有志連合(米軍)戦闘機がUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡を擁するタドムル市を初めて爆撃(2015年9月10日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月9日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して28回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は10回におよび、ブーカマール市近郊(1回)、ハサカ市近郊(3回)、フール町近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、マーリア市近郊(1回)、タドムル市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

なお、有志連合がヒムス県タドムル市近郊を空爆したと発表したのは今回が初めて。

CENTCOM, September 1, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員4,000人がシリア難民などに紛れて欧州に潜入か?(2015年9月10日)

シリア国内で活動しているというダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員は、英日刊紙『デイリー・エクスプレス』(9月10日付)に対して、ダーイシュ戦闘員約4,000人がトルコなどから欧州に押し寄せているシリア人らの難民に紛れて欧州に潜入したと述べた(” target=”_blank”>http://www.express.co.uk/news/world/555434/Islamic-State-ISIS-Smuggler-THOUSANDS-Extremists-into-Europe-Refugees)。

The Daily Express, September 12, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)は『ダービク』で欧州へのシリア人ら難民の避難を「大罪」と非難する一方、難民の多くはシリア政府、西クルディスタン移行期民政局支配地域からの避難民だと断じる(2015年9月10日)

ダーイシュ(イスラーム国)の英語機関誌『ダービク』第11号は、シリア人避難民の欧州への流入に関して、「自らの土地を去る者は大罪を犯している」と批判した。

『ダービク』において、ダーイシュは、「イスラームの家から背教の家に去ることは大罪である。なぜならそれは、背教へと通じる道、我々の子孫がイスラームを棄て、キリスト教、無神論、ないしはリベラリズムを信じる扉へと道だからである」と主張した。

なお、『ダービク』によると、「欧州に逃げた家族のほとんどは、イスラーム国と戦うシリア政府軍の支配地域ないしはクルド人地区から避難した人々だ」なのだという。

『ダービク』第11号は10日にインターネット上で公開された。

AFP, September 11, 2015、AP, September 11, 2015、ARA News, September 11, 2015、Champress, September 11, 2015、al-Hayat, September 12, 2015、Iraqi News, September 11, 2015、Kull-na Shuraka’, September 11, 2015、al-Mada Press, September 11, 2015、Naharnet, September 11, 2015、NNA, September 11, 2015、Reuters, September 11, 2015、SANA, September 11, 2015、UPI, September 11, 2015などをもとに作成。

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ロシアのラブロフ外務大臣は、シリア駐留ロシア軍の増強に関する追加措置は講じていない、と述べ、ロシア軍がシリアでの軍事作戦に参加したとの一部報道を否定(2015年9月10日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ロシア軍がシリア国内での軍事作戦に参加しているとするロイター通信(9月10日付)などの報道を否定した。

ラブロフ外務大臣は南スーダン外務大臣との共同記者会見で、シリア情勢について触れ、そのなかで「ロシアの軍事技術者がシリアで活動はしている。彼らはシリア軍に我が国の兵器の使用方法を教練する支援活動をしている…。ロシアは(シリア駐留ロシア軍の増強に関する)追加措置は講じていない」と述べた。

また「事態がそうしたこと(シリア駐留ロシア軍の増強)の実施を必要とするのであれば、我が国の法律、そして国際法を合意、遵守し、なおかつシリア政府や地域諸国の合意を得て、はじめて行われるだろう」と付言した。

しかし、ラブロフ外務大臣は「ロシアがシリアに派遣している航空機は、(シリア政府との間で締結された)既存の契約に従って、軍備品と人道物資を搬送している」と述べた。

ロシアによるシリアへの軍事支援増強への懸念を繰り返し表明しているジョン・ケリー米国務長官の姿勢に関しては、「(5日の電話会談で)ケリー氏は非常に変なことを言った。彼は、テロリストと戦うアサドを支援すると、ダーイシュ(イスラーム国)の立場が強まる、と言うのだ…。しかし、これはまったく論理的ではない…。米国が主導する有志連合はシリアに協力を要請しないことで体系的な過ちを犯してしまっている…。シリア軍こそがテロの脅威にもっとも効果的に立ち向かっている勢力だ」と異議を唱えた。

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一方、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、レバノン消息筋の情報をもとにロシア軍がシリア国内での軍事作戦に参加しているとするロイター通信(9月10日付)の報道について、「ダーイシュ(イスラーム国)に代表される脅威は明白だ…。これに抵抗できる唯一の軍事勢力はシリア軍だ」と述べたうえで、ヴラジミール・プーチン大統領が国連総会での演説、シリア情勢やダーイシュへの対応について言及する予定であることを明らかにした。

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ロシア日刊紙『コメルサント』(9月10日付)は、武器輸出部門の複数の消息筋の情報として、ロシア政府がシリア軍に対して供与している武器・装備に関して、軽火器、手榴弾、兵員輸送用装甲車(BTR82A)、軍用トレーラーが含まれていると伝えた。

同紙によると、シリア政府はロシア側にS-300防空システムの購入代金の一部を支払ったが、ロシア側は引き渡しの延期を決定したという。

AFP, September 10, 2015、AP, September 10, 2015、ARA News, September 10, 2015、Champress, September 10, 2015、al-Hayat, September 11, 2015、Iraqi News, September 10, 2015、Kull-na Shuraka’, September 10, 2015、al-Mada Press, September 10, 2015、Naharnet, September 10, 2015、NNA, September 10, 2015、Reuters, September 10, 2015、SANA, September 10, 2015、UPI, September 10, 2015などをもとに作成。

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トルコ当局がアル=カーイダ系組織支配地域に面したジルヴェギョズ国境通行所を閉鎖(2015年9月10日)

クッルナー・シュラカー(9月10日付)によると、トルコ当局はイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所に面するジルヴェギョズ国境通行所(ハタイ県)を完全閉鎖した。

同国境通行所に隣接するレインハル市郊外で、シリア領からの発砲によってトルコ軍兵士が死亡したことを受けた措置である。

イドリブ県は、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構などからなるファトフ軍が支配下に置いている。

AFP, September 10, 2015、AP, September 10, 2015、ARA News, September 10, 2015、Champress, September 10, 2015、al-Hayat, September 11, 2015、Iraqi News, September 10, 2015、Kull-na Shuraka’, September 10, 2015、al-Mada Press, September 10, 2015、Naharnet, September 10, 2015、NNA, September 10, 2015、Reuters, September 10, 2015、SANA, September 10, 2015、UPI, September 10, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線に近いサウジアラビア人説教師がアブー・ズフール軍事飛行場で捕らえられたシリア軍兵士を「背教者」と非難(2015年9月10日)

シャームの民のヌスラ戦線に近いサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏(ジハード布教者センター代表)が、ヌスラ戦線らによって9日までに完全制圧されたイドリブ県アブー・ズフール航空基地と思われる場所で、シリア軍捕虜の処遇について発言する映像(https://www.youtube.com/watch?v=9eXncU1DNX0)がインターネットなどを通じて公開された。

映像のなかで、ムハイスィニー氏は、戦闘員に銃を突きつけられ、後ろでに縛られ、目隠しされたシリア軍兵士と思われる男性の横にたち、「彼らは自分たちがスンナ派だと言っている…。しかし、彼らは、ヌサイリー政権を支持して、軍に入ったがゆえに、背教者だ」と述べた。

そのうえで「スンナ派の兵士の母たちに告ぐ」として、「彼ら(兵士ら)の離反させてやらなければ…、イドリブの空港の捕虜と同じような運命を辿ることになろう」と脅迫した。

また「シリア軍の拠点に対する攻撃の第2段階を数日中に開始する」と付言した。

Kull-na Shuraka', September 10, 2015
Kull-na Shuraka’, September 10, 2015

 

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また、ヌスラ戦線の砂漠(バーディヤ)特派員はインターネットを通じて、アブー・ズフール航空基地で捕捉したと思われるシリア軍兵士の写真を公開した。

Kull-na Shuraka', September 10, 2015
Kull-na Shuraka’, September 10, 2015
Kull-na Shuraka', September 10, 2015
Kull-na Shuraka’, September 10, 2015

 

AFP, September 10, 2015、AP, September 10, 2015、ARA News, September 10, 2015、Champress, September 10, 2015、al-Hayat, September 11, 2015、Iraqi News, September 10, 2015、Kull-na Shuraka’, September 10, 2015、al-Mada Press, September 10, 2015、Naharnet, September 10, 2015、NNA, September 10, 2015、Reuters, September 10, 2015、SANA, September 10, 2015、UPI, September 10, 2015などをもとに作成。

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ザバダーニー市でシリア軍、ヒズブッラーが掃討作戦を継続し、進軍を続ける(2015年9月10日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第4師団、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ解放軍がザバダーニー市で、ジハード主義武装集団、地元武装集団と交戦した。

一方、ルハイバ市一帯で、ジハード主義武装集団どうしが交戦し、双方合わせて3人の戦闘員が死亡した。

他方、SANA(9月10日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンスとともにザバダーニー市一帯での作戦を継続し、スィルガーヤー町にいたるザバダーニー渓谷のすべての建物群の制圧を完了、またザバダーニー市内ナーブーア地区で、市中心部に向けて進軍を続けた。

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ハマー県では、クッルナー・シュラカー(9月10日付)によると、ハマー市西部のハマー航空基地の武器庫で爆発が起きた。

ARA News(9月10日付)は、爆発したのが移送中の「樽爆弾」だったと伝えているが、爆発の原因は不明。

一方、シャームの民のヌスラ戦線は、スライヒーン町近郊にあるシリア軍第47師団基地に対して特殊作戦を行い、その一部を制圧、T72戦車2両を破壊し、武器・弾薬を捕獲したと発表した。

ヌスラ戦線によると、この基地はイラン人民兵が駐留する基地だという。

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ラタキア県では、SANA(9月10日付)によると、シリア軍が人民防衛諸組織とともに、アティーラ村、カビーラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(9月10日付)によると、UNESCO世界文化遺産を擁するブスラー・シャーム市の西部地区一帯で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(9月10日付)によると、マリーミーン村一帯、タッルドゥー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 10, 2015、AP, September 10, 2015、ARA News, September 10, 2015、Champress, September 10, 2015、al-Hayat, September 11, 2015、Iraqi News, September 10, 2015、Kull-na Shuraka’, September 10, 2015、al-Mada Press, September 10, 2015、Naharnet, September 10, 2015、NNA, September 10, 2015、Reuters, September 10, 2015、SANA, September 10, 2015、UPI, September 10, 2015などをもとに作成。

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ダイル・ザウル軍事飛行場に対してダーイシュ(イスラーム国)が連続自爆攻撃を仕掛け、シリア軍多数が死亡(2015年9月10日)

ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(9月11日付)によると、アル=カーイダ系組織シャームの民のヌスラ戦線らによるイドリブ県アブー・ズフール航空基地の完全制圧に続いて、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル航空基地への攻勢を強めた。

シリア人権監視団によると、ダーイシュによるダイル・ザウル航空基地への攻勢は9日から強まり、これまでにシリア軍兵士36人が死亡したという。

これに関して、ダーイシュ・ハイル州広報局は9日、アブー・アイマン・シャーミー氏とアブー・ハンサー・フムスィー氏の2名の戦闘員が飛行場外壁に対して自爆攻撃を行い、基地内のシリア軍と交戦し、90人の兵士を殺害し、ミサイル大隊拠点と「白いビル」を制圧、大量の武器弾薬を捕獲したと発表した。

ARA News, September 10, 2015
ARA News, September 10, 2015

しかし、SANA(9月10日付)は、ダイル・ザウル航空基地に侵入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)をシリア軍が撃退し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したと伝えた。

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アレッポ県では、ARA News(9月10日付)によると、米トルコ両政府が設置合意した「安全地帯」内に位置するタッル・リフアト市内で、ダーイシュ(イスラーム国)が爆弾を仕掛けた車2台を相次いで爆発させ、住民数十人が死傷した。

ダーイシュはまた、アイン・アラブ市南部のクーラーン村を攻撃、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合と思われる戦闘機がラッカ市一帯を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)司令官2人が死亡した。

司令官はシリア人とイラク人だという。

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ハサカ県では、ARA News(9月10日付)によると、有志連合がシャッダーディー市内のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して空爆を行った。

有志連合はまた、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュと対峙しているアブドゥルアズィーズ山一帯に対しても空爆を行った。

ダーイシュはまた、カウカブ山近郊のシリア軍拠点に対しても攻撃を加えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス採掘所一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、SANA(9月10日付)によると、タドムル市で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、AKI(9月9日付)は、タドムル市の活動家を名乗るアフマド・ダアース氏の話として、タドムル市の住民約40万人のうち、1,000~1,100人程度が、ダーイシュ(イスラーム)への恐怖心から、組織に忠誠を誓った、と伝えた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤルダー市郊外農園地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)とジハード主義武装集団が交戦した。

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スワイダー県では、SANA(9月10日付)によると、サアド丘一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 10, 2015、AKI、September 10, 2015、AP, September 10, 2015、ARA News, September 10, 2015、Champress, September 10, 2015、al-Hayat, September 11, 2015、Iraqi News, September 10, 2015、Kull-na Shuraka’, September 10, 2015、al-Mada Press, September 10, 2015、Naharnet, September 10, 2015、NNA, September 10, 2015、Reuters, September 10, 2015、SANA, September 10, 2015、UPI, September 10, 2015などをもとに作成。

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アサーイシュ(西クルディスタン移行期民政局治安組織)司令官は西側諸国から教練を受けたことを明かす(2015年9月10日)

ロイター通信(9月10日付)は、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュのジュワーン・イブラーヒーム司令官の話として、複数の西側諸国によって、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続ける治安部隊(アサーイシュ)の教練が行われたことを明らかにした。

イブラーヒーム司令官によると、アサーイシュ隊員450人以上がシリア北部で教練を受けた、という。

教練内容は、爆弾が仕掛けられた車や建物への対処法などからなっていたという。

AFP, September 10, 2015、AP, September 10, 2015、ARA News, September 10, 2015、Champress, September 10, 2015、al-Hayat, September 11, 2015、Iraqi News, September 10, 2015、Kull-na Shuraka’, September 10, 2015、al-Mada Press, September 10, 2015、Naharnet, September 10, 2015、NNA, September 10, 2015、Reuters, September 10, 2015、SANA, September 10, 2015、UPI, September 10, 2015などをもとに作成。

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アラブ連盟はスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表を招いてシリア情勢について協議(2015年9月10日)

アラブ連盟のアフマド・ベン・ヒッリー事務副長は、カイロで13日に開催予定の第144回定例理事会と合わせて、外相会合を開き、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表を招聘して、シリア紛争の進捗や対応などについて協議すると発表した。

『ハヤート』(9月11日付)が伝えた。

AFP, September 10, 2015、AP, September 10, 2015、ARA News, September 10, 2015、Champress, September 10, 2015、al-Hayat, September 11, 2015、Iraqi News, September 10, 2015、Kull-na Shuraka’, September 10, 2015、al-Mada Press, September 10, 2015、Naharnet, September 10, 2015、NNA, September 10, 2015、Reuters, September 10, 2015、SANA, September 10, 2015、UPI, September 10, 2015などをもとに作成。

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ハッスーン共和国ムフティーとミス・ユニバースのロシア代表のツーショット写真拡散(2015年9月10日)

クッルナー・シュラカー(9月10日付)は、共和国ムフティーのアフマド・バトルッディーン・ハッスーン師が、サンパウロ精神的遺産教会の使節団としてシリアを訪問中のミス・ユニバースのロシア代表のマリナ・ナマロヴァさんとのツーショット写真がインターネット上などで拡散されていると伝え、その写真を掲載した。

Kull-na Shuraka', September 10, 2015
Kull-na Shuraka’, September 10, 2015

AFP, September 10, 2015、AP, September 10, 2015、ARA News, September 10, 2015、Champress, September 10, 2015、al-Hayat, September 11, 2015、Iraqi News, September 10, 2015、Kull-na Shuraka’, September 10, 2015、al-Mada Press, September 10, 2015、Naharnet, September 10, 2015、NNA, September 10, 2015、Reuters, September 10, 2015、SANA, September 10, 2015、UPI, September 10, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がノルウェー人、中国人人質釈放のため身代金支払いを要求(2015年9月10日)

ARA News(9月10日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)が英語機関誌『ダービク』第11号(10日に公開)で、拘束中のノルウェー人および中国人人質「売り出し中」と銘打って、身代金の支払いを要求した、と伝えた。

ダーイシュが身代金支払いを求めているのは、ヨハン・グリムガード・オフシュタッド(Johan Grimsgaard-Ofstad)さん(オスロ生まれ)とファン・ジンフー(Fan Jinghui)さん(北京生まれ)の2人。

この身代金要求には、オレンジ色ではなく黄色の服を着せられた2人の上半身の写1点真、横、後ろ、斜めから撮された顔写真3点が掲載され、中央部分は「ノルウェー人囚人売り出し中」、「中国人囚人売り出し中」との見出し、その下には「彼を釈放するために身代金を支払いたいという人は誰でも、以下の電話番号に連絡せよ」と書かれている。

また顔写真の周りには、人質の経歴が記載されている。

AFP, September 10, 2015、AP, September 10, 2015、ARA News, September 10, 2015、Champress, September 10, 2015、al-Hayat, September 11, 2015、Iraqi News, September 10, 2015、Kull-na Shuraka’, September 10, 2015、al-Mada Press, September 10, 2015、Naharnet, September 10, 2015、NNA, September 10, 2015、Reuters, September 10, 2015、SANA, September 10, 2015、UPI, September 10, 2015などをもとに作成。

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ハモンド英外相、移行期間におけるアサド大統領の6ヶ月の残留を初めて提案、シリア情報大臣は「非合理且つ非論理的」と(2015年9月10日)

英国のフィリップ・ハモンド外務大臣は、シリアでの紛争和解に向け設置が目指されている移行期統治機関に関して、アサド大統領に6ヶ月間だけ移行期政府を指導することを認めることで、ロシア、イランの協力を得るべきだ発言した。

ハモンド外務大臣は下院外交委員会で、「アサドとその取り巻きがまず最初に対峙しなければならないとは言っているのではない。シリアの同盟国であるロシアとイランと協力するため、英国と西側諸国政府は、移行期において(アサド)大統領が権力の座にとどまることができる期間を6ヶ月までと定めて合意するべきだ」と発言した。

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マフムード・ズウビー情報大臣は、ハモンド外務大臣の発言に関して『ガーディアン』(9月10日付)に対して「非合理且つ非論理的」と一蹴、「英国の外務大臣が、シリア人に代わって、シリアの大統領がどのくらい権力の座に就くべきかといったことを決める権利などどこにあるのか?」と反論、拒否した。

ズウビー情報大臣はまた、ハモンド外務大臣の発言に対して、「キャメロンは3日以上権力の座にとどまるべきでなく、ハモンドは今日中に辞めねばならないと私が提案したらどう思う?」と不快感を露わにした。

また「我々は、シリアが過激派の国になることを許さないだろう…。サウジアラビアの二の舞にはならない」と付言した。

AFP, September 10, 2015、AP, September 10, 2015、ARA News, September 10, 2015、Champress, September 10, 2015、The Guardian, September 10, 2015、al-Hayat, September 11, 2015、Iraqi News, September 10, 2015、Kull-na Shuraka’, September 10, 2015、al-Mada Press, September 10, 2015、Naharnet, September 10, 2015、NNA, September 10, 2015、Reuters, September 10, 2015、SANA, September 10, 2015、UPI, September 10, 2015などをもとに作成。

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