ファトフ軍の支配下にあるイドリブ県で「イドリブ大学」が開設され、学生募集を開始すると告知(2015年9月15日)

クッルナー・シュラカー(9月18日付)は、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍の支配下にあるイドリブ県イドリブ市で「イドリブ大学」が開設され、17日から2015/2016年度の学生募集を開始すると発表したと伝えた。

フェイスブックに開設された「イドリブ大学」のページによると、2015/2016年度学生の募集期間は男子学生が9月19日から23日まで、女子学生が9月23日から31日まで。

Kull-na Shuraka', September 18, 2015
Kull-na Shuraka’, September 18, 2015

 

AFP, September 18, 2015、AP, September 18, 2015、ARA News, September 18, 2015、Champress, September 18, 2015、al-Hayat, September 19, 2015、Iraqi News, September 18, 2015、Kull-na Shuraka’, September 18, 2015、al-Mada Press, September 18, 2015、Naharnet, September 18, 2015、NNA, September 18, 2015、Reuters, September 18, 2015、SANA, September 18, 2015、UPI, September 18, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県で活動するヌールッディーン・ザンキー運動が2組織を吸収合併(2015年9月15日)

アレッポ県で活動するヌールッディーン・ザンキー運動は声明を出し、同県で活動する二つの武装集団を吸収合併したと発表した。

ヌールッディーン・ザンキー運動が合併したのは、ザーヒル・バイバルス運動、アレッポ市旅団。

Kull-na Shuraka', September 16, 2015
Kull-na Shuraka’, September 16, 2015

AFP, September 16, 2015、AP, September 16, 2015、ARA News, September 16, 2015、Champress, September 16, 2015、al-Hayat, September 17, 2015、Iraqi News, September 16, 2015、Kull-na Shuraka’, September 16, 2015、al-Mada Press, September 16, 2015、Naharnet, September 16, 2015、NNA, September 16, 2015、Reuters, September 16, 2015、SANA, September 16, 2015、UPI, September 16, 2015などをもとに作成。

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アレッポ市シャイフ・マクスード地区で、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュと「自由シリア軍」が通行所を開放し、住民の往来、食糧、燃料の搬出入を許可することで合意(2015年9月15日)

ARA News(9月15日付)は、アレッポ市シャイフ・マクスード地区で活動する活動家からの情報として、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュが自由シリア軍を名乗るシリア自由人旅団、トルクメン守備旅団と、シリア政府支配地域と反体制武装集団支配地域の境界に位置する通行所を開放し、民間人の移動、食糧物資、燃料の搬出入を許可することで合意に達したと伝えた。

開放が決定されたのは、シャイフ・マクスード地区のジャズィーラ通行所(検問所)で、今後は地元の民政局が通行所を運営し、反体制武装集団支配地域側をアサーイシュと自由シリア軍が、シリア政府支配地域側をシリア軍がそれぞれ管理するという。

シャイフ・マクスード地区は西クルディスタン移行期民政局と反体制武装集団の支配下にあり、その南部(アシュラフィーヤ地区など)をシリア政府が、東西および北部(ライラムーン地区、ハイダリーヤ地区、アレッポ市郊外のハンダラート難民キャンプ一帯)を反体制武装集団が勢力下に置いている。

ARA News, September 15, 2015
ARA News, September 15, 2015

 

AFP, September 15, 2015、AP, September 15, 2015、ARA News, September 15, 2015、Champress, September 15, 2015、al-Hayat, September 16, 2015、Iraqi News, September 15, 2015、Kull-na Shuraka’, September 15, 2015、al-Mada Press, September 15, 2015、Naharnet, September 15, 2015、NNA, September 15, 2015、Reuters, September 15, 2015、SANA, September 15, 2015、UPI, September 15, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県(東グータ地方、ザバダーニー市)でシリア軍とジハード主義武装集団との戦闘続くなか、反体制派はアレッポ市への無差別砲撃を続ける(2015年9月15日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市一帯で、シリア軍第4師団、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ解放軍がジハード主義武装集団、地元武装集団との戦闘を続け、シリア軍が同地一帯を空爆し、ジハード主義武装集団戦闘員2人が死亡した。

また、イスラーム軍が侵攻した東グータ地方では、ダーヒヤト・アサド町一帯、ハラスター市車輌管理局一帯、ダーライヤー市、ドゥーマー市郊外、ハラスター市郊外で、シリア軍、国防隊とイスラーム軍などのジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(9月15日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンスとともにザバダーニー市およびマダーヤー町一帯での掃討作戦を継続し、ザバダーニー市内ナーブーア地区と鉄道路線間の街道沿いの複数の建物群を制圧した。

シリア軍はまた、東グータ地方のハラスター市郊外農場地帯、採石場、ドゥーマー市西部郊外一帯、ハラスター高速道路一帯、タッル・クルディー町農場地帯でイスラーム軍と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(9月15日付)によると、反体制武装集団が前日に引き続きアレッポ市各所(シリア政府支配地域)に対する無差別砲撃を続け、住民少なくとも13人が死亡、85人が負傷した。

砲撃を受けたのは、ハラブ・ジャディーダ地区、ハムダーニーヤ地区、1070住宅計画地区、サラーフッディーン地区、アアザミーヤ地区。

SANA(9月15日付)はまた、ハーン・アサル村、カフルハムラ村、ズィーターン村、カフルナーハー村、マンスーラ村、アレッポ市ブスターン・カスル地区、カスタル・ハラーミー地区、ラーシディーン地区、科学技術センター一帯などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ヌールッディーン・ザンキー運動などからなるジハード主義武装集団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したと伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、アレッポ市ラーシディーン地区、サラーフッディーン地区一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦し、双方に複数の死傷者が出た。

また同監視団によると、ナイラブ航空基地を離陸した直後のシリア軍ヘリコプターがジハード主義武装集団(シャーム戦線)の攻撃を受け炎上、墜落、機長が死亡、残りの搭乗員が行方不明となった。

さらに同監視団によると、地元評議会がアレッポ市内で活動する職員に初めてトルコ・リラで給与を支給した。

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ヒムス県では、SANA(9月15日付)によると、ハウラ地方、ラスタン市、サアン・アスワド村、キースィーン村、カフルナーン村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(9月15日付)によると、ダルアー市アバーズィード地区、バジャービジャ地区一帯、マンシヤ地区、Syriatelビル一帯、シャイフ・マスキーン市北部で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(9月15日付)によると、カフル・ウワイド村、ムハムバル村をシリア軍が空爆・攻撃し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(9月15日付)によると、ヒルバト・ナークース村一帯、バフサ村、カフルズィーター市、タマーニア町南部、アトシャーン村、アンカーウィー村を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ハマー県の複数の現地消息筋は、クッルナー・シュラカー(9月15日付)に、15台からなる軍の車列が13日にハマー市内に到着し、乗馬クラブ敷地に展開、同地を拠点化したと伝えた。

車列に乗っていたのはほとんどがロシア人だったという。

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クナイトラ県では、SANA(9月15日付)によると、バアス市一帯、ハーン・アルナバ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 15, 2015、AP, September 15, 2015、ARA News, September 15, 2015、Champress, September 15, 2015、al-Hayat, September 16, 2015、September 17, 2015、Iraqi News, September 15, 2015、Kull-na Shuraka’, September 15, 2015、al-Mada Press, September 15, 2015、Naharnet, September 15, 2015、NNA, September 15, 2015、Reuters, September 15, 2015、SANA, September 15, 2015、UPI, September 15, 2015などをもとに作成。

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ヒムス県中部ジャズル油田一帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)の攻防続く(2015年9月15日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で、ジャズル油田の守備を指揮するシリア軍司令官の一人が戦死した。

クッルナー・シュラカー(9月15日付)によると、ダーイシュとの戦闘で戦死した司令官はムスタファー・アッルーシュ氏。

アッルーシュ氏(タルトゥース県サーフィーター市郊外出身)は、ハマー県北部での戦闘を指揮するスハイル・ハサン大佐の部隊の司令官で、国防隊を率いてダーイシュとの戦闘に参加していたという。

一方、SANA(9月15日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ジャズル村およびズィイブ丘を含む同村一帯の丘陵地帯を完全制圧し、ジャズル・ガス採掘所を含む一帯を奪還した。

シリア軍はまた、タドムル市西部の三角地帯でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の包囲を受けるクワイリス航空基地一帯、タッル・リーマーン村、サーリヒーヤ村をシリア軍が空爆した。

一方、SANA(9月15日付)によると、サフィーラ市郊外のカラースィー村、アーミリーヤ村、クサイル村、ジャッブール村、ブラート村、フワイジーナ村、キバーラト・ワルド村、リヤーン村、サーリヒーヤ村、ナアーム丘一帯、スバイハ村、タッル・ファーウール村、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

クッルナー・シュラカー(9月15日付)などによると、サフィーラ市東部へのシリア軍の侵攻は、クワイリス航空基地に対するダーイシュの包囲解除が目的だという。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アサーリー地区一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)とジハード主義武装集団が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がヒサーン村で男性5人を「アレッポとトルコの覚醒評議会(反体制武装集団)に内通」していたとの罪で処刑した。

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スワイダー県では、SANA(9月15日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、サアド村一帯、ザルファア丘、アシュヒーブ丘、ハルハラ村一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、9月15日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して14回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は3回におよび、ブーカマール市近郊(2回)、マーリア市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, September 15, 2015、AP, September 15, 2015、ARA News, September 15, 2015、Champress, September 15, 2015、al-Hayat, September 16, 2015、Iraqi News, September 15, 2015、Kull-na Shuraka’, September 15, 2015、al-Mada Press, September 15, 2015、Naharnet, September 15, 2015、NNA, September 15, 2015、Reuters, September 15, 2015、SANA, September 15, 2015、UPI, September 15, 2015などをもとに作成。

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シリア政府と西クルディスタン移行期民政局が分割統治するハサカ市で前日の連続爆破テロに続いて自爆テロ発生、ダーイシュ(イスラーム国)がすべてのテロへの関与を認める(2015年9月15日)

ハサカ県では、SANA(9月15日付)によると、前日の連続爆破テロに引き続き、ハサカ県北部のマイーシーヤ地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、住民7人が死亡、21人が負傷した。

シリア人権監視団によると、この自爆テロは、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の本部の一つを狙ったもので、人民防衛隊2人と住民2人が死亡したことを確認したという。

この爆破テロに関して、ダーイシュ(イスラーム国)はインターネット(ジハーディーヤ)で声明を出し、クルド人部隊の本部を狙い数十人を殺害したと発表し、犯行を認めた。

ダーイシュはまた、および14日の連続爆破テロについても、「特殊作戦」を行ったと発表し、犯行を認めた。

AFP, September 15, 2015、AP, September 15, 2015、ARA News, September 15, 2015、Champress, September 15, 2015、al-Hayat, September 16, 2015、Iraqi News, September 15, 2015、Kull-na Shuraka’, September 15, 2015、al-Mada Press, September 15, 2015、Naharnet, September 15, 2015、NNA, September 15, 2015、Reuters, September 15, 2015、SANA, September 15, 2015、UPI, September 15, 2015などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領はCSTOサミットで、ダーイシュ(イスラーム国)などに対する「テロとの戦い」を続けるシリア政府への軍事・技術支援への参加を呼びかける(2015年9月15日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、タジキスタンの首都ドゥシャンベで開かれた集団安全保障条約機構(CSTO)サミットで、シリアへの軍事・技術支援を継続すると改めて表明するとともに、諸外国に対して、ダーイシュ(イスラーム国)を含むテロ組織殲滅のためシリア政府への支援に参加するよう呼びかけた。

プーチン大統領は「我々はテロ攻撃に対して戦いを続けるシリア政府を支援している。我々は同国への軍事・技術支援を提供し続ける」と述べうえで、自身が設立を呼びかけているダーイシュなどのアル=カーイダ系テロ組織に対する地域・国際同盟を踏まえ、参加国に対して、「テロと戦う正統な(シリア)政府への支援に参加」するようを呼びかけた。

またシリア情勢に関しては「シリアの政治改革について検討する必要がある。我々は、バッシャール・アサド大統領が平和的で建設的な反体制勢力とともに、国家運営に参加する用意があることを知っている」としつつ、以下のように述べ、「テロとの戦い」を最優先にすべきだと強調した。

「テロと戦う諸勢力を統合する必要が今日確実に優先されるべきだ…。今日の最優先事項とは、テロに対する我々の力を一つにすることにある。そうしなければ、難民問題などの火急の課題も解決できない…。シリア政府そして軍の役割なしに、そしてまたシリア軍が現地でダーイシュ(イスラーム国)に対して行っている戦闘なしに、この国さらに地域全体からテロリストを排除することはできない」。

なお集団安全保障条約機構(CSTO)サミットには、ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギスタン、アルメニアの首脳が参加した。

『ハヤート』(9月16日付)、SANA(9月15日付)などが伝えた。

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一方、ロシア外務省高官は日刊紙『ベドモスチ』(9月15日付)に対し、ロシア軍がシリア国内での軍事作戦に参加しているなどとするロイター通信などの報道内容を改めて否定、ロシア軍がタルトゥース海軍基地、ラタキア県の航空基地で任務についているだけだと述べた。

AFP, September 15, 2015、AP, September 15, 2015、ARA News, September 15, 2015、Champress, September 15, 2015、al-Hayat, September 16, 2015、Iraqi News, September 15, 2015、Kull-na Shuraka’, September 15, 2015、al-Mada Press, September 15, 2015、Naharnet, September 15, 2015、NNA, September 15, 2015、Reuters, September 15, 2015、SANA, September 15, 2015、UPI, September 15, 2015などをもとに作成。

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フランスのヴァルス首相「「完全な独立性」をもってその標的を選定し、ダーイシュ(イスラーム国)への爆撃がシリア政府を利することはない」(2015年9月15日)

フランスのエマニュエル・ヴァルス首相は国会で、シリア情勢に関して、フランス空軍の航空機12機がこれまでにシリア領空での偵察活動を行い、「シリア領内での空爆に可能なダーイシュ(イスラーム国)の構造をこれまで以上によく把握した」と述べた。

ヴァルス首相はそのうえで、シリア領内で実施予定のダーイシュへの空爆が「自衛行為」であることを改めて強調、また「フランスは「完全な独立性」をもって標的を選定し…、空爆によってシリア政府の強化に貢献することはない」と断言した。

一方、シリア領内での地上作戦については「非現実的」と述べた。

『ハヤート』(9月16日付) などが伝えた。

AFP, September 15, 2015、AP, September 15, 2015、ARA News, September 15, 2015、Champress, September 15, 2015、al-Hayat, September 16, 2015、Iraqi News, September 15, 2015、Kull-na Shuraka’, September 15, 2015、al-Mada Press, September 15, 2015、Naharnet, September 15, 2015、NNA, September 15, 2015、Reuters, September 15, 2015、SANA, September 15, 2015、UPI, September 15, 2015などをもとに作成。

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クッルナー・シュラカー:「欧州に流入する難民のほとんどはシリアの旅券を持ったイラクのシーア派」とのシリア人避難民の証言を紹介(2015年9月15日)

クッルナー・シュラカー(9月15日付)は、ドイツ領内に最近到着したばかりだというシリア人避難民のジハード・サラームを名乗る人物の話として、トルコなどから欧州に流入している難民・移民のほとんどがシリア人ではない、と伝えた。

サラーム氏によると、ドイツに避難する途中に彼が出会った難民・移民の80%がシリア人ではなく、シリア人は15%~20%程度しかいないだろうと述べた。

サラーム氏はまた、シリアの旅券を所持していたシリア人以外の外国人の国籍について、その多くがイラク人だとしたうえで、自身が道中で知り合った難民・移民のほとんどがシーア派宗徒か、シリア政府に共感する者だったと証言した。

シリア人以外の難民・移民は、欧州に密入国するためのボートに乗船するために、シリア人だと偽っていたという。

またドイツに17年前から居住し、アスバール研究文書センター(http://asbar.com/ar_lang/、本部はサウジアラビア)所長を務めるサラーフッディーン・ビラール氏も、クッルナー・シュラカーに対して、自身が居住する町(名称は不明)に到着した難民・移民150人のうちシリア人は1人しかいなかったと述べている。

AFP, September 15, 2015、AP, September 15, 2015、ARA News, September 15, 2015、Champress, September 15, 2015、al-Hayat, September 16, 2015、Iraqi News, September 15, 2015、Kull-na Shuraka’, September 15, 2015、al-Mada Press, September 15, 2015、Naharnet, September 15, 2015、NNA, September 15, 2015、Reuters, September 15, 2015、SANA, September 15, 2015、UPI, September 15, 2015などをもとに作成。

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ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣「サウジワッハーブ(サウジアラビアのこと)は三度にわたりシリア人巡礼者がハッジの義務を行うことを禁止した」(2015年9月15日)

シリアのムハンマド・ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣は、「サウジワッハーブ王国(サウジアラビアのこと)は、三度にわたりシリア人巡礼者がハッジの義務を行うことを禁止した」と述べ、サウジアラビアが2012年以降、巡礼目的でのシリア人のサウジアラビアの渡航を拒否していることを批判した。

宗教関係省のハッジ委員会も、サウジアラビアは「アッラー、歴史、そしてイスラーム共同体の前でこうした措置に対して全責任を負うことになる」と批判した。

一方、トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立のハッジ最高委員会は、ハッジを希望するすべてのシリア人の入国をサウジアラビアが許可したと発表、2015年のシリア人巡礼者数が約6,500人に上るとの見通しを示した。

SANA(9月15日付)などが伝えた。

AFP, September 15, 2015、AP, September 15, 2015、ARA News, September 15, 2015、Champress, September 15, 2015、al-Hayat, September 16, 2015、Iraqi News, September 15, 2015、Kull-na Shuraka’, September 15, 2015、al-Mada Press, September 15, 2015、Naharnet, September 15, 2015、NNA, September 15, 2015、Reuters, September 15, 2015、SANA, September 15, 2015、UPI, September 15, 2015などをもとに作成。

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