ロシア難民受入移送居住センター:2日に難民189人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は4,930人に(2018年8月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月3日付)を公開し、2日に難民189人がシリアに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は4,930人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者4,612人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は715万6,987人(うち女性214万7,096人、子供365万0,063人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 3, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアがスワイダー県でダーイシュに拉致された女性・子供の解放に向けた交渉にあたる(2018年8月3日)

ドゥルーズ派のシャイフの一人ユースフ・ジャルブーア氏はAFP(8月3日付)に対して、ロシアがシリア政府と連携し、ダーイシュ(イスラーム国)によってスワイダー県東部で7月25日に拉致された女性と子供の解放に向けた交渉を任されたことを明らかにした。

なお、スワイダー24(8月1日付)は、ダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍とシリア軍が非公式に停戦合意を交わしたと伝え、内容の詳細を明らかにしていた。

それによると、ハーリド・ブン・ワリード軍の戦闘員400人が家族とともにダルアー県南西部のヤルムーク川河畔地域からスワイダー県東部に移送される一方、スワイダー県東部で拉致された女性・子供の解放と引き替えに、シリア政府当局が拘置しているダーイシュのメンバー約100人の釈放が合意されていたという。

AFP, August 3, 2018、ANHA, August 3, 2018、AP, August 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2018、al-Hayat, August 4, 2018、Reuters, August 3, 2018、SANA, August 3, 2018、Suwayda 24, August 1, 2018、UPI, August 3, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領「米国人牧師の拘束問題がマンビジュ市の処遇をめぐる米国との行程表に悪影響が及ばないことを期待する」(2018年8月3日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は首都アンカラで演説し、トルコでテロ組織を支援したなどとして米国人牧師が長期拘束されている問題に関して、「マンビジュ市の処遇をめぐる米国との行程表に悪影響が及ばないことを期待する」と述べた。

エルドアン大統領はまた「シリアでの事態進展を受けて、多くのシリア人がシリアへの帰国を始めるだろう」と付言した。

アナトリア通信(8月3日付)が伝えた。

**

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣とマイク・ポンペオ米国務長官が訪問先のシンガポールで会談した。

会談との記者会見で、チャヴシュオール外務大臣は、アル=カーイダ系のシャーム解放機構が主導する反体制派の支配下にあるイドリブ県、米国の支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)が実効支配するマンビジュ市の処遇について意見を交わしたとしたうえで、「両国は両国間の問題解消に向けて重点的に行動することで合意した」と述べた。

AFP, August 3, 2018、Anadolu Ajans, August 3, 2018、ANHA, August 3, 2018、AP, August 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2018、al-Hayat, August 4, 2018、Reuters, August 3, 2018、SANA, August 3, 2018、UPI, August 3, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県、アレッポ県の反体制派支配地域でシリア政府に拘置されている逮捕者の釈放を求めるデモ(2018年8月3日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月3日付)によると、マアッラト・ミスリーン市でシリア政府に拘置されている逮捕者の釈放を求めるデモが発生し、同市および周辺の町村の住民らが参加した。

**

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月3日付)によると、マーリア市、アフタリーン市、アアザーズ市でシリア政府に拘置されている逮捕者の消息の究明と釈放を求めるデモが発生し、同市および周辺の町村の住民らが参加した。

AFP, August 3, 2018、ANHA, August 3, 2018、AP, August 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2018、al-Hayat, August 4, 2018、Reuters, August 3, 2018、SANA, August 3, 2018、UPI, August 3, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍の実質占領下にあるアフリーン市で東部自由人連合と別の武装集団が交戦(2018年8月3日)

アレッポ県では、ANHA(8月3日付)によると、トルコ軍の実質占領下にあるアフリーン市で、ダイル・ザウル県出身のシュアイタート部族によって構成される東部自由人連合と別の武装集団が交戦し、双方に死傷者が出た。

戦闘は、カラーマ学校通りで発生、戦闘員2人が死亡、5人が負傷したという。

**

イドリブ県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(8月3日付)によると、シャーム解放機構の治安機関が、ハーン・シャイフーン市、マダーヤー村でシリア政府との和解を支持する活動家や、ダーイシュ(イスラーム国)の細胞を摘発した。

AFP, August 3, 2018、ANHA, August 3, 2018、AP, August 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2018、al-Hayat, August 4, 2018、Reuters, August 3, 2018、SANA, August 3, 2018、UPI, August 3, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPGはアフリーン郡でシャーム自由人イスラーム運動、ハムザ師団を攻撃(2018年8月3日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターによると、7月29日から8月2日にかけてトルコの実質占領下にあるアフリーン郡各所で、YPGが反体制武装集団を攻撃し、戦闘員とトルコ軍兵士多数を殲滅した。

YPGは7月29日、カーフィラティーン村とブルジュ・ハイダル村を結ぶ街道で、シャーム自由人イスラーム運動の車輌を攻撃、30日にはバースータ村でハムザ師団の拠点を、8月2日にキーマール村で武装集団の車輌を攻撃したという。

一方、ANHA(8月3日付)によると、トルコ軍の実質占領下にあるアフリーン郡のシーラーワー町近郊のバースィラ村に爆発が発生した。

AFP, August 3, 2018、ANHA, August 3, 2018、AP, August 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2018、al-Hayat, August 4, 2018、Reuters, August 3, 2018、SANA, August 3, 2018、UPI, August 3, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン、新興の武装連合組織国民解放戦線がハマー県、アレッポ県でシリア軍への攻撃を激化(2018年8月3日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月3日付)によると、アル=カーイダの幹部アブー・ハマーム・シャーミー氏が主導するフッラース・ディーン(イスラーム・ヌスラ同盟)がガーブ平原にあるサルマーニーヤ村一帯のシリア軍拠点の一つを攻撃し、兵士全員を殺害した。

また、シリア人権監視団やドゥラル・シャーミーヤによると、同地ではシリア軍と反体制武装集団が交戦、シリア軍がズィヤーラ町、カストゥーン村、マシーク村、カルクール村、サルマーニーヤ村を砲撃した。

シリア軍の砲撃はまた、ウスマーン丘一帯、バーナ村、ジャナービラ村一帯に対しても行われた。

**

アレッポ県では、国民解放戦線が声明を出し、アレッポ市西部の科学研究センター一帯にあるシリア軍の拠点複数カ所を国劇し、兵士5人を殺害したと発表した。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月3日付)が伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、アレッポ市のハムダーニーヤ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、子供3人を含む4人が死亡、5人が負傷した。

また、アレッポ市とアレッポ県北部を結ぶ街道で地雷が爆発し、トルコの実質占領下にあるアフリーン郡からアレッポ市に逃れてこようとしていた避難民13人が死亡した。

AFP, August 3, 2018、ANHA, August 3, 2018、AP, August 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2018、al-Hayat, August 4, 2018、Reuters, August 3, 2018、SANA, August 3, 2018、UPI, August 3, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは11件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2018年8月3日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月3日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(アレッポ県6件、ハマー県1件、ラタキア県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも2件(ハマー県)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 3, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.