アフガニスタンでウサーマ・ビン・ラーディン氏と行動を共にした経歴を持つヌスラ戦線の幹部アブー・ハサン・トゥーニスィー氏がフーア市(イドリブ県)での戦闘で戦死(2015年9月18日)

クッルナー・シュラカー(9月19日付)は、シャームの民のヌスラ戦線に近い複数のサイトからの情報として、ヌスラ戦線の重要幹部の1人アブー・ハサン・トゥーニスィー氏(60歳)が18日、イドリブ県フーア市一帯での戦闘で死亡したと伝えた。

同サイトによると、トゥーニースィー氏は、アフガニスタンでアル=カーイダの指導者ウサーマ・ビン・ラーディン氏と行動をともにしたこともある人物。

Kull-na Shuraka', September 19, 2015
Kull-na Shuraka’, September 19, 2015


AFP, September 19, 2015、AP, September 19, 2015、ARA News, September 19, 2015、Champress, September 19, 2015、al-Hayat, September 20, 2015、Iraqi News, September 19, 2015、Kull-na Shuraka’, September 19, 2015、al-Mada Press, September 19, 2015、Naharnet, September 19, 2015、NNA, September 19, 2015、Reuters, September 19, 2015、SANA, September 19, 2015、UPI, September 19, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア連邦保安局第一次長「ロシア人約2,400人がダーイシュ(イスラーム国)に参加している」(2015年9月18日)

ロシアのRIAニュース(9月18日付)は、ロシア連邦保安局のセルゲイ・スミルノフ第一次長の話として、ロシア人約2,400人がダーイシュ(イスラーム国)に参加していることを明らかにした。

スミルノフ第一次長はまた、このほかに中央アジア諸国から3,000人がダーイシュに戦闘員として参加しているという。

RIA, September 18, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ケリー米国務長官は「シリアをめぐってロシアとの軍事的対話が次の重要なステップ」と述べ、ロシアに対話を呼びかける、ロシア側もこれを歓迎(2015年9月18日)

ジョン・ケリー米国務長官は、ロンドンでのUAEアブドゥッラー・ビン・ザーイド外務大臣との会談の冒頭、バラク・オバマ大統領が「シリアをめぐってロシアとの軍事的対話(military
talks)が次の重要なステップとなり、大統領はそれが近く行われ、それによって我々に与えられた様々な選択肢がいくつかに限定されることを望んでいる。我々はシリアにおいて次のステップを検討している」と述べた。

ケリー国務長官は記者団に対し「我々は、ダーイシュ(イスラーム国)との戦い、そしてシリアにおける政治的解決に焦点を当てている。そして、それはアサドが長期間いることでは実現できないと考えている」と付言した。

**

また、AP(9月18日付)などによると、この発言とほぼ時を同じくして、アシュトン・カーター国防長官もロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣と約50分にわたり電話会談を行い、シリア情勢について意見を交わした。

電話会談で、カーター国防長官は、ダーイシュ(イスラーム国)を打ち負かし、シリアの政治的移行を保証するには、それらが同時に行われるべきだとの立場を伝えたという。

**

こうした米国側の発言を受け、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は直ちに反応し、「我々は米国との対話を拒否したことなど決してない…。我々は、シリアの問題など関心を共有するすべての問題について今、開かれた姿勢をとっている」と発言した。

なお、ケリー国務長官の発言の直前、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は記者団に対し、シリアへのロシア軍の派遣について、「シリア側からの要請があれば、当然、二国間対話の枠組みのなかでそれについて協議、検討する…。しかし、現時点において、理論的に話すことは困難だ」と述べた。

AFP, September 18, 2015、AP, September 18, 2015、ARA News, September 18, 2015、Champress, September 18, 2015、al-Hayat, September 19, 2015、Iraqi News, September 18, 2015、Kull-na Shuraka’, September 18, 2015、al-Mada Press, September 18, 2015、Naharnet, September 18, 2015、NNA, September 18, 2015、Reuters, September 18, 2015、SANA, September 18, 2015、UPI, September 18, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が有志連合に続いてタドムル市に対して激しい爆撃を実施、有志連合もシリア軍に続いてミールビーヤ村一帯(ハサカ県)を爆撃(2015年9月18日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるタドムル市を25回以上にわたり空爆した。

SANA(9月18日付)も、タドムル市西部郊外一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したと伝えた。

シリア人権監視団によると、この空爆により、住民8人が負傷、またダーイシュ・メンバーにも複数の死者が出たとの情報が出ているという。

『ハヤート』(9月19日付)は、この空爆に関して、17日のラッカ市に対する集中的な空爆に次ぐものだとしてうえで、これらの空爆が「ロシアの増援により最近強化されたと思われる(シリア軍)の航空兵器が「筋肉を見せつけた」と伝えた。

なお、シリア軍の空爆に先立って、有志連合中央司令部は9月9日にタドムル市近郊(1回)のダーイシュに対して初の空爆を行ったと発表していた。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、ダーイシュの支配下にあるカルタイン市近郊のジュッブ・ジャッラーフ村一帯でダーイシュと激しく交戦した。

さらにマサール・プレス(9月18日付)によると、シリア軍とダーイシュの戦闘は、シャーイル山(ハマー県)西部一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯でも行われ、シリア軍が同地一帯を12回以上にわたって空爆した。

他方、ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州の広報局は声明を出し、ジャズル・ガス採掘所一帯上空で、ダーイシュの防空部隊がシリア軍のMiG21戦闘機を重火器で攻撃し、撃墜したと発表した。

パイロットは死亡したという。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地に近いジャフラ村をシリア軍が空爆した。

また、SANA(9月18日付)によると、ダイル・ザウル航空基地一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合と思われる戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるミールビーヤ連隊基地一帯を空爆した。

また、ARA News(9月19日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタッル・ブラーク町近郊の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊拠点複数カ所を攻撃した。

**

スワイダー県では、SANA(9月18日付)によると、サアド丘、ヒルバト・サムル村、ワーディー・カスタルで、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、ARA News(9月18日付)によると、米トルコ両政府が設置合意した「安全地帯」で、ダルハ村、タラッキー村、ガザル村、アフタリーン市郊外のダーイシュ(イスラーム国)拠点複数カ所に対して少なくとも8回の空爆を行い、戦闘員14人以上を殺害した。

また同地では、ダーイシュとシャーム戦線の戦闘が続いた。

一方、SANA(9月18日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯、サフィーラ市一帯、ブラート村、トゥライディム村、タッル・リーマーン村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、SANA(9月18日付)によると、クライブ・サウル村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 18, 2015、AP, September 18, 2015、ARA News, September 18, 2015、September 19, 2015、Champress, September 18, 2015、al-Hayat, September 19, 2015、Iraqi News, September 18, 2015、Kull-na Shuraka’, September 18, 2015、al-Mada Press, September 18, 2015、Masar Press Agency, September 18, 2015、Naharnet, September 18, 2015、NNA, September 18, 2015、Reuters, September 18, 2015、SANA, September 18, 2015、UPI, September 18, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)爆撃と合わせてブスラー・シャーム市、アレッポ市、東グータ地方(ダマスカス郊外県)などを「無差別爆撃」、対するファトフ軍はフーア市を「無差別砲撃」(2015年9月18日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がUNESCO世界文化遺産を擁するブスラー・シャーム市各所を「樽爆弾」などで空爆し、子供2人、女性4人を含む21人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(9月18日付)によると、この空爆で、24人が死亡、40人以上が負傷したという。

これに関して、SANA(9月18日付)は、シリア軍がブスラー・シャーム市を攻撃し、反体制武装集団と交戦、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したと伝えた。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市ライラムーン地区、トルコのガジアンテップに続く街道、英国人墓地地区、アンサーリー地区、フィルドゥース地区を空爆した。

空爆は金曜礼拝の直後に礼拝者たちがモスクから出てくる時間帯に合わせて行われたという。

一方、SANA(9月18日付)によると、ナイラブ航空基地一帯、ハーン・アサル村、ハーン・トゥーマーン村、アレッポ市ライラムーン地区、バニー・ザイド地区、カルム・ジャバル地区、ラームーサ地区、サラーフッディーン地区、シャッアール地区、フィルドゥース地区、カッラーサ地区、マシュハド地区などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市を3回にわたり空爆する一方、ダーヒヤト・アサド町一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯に「樽爆弾」3発を、ザバダーニー市に6発を投下した。

ザバダーニー市では、シリア軍第4師団、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ解放軍とジハード主義武装集団、地元武装集団の戦闘が続いた。

一方、SANA(9月18日付)によると、ハラスター市アジャミー地区、アーリヤ農場、ドゥーマー市で、シリア軍がイスラーム軍などと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、SANA(9月18日付)は、ダマスカス県・ダマスカス郊外県上水道公社のフサーム・フライディーン総裁の話として、アイン・フィージャ町での17日の水道施設爆破によって水道供給量が減少していると伝えた。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がズィヤーラ町、カストゥーン村、タッル・ワースィト村、マシーク村を空爆した。

一方、SANA(9月18日付)によると、ラフジャーン村からサアン町に向けて反体制武装集団が迫撃砲を撃ち、住民3人が死亡した。

対するシリア軍は、ラターミナ町郊外で、シャームの民のヌスラ戦線の車輌を攻撃、破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(9月18日付)は、シリア政府治安機関内の消息筋の話として、イドリブ県、ハマー県北部で攻勢を続けるファトフ軍に対する軍事作戦を行うために、ロシアとイラン軍からなる作戦司令室が最近になって設置されたと伝えた。

同消息筋によると、この合同司令部の指揮下で、シリア軍の第18師団、第11師団、国防隊が作戦に参加するのだという。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がイドリブ市、アブー・ズフール航空基地、カフル・ウワイド村、タマーニア町を空爆した。

またフーア市、カファルヤー町一帯では、国防隊、人民諸委員会が、イスラーム・トルクメン党、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、ウズベク人・チェチェン人戦闘員らと交戦した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(9月18日付)は、ファトフ軍がフーア市、カファルヤー町制圧に向けた大規模な作戦を開始し、フーア市周辺の国防隊・人民諸委員会の拠点複数カ所を、爆弾を積んだ7台の車を使って攻撃した、と伝えた。

またファトフ軍に傘下するシャーム自由人イスラーム運動は、フーア市郊外のヒルバ丘一帯に100発以上の迫撃砲を撃ち込んだという。

一方、SANA(9月18日付)によると、アブー・ズフール航空基地一帯、ムハムバル村、アリーハー市、フバイト村をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、フーア市、カファルヤー町を包囲するファトフ軍が展開するタッル・トゥーカーン村、タフタナーズ市、ビンニシュ市を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらにシリア軍は、タルマラー村に対して特殊作戦を行い、反体制武装集団の拠点(シャリーア法廷)を破壊した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジャブラ市で2回にわたって爆発が起きた。

爆発は迫撃砲弾が着弾したことによるものと思われる。

またシリア軍は、サルマー町、アーラ村、カトフ・ガナマ村、ラシュワーン丘を空爆した。

一方、SANA(9月18日付)によると、ナビー・ユーヌス峰山頂北部のカトフ・ガナム裏、マッルーハ丘、ラシュワーン丘、サルマー町、アーラ村、ルサイサト・タンブール村、ジュッブ・アフマル村をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、イスラーム軍は声明を出し、ジャブラ市郊外のフマイミーム航空基地(バースィル・アサド国際空港内)で、新式の戦車複数輌を積んだロシア軍の貨物航空機に対して迫撃砲で攻撃を行ったと主張した。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ハドル村南部のハムリーヤ丘で、国防隊隊員2人が殺害された。

一方、SANA(9月18日付)によると、ブライカ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(9月18日付)によると、タルビーサ市郊外、ガントゥー市などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 18, 2015、AP, September 18, 2015、ARA News, September 18, 2015、Champress, September 18, 2015、al-Hayat, September 19, 2015、Iraqi News, September 18, 2015、Kull-na Shuraka’, September 18, 2015、September 19, 2015、al-Mada Press, September 18, 2015、Naharnet, September 18, 2015、NNA, September 18, 2015、Reuters, September 18, 2015、SANA, September 18, 2015、UPI, September 18, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.