米匿名高官「米軍の軍事教練を受けた「穏健な反体制派」を爆撃で支援することを米政府は決定」(2015年8月3日)

『ハヤート』(8月4日付)、ロイター通信(8月3日付)などは、米国の複数の高官が匿名を条件に、米軍の軍事教練を受けた「穏健な反体制派」に空爆などを通じて支援を行うと米政府が決定したことを明かしたと伝えた。

匿名高官らによると、米軍は今後、「穏健な反体制派」への航空支援を行うという。

また、「穏健な反体制派」がシリア軍の攻撃を受ける可能性に関して、匿名高官らは「シリア政府軍は、ダーイシュ(イスラーム国)に対して空爆を行う米国主導の有志連合戦闘機に発砲したことはない」としつつも、「意図しない戦闘が起きる可能性はある」と付言した。

この決定は、7月30日に、米軍の軍事教練を受け、トルコからアレッポ市北部アアザール市郊外に投入された「第30師団」司令官らが、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線に拉致、またその拠点をめぐって、ヌスラ戦線と「第30師団」が攻防戦を繰り広げ、有志連合の空爆が行われたことを受けた動き。

米国家安全保障会議(NSC)のアリスター・パスキー報道官は、米軍が軍事教練を施した武装勢力以外に対しては支援を行っていないと述べ、「第30師団」を支援するため、ヌスラ戦線に対して空爆を行ったことを暗に認めた。

これに関して、ロシア大統領府報道官は記者団に「モスクワは再三にわたって、シリアの反体制派への支援が、資金面、技術面(軍事面)のいかんにかかわらず、シリアの情勢をさらに悪化させると強調してきた」と遺憾の意を表した。

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ARA News(8月3日付)によると、アレッポ県およびイドリブ県の北部(トルコ国境地帯)で活動する医療総局は、イドリブ県のアティマ村の国境通行所一帯で「汚職と行き過ぎの横行」しているとして、同通行所を通じた流感患者のトルコ領内への搬送を中止し、バーブ・ハワー国境通行所(イドリブ県)を経由して搬送を行うことを決定した。

AFP, August 3, 2015、AP, August 3, 2015、ARA News, August 3, 2015、Champress, August 3, 2015、al-Hayat, August 4, 2015、Iraqi News, August 3, 2015、Kull-na Shuraka’, August 3, 2015、al-Mada Press, August 3, 2015、Naharnet, August 3, 2015、NNA, August 3, 2015、Reuters, August 3, 2015、SANA, August 3, 2015、UPI, August 3, 2015などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動、トルコマン・イスラーム党がアフガニスタンのターリバーン最高指導者ウマル師に弔意(2015年8月3日)

イドリブ県で活動するファトフ軍参加組織の一つ「トルキスターン・イスラーム党」(シャームの民救済のためのトルキスターン・イスラーム党)は声明を出し、アフガニスタン政府が2013年に死亡していたと発表したターリバーン最高指導者のムハンマド・ウマル師に弔意を表した。

なお、これに先だって、ファトフ軍参加組織の一つでアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動も2日に声明を出し、ウマル師に弔意を表している。

AFP, August 3, 2015、AP, August 3, 2015、ARA News, August 3, 2015、Champress, August 3, 2015、al-Hayat, August 4, 2015、Iraqi News, August 3, 2015、Kull-na Shuraka’, August 3, 2015、al-Mada Press, August 3, 2015、Naharnet, August 3, 2015、NNA, August 3, 2015、Reuters, August 3, 2015、SANA, August 3, 2015、UPI, August 3, 2015などをもとに作成。

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「「宗教至上主義」を超えて――日本の中東理解のあり方を問う:『「アラブの心臓」に何が起きているのか』編者、青山弘之氏インタビュー」(Synodos)

「「宗教至上主義」を超えて――日本の中東理解のあり方を問う:『「アラブの心臓」に何が起きているのか』編者、青山弘之氏インタビュー」(聞き手・構成/向山直佑)
Synodos、2015年8月3日

「アラブの春」、シリア内戦、イスラーム国の台頭……。数え上げればきりがないほどの事件が、近年、中東では起きている。しかし、日本での中東に関する報道を見れば、「イスラーム過激派」、「宗派対立」といった言葉がマジックワードのように使われ、中東を「理解不能なものとして理解した気になる」ことが当たり前になっているようだ。・・・

シリア軍がラタキア県とアリーハー市を結ぶジスル・シュグール市郊外の戦略的要衝のフライカ村を奪還(2015年8月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒズブッラー戦闘員、国防隊とともに、ラタキア県とアリーハー市を結ぶジスル・シュグール市郊外の戦略的要衝のフライカ村で、3日間に及ぶ反体制武装集団との戦闘を征し、同地を制圧(奪還)した。

反体制武装集団は、ハック旅団、ジュンド・アクサー機構、シャームの民のヌスラ戦線、スンナ軍、アンサール・ディーン戦線、トルキスターン・イスラーム党、アンシャール・シャーム、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、シャーム軍団、第111歩兵師団、第101歩兵師団、山地の鷹旅団、ガーブの鷹、ジュヌード・シャーム(チェチェン人)、シャーム自由人イスラーム運動などからなる一大連合で、3日間におよぶ戦闘では、ジハード主義武装集団の戦闘員73人(うちシリア人は43人)、シリア軍兵士・国防隊隊員42人が死亡した。

なお、シリア軍はフライカ村制圧に先立って、ハマー県北部のマンスーラ村、ズィヤーディーヤ村、ヒルバト・ナークース村、ザイズーン発電所、ザイズーン・ダム、アアワル丘などを奪還していた。

一方、SANA(8月2日付)によると、シリア軍がハマー県に近いアアワル丘で反体制武装集団と交戦し、ファトフ軍の戦闘員多数を殲滅、同地を制圧した。

シリア軍はまた、ハシール村北部、ハミーディーヤ村、ウンム・ジャリーン村、タッル・サラームー村で反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線などファトフ軍を殺傷したほか、マシュラファ村、シャイフ・イリヤース村、ハッターブ丘、バズィート採石場一帯、ラッジュ村を空爆した。

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ハマー県では、SANA(8月2日付)によると、ハマーミーヤート村、カルアト・マディーク町一帯、フライカ村、ズィヤーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、クルド山一帯(反体制派が言うところの「トルクメン山」)で、シリア軍、国防隊とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(8月2日付)によると、バイト・イブリク村、バイト・アワーン村、ダッラ村、サルマー町、アーラ村、カッバーニー村をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア軍がザバダーニー市各所を空爆、また第4師団、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ解放軍が、ジハード主義武装集団、地元の武装集団と交戦した。

一方、SANA(8月2日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともに、ザバダーニー市一帯で反体制武装集団と交戦し、市内のヒクマ通り一帯を制圧した。

シリア軍はまた、ブカイン市で、反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した

このほか、クッルナー・シュラカー(8月2日付)によると、ダマスカス郊外県(ダマスカス県南部)で活動するゴランの鷹旅団とウマル・ブン・アブドゥルアズィーズ旅団がイスラーム軍に参加した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市カルム・タッラーブ地区一帯、ハーリディーヤ地区、旧市街サブア・バフラート地区、ハンダラート・キャンプ一帯、バーシュカウィー村、で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などと交戦した。

また、シリア人権監視団によると、フライターン法務局が、アレッポ市シャッアール地区で若者10人を「近親相姦」の罪で処刑した。

一方、SANA(8月2日付)によると、マンスーラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ティーハ村、カフル・ナースィジュ村一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(8月2日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町、アトマーン村、ヌアイマ村、ダルアー市各カラク地区、ビラール・ハバシー・モスク一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、南部タウヒード旅団、ハウラーン・ムジャーヒディーン大隊、スジャイル砲兵大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(8月2日付)によると、ジュャバーター・ハシャブ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(8月2日付)によると、ラスタン市西部農場地帯、ズマイミル村、ザアフラーナ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, August 2, 2015、AP, August 2, 2015、ARA News, August 2, 2015、Champress, August 2, 2015、al-Durar al-Shamiya, August 2, 2015、al-Hayat, August 3, 2015、Iraqi News, August 2, 2015、Kull-na Shuraka’, August 2, 2015、al-Mada Press, August 2, 2015、Naharnet, August 2, 2015、NNA, August 2, 2015、Reuters, August 2, 2015、SANA, August 2, 2015、UPI, August 2, 2015などをもとに作成。

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ハサカ市から撤退したダーイシュ(イスラーム国)は、同市西部のアブドゥルアズィーズ山にある放送塔をYPGから奪取(2015年8月2日)

ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月2日付)によると、ハサカ市から撤退したダーイシュ(イスラーム国)が、同市西部郊外にあるアブドゥルアズィーズ山一帯で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦し、放送塔を制圧した。

ダーイシュはまたタッル・ハミース市一帯でも人民防衛隊と交戦し、人民防衛隊隊員2人が死亡した。

ARA News, August 2, 2015
ARA News, August 2, 2015

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、有志連合がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるマヤーディーン市を空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が若者3人を銃殺した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団とヤルムーク川一帯で交戦した。

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ヒムス県では、SANA(8月2日付)によると、タドムル市郊外のワーディー・マースィク、ワーディー・アブヤド・ダム、スフナ一帯を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、タドムル市、ジャズル・ガス採掘所東部、アブー・アラーヤー村、シューマリーア山一帯でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(8月2日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, August 2, 2015、AP, August 2, 2015、ARA News, August 2, 2015、Champress, August 2, 2015、al-Durar al-Shamiya, August 2, 2015、al-Hayat, August 3, 2015、Iraqi News, August 2, 2015、Kull-na Shuraka’, August 2, 2015、al-Mada Press, August 2, 2015、Naharnet, August 2, 2015、NNA, August 2, 2015、Reuters, August 2, 2015、SANA, August 2, 2015、UPI, August 2, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団「有志連合は、ヌスラ戦線の襲撃を受けた「第30師団」を直ちに爆撃で支援」(2015年8月2日)

シリア人権監視団は、シャームの民のヌスラ戦線が7月30日に、米軍の軍事教練を受け、トルコから2週間以上前にシリア領内に潜入した第30師団司令官ら8人を拉致したことに関連して、ヌスラ戦線が同じ日にマーリキーヤ村の第30師団本部を襲撃、また両者の戦闘に有志連合がただちに介入し、空爆を行ったことで、ヌスラ戦線戦闘員25人が死亡したと発表した。

この戦闘では、第30師団と同組織を支援する武装集団側にも7人の死者が出たが、ヌスラ戦線の戦闘員はほぼ殲滅されたという。

AFP, August 2, 2015、AP, August 2, 2015、ARA News, August 2, 2015、Champress, August 2, 2015、al-Hayat, August 3, 2015、Iraqi News, August 2, 2015、Kull-na Shuraka’, August 2, 2015、al-Mada Press, August 2, 2015、Naharnet, August 2, 2015、NNA, August 2, 2015、Reuters, August 2, 2015、SANA, August 2, 2015、UPI, August 2, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線が、米国の教練を受けた「第30師団」メンバー拘束、有志連合の爆撃現場のビデオ映像を公開(2015年8月1日)

シャームの民のヌスラ戦線の広報部門マナーラ・バイダーのアレッポ特派員は、「ヌスラ戦線兵士はシリア北部に伸びる米国の腕を阻止するための軍事作戦を開始する」と題した約3分間のビデオ映像(https://www.youtube.com/watch?v=4bczmSEan-U)をユーチューブ上で公開した。

映像は、米軍の軍事教練を受けた「第30師団」の戦闘員と思われる複数の男性が両手を頭の上にあげて投降するシーン、有志連合の空爆現場とされる農地の映像、「シャームの国における西洋の手、米国の手を断ち切った」と証言する戦闘員の映像などから構成されている。

Youtube, August 1, 2015
Youtube, August 1, 2015
Youtube, August 1, 2015
Youtube, August 1, 2015
Youtube, August 1, 201
Youtube, August 1, 201

 

AFP, August 2, 2015、AP, August 2, 2015、ARA News, August 2, 2015、Champress, August 2, 2015、al-Hayat, August 3, 2015、Iraqi News, August 2, 2015、Kull-na Shuraka’, August 2, 2015、al-Mada Press, August 2, 2015、Naharnet, August 2, 2015、NNA, August 2, 2015、Reuters, August 2, 2015、SANA, August 2, 2015、UPI, August 2, 2015などをもとに作成。

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地元調整諸委員会がシリア国民連合を正式脱会(2015年8月1日)

地元調整諸委員会は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立から正式に脱会したと発表した。

声明によると、「支援国の姿勢に関する問題」、「活動に際して制度的手続きがとられないしくみ」が脱会の主因だという。

AFP, August 2, 2015、AP, August 2, 2015、ARA News, August 2, 2015、Champress, August 2, 2015、al-Hayat, August 3, 2015、Iraqi News, August 2, 2015、Kull-na Shuraka’, August 2, 2015、al-Mada Press, August 2, 2015、Naharnet, August 2, 2015、NNA, August 2, 2015、Reuters, August 2, 2015、SANA, August 2, 2015、UPI, August 2, 2015などをもとに作成。

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YPG総司令部が声明を出し、トルコ軍によるシリア領への度重なる侵犯を非難(2015年8月1日)

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の総司令部は声明を出し、7月下旬以降のトルコ軍がシリア領を数度にわたり侵犯し、攻撃を行っていると非難した。

この声明によると、トルコ軍による侵犯は以下の通り:

7月25日、アレッポ県アイン・アラブ市郊外のズール・マガール村に人民防衛隊主体のユーフラテスの火山作戦司令室の拠点1カ所に対して戦車で攻撃。
7月26日、同村の人民防衛隊の拠点複数カ所をトルコ軍戦車が砲撃。
7月28日、ラッカ県タッル・アブヤド市近郊で、トルコ軍が人民防衛隊戦闘員に発砲(3人が負傷)。
7月28日、西クルディスタン移行期民政局が管理するハサカ県ルマイラーン油田一帯、アイン・アラブ市、スィッリーン町(アレッポ県)上空にトルコ軍戦闘機が領空侵犯。

AFP, August 1, 2015、AP, August 1, 2015、ARA News, August 1, 2015、Champress, August 1, 2015、al-Hayat, August 2, 2015、Iraqi News, August 1, 2015、Kull-na Shuraka’, August 1, 2015、al-Mada Press, August 1, 2015、Naharnet, August 1, 2015、NNA, August 1, 2015、Reuters, August 1, 2015、SANA, August 1, 2015、UPI, August 1, 2015などをもとに作成。

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レバノン軍がアルサール村郊外で戦闘員を乗せて移動中の車輌を撃破(2015年8月1日)

NNA(8月1日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外で、レバノン軍が、戦闘員を乗せて移動中の車輌を攻撃、破壊した。

AFP, August 1, 2015、AP, August 1, 2015、ARA News, August 1, 2015、Champress, August 1, 2015、al-Hayat, August 2, 2015、Iraqi News, August 1, 2015、Kull-na Shuraka’, August 1, 2015、al-Mada Press, August 1, 2015、Naharnet, August 1, 2015、NNA, August 1, 2015、Reuters, August 1, 2015、SANA, August 1, 2015、UPI, August 1, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がハマー県北部のザイズーン発電所一帯を制圧(2015年8月1日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ガーブ平原北部で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団と交戦し、シリア軍兵士・国防隊隊員20人以上が死亡、反体制武装集団側も戦闘員19人が死亡した。

同監視団によると、ジハード主義武装集団は、ザイズーン発電所一帯、ザイズーン・ダム一帯、ズィヤーディーヤ村などでシリア軍と交戦、ジューリーン軍事基地をGradミサイルなどで攻撃したという。

ARA News(8月1日付)によると、シリア軍もザイズーン発電所一帯に対するシリア軍して激しい空爆を行い、その数は50回以上に及んだという。

一方、SANA(8月1日付)によると、シリア軍がザイズーン発電所一帯で反体制武装集団と交戦し、同地を制圧した。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(8月2日付)は、ファトフ軍がシリア軍の激しい空爆を受け、ザイゥーン発電所一帯から撤退したと報じた。

SANAによると、シリア軍はまた、カルアト・マディーク町でシャームの民のヌスラ戦線を攻撃し、戦闘員20人以上を殲滅したという。

さらにシリア軍は、ハマーミーヤート村、カストゥーン村、ハミーディーヤ村を空爆したほか、タッル・ミルフ村、ハマーミーヤート村、マルジュ・ズフール村、フライカ村で反体制武装集団と交戦し、ヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ドゥラル・シャーミーヤ(8月1日付)によると、ファトフ軍とシリア軍の戦闘が続くなか、ハマー県北部で活動する複数の武装集団が、同地のシリア軍拠点制圧に向け、新たな連合組織「ナスル軍」を結成した。

ARA News, August 1, 2015
ARA News, August 1, 2015

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イドリブ県では、SANA(8月1日付)によると、バズィート村、ジャドラーヤー村、フバイト村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市各所で、シリア軍と反体制武装集団が交戦した。

ジハード主義武装集団はまたアレッポ市シャッアール地区で、シリア政府の内通者とされる男性8人を処刑した。

一方、SANA(8月1日付)によると、カフルダーイル村などをシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、アレッポ市ライラムーン地区、カフルダーイル村、マンスーラ村、ハーン・アサル村、カフルハムラ村、フール村で反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市一帯、バイト・ジン村、バイト・ティーマー村を砲撃した。

またザバダーニー市一帯でも、シリア軍は「樽爆弾」35発以上を投下したほか、各所を空爆・砲撃し、ヒズブッラー戦闘員とともにジハード主義武装集団、地元の武装集団と交戦した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ハドル村一帯で、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、隊員2人が死亡した。

またハムリーヤ丘などでシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(8月1日付)によると、ジュャバーター・ハシャブ村、ウーファーニヤー村、マスハラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(8月1日付)によると、ザアタル丘、ヌアイマ村、サイダー町、西ムライハ村、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(8月1日付)によると、ドゥワイルシャーン村、ラウダ村、ワーディー村、ダッラ村をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(8月1日付)によると、アイン・フサイン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, August 1, 2015、AP, August 1, 2015、ARA News, August 1, 2015、Champress, August 1, 2015、al-Durar al-Shamiya, August 1, 2015、August 2, 2015、al-Hayat, August 2, 2015、Iraqi News, August 1, 2015、Kull-na Shuraka’, August 1, 2015、al-Mada Press, August 1, 2015、Naharnet, August 1, 2015、NNA, August 1, 2015、Reuters, August 1, 2015、SANA, August 1, 2015、UPI, August 1, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、YPGがダーイシュ(イスラーム国)を掃討し、ハサカ市を完全制圧(2015年8月1日)

ハサカ県では、SANA(8月1日付)によると、シリア軍が「愛国的諸勢力」(西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊などのこと)との協力により、ハサカ市でダーイシュ(イスラーム国)を掃討し、同市を完全制圧した。

ハサカ市の完全制圧は、同市南部のバースィル交差点とパノラマ交差点の間に位置する経済学部および土木工学部一帯でのダーイシュ掃討完了によって実現したという。

ARA News(8月1日付)も、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ハサカ市ズフール地区(フーシュ・バーイル地区)、パノラマ交差点一帯にあるダーイシュのすべての拠点を制圧したと報じた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)ハイル州が、ブーカマール市でインターネット・カフェでのWi-fiの使用を禁止すると告知した。

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アレッポ県では、SANA(8月1日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(8月1日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯、西ハイル城東部、シューマリーヤ山、ヒブラ村、ムシャイリファ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(8月2日付)によると、ハーリム市で、シャームの民のヌスラ戦線の司令官アブー・マスアブ・ダイリー氏が、ダーイシュ(イスラーム国)の自爆攻撃を受け、死亡した。

AFP, August 1, 2015、AP, August 1, 2015、ARA News, August 1, 2015、Champress, August 1, 2015、al-Hayat, August 2, 2015、Iraqi News, August 1, 2015、Kull-na Shuraka’, August 1, 2015、August 2, 2015、al-Mada Press, August 1, 2015、Naharnet, August 1, 2015、NNA, August 1, 2015、Reuters, August 1, 2015、SANA, August 1, 2015、UPI, August 1, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県アティマ村一帯でYPGとヌスラ戦線が交戦(2015年8月1日)

イドリブ県では、『ハヤート』(8月2日付)によると、トルコ国境に位置するアティマ村近郊のダイル・バッルート村で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とシャームの民のヌスラ戦線が交戦した。

戦闘は、人民防衛隊が同地に監視塔を建設しようとしたことに、ヌスラ戦線が抗議したことを受けて発生したものだという。

これに関して、ヌスラ戦線は声明を出し、約2週間前にアティマ村一帯に人民防衛隊の侵攻し、交戦状態にあったが、人民防衛隊の撤退を条件に停戦合意が成立、しかし人民防衛隊はこの停戦合意に反するかたちで監視塔を建設しようとしたと批判した。

一方、人民防衛隊は、停戦合意がアティマ村郊外のアティマ丘の非武装化することを骨子としており、ダイル・ブラート村に監視塔を建設することは、この合意に反していないと反論しているという。

なお、ヌスラ戦線と人民防衛隊は、アレッポ県アアザーズ市一帯でも同様の理由で交戦している。

AFP, August 1, 2015、AP, August 1, 2015、ARA News, August 1, 2015、Champress, August 1, 2015、al-Hayat, August 2, 2015、Iraqi News, August 1, 2015、Kull-na Shuraka’, August 1, 2015、al-Mada Press, August 1, 2015、Naharnet, August 1, 2015、NNA, August 1, 2015、Reuters, August 1, 2015、SANA, August 1, 2015、UPI, August 1, 2015などをもとに作成。

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