YPGが、アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動と「穏健な反体制派」のシャーム戦線を放逐し、アレッポ市シャイフ・マクスード地区を完全制圧(2015年9月27日)

アレッポ県では、ARA News(9月27日付)によると、26日に再び激化したアレッポ市シャイフ・マクスード地区でのアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の戦闘で、ヌスラ戦線などが撤退し、人民防衛隊がシャイフ・マクスード地区を完全制圧した。

シャーム戦線の戦闘員の一人が、ARA Newsに対して、27日にシャーム戦線の戦闘員が撤退しことを明らかにした。

なお、シャーム戦線は、米国が「穏健な反体制派」とみなしている反体制武装集団だが、シャイフ・マクスード地区での人民防衛隊が戦ったシャーム戦線は、アル=カーイダ系のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動からなっていたと思われる。

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ARA Newsによると、シャイフ・マクスード地区の人民防衛隊は、アレッポ市北部と市内東部の反体制武装集団支配地域を結ぶカースティールー地区・シヤーフ地区間の街道を封鎖し、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の兵站路を遮断したという。

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ARA News(9月30日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は、アレッポ市シャイフ・マクスード地区一帯からのシャーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線撤退を受けて、シリア政府支配地域との間に位置するジャズィーラ通行所を開放した。

AFP, September 27, 2015、AP, September 27, 2015、ARA News, September 27, 2015、September 30, 2015、Champress, September 27, 2015、al-Hayat, September 28, 2015、Iraqi News, September 27, 2015、Kull-na Shuraka’, September 27, 2015、al-Mada Press, September 27, 2015、Naharnet, September 27, 2015、NNA, September 27, 2015、Reuters, September 27, 2015、SANA, September 27, 2015、UPI, September 27, 2015などをもとに作成。

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「シャームの土地のコーカサス首長国」を名乗る外国人戦闘員の一団が、アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線に忠誠を誓ったばかりの「ムハージリーン・ワ・アンサール軍」から離反していたと発表(2015年9月27日)

「シャームの土地のコーカサス首長国」を名乗る外国人戦闘員の一団は、22日にアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線に忠誠を誓ったばかりの外国人武装集団「ムハージリーン・ワ・アンサール軍」から離反していたと発表した。

ユーチューブを通じて発表されたロシア語の声明(https://www.youtube.com/watch?v=LT9wI0jRJx4)において、サラーフッディーン・シーシャーニー氏は以下のように述べた。

「我ら、シャームの土地にいるコーカサス首長国のムジャーヒディーンは、あなた方に短い声明を発する。我々は3ヶ月前にムハーリジーン・ワ・アンサール軍を離反した…。我々は自らのジハードに忠誠を誓うコーカサス首長国のムジャーヒディーンである…。我々はこの地でアッラーの言葉を高めるべくジハードを行う…。また、イスラーム主義組織間の戦闘において中立を維持しつつ戦う」。

は、ムハージリーン・ワ・アンサール軍を離反し、「シャームの民救済(ヌスラ)コーカサス・イスラーム首長国」の結成すると宣言した。

Youtube, September 27, 2015
Youtube, September 27, 2015

AFP, September 27, 2015、AP, September 27, 2015、ARA News, September 27, 2015、Champress, September 27, 2015、al-Hayat, September 28, 2015、Iraqi News, September 27, 2015、Kull-na Shuraka’, September 27, 2015、al-Mada Press, September 27, 2015、Naharnet, September 27, 2015、NNA, September 27, 2015、Reuters, September 27, 2015、SANA, September 27, 2015、UPI, September 27, 2015などをもとに作成。

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ハサカ県、ダイル・ザウル県への有志連合の爆撃でダーイシュ(イスラーム国)の広報責任者と司令官が死亡(2015年9月27日)

ハサカ県では、ARA News(9月27日付)によると、タッル・ブラーク町南部に対する有志連合の空爆で、ダーイシュ(イスラーム国)の広報責任者の一人アブー・バッラー・アンサーリー氏が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(9月27日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーで、ダイル・ザウル航空基地制圧を指揮していたサウジアラビア人司令官アブー・カースィム・ジャズラーウィ氏が、数日前に有志連合が行った空爆で死亡していた、と伝えた。

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アレッポ県では、SANA(9月27日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(9月27日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるタドムル市を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サフム・ジャウラーン・ダム一帯、ナーフィア村郊外などで、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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米中央軍(CENTCOM)は、9月27日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して23回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は1回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、マーリア市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, September 27, 2015、AP, September 27, 2015、ARA News, September 27, 2015、Champress, September 27, 2015、al-Hayat, September 28, 2015、Iraqi News, September 27, 2015、Kull-na Shuraka’, September 27, 2015、al-Mada Press, September 27, 2015、Naharnet, September 27, 2015、NNA, September 27, 2015、Reuters, September 27, 2015、SANA, September 27, 2015、UPI, September 27, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県内の一時停戦対象地域内のタフタナーズ市をシリア軍が爆撃、反体制派もフーア市を砲撃、ヒムス市ワアル地区をシリア軍が攻撃し17人が死亡(2015年9月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が、一時停戦合意に違反して、フーア市を砲撃した。

この砲撃の直前まで、シリア軍がフーア市に近いタフタナーズ市を「樽爆弾」などで空爆していたという。

Elaph.com(9月21日付)によると、タフタナーズ市も一時停戦合意対象地域に含まれている(https://syriaarabspring.info/?p=22815)。

これに関して、スマート・ニュース(9月27日付)は、タフタナーズ市へのシリア軍の空爆で、女性1人とスマート・ニュース特派員1人(イバーダ・ガザール氏)を含む5人が死亡したと伝えた。

シャーム自由人イスラーム運動の幹部は、タフタナーズ市への空爆に関して、シリア軍による停戦合意違反だと非難した。

シリア軍はまた、ヒーシュ村、マアッラト・ハルマ村、シャイフ・ムスタファー村を空爆し、4人が死亡した。

一方、SANA(9月27日付)によると、シリア軍がヒーシュ村、マアッラト・ハルマ村、シャイフ・ムスタファー村、タルマラ村、アービディーン村にあるファトフ軍拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区の反体制武装集団拠点をシリア軍が地対地ミサイルで攻撃し、子供4人、女性4人を含む17人が死亡した。

スマート・ニュース(9月27日付)によると、シリア軍による攻撃は、ワアル地区内の遊園地に対しても行われ、犠牲者のほとんどが子供だという。

ヒムス市ワアル地区は、反体制武装集団が支配下に置く市内唯一の地区で、住民約15万人が現在も居住、シリア軍がこれを包囲しているという。

Kull-na Shuraka', September 27, 2015
Kull-na Shuraka’, September 27, 2015

シリア軍はまた、ダイル・フール村を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(9月27日付)によると、サアン・アスワド村、ザアフラーナ村、ガントゥー市、ウンム・シャルシューフ村、ダイル・フール村、タルビーサ市、カンヌ山一帯、トゥワイナーン村などにあるシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハウワーシュ村、アムキーヤ町を空爆した。

一方、SANA(9月27日付)によると、ムーリク市北部、マンスーラ村にあるファトフ軍拠点をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、トルクメン山(ラビーア町一帯の山岳地帯)をシリア軍が空爆・砲撃する一方、ジハード主義武装集団もドゥーリーン山一帯を砲撃した。

一方、SANA(9月27日付)によると、ラウダ村、マリージュ村にあるシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点に対して特殊作戦を行い、戦闘員38人を殲滅した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、反体制武装集団の支配下にあるダーライヤー市を「樽爆弾」14発を投下するなどして、攻撃した。

シリア軍による砲撃は、ダーライヤー市・ムウダミーヤト・シャーム市間にも及んだという。

またイスラーム軍の進撃を受けたダーヒヤト・アサド町一帯でも、シリア軍とジハード主義武装集団の交戦が続いた。

このほか、バイト・ジン村各所、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、ザバダーニー市一帯およびフーア市一帯での一時停戦合意に従い、ザバダーニー市に籠城していたジハード主義武装集団戦闘員の重傷者2人を国連がレバノン領内に搬送した、と発表した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーッラ市東部平原、インヒル市、サムリーン村を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(9月27日付)によると、マール丘、ダルアー市電力会社一帯、スーラ町で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(9月27日付)によると、アレッポ市カルム・マイサル地区、シャイフ・ルトフィー地区、アーミリーヤ地区、ラーシディーン地区、バニー・ザイド地区、サーフール地区、アンサーリー地区、ブスターン・カスル地区、サラーフッディーン地区、バーブ・ナスル地区、スッカリー地区、カーディー・アスカル地区、ハーン・アサル村で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、アレッポ市各所、ハーン・アサル村の反体制武装集団拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 27, 2015、AP, September 27, 2015、ARA News, September 27, 2015、Champress, September 27, 2015、Elaph.com, September 21, 2015、al-Hayat, September 28, 2015、Iraqi News, September 27, 2015、Kull-na Shuraka’, September 27, 2015、al-Mada Press, September 27, 2015、Naharnet, September 27, 2015、NNA, September 27, 2015、Reuters, September 27, 2015、SANA, September 27, 2015、SMART News, September 27, 2015、UPI, September 27, 2015などをもとに作成。

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イスラエル軍が占領下ゴラン高原(シリア領)からクナイトラ県のシリア軍拠点を攻撃(2015年9月27日)

ナハールネット(9月27日付)などによると、クナイトラ県でのジハード主義武装集団との戦闘でシリア軍が発射したロケット砲弾1発が、イスラエル占領下のゴラン高原(シリア領)に着弾、イスラエル軍がただちにシリア軍拠点複数カ所に対して迫撃砲などで、報復攻撃を行った。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍は、クナイトラ県の県庁所在地であるバアス市近郊のサーリヤ村一帯のシリア軍拠点に対し、3~4回にわたって報復攻撃を行った。

シリア軍の迫撃砲弾による死傷者はなく、またイスラエルの報復攻撃による被害は不明だという。

なお26日にもシリア軍のロケット弾がイスラエル占領下のゴラン高原に着弾していたという。

クナイトラ県では25日、イスラーム軍などの反体制武装集団が「堪え忍ぶ者たちに吉報をもたらせ」と銘打ってシリア軍に対する攻勢を強め、戦闘が激化していた。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるハーン・アルナバ市をジハード主義武装集団が砲撃する一方、ムシャイリファ村各所をシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(9月27日付)によると、ジュャバーター・ハシャブ村一帯のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点に対してシリア軍が特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、ハミーディーヤ村でも反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。


AFP, September 27, 2015、AP, September 27, 2015、ARA News, September 27, 2015、Champress, September 27, 2015、al-Hayat, September 28, 2015、Iraqi News, September 27, 2015、Kull-na Shuraka’, September 27, 2015、al-Mada Press, September 27, 2015、Naharnet, September 27, 2015、NNA, September 27, 2015、Reuters, September 27, 2015、SANA, September 27, 2015、UPI, September 27, 2015などをもとに作成。

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フランスがシリア国内でダーイシュ(イスラーム国)に対する爆撃を開始(2015年9月27日)

フランスのフランソワ・オランド大統領は国連総会に出席するために訪問中の米ニューヨークで記者団に対し、「フランスは今朝、シリアで、我が国の安全保障を脅かすダーイシュ(イスラーム国)の訓練キャンプを攻撃した」と述べた。

オランド大統領によると、空爆に参加したのはジェット戦闘機6機で、ダイル・ザウル市近郊の標的を破壊、また引き続き、フランスとシリアの市民を守るための作戦が継続される予定だという。

AFP, September 27, 2015、AP, September 27, 2015、ARA News, September 27, 2015、Champress, September 27, 2015、al-Hayat, September 28, 2015、Iraqi News, September 27, 2015、Kull-na Shuraka’, September 27, 2015、al-Mada Press, September 27, 2015、Naharnet, September 27, 2015、NNA, September 27, 2015、Reuters, September 27, 2015、SANA, September 27, 2015、UPI, September 27, 2015などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領「トルコ、ヨルダン、サウジ、米国にダーイシュ(イスラーム国)とのテロとの戦いのための調整の枠組み作りを提案している」(2015年9月27日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、28日に予定されているバラク・オバマ米大統領との会談に先立って、CBS(9月27日付)のインタビュー(http://www.cbsnews.com/news/preview-president-putin/)に応じた(全文はロシア大統領府(http://en.kremlin.ru/events/president/news/50380)に掲載)。

インタビューにおけるプーチン大統領の主な発言は以下の通り:

「シリアにおける我々の駐留は…今日、シリア政府への武器供与、教練、そしてシリア国民への人道支援というかたちを取っている…。我々は国連憲章に基づいて行動している…。我々はシリア政府の要請に基づき、軍事・技術支援を行っている」。

「シリアには正規軍は一つしかない。シリアのアサド大統領の軍だ…。アサド大統領の軍が実際に、テロ組織と戦っている…。米国が反体制武装勢力の一部に対して行った軍事教練に関する上院報告書では…、当初の目的は5,000~6,000人の戦闘員、その後1万2,000人を教練するはずだったが、きちんと教練を受けたのはたった60人で、4~5人しか実際に武器を持っておらず、それ以外の者は武器を放棄してダーイシュ(イスラーム国)に参加してしまったということが判明している。これが第1点だ。第2に、非合法組織への軍事支援は…国際法と国連憲章に反している。これに対して、我々は合法的な政府のみを支援している」。

「これと合わせて、我々は、地域諸国の協力を提案してきた。我々は調整のための枠組みを確立しようとしている。個人的には、このことを、トルコの大統領、ヨルダン国王、そしてサウジアラビアに伝えた。また米国にも伝えた」。

「私はシリア政府を支援している。そうせずに、合法的な権力主体を破壊するような行為を行えば、この地域の外の国…、例えば、リビアなどで起きているような状況を就くってしまうことになろう…。不運なことに、我々は同様の状況をイラクでも目の当たりにしている。実効的政府機関を強化し、そによってテロとの戦いを支える以外にシリアの危機の解決策はない。しかし同時に、彼ら(シリア政府)に、道理をわきまえた反体制派との積極的対話と改革実施を促す必要がある」。

「アサド政権を倒すためだけに反体制武装勢力、とりわけテロ組織を支援し、その後に何が待ち構えているのかを考えない者が正しいことをしていると思えるか?… あなた方はシリア軍が国民と戦っていると言うが、シリアの国土の60%を誰が支配しているのかを見るべきだ。市民からなる反体制派はどこにいるのか? 国土の60%はダーイシュ、シャームの民のヌスラ戦線などのテロ組織によって支配されている。これらの組織は米国をはじめとする国々、そして国連においてテロリストだと認定されている」。

「ロシアはシリア領内のいかなる作戦にも参加していない…。また我々は今のところ、そうする計画もない…。しかし、我々は、アサド大統領とシリア以外の国のパートナーたちとともに集中的に行動することを検討している」。

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国連総会出席のため、米ニューヨークを訪問中のロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ジョン・ケリー米国務長官と会談し、シリア情勢への対応について協議した。

RT(9月27日付)によると、ラブロフ外務大臣は会談後、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」をめぐるロシアと米国の姿勢が「充分な接近」を遂げているとしたうえで、「ケリー国務長官は、ダーイシュに対する同盟の結成を米国が何よりも目指していると明言した。これはロシアもめざしているものだ。こうした姿勢の接近のなかで、実質的な成果だけが実現していない」と述べた。

AFP, September 27, 2015、AP, September 27, 2015、ARA News, September 27, 2015、CBS, September 27, 2015、Champress, September 27, 2015、al-Hayat, September 28, 2015、Iraqi News, September 27, 2015、Kull-na Shuraka’, September 27, 2015、al-Mada Press, September 27, 2015、Naharnet, September 27, 2015、NNA, September 27, 2015、Reuters, September 27, 2015、RT, September 27, 2015、SANA, September 27, 2015、UPI, September 27, 2015などをもとに作成。

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イランのロウハーニー大統領「シリアの体制転換ではなく「テロとの戦い」を優先事項に掲げる国とのみ協力する」(2015年9月27日)

イランのハサン・ロウハーニー大統領は、シリア情勢に関して、シリアの体制転換ではなく「テロとの戦い」を優先事項に掲げる国とのみ協力する意思があると述べた。

ロウハーニー大統領は「このことは、シリア政府に改革の必要がないという意味ではない…。しかし、もしある政府が、テロとの戦いとダマスカスの政府交代を同時に行いたいと言うのなら、それは無駄な努力となるだろう」と述べた。

『ガーディアン』(9月28日付)が伝えた。

AFP, September 27, 2015、AP, September 27, 2015、ARA News, September 27, 2015、Champress, September 27, 2015、The Guardian, September 28, 2015、al-Hayat, September 28, 2015、Iraqi News, September 27, 2015、Kull-na Shuraka’, September 27, 2015、al-Mada Press, September 27, 2015、Naharnet, September 27, 2015、NNA, September 27, 2015、Reuters, September 27, 2015、SANA, September 27, 2015、UPI, September 27, 2015などをもとに作成。

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オーストラリアのビショップ外務大臣も態度を軟化「アサド大統領がシリアにいるのが現実だ…ロシアの関与は前向きなもの」(2015年9月27日)

オーストラリアのジュリー・ビショップ外務大臣は、国連総会出席のために訪問中の米ニューヨークで、シリア情勢に関して、シリア政府の正統性を否定してきたこれまでの姿勢を軟化させ、アサド政権を支援するロシアの関与に積極的に対処すべきだとの姿勢を示した。

ビショップ外務大臣は以下のように述べた。

「多くの国は、アサド政権が崩壊した場合、真空が生じ、アサド政権よりも極悪非道な存在によってシリアが満たされるかもしれないという恐怖を抱いている…。私は現時点でも、(アサド)政権に正統性はないという過去のコメントを取り下げることはしない…。なぜならアサド大統領は、自国民に化学兵器を使い、シリアでの殺戮と破壊は驚愕すべきものとなっている…。アサド政権はシリアにとって有害だが、我々は現実に対処すべきだ。我々は政治的解決を必要としているというのが事実だ…。アサド大統領が依然としてシリアにいるのが現実であり、ロシアがアサド大統領を支援しているのが事実だ…。我々はシリアに平和、安全、統一をもたらすための創造的な方法を見つけねばならない…。もし、(イラン核開発協議をめぐるロシアの姿勢を)、問題の一部ではなく、解決作の一部になろうとするロシアの姿勢の一例とするのなら、我々はロシアの関与が前向きなものだと楽観できる…。私はロシアの関与が自国の利益だけのためになされているとは考えていない」。

ラジオ・オーストラリア(9月27日付)などが伝えた。

AFP, September 27, 2015、AP, September 27, 2015、ARA News, September 27, 2015、Champress, September 27, 2015、al-Hayat, September 28, 2015、Iraqi News, September 27, 2015、Kull-na Shuraka’, September 27, 2015、al-Mada Press, September 27, 2015、Naharnet, September 27, 2015、NNA, September 27, 2015、Radio Australia, September 27, 2015、Reuters, September 27, 2015、SANA, September 27, 2015、UPI, September 27, 2015などをもとに作成。

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