ロシア難民受入移送居住センター:26日に難民367人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は9,207人に(2018年8月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月27日付)を公開し、26日に難民367人がシリアに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は9,207人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者8,889人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,98万2,302人(うち女性209万4,691人、子供356万974人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 27, 2018をもとに作成。

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イランのハータミー国防大臣はシリアでの「テロとの戦い」への参加継続と復興支援に向けた「防衛技術合意」を交わしたことを明らかにする(2018年8月27日)

イランのエミール・ハータミー国防大臣は、訪問先のシリアで「シリアは危機的段階を終え、復興段階に入っている」としたうえで、シリアでの「テロとの戦い」への参加継続と復興支援に向けた「防衛技術合意」を交わしたことを明らかにした。

タスニーム通信(8月27日付)が伝えた。

Naharnet, August 27, 2018

ハータミー国防大臣は26日、アサド大統領やアリー・アブドゥッラー・アイユーブ国防大臣と会談し、シリア軍による「テロとの戦い」の成果などについて意見を交わしていた。

AFP, August 27, 2018、ANHA, August 27, 2018、AP, August 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2018、al-Hayat, August 28, 2018、Reuters, August 27, 2018、SANA, August 27, 2018、Tasnim News Agency, August 27, 2018、UPI, August 27, 2018などをもとに作成。

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東グータ地方から武装集団とともにシリア北部に退去したホワイト・ヘルメットのメンバーは消防活動、道路清掃、植林に従事(2018年8月27日)

ロイター通信(8月27日付)は、ダマスカス郊外県東グータ地方から、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構、ラフマーン軍団、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍の戦闘員およびその家族とともにシリア北部に退去したホワイト・ヘルメットのメンバーへのインタビュー記事(https://www.reuters.com/article/us-mideast-crisis-syria-whitehelmets/driven-from-home-white-helmet-rescuers-start-over-in-north-syria-idUSKCN1LC0QM)を配信した。

インタビューに応じているのはサミール・サリームを名乗るダマスカス郊外県東グータ地方出身の45歳の男性。

今年4月の東グータ地方での停戦合意に従い、同地からトルコの実質占領下にあるアレッポ県北部に退去、他のメンバーとともに反体制派の拠点都市であるアアザーズ市で生活再建を始めたという。

アアザーズ市は、ロシア・シリア軍による爆撃もなく、消防活動、道路清掃、植林がホワイト・ヘルメットの主な活動になっているという。

サリーム氏はまた記事のなかで、2013年8月のグータ地方各所に対する化学兵器攻撃疑惑事件を振り返り、「攻撃を受け、人々は「化学兵器」だと叫びながら、街で走り始めた。多くの民間人が口から泡を吹いて、通りに倒れていた」と証言した。

Reuters, August 27, 2018

AFP, August 27, 2018、ANHA, August 27, 2018、AP, August 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2018、al-Hayat, August 28, 2018、Reuters, August 27, 2018、SANA, August 27, 2018、UPI, August 27, 2018などをもとに作成。

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フランスのマクロン大統領「アサド退陣は我々の外交人道活動の前提条件ではないが彼が留まるのは「グロテスク」な過ち…。アサド政権が化学兵器を再び使用したら4月と同じ行動をとる」(2018年8月27日)

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は各国駐在のフランス大使を前に演説、そのなかで「私は、アサドの退陣を我々の外交人道活動の前提条件とはしない。だが、彼が権力の座にとどまることは「グロテスクとでも言うべき過ち」になるだろう」と述べた。

マクロン大統領はしかし、「シリアにおける我々の第1の敵はダーイシュ(イスラーム国)だ」と強調、「シリア国民が誰によって支配されるかを決める」と述べ、アサド政権に退陣を求めない姿勢を示した。

一方、シリア軍がイドリブ県で準備しているとされる戦闘で化学兵器を使用しているとの一部情報については、「フランス政府は、ダマスカス郊外県東グータ地方のドゥーマー市での化学兵器攻撃への対抗措置として、米英政府と協力してこの4月にシリア政府の拠点に対して実施した…。もし化学兵器の使用が新たに確認されれば、我々はこれと同じ方法を続けるだろう」と述べた。

フランス24(8月27日付)などが伝えた。

al-Durar al-Shamiya, August 27, 2018

AFP, August 27, 2018、ANHA, August 27, 2018、AP, August 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2018、France 24, August 27, 2018、al-Hayat, August 28, 2018、Reuters, August 27, 2018、SANA, August 27, 2018、UPI, August 27, 2018などをもとに作成。

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シリア軍は反体制武装集団支配地域から避難する住民を受け入れるために開放していたアブー・ズフール通行所を再び閉鎖(2018年8月27日)

イドリブ県では、ANHA(8月27日付)によると、シリア軍が、反体制武装集団支配地域から避難する住民を受け入れるために20日から開放していたアブー・ズフール町の通行所を再び閉鎖した。

al-Durar al-Shamiya, August 27, 2018

クッルナー・シュラカー(8月27日付)によると、通行所が閉鎖されたのは25日晩。

アブー・ズフール町の通行所が開放された20日以降にシリア政府支配地域に避難した住民の数は、9,000人以上に及んだ。

また、ANHAによると、シャーム解放機構などの反体制武装集団の支配下にあるタッフ村上空を無人航空機複数機が飛来するなか、シリア軍が同地を砲撃した。

シリア人権監視団によると、シリア軍がウンム・ハラーヒール村を砲撃した。

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ダルアー県では、『ハヤート』(8月28日付)によると、治安当局がインヒル市内で強制捜査を行い、武器の密売を行っていたとの容疑で3人を拘束、連行した。

AFP, August 27, 2018、ANHA, August 27, 2018、AP, August 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2018、al-Hayat, August 28, 2018、Reuters, August 27, 2018、SANA, August 27, 2018、UPI, August 27, 2018などをもとに作成。

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ロバック元駐バーレーン米国大使ら有志連合幹部がロジャヴァ支配下のダイル・ザウル県東部を視察(2018年8月27日)

米主導の有志連合顧問を務めるウィリアム・ロバック(William Roebuck)元駐バーレーン米国大使をはじめとする有志連合高官が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊主体のシリア民主軍によって制圧されたダイル・ザウル県東部のカスラ村一帯を視察、同村にあるダイル・ザウル民政評議会の本部を訪問し、同評議会のガッサーン・ユースフ代表ら幹部と会談した。

https://youtu.be/7tllojvWEYo

ANHA, August 27, 2018

会談は非公開で行われた。

ロバック氏は会談後、記者団に対して「有志連合はダーイシュ(イスラーム国)を完全に敗北させるまでユーフラテス川東岸地域に残留する」と述べた。

https://youtu.be/8EnO2PP5kzU

ANHA, August 27, 2018

ANHA(8月27日付)が伝えた。

AFP, August 27, 2018、ANHA, August 27, 2018、AP, August 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2018、al-Hayat, August 28, 2018、Reuters, August 27, 2018、SANA, August 27, 2018、UPI, August 27, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァを主導するPYDの支持母体TEV-DEMが第3回大会を開催し、アフリーン郡解放、制度重視の戦略をめざす(2018年8月27日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)を主導する民主統一党(PYD)の支持基盤をなす社会運動体の民主社会運動(TEV-DEM)がハサカ県ルマイラーン市で第3回大会を開催、ロジャヴァ人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会やその傘下にある各地の民政評議会、ロジャヴァで活動する政党、政治組織の代表約500人が参加した。

「組織された自由な社会により、我々は勝利を保証する」というスローガンが掲げられた大会では、トルコが実質占領するアレッポ県アフリーン郡の解放をめぐって集中的に議論が行われたほか、シリア北部の情勢変化に合わせたTEM-DEMの組織改編の是非などについて意見が交わされた。

大会は、64人の理事を新たに選出するとともに、ズィラール・ジャカル氏とガリーブ・ハッスー氏を執行委員会の共同議長に選出、閉幕声明を採択して、閉幕した。

閉幕声明では、①「ロジャヴァ・北シリア」での広範な大衆基盤に基づいた効率的で制度重視の活動戦略の実施、②クルディスタンからの人口流出抑止と帰還促進に向けた戦略の実施、③クルディスタン国民大会開催の必要性、④アフリーン郡解放の必要性などが確認された。

ANHA(8月27日付)が伝えた。

 

ANHA, August 27, 2018
ANHA, August 27, 2018

AFP, August 27, 2018、ANHA, August 27, 2018、AP, August 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2018、al-Hayat, August 28, 2018、Reuters, August 27, 2018、SANA, August 27, 2018、UPI, August 27, 2018などをもとに作成。

 

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シリア軍はスワイダー県東部に隣接するサファー丘で対ダーイシュ掃討戦を継続(2018年8月27日)

ダマスカス郊外県では、SANA(8月27日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにスワイダー県東部に隣接するサファー丘でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を継続した。

AFP, August 27, 2018、ANHA, August 27, 2018、AP, August 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2018、al-Hayat, August 28, 2018、Reuters, August 27, 2018、SANA, August 27, 2018、UPI, August 27, 2018などをもとに作成。

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アレッポ市旧市街で瓦礫の撤去作業続く(2018年8月27日)

アレッポ県では、シリア学生国民連合のボランティア活動チームが主導する「一緒にもっときれいに戻そう」キャンペーンにボランティア約1万人が参加し、2016年12月にシリア政府の支配下に復帰したアレッポ市旧市街での瓦礫撤去作業を続けられた。

SANA(8月27日付)が伝えた。

SANA, August 27, 2018

AFP, August 27, 2018、ANHA, August 27, 2018、AP, August 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2018、al-Hayat, August 28, 2018、Reuters, August 27, 2018、SANA, August 27, 2018、UPI, August 27, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは15件の停戦違反を、トルコ側は1件の違反を確認(2018年8月27日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月27日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を15件(ラタキア県5件、イドリブ県1件、アレッポ県9件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも1件(アレッポ県)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 27, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は8月20日~8月26日までの7日間でシリア領内で12回の爆撃を実施(2018年8月27日)

米中央軍(CENTCOM)は、8月20日~8月26日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

8月20日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し2回の爆撃を実施、シリア領内での爆撃は実施されなかった。

8月21日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は4回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月22日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は3回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月23日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は1回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月24日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は1回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月25日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は3回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月26日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の爆撃を実施、シリア領内での爆撃は実施されなかった。

なお、8月18、19日に関して、シリア領内のブーカマール市近郊に対して実施された2回の爆撃が、前回の発表内容に含まれていなかったとの訂正がなされた。

CENTCOM, August 27, 2018をもとに作成。

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