ダーラト・イッザ市地元評議会「「安全保障地帯」から避難民を受け入れる用意がある」(2015年9月3日)

アレッポ県のダーラト・イッザ市地元評議会は声明を出し、米トルコ両政府が設置合意したとされる「安全地帯」へのダーイシュ(イスラーム国)の進攻への対策として、ダーラト・イッザ市住民が県北部からの避難民を受け入れる用意があると表明した。

Kull-na Shuraka', September 4, 2015
Kull-na Shuraka’, September 4, 2015

AFP, September 4, 2015、AP, September 4, 2015、ARA News, September 4, 2015、Champress, September 4, 2015、al-Hayat, September 5, 2015、Iraqi News, September 4, 2015、Kull-na Shuraka’, September 4, 2015、al-Mada Press, September 4, 2015、Naharnet, September 4, 2015、NNA, September 4, 2015、Reuters, September 4, 2015、SANA, September 4, 2015、UPI, September 4, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ県、ダイル・ザウル県でメンバー40人あまりを処刑(2015年9月3日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(9月3日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州が、ラッカ市内のダッラ交差点で、ヒスバ(宗教警察)の幹部アブー・カラム・イラーキー氏を「領土に損害を与えた」罪で処刑した。

また、シリア人権監視団によると、この処刑に先立ち、有志連合と思われる戦闘機が、財務局一帯を空爆した。

財務局はダーイシュがイスラーム法廷として使用している施設。

シリア人権監視団によると、有志連合の空爆で、イスラーム法廷の裁判官2人(イラク人と湾岸出身者1人)が死亡した。

有志連合(と思われる戦闘機)はこのほかにも、タッル・アブヤド市南部のサムン丘一帯を空爆し、ダーイシュ戦闘員2人が死亡、遺体はラッカ市に搬送されたという。

**

ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル・トゥズバフ・ビ・サムト(9月3日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ハイル州は、過去数日間で、アレッポ県北部での戦闘への参加を拒否した外国人戦闘員およびシリア人戦闘員合わせて40人をマヤーディーン市近郊で銃殺処刑した。

また、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市内でシリア当局に拘留されていた男性が拷問を受け死亡した。

このほか、シリア軍がブー・ウマル村を空爆し、男性1人が死亡した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がジャズル・ガス採掘所一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(9月3日付)によると、シリア軍がハクル・ガス採掘所一帯、柑橘農園、ワーディー・アブヤド、タール山などタドムル市西部郊外でダーイシュ(イスラーム国)に対する特殊作戦を行い、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、タドムル市郊外の三角地帯、採石場一帯、ウンム・リーシュ村、マスアダ村、ウンム・サフリージュ村、カルヤタイン市一帯などのダーイシュ拠点などに対して攻撃を加えた。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がクワイリス航空基地一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(9月3日付)によると、航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市郊外で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、ダーイシュ戦闘員1人が死亡した。

**

米中央軍(CENTCOM)は、9月3日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して21回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は6回におよび、ハサカ市近郊(2回)、ラッカ市近郊(2回)、マーリア市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, September 3, 2015、AP, September 3, 2015、ARA News, September 3, 2015、Champress, September 3, 2015、Dayr al-Zawr Tudhbah bi-Samt, Septemer 3, 2015、al-Hayat, September 4, 2015、September 5, 2015、Iraqi News, September 3, 2015、Kull-na Shuraka’, September 3, 2015、al-Mada Press, September 3, 2015、Naharnet, September 3, 2015、NNA, September 3, 2015、Reuters, September 3, 2015、SANA, September 3, 2015、UPI, September 3, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がザバダーニー市(ダマスカス郊外県)でさらに進軍(2015年9月3日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第4師団、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ解放軍がザバダーニー市で進軍を続け、シリア軍が「樽爆弾」6発を投下するなど、シャーム自由人イスラーム運動、地元武装集団に対して空爆・砲撃を加えた。

シリア軍はまた、ザバダーニー市に隣接するマダーヤー町に対しても砲撃を行い、子供2人を含む6人が死亡した。

さらに、シリア軍はバラダー渓谷のアイン・フィージャ町、サクバー市、ザマルカー町、アイン・タルマー村、ザブディーン村、ドゥーマー市などを空爆・砲撃し、ザブディーン村では男性2人が死亡した。

一方、SANA(9月3日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともに、ザバダーニー市で作戦を継続し、反体制武装集団戦闘員20人以上を殲滅し、ウダイマ通りなど市内北部の建物群20カ所を新たに制圧した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区各所をシリア軍が空爆した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、フーア市、カファルヤー町周辺で、国防隊、人民諸委員会がヒズブッラー戦闘員の支援を受け、ファトフ軍との戦闘を続けた。

この戦闘で国防隊隊員1人が死亡した。

これに対して、シリア軍は、ナージヤ村、マアッラト・ヌウマーン市、アリーハー市、サラーキブ市、イフスィム町、マアッラーター村、シャンナーン村、カンスフラ村を空爆した。

一方、SANA(9月3日付)によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市、イフスィム町、アリーハー市一帯、カフル・ウワイド村、マアッラーター村、カンスフラ村、ジスル・シュグール市、バサーミス村、ジューズィフ村、フライカ村、マストゥーマ村、ズィヤーディーヤ市、アブー・ズフール町、ウンム・ジャリーン村、マジャース村、タッル・サラムー村、トゥルア村、サラーキブ市、そしてフーア市とカファルヤー町を包囲するファトフ軍が拠点とするラーム・ハムダーン村、サワーギヤ村、ビンニシュ市を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、トルクメン山(ラビーア町一帯)を空爆した。

一方、SANA(9月3日付)によると、ブルジュ・ラフマリーヤ村一帯、サルマー町一帯、ザーヒヤ山一帯の反体制武装集団拠点に対してシリア軍が集中的に攻撃を加え、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市マンシヤ地区で狙撃され重傷を負っていた女児が死亡した。

一方、SANA(9月3日付)によると、ブスラー・シャーム市西部地区でシリア軍が特殊作戦を行い、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、ダルアー市各所、アトマーン村の反体制武装集団拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区でシリア軍が狙撃した。

一方、SANA(9月3日付)によると、ムシャイリファ村、ヒムス市ワアル地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の指揮下で戦うヒムス軍団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハウワーシュ村、アムキーヤ町、ザイズーン発電所一帯を空爆した。

一方、SANA(9月3日付)によると、シリア軍がマンスーラ村、ズィヤーラ町、タッル・ワースィト村、アンカーウィー村、シャフシャブー山、ハウワーシュ村、アムキーヤ町、カーヒラ村、ラターミナ町、カフルズィーター市で反体制武装集団と交戦し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、タワーマ村各所をシリア軍が空爆、またアレッポ市シャイフ・サイード地区では、シリア軍、国防隊がアンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(9月3日付)によると、アンジャーラ村、ダーラト・イッザ市一帯などで、シリア軍が反体制武装集団の兵站路を砲撃し、シャーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、ジャディーダ村、アルバイド村で反体制武装集団の拠点に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらに、シリア軍はアレッポ市ラーシディーン地区、サラーフッディーン地区、ブスターン・バーシャー地区、サーフール地区、バーブ・ナスル地区、アーミリーヤ地区、ハーン・アサル村で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(9月3日付)によると、シリア軍がアレッポ市・ハナースィル市間の街道を走行中の旅客バスを熱誘導式地対地ミサイルで誤って攻撃し、乗っていた乗客20人が死亡、20人が重軽傷を負った。

**

クナイトラ県では、SANA(9月3日付)によると、ハドル村、ハーン・アルナバ市西部、ハミーディーヤ村、フッリーヤ村、ウーファーニヤー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 3, 2015、AP, September 3, 2015、ARA News, September 3, 2015、Champress, September 3, 2015、al-Hayat, September 4, 2015、Iraqi News, September 3, 2015、Kull-na Shuraka’, September 3, 2015、al-Mada Press, September 3, 2015、Naharnet, September 3, 2015、NNA, September 3, 2015、Reuters, September 3, 2015、SANA, September 3, 2015、UPI, September 3, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イランのアブドゥッラフヤーン副外相がアサド大統領と会談:「いかなる政治的解決においても、アサド大統領が果たす役割は基本的且つ基軸的でなければならない」(2015年9月3日)

シリアを訪問中のイランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣(アラブ・アフリカ担当)は、ダマスカスでアサド大統領と会談し、シリア国内でのテロや一部外国によるテロ組織への支援、紛争解決に向けた政治プロセス活性化の方途などについて意見を交わした。

会談には、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、ファーイズ・イスカンダル外務在外居住者省アジア局長、ムハンマド・リダー・ラウーフ・シャイバーニー駐イラン・シリア大使が同席した。

会談後、アブドゥッラフヤーン外務副大臣は、ミクダード外務在外居住者副大臣と共同記者会見を開いた。

会見のなかで、アブドゥッラフヤーン外務副大臣は、シリアの紛争の解決には、シリア国民の役割を重視し、シリア国民自身が将来を決し、「テロとの戦い」を行うことが不可避だとの見方を示すとともに、「いかなる政治的解決においても、アサド大統領が果たす役割は基本的且つ基軸的でなければならない」と強調した。

そのうえで、イランが引き続きシリアへの支援を続けるとしたうえで、イランとロシアによるシリアへの支援は確固たるものだと述べた。

一方、ミクダード外務在外居住者副大臣は、シリア紛争の解決をめざす・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表に関して、「客観的、中立的」でなければならないと釘を刺したうえで、シリア政府が危機解決に向けたあらゆる政治的イニシアチブに積極的に対処すると述べた。

また、国外へのシリア人避難民の流出に関しては「開発途上国における危機を助長する西側諸国は、自分たちがやっていることがもたらす危険を意識し、トルコの現政権、サウジアラビア、カタールなどがシリアに対して行っている陰謀、すなわちテロ支援を停止させるために責任を果たすべきだとしたうえで、「シリア人の国外への流出を食い止められるかどうかは、シリア政府によるテロとの戦いや、治安や安定回復への支援にかかっている」と強調した。

SANA(9月3日付)が伝えた。

SANA, September 3, 2015
SANA, September 3, 2015

AFP, September 3, 2015、AP, September 3, 2015、ARA News, September 3, 2015、Champress, September 3, 2015、al-Hayat, September 4, 2015、Iraqi News, September 3, 2015、Kull-na Shuraka’, September 3, 2015、al-Mada Press, September 3, 2015、Naharnet, September 3, 2015、NNA, September 3, 2015、Reuters, September 3, 2015、SANA, September 3, 2015、UPI, September 3, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領はダーイシュ(イスラーム国)に殺害されたタドムル市遺跡博物館のハーリド・アスアド元館長に大勲位を授与(2015年9月3日)

アサド大統領は2015年政令第229号を発し、タドムル市遺跡博物館長を長年(1963~2003年)にわたって務め、8月半ばにダーイシュ(イスラーム国)によって処刑されたハーリド・アスアド氏の考古学界への功績をたたえ、シリアにおける最高の勲位である「大勲位」を授与することを決定した。

SANA(9月3日付)が伝えた。

SANA, September 3, 2015
SANA, September 3, 2015

 

AFP, September 3, 2015、AP, September 3, 2015、ARA News, September 3, 2015、Champress, September 3, 2015、al-Hayat, September 4, 2015、Iraqi News, September 3, 2015、Kull-na Shuraka’, September 3, 2015、al-Mada Press, September 3, 2015、Naharnet, September 3, 2015、NNA, September 3, 2015、Reuters, September 3, 2015、SANA, September 3, 2015、UPI, September 3, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.