェン人戦闘員からなるムハージリーン・ワ・アンサール軍などアンサール・ディーン戦線と交戦した、と発表した。

一方、SANA(7月16日付)によると、アレッポ市ラーシディーン地区、ライラムーン地区、シャッアール地区、サーフール地区、バニー・ザイド地区、ナアナーイー広場一帯、カースティールー街道、カルム・ジャバル地区一帯、カッラーサ地区、カルム・タッラーブ地区、カルム・ジャズマーティー地区、バーブ・ナイラブ地区、旧市街、シャイフ・ルトフィー村、ワディーヒー村、ブラート村、アドナーニーヤ村、フライターン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、フワイン村をシリア軍が空爆し、女児2人が死亡した。

シリア軍はまたウンム・スィール村、マアッラトミスリーン市を空爆・砲撃し、子供1人が死亡した。

一方、クッルナー・シュラカー(7月16日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市への進攻を試みたが、ファトフ軍の抵抗に遭い、兵士10人が死亡した。

他方、SANA(7月16日付)によると、シリア軍がアブー・ズフール町、タマーニア町、ビンニシュ市、ウンム・ジャリーン村、トゥルア村、カルア・ガザール村を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍(第4師団)とヒズブッラー戦闘員がザバダーニー市内で反体制武装集団との戦闘を続けた。

シリア軍は同市各所に「樽爆弾」12発以上を投下したほか、砲撃を加えた。

シリア軍はまた、タッル・クルディー町農場地帯、ドゥーマー市、ダイル・アサーフィール市、バイト・サワー村一帯を砲撃・空爆した。

一方、シャーム自由人イスラーム運動は声明を出し、ダイル・ハビーヤ村のシリア軍拠点に潜入し、兵士30人位所を殺害したと発表した。

他方、SANA(7月16日付)によると、ザバダーニー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がフムル丘一帯を「樽爆弾」で空爆し、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月16日付)によると、ラスム・シューリー村、ハミーディーヤ村、ウンム・バーティナ村、ナブア・サフル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月16日付)によると、アトマーン村、アクラバー、ナイーマで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ジャイドゥール・ハウラーン旅団、ハムザ・アサド・アッラー旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(7月16日付)によると、シリア軍がズワイク村、カフルダルバ村、サルマー町、ドゥワイリカ村、ルワイサト・ハンダク村などを空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(7月16日付)によると、ナキール村、北カスタル村、ジャニー・アルバーウィー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 16, 2015、AP, July 16, 2015、ARA News, July 16, 2015、Champress, July 16, 2015、al-Hayat, July 17, 2015、Iraqi News, July 16, 2015、Kull-na Shuraka’, July 16, 2015、al-Mada Press, July 16, 2015、Naharnet, July 16, 2015、NNA, July 16, 2015、Reuters, July 16, 2015、SANA, July 16, 2015、UPI, July 16, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を拒否した戦闘員25人を解任(2015年7月16日)

ARA News(7月16日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線が声明を出し、ハマー県内でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を拒否した戦闘員25人を「士気を欠いている」との理由で解任したと発表した。

ARA News, July 16, 2015
ARA News, July 16, 2015

AFP, July 16, 2015、AP, July 16, 2015、ARA News, July 16, 2015、Champress, July 16, 2015、al-Hayat, July 17, 2015、Iraqi News, July 16, 2015、Kull-na Shuraka’, July 16, 2015、al-Mada Press, July 16, 2015、Naharnet, July 16, 2015、NNA, July 16, 2015、Reuters, July 16, 2015、SANA, July 16, 2015、UPI, July 16, 2015などをもとに作成。

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TDA世論調査結果:54.7%の回答者がシリア政府と反体制派の交渉を支持(2015年7月15日)

無所属市民社会組織を名乗るヤウム・ターリー(The Day After)は、シリア国内およびヨルダン、トルコ、レバノンの避難民キャンプに居住するシリア人に対して実施した世論調査結果の報告書をHP(http://tda-sy.org/)を通じて発表した。

報告書アラビア版:http://tda-sy.org/negotiating_survey/
報告書英語版:http://tda-sy.org/negotiating_survey/?lang=en

世論調査は、シリア政府と反体制派の交渉、国連による交渉支援などに関するもので、2015年3月30日から5月19日にかけて、2,767人(うち男性1,741人、女性1,026人)を対象として実施した。

世論調査の主な質問内容、結果は以下の通り:

1. シリアの紛争を終息させるために交渉が行われることを支持するか?:はい54.7%、いいえ42.4%、わからない・無回答2.8%

2. 何が現在まで交渉による問題解決を妨げている障害となってきたか?:シリア政府21.8%、反体制政治勢力2.8%、反体制武装勢力8.4%、紛争を終息させようとすることへの国際社会の関心の欠如49.2%、シリア政府と反体制派双方16.9%、わからない・無回答0.9%

3. あなたの意見にもっとも近いのは以下のどれですか?:反体制派は交渉に先立って前提条件を示すべき35.9%、シリア政府は交渉に先立って前提条件を示すべき6.5%、いずれもが前提条件を示すべき15.6%、前提条件なしに交渉はなされるべき39.5%、わからない・無回答2.4%

4. 交渉に先立って必要な条件
住宅地域への包囲解除:強く支持85.6%、ある程度支持9.4%、ある程度反対2.1%、強く反対1.4%、わからない・無回答1.7%
拘束者の釈放:強く支持81.4%、ある程度支持9.7%、ある程度反対3.5%、強く反対4.0%、わからない・無回答1.5%
住宅地域への空爆・砲撃停止:強く支持85.6%、ある程度支持10.0%、ある程度反対2.0%、強く反対1.1%、わからない・無回答1.4%
失踪者の消息究明:強く支持74.9%、ある程度支持18.7%、ある程度反対4.0%、強く反対0.9%、わからない・無回答1.5%
親政権外国人民兵の撤退:強く支持73.7%、ある程度支持13.8%、ある程度反対5.4%、強く反対4.7%、わからない・無回答2.4%
反体制派外国人民兵の撤退:強く支持68.8%、ある程度支持19.6%、ある程度反対7.0%、強く反対2.3%、わからない・無回答2.3%
対シリア制裁解除:強く支持50.2%、ある程度支持14.6%、ある程度反対11.9%、強く反対17.5%、わからない・無回答5.9%

5. 交渉においてあなたとあなたの利益を代表すると考えているのは以下のどの当事者ですか:シリア政府16.1%、暫定政府6.5%、シリア革命反体制勢力国民連立16.8%、民主的変革諸勢力国民調整委員会4.5%、シリア国家建設潮流1.6%、反体制武装勢力14.5%、地域調整諸委員会6.0%、わからない・無回答24.0%、そのほかの当事者10.3%

6. 交渉に対する諸外国の態度
ロシア:強く支持36.4%、ある程度支持17.6%、ある程度反対9.6%、強く反対32.0%、わからない・無回答4.0%
イラン:強く支持18.1%、ある程度支持17.1%、ある程度反対15.1%、強く反対45.6%、わからない・無回答4.1%
米国:強く支持47.6%、ある程度支持22.6%、ある程度反対12.5%、強く反対13.0%、わからない・無回答4.2%
欧州諸国:強く支持49.5%、ある程度支持30.3%、ある程度反対10.4%、強く反対5.0%、わからない・無回答4.8%
トルコ:強く支持50.5%、ある程度支持23.0%、ある程度反対8.8%、強く反対14.5%、わからない・無回答3.1%
アラブ諸国:強く支持44.6%、ある程度支持26.9%、ある程度反対15.9%、強く反対10.2%、わからない・無回答2.4%

7. 交渉継続のために当事者が最初に議論し、合意すべき論点は何か:全権を有する移行期統治機関39.8%、タクフィール・ジハード主義との戦い17.5%、両方同時37.9%、わからない・無回答4.9%

8. 合意成立語、反体制勢力は武装部隊を保持すべきか:はい25.5%、いいえ59.3%、わからない・無回答15.2%

AFP, July 19, 2015、AP, July 19, 2015、ARA News, July 19, 2015、Champress, July 19, 2015、al-Hayat, July 20, 2015、Iraqi News, July 19, 2015、Kull-na Shuraka’, July 19, 2015、al-Mada Press, July 19, 2015、Naharnet, July 19, 2015、NNA, July 19, 2015、Reuters, July 19, 2015、SANA, July 19, 2015、UPI, July 19, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)は児童戦闘員「カリフ制の幼獣」1,100人以上を養成、うち自爆攻撃などにより52人が死亡(2015年7月15日)

シリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア国内の紛争に乗じて、児童らを「カリフ制の幼獣」(アシュバール・ヒラーファ)として養成し、自爆攻撃に動員しているとする報告書を発表した。

同監視団によると、「カリフ制の幼獣」を養成するための「シャリーア教練コース」で軍事教練を受けた児童が戦闘に投入されたが初めて確認されらのは、2015年1月25日のアイン・アラブ市(アレッポ県)での戦闘で、7月14日までの約6ヶ月間で、ハサカ県、ラッカ県、アレッポ県に投入されたシリア人児童(16歳以下)戦闘員のうちの52人が死亡した。

52人のうち、少なくとも18人が爆弾を積んだ車で自爆攻撃により死亡したという。

また「カリフ制の幼獣」としての訓練を受けた児童の一部は、ハマー県、ヒムス県(タドムル市一帯)などの支配地域において、銃殺刑などの刑の執行を行わされているという。

シリア人権監視団の推計によると、「カリフ制の幼獣」としての訓練を受けた児童の数は7月時点で1,100人以上にのぼり、ヒムス県、ハマー県、ダイル・ザウル県、ハサカ県、ラッカ県、アレッポ県での戦闘に動員されているほか、一部はイラクに派遣されているという。

AFP, July 15, 2015、AP, July 15, 2015、ARA News, July 15, 2015、Champress, July 15, 2015、al-Hayat, July 16, 2015、Iraqi News, July 15, 2015、Kull-na Shuraka’, July 15, 2015、al-Mada Press, July 15, 2015、Naharnet, July 15, 2015、NNA, July 15, 2015、Reuters, July 15, 2015、SANA, July 15, 2015、UPI, July 15, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダーラト・イッザ市(アレッポ県)各所を2度にわたり爆撃し、子供3人を含む8人が死亡、ファトフ軍がカファルヤー町、フーア市(イドリブ県)を砲撃(2015年7月15日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月15日付)によると、シリア軍はダーラト・イッザ市各所を2度にわたり空爆し、子供3人を含む8人が死亡した。

Kull-na Shuraka', July 15, 2015
Kull-na Shuraka’, July 15, 2015

また反体制武装集団は、シャイフ・ヒラール村検問所とマジュバル検問所(ハマー県)でシリア軍と交戦し、兵士30人以上を殺害、両地を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、反体制武装集団は、アレッポ市シャイハーン交差点地区(シリア政府支配下)を砲撃した。

これに対してシリア軍もアレッポ市ズブティーヤ地区、マシュハド地区を砲撃した。

他方、SANA(7月15日付)によると、アレッポ市旧市街、ライラムーン地区、ラーシディーン地区、アナダーン市、科学研究センター施設一帯、ハーン・アサル村、マンスーラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月15日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアレッポ市シャイフ・マクスード地区にある「革命家の広報局」を急襲し、広報局の法務担当を努めるズィヤード・ムハンマド氏ら16人を逮捕した。

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イドリブ県では、アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などによって構成されるファトフ軍が声明を出し、ダマスカス郊外県ザバダーニー市に対するシリア軍とヒズブッラー戦闘員の攻撃を阻止するため、シリア政府の支配下にとどまるカファルヤー町、フーア市に対する戦いを開始することを決定したと発表し、すべての反体制武装集団に対して「侵略者と抑圧者の足下で大地を焼き尽くす」よう呼びかけた。

ファトフ軍はまた、「昨日はクサイル市だった(制圧された)。今はザバダーニー市、そしていずれダマスカスのグータになるかもしれない」と述べ、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員の攻勢に警戒感をあらわにした。

Kull-na Shuraka', July 15, 2015
Kull-na Shuraka’, July 15, 2015

シリア人権監視団によると、この声明を受け、県内で活動するジハード主義武装集団が、カファルヤー町、フーア市に対して、自家製の迫撃砲を撃ち込んだ。

これに対して、カファルヤー町、フーア町を防衛する国防隊、人民諸委員会も、ヒズブッラーの士官の監督のもと、周辺地域を砲撃して応戦、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月15日付)によると、トゥルア村、タッル・サラムー村、アブー・ズフール町、ジャンナト・クラー村、アイン・ラールーズ村、アリーハー市をシリア軍が空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がガーブ平原のマンスーラ村、ヒルバト・ナークース村一帯に進攻し、反体制武装集団がこれを撃退するとともに、14日にシリア軍によって奪われていた、カーヒラ村、タッル・ジャズム村一帯を奪還した。

またクッルナー・シュラカー(7月15日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線がシリア軍との戦闘の末、サラミーヤ市・アレッポ市間の街道上のシリア軍検問所2カ所を制圧した。

一方、SANA(7月15日付)によると、シリア軍がヒルバト・ナークース村でシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦の末、同地を制圧した。

シリア軍はまた、カスル・イブン・ワルダーン村一帯、ラターミナ町、ラフラーハ村、アルカーナ村、サルハト・ラフジャーン村、ウンム・マイヤール村、シャイフ・ヒラール村で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア軍がザバダーニー市に対する空爆を続け、地上では第4師団、ヒズブッラー戦闘員が、ジハード主義武装集団らと交戦した。

シリア人権監視団によると、シリア軍は市内東部のスルターニーヤ地区に突入した、という。

一方、SANA(7月15日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ザーキヤ町、バイト・ジン村、ザバダーニー市一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦市、シリア軍兵士1人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市一帯で、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アイン・ザカル村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月15日付)によると、ダルアー市ダム街道地区・アッバースィーイーン地区回廊、靴工場、避難民キャンプ一帯など、ヤードゥーダ村、ズィムリーン村、ハーッラ市、カフルシャムス町、マスミヤ町、アトマーン村、ヌアイマ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月15日付)によると、ブライカ村、ウンム・バーティナ村、アジュラフ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラームの暁旅団、フルカーン旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(7月15日付)によると、シャラフ村、キンサッバー町、ハドラー村をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 15, 2015、AP, July 15, 2015、ARA News, July 15, 2015、Champress, July 15, 2015,、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2015、al-Hayat, July 16, 2015、Iraqi News, July 15, 2015、Kull-na Shuraka’, July 15, 2015、al-Mada Press, July 15, 2015、Naharnet, July 15, 2015、NNA, July 15, 2015、Reuters, July 15, 2015、SANA, July 15, 2015、UPI, July 15, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダーイシュの主要拠点バーブ市近郊のターディフ村を爆撃し、女性・子供5人が死亡(2015年7月15日)

アレッポ県では、国境なき医師団などによると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つバーブ市に近いターディフ市を「樽爆弾」で空爆し、子供4人、女性1人の合わせて5人が死亡し、15人が負傷した。

シリア人権監視団によると、ダーイシュの主要拠点の一つであるマンビジュ市のティシュリーン・ダム地区で深夜、弾薬輸送車が爆発し、少なくとも1人が死亡した。

また、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)北部で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、SANA(7月15日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(7月15日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がスィッリーン町郊外のスィット村、マトラース村一帯に進攻し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のユーフラテスの火山行動作戦司令室の戦闘員は撤退を余儀なくされた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア人権監視団によると、タイフール航空基地周辺で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が激しく交戦した。

またタドムル市周辺で、シリア軍がダーイシュとの戦闘を続けた。

一方、SANA(7月15日付)によると、シリア軍がタドムル市南方の西ハイル城一帯、ビール・ムッル村を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、アイン・イーサー市西部のシャルカラーク村一帯をダーイシュ(イスラーム国)が攻撃し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

ダーイシュ・ヒムス州広報局によると、この戦闘で、ダーイシュは飛行場を守備する砲兵大隊基地、飛行場に近いバーリダ地区、マルハターン村を制圧したという。

ダーイシュは攻撃に際して、爆弾を積んだ車で人民防衛隊拠点に対して自爆攻撃を行い、隊員1人を殺害、3人を負傷させたという。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市西ヌシューワ地区で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が散発的に交戦した。

また、ARA News(7月16日付)によると、有志連合がハサカ市南部および東部郊外のアブヤド橋一帯、ヴィーラート・ハムル地区一帯を空爆、またダイル・ザウル県からハサカ市方面に向かっていたダーイシュの車列に対しても空爆を行った。

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スワイダー県では、SANA(7月15日付)によると、カスル村でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月15日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して31回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は15回におよび、ハサカ市近郊(4回)、アレッポ市近郊(2回)、ラッカ市近郊(5回)、アイン・イーサー市(ラッカ県)近郊(2回)、タッル・アブヤド市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 15, 2015、AP, July 15, 2015、ARA News, July 15, 2015、July 16, 2015、Champress, July 15, 2015、al-Hayat, July 16, 2015、Iraqi News, July 15, 2015、Kull-na Shuraka’, July 15, 2015、al-Mada Press, July 15, 2015、Naharnet, July 15, 2015、NNA, July 15, 2015、Reuters, July 15, 2015、SANA, July 15, 2015、UPI, July 15, 2015などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動はイドリブ県のダーイシュ(イスラーム国)浄化への意志を表明、ヌスラ戦線メンバーを狙った「テロ」未遂発生(2015年7月15日)

シャーム自由人イスラーム運動のアミールの一人アブー・サーリフ・タッハーン氏は声明を出し、イドリブ県アブー・タルハ村にあるシャーム自由人イスラーム戦線所属のアブー・タルハ・アンサーリー大隊本部に対する自爆攻撃(14日)をダーイシュ(イスラーム国)の犯行と断じたうえで、イドリブ県からダーイシュを浄化するとの意思を示した。

SNN(7月15日付)が伝えた。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(7月15日付)によると、カフルナブル市で、2人の男性が、シャームの民のヌスラ戦線のメンバーの一人ジハード・フサイニー氏の車に爆弾を仕掛けようとしていた最中に爆弾が爆発し、爆弾をしかけようとしていた1人が死亡、1人が負傷した。

負傷した男性はカフルナブル市出身のアンマール・ハサン・アクディー氏で、現場で逮捕され、ヌスラ戦線の聴取を受けるため病院に搬送されたという。

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シャームの民のヌスラ戦線が声明を出し、ダマスカス郊外県東グータ地方で拘束していたイスラーム軍戦闘員25人(司令官6人を含む)の身柄をイスラーム軍に引き渡したと発表した。

ヌスラ戦線の声明声明によると、この25人はイスラーム軍の兵役委員会のメンバーで、14日に東グータ地方のマディーラー市の住民が「イスラーム軍の素行に抗議して蜂起」したのを受け、ヌスラ戦線が拠点防衛のために厳戒態勢を敷き、拘束したのだという。

Kull-na Shuraka', July 15, 2015
Kull-na Shuraka’, July 15, 2015

 

AFP, July 15, 2015、AP, July 15, 2015、ARA News, July 15, 2015、Champress, July 15, 2015、al-Hayat, July 16, 2015、Iraqi News, July 15, 2015、Kull-na Shuraka’, July 15, 2015、al-Mada Press, July 15, 2015、Naharnet, July 15, 2015、NNA, July 15, 2015、Reuters, July 15, 2015、SANA, July 15, 2015、SNN, July 15, 2015、UPI, July 15, 2015などをもとに作成。

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レバノン大統領選挙、26回目の延期(2015年7月15日)

ナビーフ・ビッリー国民議会議長は、大統領選挙(第2回投票)のための臨時会(26回目、7月15日予定)が定足数に達しなかったことを受け、会合を8月12日に再び延期すると決定した。

ナハールネット(7月15日付)が伝えた。

AFP, July 15, 2015、AP, July 15, 2015、ARA News, July 15, 2015、Champress, July 15, 2015、al-Hayat, July 16, 2015、Iraqi News, July 15, 2015、Kull-na Shuraka’, July 15, 2015、al-Mada Press, July 15, 2015、Naharnet, July 15, 2015、NNA, July 15, 2015、Reuters, July 15, 2015、SANA, July 15, 2015、UPI, July 15, 2015などをもとに作成。

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アレン米退役大将「シリアのクルド人が分離独立した政体を持つことを支持するとは思っていないし、支持することもない」(2015年7月14日)

イラクとシリアでダーイシュ(イスラーム国)殲滅に向けた有志連合を指揮するジョン・アレン退役大将は、ワシントンDCのシンクタンクで、シリア情勢に関して「シリアのクルド人が分離独立した政体を持つことを支持するとは思っていないし、支持することもない」と述べた。

アレン退役大将は「ダーイシュ(イスラーム国)を打ち負かすことができるパートナーが占領軍にならないことが重要だ」と述べた。

AFP(7月15日付)などが伝えた。

AFP, July 15, 2015、AP, July 15, 2015、ARA News, July 15, 2015、Champress, July 15, 2015、al-Hayat, July 16, 2015、Iraqi News, July 15, 2015、Kull-na Shuraka’, July 15, 2015、al-Mada Press, July 15, 2015、Naharnet, July 15, 2015、NNA, July 15, 2015、Reuters, July 15, 2015、SANA, July 15, 2015、UPI, July 15, 2015などをもとに作成。

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自由シリア軍南部戦線代表がヨルダンでデミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表と会談(2015年7月14日)

自由シリア軍南部戦線のイサーム・ライイス報道官は、ヨルダンの首都アンマンで、ダルアー県およびヨルダン国境地帯を支配下に置く複数の武装集団の司令官がスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表と会談した、と発表した。

ライイス報道官によると、会談で反体制武装集団側は、移行期に関する計画やヴィジョンを明示、そのなかでアサド大統領の排除を求めたという。

『ハヤート』(7月15日付)などが伝えた。

AFP, July 14, 2015、AP, July 14, 2015、ARA News, July 14, 2015、Champress, July 14, 2015、al-Hayat, July 15, 2015、Iraqi News, July 14, 2015、Kull-na Shuraka’, July 14, 2015、al-Mada Press, July 14, 2015、Naharnet, July 14, 2015、NNA, July 14, 2015、Reuters, July 14, 2015、SANA, July 14, 2015、UPI, July 14, 2015などをもとに作成。

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ハマー県で有志連合と思われる戦闘機がシリア軍検問所を誤爆、ハサカ県への爆撃でダーイシュ(イスラーム国)幹部2人が死亡(2015年7月14日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月14日付)によると、所属不明の戦闘機が、イスリヤー村近郊のシリア軍検問所を空爆し、軍用車輌4輌が破壊され、多数のシリア軍兵士が死傷した。

空爆は、有志連合による誤爆と見られ、シリア軍が同地一帯の検問所3カ所から撤退し、軍人・民間人の通行を禁止したのを受けて行われたという。

一方、SANA(7月14日付)によると、ラフラーハ村、アルカーナ村、サルハー村、ラフジャーン村、ウンム・マイヤール村、シャイフ・ヒラール村一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、県内各所への戦闘機(有志連合かシリア軍かは明言せず)の空爆で、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部アブー・ウサーマ・イラーキー氏とウマル・ラフダーン氏が死亡した。

イラーキー氏はダーイシュ・バラカ州(ハサカ県のこと)の幹部の一人で、「2011年末にイラクからシリアに入ったもっとも著名なジハード主義司令官」で、2013年4月のにダーイシュとシャームの民のヌスラ戦線の分裂に際して主導的な役割を担ったという。

一方、ラフダーン氏(ダイル・ザウル県出身)は、ダーイシュ・ハイル州(ダイル・ザウル県のこと)の前のワーリー(統治者)で、2014年のダイル・ザウル県への勢力拡大を主導し、ワーリーを務めた。

だがその後、ハイル州の幹部どうしの対立が生じ、ワーリーはムハージリーン(外国人)でなければならないとの方針が採られると、イラク領内へと異動となった。

Kull-na Shuraka', July 14, 2015
Kull-na Shuraka’, July 14, 2015

他方、クッルナー・シュラカー(7月15日付)によると、有志連合の空爆による援護を受けた西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ハサカ市南部のジスル・アブヤド地区周辺、バス運転教習学校一帯を制圧した。

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同じく、ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にある東ヌシューワ地区を空爆、またダーウーディーヤ地区、ズフール地区、アフダース刑務所一帯を砲撃した。

なお、ダーイシュはダイル・ザウル県からシリア軍戦闘員100人を援軍としてハサカ市方面に派遣したという。

一方、SANA(7月14日付)によると、シリア軍がハサカ市ズフール地区郊外でダーイシュ(イスラーム国)の車輌2台を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にある第17師団基地およびその周辺を空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市周辺で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、ヒムス県では、SANA(7月14日付)によると、柑橘農園一帯、タドムル市とワーディー・アブヤド・ダム一帯を結ぶ三角地帯西部などで、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つバーブ市とカッバースィーン村を空爆し、17人が死傷した。

一方、SANA(7月14日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、イスラーム軍はインターネットを通じて声明を出し、ダマスカス郊外県東カラムーン地方で活動するダーイシュ(イスラーム国)の司令官の一人シャーディー・ディヤーブ氏がダーイシュを離反し、イスラーム軍に参加したと発表した。

「ハワーリジュ派どもの体系的な腐敗を目にした」ことが離反の理由だったという。

また、『ハヤート』(7月14日付)によると、ダーイシュを名乗る集団が、バラダー渓谷で、男性1人を「ハッド刑」に処した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と県南部で交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)によって包囲されているダイル・ザウル航空基地周辺を3度にわたって空爆した。

一方、SANA(7月14日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市東部一帯を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ダイル・ザウル県では、ダーイシュ(イスラーム国)ハイル州広報局が、マヤーディーン市の遺跡の前で男性4人を銃殺処刑する映像をインターネット上で公開した。

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スワイダー県では、SANA(7月14日付)によると、ファーラ丘(ジュナイニーヤ村近郊)で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月14日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して33回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は17回におよび、ハサカ市近郊(6回)、アレッポ市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(1回)、タッル・アブヤド市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 14, 2015、AP, July 14, 2015、ARA News, July 14, 2015、July 15, 2015、Champress, July 14, 2015、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2015、al-Hayat, July 15, 2015、Iraqi News, July 14, 2015、Kull-na Shuraka’, July 14, 2015、July 15, 2015、al-Mada Press, July 14, 2015、Naharnet, July 14, 2015、NNA, July 14, 2015、Reuters, July 14, 2015、SANA, July 14, 2015、UPI, July 14, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県でシャーム自由人イスラーム戦線、ヌスラ戦線を狙った「テロ」相次ぐ(2015年7月14日)

イドリブ県では、SNN(7月13日付)によると、アブー・タルハ村にあるシャーム自由人イスラーム戦線所属のアブー・タルハ・アンサーリー大隊本部で、自爆ベルトを着用した男性2人が自爆し、アミールの一人アブー・アブドゥッラフマーン・サルキーン氏が7人が死亡した。

またシリア人権監視団によると、サルマダー市・アウラム・ジャウズ村間の街道で、救援団体の職員5人が失踪した。

シリア人権監視団は、複数の活動家の話として、ジハード主義武装集団が彼らを拉致した可能性が高いと発表した。

なお、クッルナー・シュラカー(7月14日付)によると、13日深夜には、サルキーン市にあるシャームの民のヌスラ戦線の本部に何ものかが爆弾を仕掛け爆破した。

死傷者はなかったという。

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同じくイドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがマルイヤーン村、ラーミー村、アルナバ村、ナビー・アイユーブ高地一帯、ファッティーラ村を空爆し、子供2人と女性3人を含む11人が死亡した。

一方、SANA(7月14日付)によると、ウンム・ジャッリーン村、カンスフラ村、アルナバ村、砂糖工場一帯、マアッル・シャムシャーン村、マクラア村、バシーリーヤ村、ジャンアト・クラー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(7月14日付)によると、反体制武装集団がダイル・ハビーヤ村・ハーン・シャイフ・キャンプ郊外農場地帯を結ぶ街道上のシリア軍検問所を襲撃し、シリア軍兵士・国防隊隊員15人を殺害し、同検問所を制圧した。

またザバダーニー市では、シリア軍(第4師団)、ヒズブッラー戦闘員が反体制武装集団との交戦を続けた。

東グータ統一軍事司令部所属のラフマーン軍団は、アルバイーン市で新規戦闘員の教練コース修了式を行った。

一方、SANA(7月14日付)によると、アイン・タルマー村、ザマルカー町、アルバイン市、バイト・サワー村農場地帯、マガル・ミール村、ダイル・ハビーヤ村、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外農場地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、シャームの民のヌスラ戦線の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またザバダーニー市では、シリア軍、レバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)が、反体制武装集団と交戦を続けた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市北部のシャイハーン交差点回廊地区、ライラムーン地区、ハーリディーヤ地区で、アレッポ・ファトフ作戦司令室がシリア軍、国防隊と交戦した。

アレッポ・ファトフ作戦司令室所属の第16師団広報局によると、同師団はライラムーン地区一帯に進軍しようとしたシリア軍部隊と交戦、これを撃退した。

一方、SANA(7月14日付)によると、シャーミル村、フライターン市、マッラーン村、ハルダトニーン村、アナダーン市、マンスーラ村、カフルダーイル村、カフルハムラ村、ハーン・アサル村、ジュッブ・サファー村、ラスム・ハルマル村、ラドワーニーヤ村、アレッポ市ライラムーン地区、シャイフ・サイード地区、ラーシディーン地区、バーブ・ハディード地区、カースティールー地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがラターミナ町を空爆、マジュバル検問所一帯などでジハード主義武装集団と交戦、武装集団司令官1人を含む3人が死亡した。

一方、SANA(7月14日付)によると、ラターミナ町をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、カフルシャムス町近郊で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が、シリア軍、国防隊と交戦した。

一方、SANA(7月14日付)によると、カフルシャムス町、マスミヤ町、アトマーン村、ナイーマ、ダルアー市難民キャンプ地区、靴工場一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月14日付)によると、タルビーサ市東部、ラスタン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(7月14日付)によると、シリア軍がカトフ・ルンマーン、ヌーバ山、シャラフ村、カフルダブナー村などを空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 14, 2015、AP, July 14, 2015、ARA News, July 14, 2015、Champress, July 14, 2015、al-Hayat, July 15, 2015、Iraqi News, July 14, 2015、Kull-na Shuraka’, July 14, 2015、al-Mada Press, July 14, 2015、Naharnet, July 14, 2015、NNA, July 14, 2015、Reuters, July 14, 2015、SANA, July 14, 2015、SNN, July 14, 2015、UPI, July 14, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領は、イランの核開発プログラムをめぐるP5+1との合意を受け、イラン政府に祝電(2015年7月14日)

アサド大統領は、イランのアリー・ハーメネイー最高指導者とハサン・ロウハーニー大統領に祝電を送り、核開発プログラムをめぐる「P5+1」との合意(14日)を「歴史的成果」と賞賛し、祝意を表明した。

SANA(7月14日付)が伝えた。

AFP, July 14, 2015、AP, July 14, 2015、ARA News, July 14, 2015、Champress, July 14, 2015、al-Hayat, July 15, 2015、Iraqi News, July 14, 2015、Kull-na Shuraka’, July 14, 2015、al-Mada Press, July 14, 2015、Naharnet, July 14, 2015、NNA, July 14, 2015、Reuters, July 14, 2015、SANA, July 14, 2015、UPI, July 14, 2015などをもとに作成。

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廃墟となったヒムス市の教会で倒壊後初めての結婚式(2015年7月14日)

フェイスブックのページ「私たちのハミーディーヤ地区について簡単に」(https://www.facebook.com/Al.Hamidiya.Community)は、ヒムス県ハミーディーヤ地区にある聖ギルギス教会で、倒壊後初めての結婚式が行われたと発表し、その写真を掲載した。image002  

AFP, July 14, 2015、AP, July 14, 2015、ARA News, July 14, 2015、Champress, July 14, 2015、al-Hayat, July 15, 2015、Iraqi News, July 14, 2015、Kull-na Shuraka’, July 14, 2015、al-Mada Press, July 14, 2015、Naharnet, July 14, 2015、NNA, July 14, 2015、Reuters, July 14, 2015、SANA, July 14, 2015、UPI, July 14, 2015などをもとに作成。

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反体制活動家のミシェル・キールー氏「私がなぜ、シリア国民連合の間違いの責任をとらなければならないのか?」(2015年7月14日)

シリア民主主義者連合代表を務める反体制活動家のミシェル・キールー氏(駐フランス)は、反体制活動家が撮影したビデオ映像(https://youtu.be/FWJh3o2owJw)のなかで、シリア国民に謝罪するとともに、シリア革命反体制勢力国民連立が明確な基準と条件に従って新代表を選ぶことができなければ、15日以内に脱会すると述べた。

ANA Press(https://twitter.com/ana_feed)などがインターネット上に公開した映像で、キールー氏は「シリア革命反体制勢力国民連立は、シリア危機を解決するためではなく、それを運営するために結成された。連立は誰を代表にするかでコンセンサスに達したことなど今日まで一度もない…。これまで通り、連立代表の選挙で合意がなされることはないだろう」と酷評した。

また「連立は実効的な政治勢力でもなければ、国民的な勢力でもない。あらゆる努力、計画、提案は失敗した。つまるところ、私がなぜ、こうした間違いの責任をとらなければならないのか? 私はこれうした間違いに反対してきた。私が間違った訳ではなのに、私の尊厳にまで悪影響を及ぼしている」と述べた。

そのうえで「私は国民に忠誠を誓っている。本当にシリア国民に謝罪した。なぜなら、私は国民のためにならない組織に参加してしまったからだ」と付言した。

ANA Press, July 14, 2015
ANA Press, July 14, 2015

AFP, July 14, 2015、AP, July 14, 2015、ARA News, July 14, 2015、Champress, July 14, 2015、al-Hayat, July 15, 2015、Iraqi News, July 14, 2015、Kull-na Shuraka’, July 14, 2015、al-Mada Press, July 14, 2015、Naharnet, July 14, 2015、NNA, July 14, 2015、Reuters, July 14, 2015、SANA, July 14, 2015、UPI, July 14, 2015などをもとに作成。

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ダルアー県住民が自由シリア軍南部戦線などによる軍事作戦に不満を募らせ街頭デモ(2015年7月13日)

クッルナー・シュラカー(7月14日付)によると、ダルアー県内各所で、自由シリア軍南部戦線などによる「南部の嵐の戦い」開始や南部地域ファトフ軍結成後のシリア軍との戦闘激化に不満を募らせていた住民が街頭デモを行った。

デモに参加した住民は、シリア軍による市街地(ダルアー市)への空爆に対して、シリア軍の航空基地などを攻略することでこれを抑止するか、市街地から撤退し、住民を攻撃に曝さないよう訴えた。

Kull-na Shuraka', July 14, 2015
Kull-na Shuraka’, July 14, 2015

AFP, July 14, 2015、AP, July 14, 2015、ARA News, July 14, 2015、Champress, July 14, 2015、al-Hayat, July 15, 2015、Iraqi News, July 14, 2015、Kull-na Shuraka’, July 14, 2015、al-Mada Press, July 14, 2015、Naharnet, July 14, 2015、NNA, July 14, 2015、Reuters, July 14, 2015、SANA, July 14, 2015、UPI, July 14, 2015などをもとに作成。

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YPGに参加する欧米諸国出身の外国人戦闘員は400人以上、イスラエル女性がイランの影響力増大を懸念しYPGを離脱(2015年7月13日)

シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に参加し、ハサカ県でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で数日前に負傷していたドイツ人が死亡した。 同監視団によると、人民防衛隊には400人以上の外国人(彼らは欧州、米国、カナダ、オーストラリア出身者)がダーイシュと戦うために参加しているほか、そのほかにもトルコとイラン出身のクルド人数千人も戦闘員として従軍しているという。 人民防衛隊に従軍している外国人戦闘員は、2015年2月に1人(オーストラリア人)、3月に2人(ドイツ人女性と英国人)、5月に1人(オーストラリア人、男性)、6月に1人(米国人、男性)がハサカ県、ラッカ県、アレッポ県(アイン・アラブ市一帯)での戦闘で戦死している。

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一方、『ハヤート』(7月14日付)などが伝えたところによると、人民防衛隊に従軍していたカナダ出身のイスラエル女性のジル・ローゼンバーグ氏(31歳)が戦線を離れ、19日にイスラエルの首都テルアビブ市に帰国した。 この女性は2014年11月にシリアに入り、人民防衛隊に参加していた。 ローゼンバーグ氏は帰国後にイスラエル軍ラジオのインタビュー(7月13日付)に応じ、そのなかで「私はユダヤ人としてホロコーストが繰り返されることを断固として拒否したい。ホロコーストとはユダヤ人だけに対する者ではなく、あらゆる人…とくにシリアやイラクの女性や子供に対しても行われていると理解している」と語った。 しかしローゼンバーグ氏は「しかし、最近数週間で、戦争をめぐって様々な要素が現地で変化したと感じている。イランの介入がより顕著になっている。状況が変化し、祖国に帰る時がきたと感じるようになった」と付言した。

ARA News, July 13, 2015
ARA News, July 13, 2015

AFP, July 13, 2015、AP, July 13, 2015、ARA News, July 13, 2015、Champress, July 13, 2015、al-Hayat, July 14, 2015、Iraqi News, July 13, 2015、Kull-na Shuraka’, July 13, 2015、al-Mada Press, July 13, 2015、Naharnet, July 13, 2015、NNA, July 13, 2015、Reuters, July 13, 2015、SANA, July 13, 2015、UPI, July 13, 2015などをもとに作成。

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トルコ赤新月社統計「78%の回答者がトルコ領内にとどまることを希望」(2015年7月13日)

トルコ赤新月社は、トルコで避難生活を続けるシリア人327人に対して統計調査を行い、78%の回答者がトルコ領内にとどまることを希望していると発表した。

調査対象となったシリア人のうち避難民は11%だけで、残る89%が都市で居住者だった。

ARA News(7月13日付)が伝えた。

AFP, July 13, 2015、AP, July 13, 2015、ARA News, July 13, 2015、Champress, July 13, 2015、al-Hayat, July 14, 2015、Iraqi News, July 13, 2015、Kull-na Shuraka’, July 13, 2015、al-Mada Press, July 13, 2015、Naharnet, July 13, 2015、NNA, July 13, 2015、Reuters, July 13, 2015、SANA, July 13, 2015、UPI, July 13, 2015などをもとに作成。

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キリスト教民主党のポワソン党首「中東へのカギはダマスカスにある」(2015年7月13日)

12日にシリアでアサド大統領と会談したキリスト教民主党のジャン・フレデリック・ポワソン党首は『ル・フィガロ』(7月13日付)に対し、対シリア政策の誤りにより、フランスが中東地域における地位と影響力を喪失したと指摘、「中東へのカギはダマスカスにある」としたうえで、フランソワ・オランド大統領やフランス外務省に対して、政策転換のために「目を覚ます」べきだと述べた。


AFP, July 13, 2015、AP, July 13, 2015、ARA News, July 13, 2015、Champress, July 13, 2015、Le Figaro, July 13, 2015、al-Hayat, July 14, 2015、Iraqi News, July 13, 2015、Kull-na Shuraka’, July 13, 2015、al-Mada Press, July 13, 2015、Naharnet, July 13, 2015、NNA, July 13, 2015、Reuters, July 13, 2015、SANA, July 13, 2015、UPI, July 13, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点バーブ市を再び爆撃し、住民30人以上が死亡、ダーイシュはハサカ市南部で5回にわたり自爆攻撃(2015年7月13日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月13日付)によると、シリア軍ヘリコプターがダーイシュ(イスラーム国)主要拠点の一つバーブ市に「樽爆弾」8発を投下し、住民35人が死亡、50人以上が負傷した。

シリア人権監視団によると、死亡したのは女性6人、子供1人を含む16人、また40人以上が負傷し、10人が行方不明となっているという。

「樽爆弾」による空爆は、バーブ市内のスィナーア学校、ウマル・モスク、ジャバル病院、灯油市場などが位置する住宅街に対して行われたという。

一方、SANA(7月13日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ダーイシュ(イスラーム国)バラカ州広報局が12日晩、ハサカ市南部郊外のアフダース刑務所をシリア軍との交戦の末に制圧したと発表した。

声明によると、ダーイシュは、ハサカ市南東部のファッラーハ地区のシリア軍拠点を爆弾を積んだ自動車3台で自爆攻撃を行い、またパノラマ交差点地区のシリア軍拠点に対しても車1台を特攻させたほか、アズィーズィーヤ地区では西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点に対して爆弾を積んだ自動車1台で自爆攻撃を行った。

クッルナー・シュラカー(7月13日付)によると、ダーイシュはこれら5回におよぶ自爆攻撃などで、シリア軍、国防隊の支配下にあったヴィーラート・ハムル地区を制圧したという。

なお、ハサカ市内ではこのほかにも、東ヌシューワ地区、マディーナ・リヤーディーヤ地区一帯、SADCOP地区、工業学校、東グワイラーン地区、アガーワート地区などでダーイシュとシリア人、国防隊、人民防衛隊が交戦した。

ARA News(7月13日付)によると、これに対してシリア軍がアフダース刑務所一帯のダーイシュ拠点を複数回にわたり空爆した。

他方、SANA(7月13日付)によると、ミールビーヤ連隊(第121連隊)基地一帯でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の車列を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市周辺に展開するシリア軍拠点複数カ所をダーイシュ(イスラーム国)が攻撃し、両者が交戦した。

またクッルナー・シュラカー(7月13日付)は、タドムル市西部でのダーイシュとの戦闘でシリア軍のユースフ・マフムード・ハサン大佐とワスィーム・イブラーヒーム・マンスール中佐が死亡したと伝えた。

一方、SANA(7月13日付)によると、シリア軍がタドムル市とワーディー・アブヤド・ダム一帯を結ぶ三角地帯西部、柑橘農園一帯、グナイマート村、ウンク・ハワー村、ラッフーム村、アブー・ジャリース村、シャンダーヒーヤ村、ジャハーブ・ハマド村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、ダーイシュ(イスラーム国)ハマー州広報局が、戦闘員養成のための第6期教練コースが修了したと発表し、修了式の写真を公開した。

Kull-na Shuraka', July 13, 2015
Kull-na Shuraka’, July 13, 2015

一方、SANA(7月13日付)によると、クライブ・サウル村、ティバーラト・ディーバ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月13日付)によると、ジャフラ村、バクジャジー農園(ダイル・ザウル航空基地近郊)をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月13日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は7回におよび、ハサカ市近郊(2回)、アレッポ市市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 13, 2015、AP, July 13, 2015、ARA News, July 13, 2015、Champress, July 13, 2015、al-Hayat, July 14, 2015、Iraqi News, July 13, 2015、Kull-na Shuraka’, July 13, 2015、al-Mada Press, July 13, 2015、Naharnet, July 13, 2015、NNA, July 13, 2015、Reuters, July 13, 2015、SANA, July 13, 2015、UPI, July 13, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、ヒズブッラー戦闘員がザバダーニー市(ダマスカス郊外県)で攻勢(2015年7月13日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザバダーニー市各所を「樽爆弾」16発以上で空爆、同市一帯で第4師団、ヒズブッラー戦闘員が、ジハード主義武装集団および地元の武装集団と交戦を続けた。

シリア軍また、バーラー村でもジハード主義武装集団と交戦したほか、アイン・タルマー村、アルバイン市一帯、ザマルカー町を空爆・砲撃した。

一方、SANA(7月13日付)によると、ザバダーニー市一帯で、シリア軍、レバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)が「新たな進軍」を遂げ、主要道路を封鎖するなどして同市を南部一帯から孤立させることに成功した。

シリア軍はまた、アイン・タルマー村、ザマルカー町の「タクフィール主義テロ集団」拠点を集中的に空爆したほか、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯で体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(7月13日付)によると、ジャウバル区の「タクフィール主義テロ集団」拠点を集中的に空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区の大使徒モスク、裁判所一帯、カルム・タッラーブ地区、ナイラブ航空基地一帯で、アンサール・シャリーア作戦司令膣、アレッポ・ファトフ作戦司令室が、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員と交戦した。

一方、SANA(7月13日付)によると、アレッポ市ラーシディーン地区、アズィーズィーヤ地区、バニー・ザイド地区、バーブ・ハディード地区、ライラムーン地区、シャッアール地区、ハラク地区、カースティールー地区、マイサル地区、旧市街、マンスーラ村、ハーン・アサル村、シャーミル村、カフルハムラ村、ハルダトニーン村、マッラーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、ラトヤーン村、フライターン市、アナダーン市、カフルダーイル村、フール村を空爆し、ヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区をシリア軍が砲撃、また国防隊、ヒズブッラー戦闘員とともにジハード主義武装集団と交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(7月13日付)によると、ラスム・ハワーリド村、ウンム・バーティナ村、ハミーディーヤ村、タルジャナ村、ジャバーター・ハシャブ村、ラワーディー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、使徒末裔旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月13日付)によると、ムサイフラ町、ガラズ刑務所南西部、イブタア町、アトマーン村、ダルアー市カラク地区などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(7月13日付)によると、ブサイナ丘一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団は、スワイダー県のサマー村にいたる街道で13日、キリスト教牧師1人が武装集団によって誘拐され、消息が不明になっていると発表した。

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イドリブ県では、SANA(7月13日付)によると、バラーギーティー村、アブー・ズフール町、アリーハー市、サッラト・ズフール村、ジャンナト・クラー村、マアッラーター村、カンスフラ村、ハーン・シャイフーン市をシリア軍が空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月13日付)によると、ラスタン・ダム近く、ラスム・タウィール村、ウンム・シャルシューフ村、カフルラーハーで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(7月13日付)によると、カフルズィーター市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(7月13日付)によると、アックー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 13, 2015、AP, July 13, 2015、ARA News, July 13, 2015、Champress, July 13, 2015、al-Hayat, July 14, 2015、Iraqi News, July 13, 2015、Kull-na Shuraka’, July 13, 2015、al-Mada Press, July 13, 2015、Naharnet, July 13, 2015、NNA, July 13, 2015、Reuters, July 13, 2015、SANA, July 13, 2015、UPI, July 13, 2015などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動が地元の武装集団と対立(2015年7月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルミーン市で、地元の反体制武装集団「バヤーン運動」のシャリーア局バッサーム・アブドゥッラッザーク局長とその妻が、車に仕掛けられた爆弾の爆発に巻き込まれて死亡した。

このシャリーア学者はシリア軍の元空軍少佐(離反士官)。

この爆殺事件を受けサルミーン市で地元の反体制武装集団とシャーム自由人イスラーム運動の間で緊張が高まり、シャーム自由人イスラーム運動は、ダーイシュ(イスラーム国)にかつて忠誠を誓っていたジハード主義武装集団のスリーパー・セルを摘発したという。

Kull-na Shuraka', July 13, 2015
Kull-na Shuraka’, July 13, 2015

 

AFP, July 13, 2015、AP, July 13, 2015、ARA News, July 13, 2015、Champress, July 13, 2015、al-Hayat, July 14, 2015、Iraqi News, July 13, 2015、Kull-na Shuraka’, July 13, 2015、al-Mada Press, July 13, 2015、Naharnet, July 13, 2015、NNA, July 13, 2015、Reuters, July 13, 2015、SANA, July 13, 2015、UPI, July 13, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線がダマスカス郊外県東グータ地方のイスラーム軍治安局を襲撃、メンバー複数を拉致(2015年7月13日)

ダマスカス郊外県では、イスラーム軍は声明を出し、東グータ地方にあるイスラーム軍治安局が、シャームの民のヌスラ戦線の襲撃を受け、イスラーム軍第3旅団司令官のアブー・アラー氏が拘束されたほか、イスラーム軍メンバー複数が暴行を受け、武器などを没収された、と発表した。

ヌスラ戦線の襲撃は、イスラーム軍が東グータ地方統一司法評議会の要請に基づき、アブー・アフマド・ムジャーヒド容疑者を逮捕したことを受けたものだという。

ヌスラ戦線はまた、イスラーム軍の検問所に対して、オートバイ3台から発砲したが、イスラーム軍が応戦し、ヌスラ戦線戦闘員の1人を負傷させたという。

このほかにもヌスラ戦線は、イスラーム軍の「兵役委員会」委員6人やマルジュ・スルターン村のメンバー6人を拉致したという。

ヌスラ戦線のこうした行為に対して、イスラーム軍は声明で「シャームの賢者たちに、ムジャーヒディーンに対して繰り返されるこうした行き過ぎを止めさせるためのイニシアチブを発揮」するよう呼びかけた。

Kull-na Shuraka', July 13, 2015
Kull-na Shuraka’, July 13, 2015

AFP, July 13, 2015、AP, July 13, 2015、ARA News, July 13, 2015、Champress, July 13, 2015、al-Hayat, July 14, 2015、Iraqi News, July 13, 2015、Kull-na Shuraka’, July 13, 2015、al-Mada Press, July 13, 2015、Naharnet, July 13, 2015、NNA, July 13, 2015、Reuters, July 13, 2015、SANA, July 13, 2015、UPI, July 13, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領が運命の夜に合わせてコーランの原版を閲覧(2015年7月13日)

アサド大統領は、ラマダーン月の運命の夜に合わせて、ムハンマド・ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣および宗教関係省聖コーラン委員会メンバーと懇談した。

アサド大統領は懇談のなかで、委員会メンバーが持参したコーランの原版を閲覧し、「イスラーム教は安らぎの宗教であり、苦しみの宗教ではない。イスラーム教はコーランの誦読を促し、それによってイバーダが促され、アッラーとその聖典に近づくことができる」と述べた。

SANA(7月13日付)が伝えた。

SANA, July 13, 2015
SANA, July 13, 2015

 

AFP, July 13, 2015、AP, July 13, 2015、ARA News, July 13, 2015、Champress, July 13, 2015、al-Hayat, July 14, 2015、Iraqi News, July 13, 2015、Kull-na Shuraka’, July 13, 2015、al-Mada Press, July 13, 2015、Naharnet, July 13, 2015、NNA, July 13, 2015、Reuters, July 13, 2015、SANA, July 13, 2015、UPI, July 13, 2015などをもとに作成。

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トルコ治安当局はガズィアンテップ市でダーイシュ(イスラーム国)戦闘員志願者の外国人45人を逮捕(2015年7月12日)

ドーアン通信(7月12日付)は、トルコ治安当局が過去3日間で、ガズィアンテップ市でダーイシュ(イスラーム国)に参加しようとしていた外国人45人を逮捕した、と伝えた。

ガズィアンテップ市は、シリア革命反体制勢力国民連立の暫定政府が拠点を置く都市。

AFP, July 12, 2015、AP, July 12, 2015、ARA News, July 12, 2015、Champress, July 12, 2015、DHA, July 12, 2015、al-Hayat, July 13, 2015、Iraqi News, July 12, 2015、Kull-na Shuraka’, July 12, 2015、al-Mada Press, July 12, 2015、Naharnet, July 12, 2015、NNA, July 12, 2015、Reuters, July 12, 2015、SANA, July 12, 2015、UPI, July 12, 2015などをもとに作成。

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UNESCO世界文化遺産に指定されているアレッポ旧市街のアレッポ城の東部外壁が反体制派の地下トンネルの爆発により一部崩壊(2015年7月12日)

アレッポ県では、『ハヤート』(7月13日付)などによると、UNESCO世界文化遺産に指定されているアレッポ市旧市街で反体制武装集団が掘削した地下トンネルが爆破され、アレッポ城の東側の外壁が一部崩壊した(https://youtu.be/wbHPuABD_-I)。

Kull-na Shuraka', July 12, 2015
Kull-na Shuraka’, July 12, 2015

これに関して、シリア人権監視団および複数の反体制活動家は、シリア軍が地下トンネルを爆破したと主張する一方、SANA(7月12日付)は、「テロ集団がトンネルを破壊した」と主張し、アレッポ市外壁の崩壊が、反体制武装集団によるものだと反論した。

『ハヤート』(7月13日付)は、「反体制派はアレッポ市でのシリア軍の戦いにおいて地下トンネルを爆破する戦術をとり、自らの支配地域からシリア政府側の拠点に向かって地下トンネルを掘削、通常は爆弾を仕掛けて爆破するか、そこから戦闘員を潜入させ奇襲をかけている」と伝え、反体制派が爆破した可能性が高いことを示唆した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市バーブ・ハディード地区一帯を「樽爆弾」で空爆する一方、ザフラー協会地区の大使徒モスク、裁判所一帯で、ヒズブッラー戦闘員、国防隊とともに、アンサール・シャリーア作戦と交戦した。

シリア軍はまた、アレッポ市バニー・ザイド地区、カースティールー街道地区に対しても空爆を行った。

これに対して、ヌールッディーン・ザンキー運動は、アレッポ市ハラブ・ジャディーダ地区(ファミリー・ハウス区)を砲撃した。

他方、SANA(7月12日付)によると、アレッポ市ハーリディーヤ地区、ラーシディーン地区、アズィーズィーヤ地区、シャイフ・サイード地区、ライラムーン地区、アンサーリー地区、マイサル地区、フルワーニーヤ地区、バニー・ザイド地区、カースティールー地区、マンスーラ村、ダーラト・イッザ市、カフルダーイル村、ハルダトニーン村、フライターン市、シュワイフナ村、アナダーン市、アアザーズ市、カフルハムラ村、シャイフ・スライマーン村、アブティーン村、ハーン・アサル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ・ファトフ作戦司令室は声明を出し、アンサール・シャリーア作戦司令室参加組織の一つ第1連隊が司令室に参加したと発表した。

アレッポ・ファトフ作戦司令室には7月8日も、イスラーム覚醒大隊、アンサール・スンナ旅団が、さらにその数日前には第111師団が加入している。

なおアレッポ・ファトフ作戦司令室参加組織は以下の通り:シャーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、シャーム軍団、シャーム革命家、「命じられたまま正しくあれ」連合、カリフの暁大隊、ヌールッディーン・ザンキー運動、ムジャーヒディーン軍、スンナ軍、アブー・アマーラ大隊、第101師団、第16師団、第13師団、ファトフ旅団、スルターン・ムラード旅団、フルサーン・ハック旅団、ガーブの鷹旅団、ハック旅団、フルカーン旅団、バヤーリク・イスラーム運動、自由旅団、バヤーン運動、アターリブ殉教者旅団、スルターン・ムハンマド・ファーティフ旅団、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線、イッザ連合、精鋭部隊、第1連隊、イスラーム覚醒大隊、アンサール・スンナ旅団、第111師団。

一方、アレッポ・ファトフ作戦司令室とともに、アレッポ市一帯で活動しているアンサール・シャリーア作戦司令室の参加組織は以下の通り:シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線、イスラーム・ムジャーヒディーン運動、アンサール・ヒラーファ、シャーム自由人イスラーム運動、タウヒード・ワ・ジハード大隊、第1連隊、アブー・アマーラ大隊、ファジュル・ヒラーファ大隊、マイアード中隊、サハーバ大隊、ジュンドッラー、スルターン・ムラード旅団。

Kull-na Shuraka', July 12, 2015
Kull-na Shuraka’, July 12, 2015

 

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからはるファトフ軍が、アリーハー市とラタキア市(ラタキア県)を結ぶ国際幹線道路沿いのハッターブ丘に進攻し一時制圧したが、シリア軍戦闘機、ヘリコプターがヌスラ戦線拠点を集中的に空爆・砲撃、またヌスラ戦線らと交戦、数時間後に同地を奪還した。

シリア軍はまたジスル・シュグール市を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(7月12日付)によると、ジスル・シュグール市南東部のアアワル丘、ハマカ丘に進攻したシャームの民のヌスラ戦線をシリア軍が撃退し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハッターブ丘に進攻したファトフ軍もシリア軍が撃退した。

シリア軍はこのほか、ハーン・シャイフーン市、シャフシャブフー山一帯、マクラア村、ジャンナト・クラー村、バズィート村、サッラト・ズフール村、バシーリーヤ村、バラーギーティー村、ハシール村、アブー・ズフール町、タマーニア町、ハーッス村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザバダーニー市各所を10回以上にわたり空爆、また「樽爆弾」8発を投下するとともに、第4師団とヒズブッラー戦闘員が市内でジハード主義武装集団と地元武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、バイト・サワー村各所、ラカービーヤ農場各所、カラムーン地方無人地帯、マダーヤー町、バイト・ジン村を空爆・砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団が東カラムーン地方のダーイシュ(イスラーム国)拠点を砲撃した。

一方、SANA(7月12日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、フサイニーヤ町、ハサヌー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区をシリア軍が砲撃、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市内複数カ所、ヌアイマ村、西ガーリヤ村をシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(7月12日付)によると、ダルアー市アッバースィーイーン地区、アトマーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(7月12日付)は、ダマスカス郊外県東グータ地方に対するシリア軍の包囲を解除するため、同県およびダルアー県の部族が「東グータ部族最高評議会」の名で新たな連合組織を結成したと報じた。

同評議会報道官を名乗るアブドゥッラー・バッカール氏が明らかにしたもので、ダマスカス郊外県グータ地方の25の部族、ダルアー県の部族や住民から構成され、2,500人の戦闘員を擁し、同地域の住民の35%を代表しているのだという。

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クナイトラ県では、SANA(7月12日付)によると、タルジャナ村、ジャバーター・ハシャブ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 12, 2015、AP, July 12, 2015、ARA News, July 12, 2015、Champress, July 12, 2015、al-Hayat, July 13, 2015、Iraqi News, July 12, 2015、Kull-na Shuraka’, July 12, 2015、al-Mada Press, July 12, 2015、Naharnet, July 12, 2015、NNA, July 12, 2015、Reuters, July 12, 2015、SANA, July 12, 2015、UPI, July 12, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

タドムル市郊外の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍コマンド中隊兵士数十人を捕捉か?(2015年7月12日)

ヒムス県では、『ハヤート』(7月13日付)によると、シリア軍、国防隊がタドムル市南西部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

これに関して、ザマーン・ワスル(7月12日付)によると、ダーイシュ・ヒムス州広報局は、タドムル市から50キロの地点(砂漠地帯(アブー・ファワーリス地区)で、ヒズブッラーの教練を受けたシリア軍コマンド連隊を要撃し、兵士数十人を捕捉した、と発表した。

一方、SANA(7月12日付)によると、タドムル市西部の柑橘農園一帯、ラッフーム村、ウンク・ハワー村などで、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(7月12日付)によると、スィッリーン町郊外のマグリバタイン村、カスク・カバリー村、フワイジャト・アッラーウィー村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が交戦した。

一方、SANA(7月12日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月12日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、SANA(7月12日付)によると、シリア軍がラッカ市内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、サウジアラビア人司令官ら幹部複数が死亡した。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月12日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して48回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は9回におよび、ハサカ市近郊(7回)、ラッカ市近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 12, 2015、AP, July 12, 2015、ARA News, July 12, 2015、Champress, July 12, 2015、al-Hayat, July 13, 2015、Iraqi News, July 12, 2015、Kull-na Shuraka’, July 12, 2015、al-Mada Press, July 12, 2015、Naharnet, July 12, 2015、NNA, July 12, 2015、Reuters, July 12, 2015、SANA, July 12, 2015、UPI, July 12, 2015、Zaman al-Wasl, July 12, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領が仏キリスト教民主党党首と会談「欧米諸国の対シリア政策を正すには、フランスと欧州の分別のある政治家や議員の役割が重要」(2015年7月12日)

アサド大統領はシリアを訪問中のフランス国民議会議員でキリスト教民主党党首のジャン・フレデリック・ポワソン氏と会談した。

アサド大統領は会談で、欧米諸国の対シリア、対中東政策を正すには、フランスと欧州の分別のある政治家や議員の役割が重要だと述べるとともに、中東地域の諸国民に耳を傾けることなく、内政干渉を行い、「テロとの戦い」でダブル・スタンダードに終始していることで、テロ拡大・拡散を招き、欧州にその脅威が及んでいるとの見方を示した。

これに対してポワソン氏はテロ根絶に向けてシリア政府と協力する必要があると強調するとともに、シリアの安定が中東地域、さらには欧州の安定につながると表明、それ実現を実現するには、シリアの国家への支援と、アサド大統領との対話を通じた危機の解決以外に道はないとの意見を述べた。

SANA(7月12日付)が伝えた。

SANA, July 12, 2015
SANA, July 12, 2015

 

AFP, July 12, 2015、AP, July 12, 2015、ARA News, July 12, 2015、Champress, July 12, 2015、al-Hayat, July 13, 2015、Iraqi News, July 12, 2015、Kull-na Shuraka’, July 12, 2015、al-Mada Press, July 12, 2015、Naharnet, July 12, 2015、NNA, July 12, 2015、Reuters, July 12, 2015、SANA, July 12, 2015、UPI, July 12, 2015などをもとに作成。

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