米軍主導の有志連合はシリア領内で爆撃を実施せず(2016年5月3日)

米中央軍(CENTCOM)は、5月3日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回の空爆を行ったと発表した。

シリア領内での空爆は実施されなかった。

CENTCOM, May 4, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市でヌスラ戦線と共闘する反体制派が産婦人科病院などを砲撃し17人が死亡(2016年5月3日)

アレッポ県では、AFP(5月3日付)によると、シリア軍戦闘機が、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部のシャッアール地区、サーフール地区、ハラク地区を空爆した。

しかし、SANA(5月3日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団がアレッポ市内の県庁舎に近いダビート産婦人科病院一帯のほか、マイダーン地区、フルカーン地区、ナイル通り地区、ムーカンブー地区、ハーリディーヤ地区、ザフラー協会地区、アーミリーヤ地区、ラームーサ地区、マシャーリカ地区、旧メリディアン・ホテル一帯、スィルヤーン地区、サビール地区、ジュマイリーヤ地区、アアザミーヤ地区、ザーリー地区への砲撃による死者総数が17人、負傷者数は68人となった。

シリア軍司令部の声明によると、砲撃を行ったのはヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍などの組織。

これに関して、シリア人権監視団は、ダビート産婦人科病院のほか、アズィーズィーヤ地区、スィルヤーン地区、ジュマイリーヤ地区、ムーカンブー地区、マシャーリカ地区、ハーリディヤ地区、マサーキン・サビール地区、ザフラー協会地区、県知事公邸一帯、ラフマーン・モスク一帯、ダーヒヤト・アサド地区、サアドッラー・ジャービリー広場一帯、アラブ医療病院、ナイル通り、ティシュリーン通りなどに対して反体制武装集団が砲撃し、子供3人を含む少なくとも19人が死亡、80人近くが負傷したと発表した。

ただし、反体制派系のハラブ・ヤウム・チャンネル(5月3日付)は、砲弾がシリア政府支配地域側から飛来したと伝え、シリア政府支配地域への砲撃がシリア軍の自作自演だと喧伝した。

一方、ARA News(5月3日付)などによると、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、タフリール軍などからなる反体制武装集団がシリア軍、パレスチナ人からなるクドス旅団と交戦の末、アレッポ市西部のファミリー・ハウス地区一帯を制圧した。

また、ヌスラ戦線、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合からなる反体制武装集団はザフラー協会地区内の空軍情報部にまで掘削した地下トンネルを爆破、破壊した。

ARA News(5月8日付)によると、クドス旅団は8日に声明を出し、この爆破攻撃でメンバー46人が死亡したと発表した。

対するシリア軍は、アレッポ市南部郊外のブワイダ村、アイス村一帯を空爆し、複数の民間人が死傷したという。

このほか、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアナダーン市を複数回空爆する一方、ジハード主義武装集団はザフラー町を砲撃した。

また、ARA News(5月3日付)によると、反体制武装集団が西クルディスタン移行期民政局支配下のジンディールス町を砲撃した。

SANA, May 3, 2016
SANA, May 3, 2016

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ダマスカス郊外県では、イスラーム軍の声明によると、シリア軍がマルジュ・スルターン村一帯を制圧した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(5月4日付)によると、シリア軍がダルアー市内各所(アッバースィーヤ地区など)を砲撃した。

砲撃は2日から続いているという。

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ラタキア県では、イスラーム軍が声明を出し、シリア軍・ロシア軍によるアレッポ市への空爆・攻撃への報復として、イスラーム軍がフマイミーム航空基地に対してロケット弾攻撃を行ったと発表した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(5月3日付)によると、トルコ国境に近いザーウィヤ山地方のジューズィフ村で、トルコが後援するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団の司令官の一人ガディール・ハラビー氏(アブー・ナスル)の遺体が発見された。

一方、SANA(5月3日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにフワイン村でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(5月3日付)によると、ヒムス市ワアル地区で、アレッポ市に対する攻撃を求めるデモが反体制活動家によって行われた。

AFP, May 3, 2016、AP, May 3, 2016、ARA News, May 3, 2016、May 8, 2016、Champress, May 3, 2016、Halab al-Yawm, May 3, 2016、al-Hayat, May 4, 2016、Iraqi News, May 3, 2016、Kull-na Shuraka’, May 3, 2016、May 4, 2016、al-Mada Press, May 3, 2016、Naharnet, May 3, 2016、NNA, May 3, 2016、Reuters, May 3, 2016、SANA, May 3, 2016、UPI, May 3, 2016などをもとに作成。

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所属不明の戦闘機がダーイシュの中心都市ラッカ市に対して過去最大規模の爆撃を実施(2016年5月3日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、ダーイシュ(イスラーム国)の中心都市のラッカ市を空爆し、民間人19人が死亡した。

35回以上にわたって行われた空爆がロシア軍・シリア軍によるものか、有志連合によるものかは不明だという。

しかし、 クッルナー・シュラカー(5月3日付)は、地元活動家のアスヤド・ムーサーなる人物の話として、空爆がロシア軍によるものだと伝えた。

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ヒムス県では、SANA(5月3日付)によると、シリア軍がタドムル市北方、シャーイル石油ガス採掘所一帯、第106油田一帯、第110油田東部、フラート地区などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

シリア軍はまた、シャーイル石油ガス採掘所北部および東部一帯でダーイシュと交戦し、サウジ人戦闘員らを殺害した。

さらにシリア軍は「支援部隊」とともにアーラーク油田一帯、ヒヤーン・ガス社東部でダーイシュと交戦した。

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スワイダー県では、SANA(5月3日付)によると、シリア軍がマフタラ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

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ハマー県では、SANA(5月3日付)によると、シリア軍がアリーヤ村、イスリヤー村・ハナースィル市街道東部でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月3日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市工業地区、カナーマート地区、ハスーラート村などでダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, May 3, 2016、AP, May 3, 2016、ARA News, May 3, 2016、Champress, May 3, 2016、al-Hayat, May 4, 2016、Iraqi News, May 3, 2016、Kull-na Shuraka’, May 3, 2016、al-Mada Press, May 3, 2016、Naharnet, May 3, 2016、NNA, May 3, 2016、Reuters, May 3, 2016、SANA, May 3, 2016、UPI, May 3, 2016などをもとに作成。

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東グータ地方でヌスラ戦線、ラフマーン軍団とイスラーム軍の戦闘停止も求めるデモ(2016年5月3日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、4月28日にシャームの民のヌスラ戦線やラフマーン軍団などが東グータ地方各所(サクバー市、バイト・サワー村、ジスリーン町、ザマルカー町、ミスラーバー市)のイスラーム軍の拠点を攻撃して以降続く両者の戦闘を受け、東グータ地方の市・町・村で反体制武装集団に戦闘停止を求めるデモが発生した。

ヌスラ戦線らによるイスラーム軍拠点襲撃では、双方合わせてに数十人の死者が出る一方、イスラーム軍戦闘員400人以上が拘束され、武器を奪われたという。

AFP, May 3, 2016、AP, May 3, 2016、ARA News, May 3, 2016、Champress, May 3, 2016、al-Hayat, May 4, 2016、Iraqi News, May 3, 2016、Kull-na Shuraka’, May 3, 2016、al-Mada Press, May 3, 2016、Naharnet, May 3, 2016、NNA, May 3, 2016、Reuters, May 3, 2016、SANA, May 3, 2016、UPI, May 3, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県北西部を越境砲撃し、ダーイシュ戦闘員13人を殺害(2016年5月3日)

アレッポ県では、ロイター通信(5月3日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県北西部から撃った迫撃砲弾がトルコ領内のキリス市に着弾、これを受けトルコ軍が報復として越境砲撃を行った。

ARA News(5月3日付)によると、トルコ軍の越境砲撃でダーイシュ戦闘員13人が死亡、車輌、迫撃砲発射台などが破壊されたという。

また、ハワール・キリス作戦司令室がマーリア市西方のタラーリー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ドゥーディヤーン村、タッル・シャイール村を奪還した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、東カラムーン地方でダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団が交戦した。

AFP, May 3, 2016、AP, May 3, 2016、ARA News, May 3, 2016、Champress, May 3, 2016、al-Hayat, May 4, 2016、Iraqi News, May 3, 2016、Kull-na Shuraka’, May 3, 2016、al-Mada Press, May 3, 2016、Naharnet, May 3, 2016、NNA, May 3, 2016、Reuters, May 3, 2016、SANA, May 3, 2016、UPI, May 3, 2016などをもとに作成。

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ハマー中央刑務所でアレッポ市での戦闘停止を求める抗議行動(2016年5月3日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市郊外のハマー中央刑務所で収監者がアレッポ市での戦闘停止を求めて座り込みの抗議デモを開始した。

これに対して、シリア政府当局は施設内の電力、水供給を停止、また催涙ガスなどを使用してデモの強制排除を試みたが、収監者の不服従運動は依然として続いており、当局者は収監者との事態収拾に向けた交渉を開始したとう。

AFP, May 3, 2016、AP, May 3, 2016、ARA News, May 3, 2016、Champress, May 3, 2016、al-Hayat, May 4, 2016、Iraqi News, May 3, 2016、Kull-na Shuraka’, May 3, 2016、al-Mada Press, May 3, 2016、Naharnet, May 3, 2016、NNA, May 3, 2016、Reuters, May 3, 2016、SANA, May 3, 2016、UPI, May 3, 2016などをもとに作成。

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スカイ・ニュースはダーイシュを離反した「自由シリア軍」メンバーから得た情報をもとにシリア政府とダーイシュの関係を指摘(2016年5月3日)

スカイ・ニュース(5月3日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)元メンバーから入手した新たなデータから、シリア軍がダーイシュと石油密売買や、UNESCO世界遺産のパルミラ遺跡を擁するタドムル市(ヒムス県)からのダーイシュの撤退に関して直接取引を示していたことを示す情報を入手したと伝えた。

この情報は過去18ヶ月にわたりスカイ・ニュースが接触を続けてきた「自由シリア軍」メンバーから入手したもの。

この人物は、ダーイシュの中心都市であるラッカ市出身で、ダーイシュに参加していたが、現在はトルコ国境近くで活動しているという。

なお、スカイ・ニュースは3月にも同様の方法でダーイシュ・メンバー2万2,000人分の個人情報データを入手したと報じていた。

AFP, May 3, 2016、AP, May 3, 2016、ARA News, May 3, 2016、Champress, May 3, 2016、al-Hayat, May 4, 2016、Iraqi News, May 3, 2016、Kull-na Shuraka’, May 3, 2016、al-Mada Press, May 3, 2016、Naharnet, May 3, 2016、NNA, May 3, 2016、Reuters, May 3, 2016、SANA, May 3, 2016、Sky News, May 3, 2016、UPI, May 3, 2016などをもとに作成。

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ムアッリム外務在外居住者大臣は、反体制派教練を目的としたノルウェー軍専門家のシリア派遣を「国連安保理決議に反するあからさまな内政干渉」と非難(2016年5月3日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)は、ノルウェー政府がダーイシュ(イスラーム国)と戦う反体制武装集団を教練するため、ノルウェー軍専門家をシリア領内に派遣することを決定したことに関して、「国連安保理決議に反するあからさまな内政干渉」と厳しく非難した。

ARA News(5月3日付)が伝えた。

AFP, May 3, 2016、AP, May 3, 2016、ARA News, May 3, 2016、Champress, May 3, 2016、al-Hayat, May 4, 2016、Iraqi News, May 3, 2016、Kull-na Shuraka’, May 3, 2016、al-Mada Press, May 3, 2016、Naharnet, May 3, 2016、NNA, May 3, 2016、Reuters, May 3, 2016、SANA, May 3, 2016、UPI, May 3, 2016などをもとに作成。

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マセ仏外務・国際開発省事務次官がイランを訪問し、アブドゥッラフヤーン外務副大臣とシリア情勢への対応について協議(2016年5月3日)

クリスチャン・マセ仏外務・国際開発省次官はイランを訪問し、首都テヘランでホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣(アラブ・アフリカ担当)と会談、シリア情勢への対応などについて意見を交わした。

『ハヤート』(5月4日付)が伝えた。

AFP, May 3, 2016、AP, May 3, 2016、ARA News, May 3, 2016、Champress, May 3, 2016、al-Hayat, May 4, 2016、Iraqi News, May 3, 2016、Kull-na Shuraka’, May 3, 2016、al-Mada Press, May 3, 2016、Naharnet, May 3, 2016、NNA, May 3, 2016、Reuters, May 3, 2016、SANA, May 3, 2016、UPI, May 3, 2016などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣はデミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表と会談「「穏健な反体制派」を自認する者はヌスラ戦線支配地域から撤退し、テロとの関係を絶たねばならない」(2016年5月3日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はロシアを訪問し、首都モスクワでセルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談し、シリア情勢への対応について協議した。

ラブロフ外務大臣は会談後、米国・ロシアがスイスの首都ジュネーブにアレッポ市での停戦違反を監視するための合同センター設置の設置に向けて最終協議を行っていることを明らかにする一方、デミストゥラ国連特別代表は、シリア国内の停戦が危機的状況にあると述べ、その再構築や人道状況改善の必要を強調した。

ラブロフ外務大臣によると、米国とロシアの軍幹部はアレッポ市での停戦違反監視を目的とする合同センターをジュネーブに設置することで合意に近づいており、「おそらく数時間内に」合意に達するだろうと述べた。

しかし、ラブロフ外務大臣はアレッポ市での戦闘停止に関して「停戦は、国連安保理決議に従い、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、そして両組織と関係を持つ者を含むべきでない」と述べ、米国側に対して、「穏健な反体制派」がヌスラ戦線との完全絶縁を宣言する必要がある旨警告してきたことを明らかにした。

これに関して、ラブロフ外務大臣は「いまだに実施されていないそのこと(ヌスラ戦線との絶縁)の保証を我々は得た。「穏健な反体制派」を自認する者は…ヌスラ戦線が支配する地域から撤退し、テロとの関係を絶たねばならない」と述べた。

一方、ラブロフ外務大臣は、リヤド最高交渉委員会に関して「非建設的な態度をとっている…。すべての当事者は、前提条件を課し、国連安保理決議に違反するこうした姿勢に異議を唱えるべき」と述べた。

Naharnet, May 3, 2016
Naharnet, May 3, 2016

AFP, May 3, 2016、AP, May 3, 2016、ARA News, May 3, 2016、Champress, May 3, 2016、al-Hayat, May 4, 2016、Iraqi News, May 3, 2016、Kull-na Shuraka’, May 3, 2016、al-Mada Press, May 3, 2016、Naharnet, May 3, 2016、NNA, May 3, 2016、Reuters, May 3, 2016、SANA, May 3, 2016、UPI, May 3, 2016などをもとに作成。

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