YPGがタッル・アブヤド市への避難民の帰宅を阻止(2015年9月12日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(9月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)の支配や戦闘を逃れてスルーク町に避難していたタッル・アブヤド市住民が帰宅を求めて、スルーク町住民とともにデモを行い、タッル・アブヤド市に向かって行進した。

これに対して、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は、タッル・アブヤド市入り口で実弾などを使用して行進を阻止した。

AFP, September 14, 2015、AP, September 14, 2015、ARA News, September 14, 2015、Champress, September 14, 2015、al-Hayat, September 15, 2015、Iraqi News, September 14, 2015、Kull-na Shuraka’, September 14, 2015、al-Mada Press, September 14, 2015、Naharnet, September 14, 2015、NNA, September 14, 2015、Reuters, September 14, 2015、SANA, September 14, 2015、UPI, September 14, 2015などをもとに作成。

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ドイツのメルケル首相「イスラーム過激派を根絶するには、米国、ロシアと協力する必要があり、そうしなければシリアの紛争は解決できない」(2015年9月12日)

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は国会で、「シリア危機におけるロシアの役割を無視することはできない」としたうえで、シリアの紛争を終息させ、イスラーム過激派を根絶するには、「米国、ロシアと協力する必要があり、そうしなければ解決は達成できない」と述べた。

ドイツ政府は、シリア紛争に関して、アサド政権に混乱の原因はあると批判しつつも、その退陣については明確には要求していない。

これに関して、『ハヤート』(9月14日付)は、ドイツが、米国によって主導される対ロシア包囲網から事実上脱退したと伝えた。

AFP, September 13, 2015、AP, September 13, 2015、ARA News, September 13, 2015、Champress, September 13, 2015、al-Hayat, September 14, 2015、Iraqi News, September 13, 2015、Kull-na Shuraka’, September 13, 2015、al-Mada Press, September 13, 2015、Naharnet, September 13, 2015、NNA, September 13, 2015、Reuters, September 13, 2015、SANA, September 13, 2015、UPI, September 13, 2015などをもとに作成。

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民主統一党の支持母体TEV-DEMは西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区の自治体首長選挙で勝利(2015年9月12日)

9月10日に西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区内で実施された自治体首長選挙に関して、民主統一党の支持団体である民主連合運動(TEV-DEM)の選挙管理委員会はアレッポ県アフリーン市で記者会見を開き、31自治体の首長職すべてを獲得したと発表した。

発表によると、有権者数12万6,000人の約65%に相当する8万2,075人が投票に参加し、アフリーン地区の31自治体の首長を選出したという。

当選者は以下の通り:

アフリーン市:ヌーリー・シャイフー
アシュラフィーヤ町(アレッポ市アシュラフィーヤ地区と思われる):ビーリーカーン・ザカリヤー
マフムーディーヤ村:ナーイラ・マフムード
マアッラータ村:アンワル・ムスタファー
ジンディールス町:アフマド:アフマド
クーリカー村:ムハンマド・サイドゥー
マサッカ村:ニスリーン・ラッシュー
ジャムラ村:ザルーフ・マストゥー
ムーバーター村:ルーヒーン・カルナンド
バアディーヤー村:サイドゥー・イービシュ
ミールカー村:カーズクリー・ムハンマド・ウスマーン
シャイフートカー村:アフマド・ウマル
バルバラ村:ムハンマド・ラシード・アッジュー
クーターナー村:ムハンマド・シャイフー
カスタル・ミクダード村:ライラー・イブラーヒーム・マフムード
シーフ村:ナイーマ・アッルーシュ
サンナーラ村:ザイナブ・アブドゥッラフマーン・スライマーン
バースータ村:シャーディー・バッタール
カビーシーナ村:フィクラト・アブダールー
アキーバ村:ヒーフィーン・アッルーシュ
ビーナ村:シーリーン・カドルー
シャッラー村:アブドゥッラフマーン・カッラマーン
ダイル・サウワーン村:ナビー・アーリフ
カトマ村:ルールハート・アミーン
マイダーニカ村:ムスタファー・ラシード
ラージュー村:ハニーフ・ジャミール・ムハンマド
カースィム村:ファールーク・ハナーン
マイダーナー村:ハディージャ・アルスラーン
ジャクマーカー村:アブドゥルファッターフ・ラシード
マイダーン・アクバス村:ルーカーン・アフマド

AFP, September 12, 2015、AP, September 12, 2015、ARA News, September 12, 2015、Champress, September 12, 2015、al-Hayat, September 13, 2015、Iraqi News, September 12, 2015、Kull-na Shuraka’, September 12, 2015、September 13, 2015、al-Mada Press, September 12, 2015、Naharnet, September 12, 2015、NNA, September 12, 2015、Reuters, September 12, 2015、SANA, September 12, 2015、UPI, September 12, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)タッル・アブヤド地区元司令官がアル=カーイダ系のヌスラ戦線に復帰(2015年9月12日)

クッルナー・シュラカー(9月12日付)が、複数の消息筋から得た情報によると、ラッカ県のトルコ国境に位置するタッル・アブヤド市一帯地域で活動を続けるダーイシュ(イスラーム国)の元司令官(アミール)が最近になって離反し、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線に「復帰」したと伝えた。

ヌスラ戦線に復帰したのは、ハラフ・ズィヤーブ・ハッルース氏(アブー・ムスアブ)。

ハッルース氏はタッル・アブヤド市近郊のクナイトラ村出身で、1969年生まれ。小学校も卒業していないという。

同氏は、ダーイシュとヌスラ戦線が分裂した直後に、ヌスラ戦線を離れ、ダーイシュに忠誠を誓い、2013年5月から2014年5月までタッル・アブヤド地区のアミールを務めていた。

また一時、「自由シリア軍」戦闘員らの拉致で知られる「タマースィーフ大隊」の司令官を一時務めていたが、2014年5月に逮捕され、3ヶ月間、イラク領内で拘置(理由は不明)されたという。

釈放後はダーイシュ戦闘員に復帰していたという。

AFP, September 12, 2015、AP, September 12, 2015、ARA News, September 12, 2015、Champress, September 12, 2015、al-Hayat, September 13, 2015、Iraqi News, September 12, 2015、Kull-na Shuraka’, September 12, 2015、al-Mada Press, September 12, 2015、Naharnet, September 12, 2015、NNA, September 12, 2015、Reuters, September 12, 2015、SANA, September 12, 2015、UPI, September 12, 2015などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動が総司令官を交代(2015年9月12日)

アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の諮問評議会は、ハーシム・シャイフ総司令官(アブー・ジャービル)の任期終了を受け、ムハンナド・ミスリー氏(アブー・ヤフヤー・ハマウィー、アブー・ヤフヤー・ガーブ)を新総司令官に任命した。

シャイフ氏は2014年9月9日にイドリブ県でシャーム自由人イスラーム運動幹部多数が犠牲となった攻撃で死亡したハッサーン・アッブード氏の後任として、総司令官を務めてきた。

一方、ミスリー氏は、1981年、ハマー県カルアト・マディーク町生まれ。ティシュリーン大学で都市工学を学ぶ。

2007年にシャーム自由人イスラーム運動元総司令官のハッサーン・アッブード氏ら多くの活動家とともに捉えられ、2011年までダマスカス中央刑務所(サイドナーヤー刑務所)に収監。

シャーム自由人イスラーム運動はアル=カーイダのメンバーが結成した組織で、最近はアル=カーイダに属していないとの主張を繰り返している。

Kull-na Shuraka', September 12, 2015
Kull-na Shuraka’, September 12, 2015
Kull-na Shuraka', September 13, 2015
Kull-na Shuraka’, September 13, 2015

 

AFP, September 12, 2015、AP, September 12, 2015、ARA News, September 12, 2015、Champress, September 12, 2015、al-Hayat, September 13, 2015、September 14, 2015、Iraqi News, September 12, 2015、Kull-na Shuraka’, September 12, 2015、September 13, 2015、al-Mada Press, September 12, 2015、Naharnet, September 12, 2015、NNA, September 12, 2015、Reuters, September 12, 2015、SANA, September 12, 2015、UPI, September 12, 2015などをもとに作成。

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人道支援物資を積んだロシア貨物機2機がラタキア県のバースィル・アサド国際空港に着陸(2015年9月12日)

SANA(9月12日付)は、人道支援物資80トンを積んだロシアの貨物輸送機2機がラタキア県のバースィル・アサド国際空港に着陸した。

SANA, September 12, 2015
SANA, September 12, 2015

 

AFP, September 12, 2015、AP, September 12, 2015、ARA News, September 12, 2015、Champress, September 12, 2015、al-Hayat, September 13, 2015、Iraqi News, September 12, 2015、Kull-na Shuraka’, September 12, 2015、al-Mada Press, September 12, 2015、Naharnet, September 12, 2015、NNA, September 12, 2015、Reuters, September 12, 2015、SANA, September 12, 2015、UPI, September 12, 2015などをもとに作成。

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首都ダマスカスに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、住民多数が死傷(2015年9月12日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団やSANA(9月12日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発がドゥワイラア地区に着弾し、人権監視団によると、11人が死亡、20人が負傷した(SANAによると住民4人が死亡、25人)が負傷した。

SANAによると、迫撃砲弾は、バーブ・トゥーマー区、カイマリーヤ地区、カッサーア地区、ハミーディーヤ地区にも着弾し、12人が負傷し、住居などが被害を受けた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市一帯で、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員が、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、地元武装集団と交戦、シリア軍兵士・国防隊隊員12人が死亡、またヌスラ戦線側も8人が死亡した。

またクッルナー・シュラカー(9月12日付)によると、イスラーム軍によるダマスカス中央刑務所(サイドナーヤー刑務所)、タッル・クルディー町農場地帯への進行を受け、多くの住民がダーヒヤト・アサド町方面に避難民として押し寄せた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、アイン・ダナーニール村一帯で、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

また、ラスタン市では、シリア軍検問所に向けた掘削した近トンネルにジハード主義武装集団が爆弾を仕掛けて爆破し、シリア軍兵士、国防隊隊員多数が死傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アイン・ズィクル村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団と、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーラト・イッザ市近郊のシャイフ・スライマーン村(第111連隊基地)にあるジハード主義武装集団本部で爆発が発生し、戦闘員2人を含む5人が死亡した。

これに関して、ARA News(9月12日付)は、シリア軍がダーラト・イッザ市のイスラーム・ムジャーヒディーン軍などジハード主義武装集団の拠点に対して空爆を行い、同組織の司令官3人を含む戦闘員10人あまりが死亡、数十人が負傷したと伝えた。

クッルナー・シュラカー(9月12日付)によると、シリア軍はまた、アレッポ市サイフ・ダウラ地区、サラーフッディーン地区に進攻し、同地の複数の建物群を制圧した。

AFP, September 12, 2015、AP, September 12, 2015、ARA News, September 12, 2015、Champress, September 12, 2015、al-Hayat, September 13, 2015、Iraqi News, September 12, 2015、Kull-na Shuraka’, September 12, 2015、al-Mada Press, September 12, 2015、Naharnet, September 12, 2015、NNA, September 12, 2015、Reuters, September 12, 2015、SANA, September 12, 2015、UPI, September 12, 2015などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県、ハサカ県、アレッポ県(安全保障地帯)で、有志連合、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)に攻勢(2015年9月12日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地近郊のジャヒーフ丘、アイヤーシュ村一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、ダーイシュやマヤーディーン市で拘束していたイスラーム教元ムフティーを釈放した。

この元ムフティーは、スーフィー教団指導者との疑いをかけられていた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合がハサカ市南部郊外のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して空爆を行った。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合が、タブカ市郊外のカリーン村一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆、ダーイシュ戦闘員20人以上に加えて、住民12人が死亡した。

この住民は、ヒムス県のカルヤタイン市やタドムル市一帯から、地下トンネル建設のために連行された住民だという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米トルコ両政府が設置合意した「安全地帯」内のハルバル村、ハワール・キリス村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)とジハード主義武装集団(シャーム戦線)が交戦した。

また、ARA News(9月12日付)によると、有志連合は、タラーリーン村、ハルバル村、ハルジャラ村、ダルハ村に通じるダーイシュの兵站路に対して集中的な空爆を行った。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

AFP, September 12, 2015、AP, September 12, 2015、ARA News, September 12, 2015、Champress, September 12, 2015、al-Hayat, September 13, 2015、Iraqi News, September 12, 2015、Kull-na Shuraka’, September 12, 2015、al-Mada Press, September 12, 2015、Naharnet, September 12, 2015、NNA, September 12, 2015、Reuters, September 12, 2015、SANA, September 12, 2015、UPI, September 12, 2015などをもとに作成。

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オーストラリア空軍がシリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する軍事作戦に初参加(2015年9月12日)

オーストラリア国防省は、12日(土曜日)夜から13日(日曜日)にかけて、同国空軍がシリア領空で最初となる任務を遂行し、中東地域内の基地に帰還した、と発表した。

この任務に使用されたのは、F-18Aホーネット戦闘機2機、KC30A1輸送機、A-7A哨戒機1機において、武器は使用しなかったという。

AFP(9月12日付)が伝えた。

AFP, September 12, 2015、AP, September 12, 2015、ARA News, September 12, 2015、Champress, September 12, 2015、al-Hayat, September 13, 2015、Iraqi News, September 12, 2015、Kull-na Shuraka’, September 12, 2015、al-Mada Press, September 12, 2015、Naharnet, September 12, 2015、NNA, September 12, 2015、Reuters, September 12, 2015、SANA, September 12, 2015、UPI, September 12, 2015などをもとに作成。

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