ISSG外相級会合:トルコなどはロシアによる反体制派爆撃を非難する一方、これに異議を唱える国々は、ヌスラ戦線とつながりがある反体制派の解体を要求(2016年5月17日)

ISSG(国際シリア支援グループ)外相級会合がオーストリアの首都ウィーンで開かれ、米、ロシア、サウジアラビア、トルコ、イランなどの外務大臣、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表が出席し、シリア情勢、とりわけ米・ロシアによる敵対行為禁止合意の遵守適用の方途について意見を交わした。

会合後発表された共同声明によると、会合に参加したのは、アラブ連盟、オーストラリア、カナダ、中国、エジプト、EU、フランス、ドイツ、イラン、イラク、イタリア、日本、ヨルダン、レバノン、オランダ、OIC、オマーン、カタール、ロシア、サウジアラビア、スペイン、トルコ、UAE、英国、国連、米国。

うち、オーストラリア、カナダ、日本、スペインが今回の会合から新たにISSGに正式参加した。

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『ハヤート』(5月18日付)が複数の消息筋から得た情報によると、5時間に及ぶ会合では、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣ら一部の参加国が、ロシアが反体制派を空爆していると非難する一方、こうした批判に異議を唱える国々が、ヌスラ戦線とつながりがある反体制派の「解体」を迫り、非難の応酬が行われたという。

また『ハヤート』(5月18日付)によると、会合に参加していたサウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣は、ケリー米国務長官との個別会談後、「アサドは、政治的解決によってであれ、力によってであれ、権力の座から去るだろう」としたうえで、アサドが停戦に応じなければ、別の選択肢を考慮しなければならない」と述べた。

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共同声明によると、参加国は、敵対行為停止の重要性を強調、5月9日の米・ロシアによる敵対行為停止合意遵守に向けた取り組み強化に関する合意に歓迎の意を示すとともに、当事者に合意の完全遵守を求めた。

参加国はまた、あらゆる当事者による無差別攻撃を非難するとともに、シリア政府による兵器の無差別使用を回避しようとする動きを留意、その遵守を求めた。

そのうえで、シリア軍の空爆作戦を「最小化」させようとするロシアの取り組みと、シリア領内への戦闘員、武器、資金の越境阻止に向けた米国の域内諸国への支援強化の取り組みに歓迎の意を示した。

国連安保理がテロ組織に指定するダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線に関しては、物的・財政的支援の阻止を国際社会に呼びかけるとともに、敵対行為禁止合意を遵守する紛争当事者に対して両組織との連携を行わないよう求めることが確認された。

参加国はこのほかにも、シリア政府、ダーイシュ、反体制派による都市の包囲を非難、その解除を求めるとともに、人道支援物資の配給に向けた取り組みを継続することを確認した。

また、紛争解決に向けた政治移行プロセスについては、2016年8月1日を目処に当事者がその枠組みについて合意するようめざすことを確認した。

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なお、『ハヤート』(5月18日付)が複数の消息筋から得た情報によると、この声明は会合開催前にケリー国務長官とラブロフ外務大臣の間で合意されていたという。

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会合後、ジョン・ケリー米国務長官、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣、デミストゥラ国連特別代表は共同記者会見を開き、会合の成果について説明、その後記者との質疑応答が行われた。

そのなかで、ラブロフ外務大臣は「ジョン(・ケリー国務長官)はロシアとイランがアサドを支援すると行ったが、我々はアサドは支援していない。我々は「テロとの戦い」を支援しているのだ。今日、現地で我々はシリア軍以外に実態のある効率的な部隊を見ることはない…。みなが言っているし、認めている。アサド政権は政治プロセスが進まなかった時に深刻化する混乱に比べると、彼ら(欧米諸国)にとってましだ、と」と述べた。

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次回の会合は6月を目処に開催される見込みだが、日程は確定されなかった。

RT, May 17, 2016
RT, May 17, 2016

AFP, May 17, 2016、AP, May 17, 2016、ARA News, May 17, 2016、Champress, May 17, 2016、al-Hayat, May 18, 2016、Iraqi News, May 17, 2016、Kull-na Shuraka’, May 17, 2016、al-Mada Press, May 17, 2016、Naharnet, May 17, 2016、NNA, May 17, 2016、Reuters, May 17, 2016、SANA, May 17, 2016、UPI, May 17, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内で2回の爆撃を実施(2016年5月16日)

米中央軍(CENTCOM)は、5月16日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して12回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は2回で、シャッダーディー市近郊(1回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, May 17, 2016などをもとに作成。

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クッルナー・シュラカーはロシア軍の爆撃で被害を受けたとされる登塔者聖シメオン教会の写真を公開(2016年5月16日)

クッルナー・シュラカー(5月16日付)は、ロシア軍による空爆によって被害を受けたとされる登塔者聖シメオン教会(スィムアーン修道院)跡(ダイル・スィムアーン村郊外)の写真を公開した。

登塔者聖シメオン教会跡があるアフリーン市南部一帯は、西クルディスタン移行期民政局の支配地域とシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団の支配地域のほぼ境界に位置する。

クッルナー・シュラカー(5月14日付)などが、ロシア軍戦闘機が12、13日に同地一帯を空爆し、遺跡が被害を受けたと報じていた。

Kull-na Shuraka', May 16, 2016
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Kull-na Shuraka', May 16, 2016
Kull-na Shuraka’, May 16, 2016

Kull-na Shuraka’, May 14, 2016、May 16, 2016をもとに作成。

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シリア国民連合はジャワード・アブー・ハトブ氏を暫定内閣新首班に選出(2016年5月16日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立の総合委員会は、ジャワード・アブー・ハトブ氏を暫定内閣の新首班に指名することを投票により承認した。

投票には委員会メンバー98人中71人が参加、54人が賛成票を投じた。

AFP, May 16, 2016、AP, May 16, 2016、ARA News, May 16, 2016、Champress, May 16, 2016、al-Hayat, May 17, 2016、Iraqi News, May 16, 2016、Kull-na Shuraka’, May 16, 2016、May 17, 2016、al-Mada Press, May 16, 2016、Naharnet, May 16, 2016、NNA, May 16, 2016、Reuters, May 16, 2016、SANA, May 16, 2016、UPI, May 16, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はザーラ村(ハマー県)奪還に向けてヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる武装集団と交戦(2016年5月16日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、外国人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ヒムス軍団、アジュナード・ヒムス、アフル・スンナ大隊からなる武装集団によって制圧されたザーラ村の奪還に向けて攻勢をかけ、同地一帯を空爆、武装集団と激しく交戦した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(5月16日付)などは、戦闘でシリア軍兵士30人以上が死亡し、奪還作戦は失敗したと伝えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアレッポ市各所および同市北部のハンダラート・キャンプ一帯、キンディー大学病院一帯、カースティールー街道一帯を空爆した。

一方、SANA(5月16日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団がアレッポ市スライマーニーヤ地区、ハムダーニーヤ地区、シャイフ・マクスード地区、アフリーン市を無差別砲撃し、子供1人が死亡、16人が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒムス市ワアル地区を砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・アサーフィール市を砲撃、また東グータ地方南部一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線に属すフスタート軍などからなるジハード主義武装集団が、シリア政府と捕虜交換を行い、シリア治安当局は逮捕者2人を釈放した。

フスタート軍側も、ヌスラ戦線の拘置所から複数名を釈放したという。

捕虜交換は、ダマスカス県カーブーン区郊外で行われた。

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ラタキア県では、クッルナー・シュラカー(5月17日付)によると、ラタキア市とジャブラ市の間に位置するスヌーバル村で大きな爆発が発生した。

爆発の原因については不明だが、反体制武装集団の砲撃によるものとの情報などが錯綜している。

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ダルアー県では、SANA(5月16日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区南東部、避難民キャンプ一帯でシャームの民のヌスラ戦線、南部タウヒード旅団などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, May 16, 2016、AP, May 16, 2016、ARA News, May 16, 2016、Champress, May 16, 2016、al-Hayat, May 17, 2016、Iraqi News, May 16, 2016、Kull-na Shuraka’, May 16, 2016、May 17, 2016、al-Mada Press, May 16, 2016、Naharnet, May 16, 2016、NNA, May 16, 2016、Reuters, May 16, 2016、SANA, May 16, 2016、UPI, May 16, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県東部のシャーイル油田一帯でダーイシュと交戦を続ける(2016年5月16日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、マザール山、ハイル山一帯でシリア軍がダーイシュ(イシュラーム国)と交戦し、ダーイシュ戦闘員18人(そのほとんどが外国人)を殺害した。

シリア軍側も7人が死亡したという。

シリア軍はまた、シャーイル油田一帯でダーイシュと交戦した。

一方、SANA(5月16日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにシャーイル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地西部のザムラト・マフル丘を制圧した。


AFP, May 16, 2016、AP, May 16, 2016、ARA News, May 16, 2016、Champress, May 16, 2016、al-Hayat, May 17, 2016、Iraqi News, May 16, 2016、Kull-na Shuraka’, May 16, 2016、al-Mada Press, May 16, 2016、Naharnet, May 16, 2016、NNA, May 16, 2016、Reuters, May 16, 2016、SANA, May 16, 2016、UPI, May 16, 2016などをもとに作成。

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「ダーイシュはラッカ市で非常事態令を敷いた」とする米国防総省報道官の発言とは裏腹に、ラッカ市のダーイシュは通常の活動(2016年5月16日)

シリア人権監視団は、地元の活動家ら得た情報として、ダーイシュ(イスラーム国)の最大拠点ラッカ市上空に無人偵察機が間断なく飛来するなか、ラッカ市で非常事態が敷かれたとする米国防総省報道官の発言とは裏腹に、ラッカ市内のダーイシュは通常通りの活動、生活を営んでいると発表した。

米国防総省のスティーブ・ウォーレン報道官は13日、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア国内の最大拠点であるラッカ市で非常事態令を発出したとの情報を得たと発表していた。

ウォーレン報道官は発表のなかで「我々には敵(ダーイシュ)が脅威を感じているということが分かっている…。彼らはシリア民主軍がシリア・アラブ同盟(SAC)とともに東西から作戦を展開していることを知っている…。ダーイシュが装備や人員を市内外に再配置しているとの報告を得ている…。つまり、ダーイシュが彼らに残された日がこれまでにも増して限られていることを理解している」と述べていた。

AFP, May 16, 2016、AP, May 16, 2016、ARA News, May 16, 2016、Champress, May 16, 2016、al-Hayat, May 17, 2016、Iraqi News, May 16, 2016、Kull-na Shuraka’, May 16, 2016、al-Mada Press, May 16, 2016、Naharnet, May 16, 2016、NNA, May 16, 2016、Reuters, May 16, 2016、SANA, May 16, 2016、UPI, May 16, 2016などをもとに作成。

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ドイツ人活動家がベルリンのサウジアラビア大使館壁に「ダーイシュ銀行」と書かれた画像を投影(2016年5月16日)

ドイツの人権活動家で芸術家のオリヴァー・ビエンコヴスキー(Oliver Bienkowski)氏は、首都ベルリンにあるサウジ大使館前で「ゲリラ・ライト・プロジェクト」と称して抗議活動を行い、同大使館の壁に「ダーイシュ銀行」と書かれたダーイシュ(イスラーム国)の黒旗の画像を投影した。

『インディペンデント』(5月16日付)などが伝えた。

The Independent, May 16, 2016
The Independent, May 16, 2016

The Independent, May 16, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュはアレッポ県北西部の反体制派拠点マーリア市を攻撃(2016年5月16日)

アレッポ県では、ARA News(5月16日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県北西部のトルコ国境地帯にある反体制武装集団の拠点都市の一つマーリア市を攻撃した。

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ハサカ県では、ARA News(5月16日付)によると、シャッダーディー市南部のサイヤード村一帯で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(5月16日付)によると、トルコ軍が撃った迫撃砲弾がカーミシュリー市タイイ地区に着弾し、女性1人が死亡した。

AFP, May 16, 2016、AP, May 16, 2016、ARA News, May 16, 2016、Champress, May 16, 2016、al-Hayat, May 17, 2016、Iraqi News, May 16, 2016、Kull-na Shuraka’, May 16, 2016、al-Mada Press, May 16, 2016、Naharnet, May 16, 2016、NNA, May 16, 2016、Reuters, May 16, 2016、SANA, May 16, 2016、UPI, May 16, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合は、ブーカマール市などシリア領内で6回の爆撃を実施し、子供3人と女性1人が死亡(2016年5月15日)

米中央軍(CENTCOM)は、5月15日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して14回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市(1回)、タンフ国境通行所一帯(1回)、マンビジュ市近郊(1回)、マーリア市近郊(3回)に対して攻撃が行われた。

これに関して、SANA(5月16日付)、クッルナー・シュラカー(5月17日付)は、有志連合のブーカマール市に対する空爆で、子供3人と女性1人が死亡したと伝えた。

他方、シリア人権監視団によると、イラク国境に面するタンフ国境通行所一帯で、「新シリア軍」がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, May 16, 2016、AP, May 16, 2016、ARA News, May 16, 2016、CENTCOM, May 16, 2016、Champress, May 16, 2016、al-Hayat, May 17, 2016、Iraqi News, May 16, 2016、Kull-na Shuraka’, May 16, 2016、May 17, 2016、al-Mada Press, May 16, 2016、Naharnet, May 16, 2016、NNA, May 16, 2016、Reuters, May 16, 2016、SANA, May 16, 2016、UPI, May 16, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュとの戦闘の末、ダイル・ザウル市南西部アサド大学付属病院を奪還(2016年5月15日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表が明らかにしたところによると、シリア軍がダーイシュとの戦闘の末、14日の戦闘でダーイシュに制圧されていたアサド大学付属病院などダイル・ザウル市南西部一帯を奪還した。

また、SANA(5月15日付)によると、シリア軍はダイル・ザウル市南西部のパノラマ交差点一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の拠点を破壊、ブガイリーヤ村、ダイル・ザウル航空基地一帯、SADCOPガソリン・スタンド、穀物サイロ一帯のダーイシュ拠点を空爆した。

シリア人権監視団によると、アサド大学付属病院に入院していた患者は全員が無事だったが、ダーイシュによって連行された医療スタッフらの消息は依然として不明だという。

しかし、SANA(5月15日付)は、医療スタッフの消息に関して「ダーイシュのテロ武装集団が昨日(14日)にダイル・ザウル市のアサド大学付属病院を襲撃し、医療スタッフの一部を拘束、医療機器多数を略奪した後、彼らに対して「白兵」によって…恐るべき虐殺を行った」と伝え、犠牲者に弔意を示した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーイル油田一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(5月15日付)によると、シリア軍がシャーイル油田一帯など県東部一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シャッダーディー市郊外のシャムサーニー村一帯で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

AFP, May 15, 2016、AP, May 15, 2016、ARA News, May 15, 2016、Champress, May 15, 2016、al-Hayat, May 16, 2016、Iraqi News, May 15, 2016、Kull-na Shuraka’, May 15, 2016、al-Mada Press, May 15, 2016、Naharnet, May 15, 2016、NNA, May 15, 2016、Reuters, May 15, 2016、SANA, May 15, 2016、UPI, May 15, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市に対する反体制派の砲撃で子供2人を含む住民7人が死亡(2016年5月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動と共闘する反体制武装集団がシリア政府支配下のアレッポ市西部を砲撃し、子供2人を含む7住民人が死亡した。

また、SANA(5月15日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ブスターン・ザフラ地区を砲撃し、女性1人が負傷した。

一方、ARA News(5月15日付)によると、アレッポ市南部郊外のハーン・トゥーマーン市一帯で、シリア軍、国防隊、外国人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍との戦闘を続けた。

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ラタキア県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月16日付)によると、トルクメン山一帯でシャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団がシリア軍、外国人民兵と交戦した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまたキンサッバー町、マズアリー村、アイン・フール村一帯、クルド山一帯を「樽爆弾」で空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、アフル・スンナ大隊、ヒムス軍団、アジュナード・ヒムスからなる武装集団によって占拠されたザーラ村を空爆、またシリア軍、国防隊がこれらの武装集団と交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(5月15日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団がバアス市一帯に侵攻したが、シリア軍がこれを撃退した。

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ダルアー県では、SANA(5月15日付)によると、シリア軍がダルアー市難民キャンプ地区、マンシヤ地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。


AFP, May 15, 2016、AP, May 15, 2016、ARA News, May 15, 2016、Champress, May 15, 2016、al-Durar al-Shamiya, May 15, 2016、al-Hayat, May 16, 2016、Iraqi News, May 15, 2016、Kull-na Shuraka’, May 15, 2016、al-Mada Press, May 15, 2016、Naharnet, May 15, 2016、NNA, May 15, 2016、Reuters, May 15, 2016、SANA, May 15, 2016、UPI, May 15, 2016などをもとに作成。

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反体制武装集団が籠城するマダーヤー町(ダマスカス郊外県)の中学生数千人が修了試験を受験するため、シリア政府支配地域に移動(2016年5月15日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍およびヒズブッラー戦闘員が包囲する反体制武装集団の支配下のマダーヤー町にとどまる中校生男女数数千人が、高等学校の修了試験を受験するため、シリア政府支配下のラウダ町に移動した。

マダーヤー町の中校生の受験は、シリア政府当局とマダーヤー町の和解委員会の合意に基づくもの。

AFP, May 15, 2016、AP, May 15, 2016、ARA News, May 15, 2016、Champress, May 15, 2016、al-Hayat, May 16, 2016、Iraqi News, May 15, 2016、Kull-na Shuraka’, May 15, 2016、al-Mada Press, May 15, 2016、Naharnet, May 15, 2016、NNA, May 15, 2016、Reuters, May 15, 2016、SANA, May 15, 2016、UPI, May 15, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県でのイスラーム軍と親ヌスラ戦線の武装集団との戦闘で死亡した戦闘員の数が300人以上に(2016年5月15日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ミスラーバー市一帯で15日深夜、東グータ地方において最大規模を誇る反体制武装集団のイスラーム軍が、ラフマーン軍団、フスタート軍などからなるシャームの民のヌスラ戦線に近いジハード主義武装集団と激しく交戦した。

AFP(5月15日付)によると、4月28日以降続く両者の戦闘で、300人以上の戦闘員が死亡したという。

AFP, May 15, 2016、AP, May 15, 2016、ARA News, May 15, 2016、Champress, May 15, 2016、al-Hayat, May 16, 2016、Iraqi News, May 15, 2016、Kull-na Shuraka’, May 15, 2016、al-Mada Press, May 15, 2016、Naharnet, May 15, 2016、NNA, May 15, 2016、Reuters, May 15, 2016、SANA, May 15, 2016、UPI, May 15, 2016などをもとに作成。

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トルコの越境砲撃支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がアレッポ県北西部でダーイシュから1カ村を奪還(2016年5月15日)

アレッポ県では、ARA News(5月15日付)によると、ハワール・キリス作戦司令室がトルコ軍による越境砲撃支援を受け、県北西部のトルコ国境地帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、ファイザリーヤ村を制圧した。

AFP, May 15, 2016、AP, May 15, 2016、ARA News, May 15, 2016、Champress, May 15, 2016、al-Hayat, May 16, 2016、Iraqi News, May 15, 2016、Kull-na Shuraka’, May 15, 2016、al-Mada Press, May 15, 2016、Naharnet, May 15, 2016、NNA, May 15, 2016、Reuters, May 15, 2016、SANA, May 15, 2016、UPI, May 15, 2016などをもとに作成。

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シリア軍を離反したナビール・ダンダル准将はイスラエルに和平交渉に応じるよう呼びかける(2016年5月15日)

ARA News(5月15日付)によると、イスラエルの複数のメディアは、シリア軍を離反した反体制活動家のナビール・ダンダル准将がイスラエル国会(クネセト)に書簡を送り、「政府軍の手によって殺戮に曝されているシリア国民を支援」するため、「シリア国民との和平交渉の門戸を開放」するよう呼びかけたと伝えた。

AFP, May 15, 2016、AP, May 15, 2016、ARA News, May 15, 2016、Champress, May 15, 2016、al-Hayat, May 16, 2016、Iraqi News, May 15, 2016、Kull-na Shuraka’, May 15, 2016、al-Mada Press, May 15, 2016、Naharnet, May 15, 2016、NNA, May 15, 2016、Reuters, May 15, 2016、SANA, May 15, 2016、UPI, May 15, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県ダーライヤー市での戦闘でシリア軍と共闘するアラブ民族護衛隊のアルジェリア人司令官が死亡(2016年5月15日)

シリア人権監視団は、ダマスカス郊外県ダーライヤー市一帯での14日晩の戦闘で、アラブ諸国からの民兵からなる武装部隊「アラブ民族護衛隊」の前線司令官が死亡したと発表した。

これに関して、SNN(5月15日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(5月15日付)は、戦死した前線司令官がアルジェリア人のフサイン・イーサー氏(アブー・ウダイ)だったと伝えた。

Kull-na Shuraka', May 15, 2016
Kull-na Shuraka’, May 15, 2016

アラブ民族護衛隊は、2013年半ばのダマスカス郊外県での化学兵器使用疑惑事件を受け、米英仏がシリアへの懲罰空爆を画策した際に、これに対抗するために結成された組織で、アルジェリア人、パレスチナ人、エジプト人、そしてシリア人などの「スンナ派」のアラブ民族主義者が参加しているという。

クッルナー・シュラカー(5月15日付)によると、アラブ民族護衛隊は以下4つの大隊から構成されているという:

1. ハイダル・アーミリー大隊
2. ワディーア・ハッダード大隊
3. ムハンマド・ブラーヒーミー大隊
4. ジョール・ジャマール大隊

イーサー氏はこのなかのジョール・ジャマール大隊の司令官を務め、同部隊はダマスカス郊外県での戦闘に参加してきた。

イーサー氏は14日、自身の部隊を率いて、ダーライヤー市への突入を試みたが、ジハード主義武装集団の反撃を受け、死亡したという。

シリア政府を支援する外国人戦闘員としては、レバノン人、イラク人、イラン人、アフガン人など「シーア派」が注目される一方、シリアで暮らしてきたパレスチナ人の多くもシリア軍とともに反体制武装集団との戦闘にあたっているが、アルジェリア人戦闘員の死亡が報じられたのは、これが初めてであり、ドゥラル・シャーミーヤは、「アルジェリア政府がシリア政府に対してこうした支援を行っている事実が初めて確認された」と伝えられた。

なお、イーサー氏の戦死に先立って、2013年にはアラブ民族護衛隊のエジプト人司令官アーミル・イード・アブドゥッラー氏(アブー・ナースィル)がダマスカス郊外県での戦闘で死亡している。

AFP, May 15, 2016、AP, May 15, 2016、ARA News, May 15, 2016、Champress, May 15, 2016、al-Durar al-Shamiya, May 15, 2016、al-Hayat, May 16, 2016、Iraqi News, May 15, 2016、Kull-na Shuraka’, May 15, 2016、al-Mada Press, May 15, 2016、Naharnet, May 15, 2016、NNA, May 15, 2016、Reuters, May 15, 2016、SANA, May 15, 2016、SNN, May 15, 2016、UPI, May 15, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で5回の爆撃を実施(2016年5月14日)

米中央軍(CENTCOM)は、5月14日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して16回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は5回で、シャッダーディー市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(4回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。


CENTCOM, May 15, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市一帯でヌスラ戦線主導の反体制派と戦闘を続けるなか、シリア軍がダマスカス郊外県ダーライヤー市に攻撃激化(2016年5月14日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(5月14日付)などによると、シリア軍がダーライヤー市に対して攻勢を強め、同地およびその一帯を砲撃、地上部隊が市内に突入した。

シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊はまた、ドゥーマー市南部郊外一帯でジハード主義武装集団と交戦し、同地を地対地ミサイルと思われる砲弾などで砲撃した。

ハーマ町のナイーム・モスク近くで爆弾が爆発し、男性1人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部郊外ハーン・トゥーマーン市一帯で、シリア軍、国防隊、外国人戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍と交戦した。

またアレッポ市では、シリア軍が反体制武装集団の支配下にあるジュッブ・クッバ地区、バーブ・ナイラブ街道一帯などを、反体制武装集団がアアザミーヤ地区、ハムダーニーヤ地区を砲撃し、サラーフッディーン地区での砲撃では女性1人が死亡した。

アレッポ市北部では、ハンダラート・キャンプに近いマダーファ丘一帯にあるシリア軍拠点をジハード主義武装集団が攻撃、対するシリア軍もハンダラート・キャンプ一帯の武装集団拠点を砲撃した。

さらに、ロシア軍と思われる戦闘機がハンダラート・キャンプ一帯、カースティールー街道一帯を15回以上にわたって空爆した。

一方、ARA News(5月14日付)によると、スンナ軍第13大隊などからなる反体制武装集団が前日に引き続き、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアフリーン市に対して無差別砲撃を行った。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーニー村一帯、クルド山一帯を「樽爆弾」で空爆した。

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ヒムス県では、ARA News(5月14日付)によると、シリア軍と思われる戦闘機がタルビーサ市を空爆し1人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(5月14日付)によると、シリア軍がカンタラ村に向けて移動中のシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団に対して特殊作戦を行い、戦闘員を殲滅した。

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ダルアー県では、SANA(5月14日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区、難民キャンプ地区一帯でシャームの民のヌスラ戦線、南部タウヒード旅団などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、5月13日に6件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はアレッポ県、ダマスカス郊外県で発生し、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍が砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は538件。

AFP, May 14, 2016、AP, May 14, 2016、ARA News, May 14, 2016、Champress, May 14, 2016、al-Hayat, May 15, 2016、Iraqi News, May 14, 2016、Kull-na Shuraka’, May 14, 2016、al-Mada Press, May 14, 2016、Naharnet, May 14, 2016、NNA, May 14, 2016、Reuters, May 14, 2016、SANA, May 14, 2016、UPI, May 14, 2016などをもとに作成。

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ハワール・キリス作戦司令室はトルコ軍ヘリコプターの越境爆撃支援を受け、アレッポ県北西部でダーイシュから2カ村を奪還(2016年5月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ハワール・キリス作戦司令室が県北西部のトルコ国境に近いジャーズィル村、そしてヤフムール村をダーイシュ(イスラーム国)から奪還した。

戦闘では、トルコ軍と思われる戦闘ヘリコプターが領空侵犯し、ダーイシュ拠点を攻撃したという。

ARA News(5月14日付)によると、トルコ軍はまた、アアザーズ市東部一帯を越境砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ミスラーバー市でイスラーム軍が、ラフマーン軍団、フスタート軍などからなる武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サフム・ジャウラーン・ダム一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、自由シリア軍南部戦線などからなる武装集団と交戦した。

AFP, May 14, 2016、AP, May 14, 2016、ARA News, May 14, 2016、Champress, May 14, 2016、al-Hayat, May 15, 2016、Iraqi News, May 14, 2016、Kull-na Shuraka’, May 14, 2016、al-Mada Press, May 14, 2016、Naharnet, May 14, 2016、NNA, May 14, 2016、Reuters, May 14, 2016、SANA, May 14, 2016、UPI, May 14, 2016などをもとに作成。

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シリア軍、ダイル・ザウル市南西部で新たに「大敗」:ダーイシュは同地のアサド大学病院一帯を制圧(2016年5月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団、クッルナー・シュラカー(5月14日付)などによると、ダイル・ザウル市南西部(パノラマ交差点近く)のアサド大学付属病院一帯にダーイシュ(イスラーム国)が潜入し、シリア軍との激しい戦闘の末に同地を制圧した。

この戦闘で、シリア軍兵士少なくとも20人、ダーイシュ戦闘員6人が死亡した。

ダーイシュはまた、アサド大学付属病院の医療スタッフと国防隊隊員多数はダーイシュによって拘束され、消息は今のところ不明だという。

ダーイシュとシリア軍はこれに先立ち、ブガイリーヤ村一帯、ダイル・ザウル航空基地一帯(第137連隊基地など)で早朝から交戦、この戦闘がアサド大学付属病院一帯に拡大し、同病院を包囲していたダーイシュがこれを制圧したかたちとなった。

ダーイシュはこのほかにも、ティーム油田一帯で攻勢を強め、シリア軍と交戦、これに対してシリア軍は、同地一帯、ダイル・ザウル航空基地一帯のダーイシュ拠点に対して空爆を行った。

ダーイシュはさらに、ダイル・ザウル市労働者住宅地区(タフトゥーフ地区)で、爆弾を積んだ車でシリア軍拠点に対して自爆攻撃を行い、シリア軍兵士24人が死亡したという。

自爆攻撃を行ったのは「アブー・スハイブ・ルブナーニー」を名乗るレバノン人戦闘員。

ダーイシュは12日にも、ダイル・ザウル市労働者住宅地区、ブガイリーヤ村工業地区を攻撃していた。

なお、アアマーク通信によると、パノラマ検問所、ユーフラテス大学文学部、大学寮、消火施設、穀物サイロ、自動車運転学校、SADCOPガソリン・スタンド、サルダ山のシリア軍拠点複数カ所を制圧したと発表した。

また、ダイル・ザウル市ラシュディー地区の戦闘では、ダーイシュの司令官の一人ムスタファー・ハダーウィー氏(シリア人)が戦死したという。

ARA News, May 14, 2016
ARA News, May 14, 2016

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ハサカ県では、SANA(5月14日付)によると、カーミシュリー市中心街のハラーリーヤ交差点で、爆弾を積んだ自動車が自爆し、5人が死亡、多数が重軽傷を負った。

AFP, May 14, 2016、AP, May 14, 2016、ARA News, May 14, 2016、Champress, May 14, 2016、al-Hayat, May 15, 2016、Iraqi News, May 14, 2016、Kull-na Shuraka’, May 14, 2016、al-Mada Press, May 14, 2016、Naharnet, May 14, 2016、NNA, May 14, 2016、Reuters, May 14, 2016、SANA, May 14, 2016、UPI, May 14, 2016などをもとに作成。

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ヒズブッラーはダマスカス郊外県でのムスタファー・バドルッディーン司令官爆殺が「タクフィール主義者」による犯行だったとの調査結果発表(2016年5月14日)

ヒズブッラーは声明を出し、ダマスカス郊外県のダマスカス国際空港近郊の拠点でのムスタファー・バドルッディーン氏の爆殺に関して、「タクフィール主義者が行った砲撃」によって死亡したことが調査結果から判明したと発表した。

バドルッディーン氏の爆殺をめぐっては、イスラエル軍が空爆によって暗殺したなどといった噂が流れていた。

Naharnet, May 14, 2016
Naharnet, May 14, 2016

ナハールネット(5月14日付)などが伝えた。

AFP, May 14, 2016、AP, May 14, 2016、ARA News, May 14, 2016、Champress, May 14, 2016、al-Hayat, May 15, 2016、Iraqi News, May 14, 2016、Kull-na Shuraka’, May 14, 2016、al-Mada Press, May 14, 2016、Naharnet, May 14, 2016、NNA, May 14, 2016、Reuters, May 14, 2016、SANA, May 14, 2016、UPI, May 14, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で5回の爆撃を実施(2016年5月13日)

米中央軍(CENTCOM)は、5月13日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は5回で、マンビジュ市近郊(1回)、マーリア市近郊(5回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, May 14, 2016などをもとに作成。

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米国務副長官「トルコ政府とアレッポ県北西部国境地帯からのダーイシュ浄化で合意」(2016年5月13日)

アントニー・ブリンケン米国務副長官は、マンビジュ市、マーリア市一帯のアレッポ県北西部国境地帯からダーイシュ(イスラーム国)を浄化することで合意に達したと述べた。

ARA News(5月14日付)が伝えた。

AFP, May 14, 2016、AP, May 14, 2016、ARA News, May 14, 2016、Champress, May 14, 2016、al-Hayat, May 15, 2016、Iraqi News, May 14, 2016、Kull-na Shuraka’, May 14, 2016、al-Mada Press, May 14, 2016、Naharnet, May 14, 2016、NNA, May 14, 2016、Reuters, May 14, 2016、SANA, May 14, 2016、UPI, May 14, 2016などをもとに作成。

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シリア軍、ロシア軍と思われる戦闘機がイドリブ県のファトフ軍支配地域などを爆撃(2016年5月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の支配下にあるイドリブ市、アリーハー市各所を空爆し、15人が死亡した。

このうちイドリブ市に対する空爆では、マアッラトミスリーン交差点一帯が、アリーハー市では「人道組織の拠点や医療拠点」が標的となったという。

ARA News(5月13日付)によると、シリア軍と思われる戦闘機はまたサラーキブ市に対しても空爆を行った。

この空爆に関して、クッルナー・シュラカー(5月13日付)は、空爆を実施したのはロシア軍と断じたが、ARA News(5月13日付)はシリア軍戦闘機が空爆を行ったと伝えた。

一方、SANA(5月13日付)によると、シリア軍がウンム・ラジーム村、ラスム・トゥール村、タマーニア町東部でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団の拠点を空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制派の襲撃(12日)を受けたザーラ村一帯を空爆、またシリア軍ヘリコプターも同地一帯を「樽爆弾」で攻撃した。

一方、SANA(5月13日付)によると、シリア軍がスカイク丘でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団の拠点を空爆、またヒルバト・ナークース村一帯でヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍と交戦し、車輌などを破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の支配下にあるハーン・トゥーマーン市、カフルナーハー村を複数回にわたり空爆した。

戦闘機はまた、アレッポ市ラーシディーン、ムハンディスィーン第1区、カースティールー街道地区を20回あまり空爆した。

これに対して、ジハード主義武装集団などの反体制派は、シリア政府の支配下にあるアレッポ市マイダーン地区、ラームーサ地区、ザフラー協会地区、シャイフ・ターハー地区を砲撃し、複数人が死傷した。

一方、SANA(5月13日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市サラーフッディーン地区を砲撃し、女性1人が死亡した。

他方、ARA News(5月13日付)によると、反体制武装集団が西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアフリーン市中心街をカチューシャ砲で攻撃した。

これに先立ち、反体制武装集団の一つでスンナ軍に所属する第13大隊は声明を出し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に対して、4月のアイン・ダクナ村一帯での戦闘で死亡したスンナ軍戦闘員の遺体の返還を要求、これに応じない場合はアフリーン市などを攻撃すると脅迫していた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊が東グータ地方のフーシュ・アドマル村、ザブディーン村、ヌーラ村一帯に進軍し、ジハード主義武装集団などの反体制派の拠点を攻撃、制圧したことを受け、同地から数百人の住民が避難を開始した。

東グータ地方では、ダイル・アサーフィール市およびその一帯、バイヤード村一帯を戦闘機(所属明示せず)が8回にわたり空爆を行った。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がラスタン市郊外農場地帯、キースィーン村一帯、ブルジュ・カーイー村を空爆、ハルムーズ村を砲撃した。

一方、SANA(5月13日付)によると、シリア軍がガジャル村、ブルジュ・カーイー村でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団の拠点を空爆した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、5月12日に8件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は532件。

AFP, May 13, 2016、AP, May 13, 2016、ARA News, May 13, 2016、Champress, May 13, 2016、al-Hayat, May 14, 2016、Iraqi News, May 13, 2016、Kull-na Shuraka’, May 13, 2016、al-Mada Press, May 13, 2016、Naharnet, May 13, 2016、NNA, May 13, 2016、Reuters, May 13, 2016、SANA, May 13, 2016、UPI, May 13, 2016などをもとに作成。

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シリア軍は、ヒムス県、ダイル・ザウル県でダーイシュの拠点への爆撃を続行(2016年5月13日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の侵攻を受けているタイフール航空基地に近い放棄された大隊基地一帯を「樽爆弾」で空爆した。

シリア軍はまた、シャーイル油田一帯、ジャズル油田一帯でダーイシュと交戦した。

一方、SANA(5月13日付)によると、シリア軍がシャーイル油田、ジャズル油田、ヒンダーウィー村一帯、バーリダ地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がツーブ村一帯のダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

一方、SANA(5月13日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市工業地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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スワイダー県では、SANA(5月13日付)によると、シリア軍がサアド村、アシュハイブ丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して攻撃を加えた。

AFP, May 13, 2016、AP, May 13, 2016、ARA News, May 13, 2016、Champress, May 13, 2016、al-Hayat, May 14, 2016、Iraqi News, May 13, 2016、Kull-na Shuraka’, May 13, 2016、al-Mada Press, May 13, 2016、Naharnet, May 13, 2016、NNA, May 13, 2016、Reuters, May 13, 2016、SANA, May 13, 2016、UPI, May 13, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍がカーミシュリー市(ハサカ県)郊外に越境砲撃(2016年5月13日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がカーミシュリー市郊外に対して越境砲撃を行った。

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アレッポ県では、ARA News(5月13日付)によると、トルコ国境に近い県北西部で、シャーム軍団がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ヤフムール村を奪還した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団とイスラーム・ムサンナー運動が県西部で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、自由シリア軍南部戦線からなる反体制派と交戦した。

AFP, May 13, 2016、AP, May 13, 2016、ARA News, May 13, 2016、Champress, May 13, 2016、al-Hayat, May 14, 2016、Iraqi News, May 13, 2016、Kull-na Shuraka’, May 13, 2016、al-Mada Press, May 13, 2016、Naharnet, May 13, 2016、NNA, May 13, 2016、Reuters, May 13, 2016、SANA, May 13, 2016、UPI, May 13, 2016などをもとに作成。

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ヒズブッラー戦闘員の幹部司令官ムスタファー・バドルッディーン氏がダマスカス郊外県で爆殺(2016年5月13日)

ヒズブッラーは声明を出し、ダマスカス郊外県で司令官の一人ムスタファー・バドルッディーン氏が殺害されたと発表した。

声明によると、バドルッディーン氏はダマスカス国際空港近くに散在するヒズブッラーの拠点の一つに対して行われた爆破攻撃に巻き込まれて死亡したという。

ナハールネット(5月13日付)などが伝えた。


AFP, May 13, 2016、AP, May 13, 2016、ARA News, May 13, 2016、Champress, May 13, 2016、al-Hayat, May 14, 2016、Iraqi News, May 13, 2016、Kull-na Shuraka’, May 13, 2016、al-Mada Press, May 13, 2016、Naharnet, May 13, 2016、NNA, May 13, 2016、Reuters, May 13, 2016、SANA, May 13, 2016、UPI, May 13, 2016などをもとに作成。

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ベルギー内閣報道官はダーイシュに対する爆撃をシリアに拡大する意思を表明(2016年5月13日)

ベルギーのシャルル・ミシェル内閣の報道官はAFP(5月13日付)に対し、米軍主導の有志連合に参加しているベルギー軍が、近くイラクだけに加えて、シリアでも空爆を実施するだろうと述べた。


AFP, May 13, 2016、AP, May 13, 2016、ARA News, May 13, 2016、Champress, May 13, 2016、al-Hayat, May 14, 2016、Iraqi News, May 13, 2016、Kull-na Shuraka’, May 13, 2016、al-Mada Press, May 13, 2016、Naharnet, May 13, 2016、NNA, May 13, 2016、Reuters, May 13, 2016、SANA, May 13, 2016、UPI, May 13, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で7回の爆撃を実施(2016年5月12日)

米中央軍(CENTCOM)は、5月12日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して21回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は7回で、シャッダーディー市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(1回)、マーリア市近郊(3回)、ウンム・タマフ村近郊(1回)、ワリード村近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, May 13, 2016などをもとに作成。

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