ロシア難民受入移送居住センター:7月18日以降に帰国したシリア難民は7,294人のまま(2018年8月16日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月16日付)を公開し、7月18日以降に帰国したシリア難民の数が7,294人となったと発表した。

内訳は、レバノンからの帰国者6,976人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は689万7,850人(うち女性209万979人、子供352万665人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 16, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ市内で激しい銃撃と大規模な爆発:シャーム解放機構の武器弾薬庫の爆発か武装集団による戦闘による爆発(2018年8月16日)

イドリブ県では、『ハヤート』(8月17日付)によると、イドリブ市内で激しい銃撃戦が発生、また複数回にわたって大規模な爆発が起きた。

爆発は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構の武器弾薬庫の爆発か、武装集団どうしの戦闘による爆発で、人的被害が出た模様。

一方、シリア人権監視団によると、県東部のアーフィス村近くで武装集団が仕掛けた爆弾が爆発し、戦闘員2人が死亡した。

このほか、シリア人権監視団によると、シリア軍が県南部を砲撃し、子供1人を含む4人が死亡した。

AFP, August 16, 2018、ANHA, August 16, 2018、AP, August 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 16, 2018、SANA, August 16, 2018、UPI, August 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク軍はシリア領内にあるダーイシュの作戦司令室を越境爆撃(2018年8月16日)

イラク軍は声明を出し、空軍のF-16戦闘機複数機が、シリア領内にあるダーイシュ(イスラーム国)の「作戦司令室」を越境爆撃したと発表した。

ダーイシュは、この「作戦司令室」で、イラク領内での自爆攻撃を計画していたという。

AFP, August 16, 2018、ANHA, August 16, 2018、AP, August 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 16, 2018、SANA, August 16, 2018、UPI, August 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム自由人イスラーム運動は新最高司令官を任命(2018年8月16日)

シャーム自由人イスラーム運動は声明を出し、最高司令部がジャービル・アリー・バーシャー氏(1984年生まれ)をハサン・スーファーン氏の任期(1年)終了を受けて、後任の総司令官に任命したと発表した。

al-Durar al-Shamiya, August 16, 2018

AFP, August 16, 2018、ANHA, August 16, 2018、AP, August 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 16, 2018、SANA, August 16, 2018、UPI, August 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ大統領顧問「アサド政権によるイドリブ攻撃を許さない…。攻撃が行われれば、どれほど多くのシリア人がトルコに向かうか誰も想像できない」(2018年8月16日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の顧問を務めるヤスィン・アクタイ氏は『イェニ・シャファク』(8月16日付)のインタビューに応じ、そのなかで「トルコからシリア難民を追放しようとは、政府はまったく考えていない。考えられない…。だが、シリア各地の安全が完全に確保され、誰の命も危険に曝されなくなれば、多くのシリア人同胞がこれらの地域に向かうと思う。なぜなら、彼らの国だからだ」と述べた。

アクタイ氏はまた、「トルコ政府は、今週になって事態が緊迫しているイドリブ県郊外へのアサド政権の攻撃を停止させるために努力している…。トルコはこうしたこと(イドリブ県への進攻)を許さない。イドリブ県には何百万もの市民がいる。彼らにはトルコ以外にアサドの追跡から逃れる場所はない…。そうなったときにトルコにどれほど多くの人々が向かってくるかを誰も想像できない」と述べた。

al-Durar al-Shamiya, August 16, 2018

AFP, August 16, 2018、ANHA, August 16, 2018、AP, August 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 16, 2018、SANA, August 16, 2018、UPI, August 16, 2018、Yeni Safak, August 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ポンペオ米国務長官とデミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は政治移行なき復興に疑義を呈する(2018年8月16日)

米国務省は声明を出し、マイク・ポンペオ国務長官とスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表が会談、政治プロセスが進行しないなかで、復興について話すのは時期尚早で、すべての当事者は、憲法改正、自由で公正な選挙の実施といった政治移行を定めた国連安保理決議第2254号に従う必要がある点で意見が一致したと発表した。

一方、ヘザー・ナウアート国務省報道官は、シリア情勢への対応を協議するために9月にトルコのイスタンブールで開催が予定されているトルコ、ロシア、イラン首脳会議に関して「ジュネーブに代わるものはない…。国連主催のジュネーブ・プロセスこそが、シリアで長期的な政治解決をもたらす唯一の方法である」と批判的な姿勢を示した。

AFP, August 16, 2018、ANHA, August 16, 2018、AP, August 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 16, 2018、SANA, August 16, 2018、UPI, August 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

『ワタン』紙は米国がハサカ県に新たな軍事基地を建設しようとしていると報じる(2018年8月16日)

『ワタン』(8月16日付)は、車輌150台あまりからなる米軍の車列がイラク領内から進入、ダイル・ザウル県を経由してハサカ県シャッダーディー市方面に向かったとしたうえで、米国がハサカ県内に新たな基地を建設しようとしていると伝えた。

AFP, August 16, 2018、ANHA, August 16, 2018、AP, August 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 16, 2018、SANA, August 16, 2018、UPI, August 16, 2018、al-Watan, August 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アフリーン市(アレッポ県)にトルコ軍部隊が展開し厳戒態勢(2018年8月16日)

アレッポ県では、ANHA(8月16日付)によると、トルコの実質占領下にあるアフリーン市内にトルコ軍部隊(兵力数十人、車輌数十両)が展開し、厳戒態勢を敷き、空砲などを無差別に発砲した。

トルコ軍部隊の展開は、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団の横暴に対するアフリーン市住民の抗議デモを抑止するための措置。

トルコ軍はまた、同市ザイディーヤ地区内の民家を強制捜査し、住民2人を拉致、連行した。

理由は不明。

ANHA, August 16, 2018

https://youtu.be/DaYtrKAtw1k

 

AFP, August 16, 2018、ANHA, August 16, 2018、AP, August 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 16, 2018、SANA, August 16, 2018、UPI, August 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領とアスマー夫人は「テロリスト」が掘削したダマスカス県ジャウバル区の地下トンネル跡を視察(2018年8月16日)

アサド大統領とアスマー・アフラス夫人は、ダマスカス県ジャウバル区で「テロリスト」が掘削した地下トンネル跡を視察し、トンネルの内壁に装飾彫刻を施しているアーラーム・チームの芸術家18人と懇談した。

アサド大統領は懇談のなかで「破壊、闇、市は我々が戦いを挑んできた彼らの文化であり…、建設、光、芸術は我々の文化だ。この壁に施された装飾彫刻によって、我々は、殉教者と負傷者の血によって象られた神聖なこの土地を解放すべく犠牲となったシリア・アラブ軍の英雄たちを思い出すだろう」と述べた。

SANA(8月16日付)が伝えた。

SANA, August 16, 2018

AFP, August 16, 2018、ANHA, August 16, 2018、AP, August 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 16, 2018、SANA, August 16, 2018、UPI, August 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はスワイダー県東部に隣接するサファー丘一帯でダーイシュの追撃を続ける(2018年8月16日)

ダマスカス郊外県では、SANA(8月16日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにスワイダー県東部の砂漠地帯に隣接するサファー丘でダーイシュ(イスラーム国)の残党の追撃を続けた。

AFP, August 16, 2018、ANHA, August 16, 2018、AP, August 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 16, 2018、SANA, August 16, 2018、UPI, August 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは26件の停戦違反を、トルコ側は7件の違反を確認(2018年8月16日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月16日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(アレッポ県7件、ハマー県1件、ラタキア県18件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも7件(イドリブ県5件、ハマー県2件)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 16, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.