ロシア難民受入移送居住センター:5日に難民274人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は5,778人に(2018年8月6日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月6日付)を公開し、5日に難民274人がシリアに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は5,778人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者5,460人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は695万6,573人(うち女性198万1,039人、子供336万7,766人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 6, 2018をもとに作成。

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SANAはミスヤーフ科学研究センターのイスビル所長暗殺がイスラエルと米国の犯罪の一環と非難(2018年8月6日)

SANA(8月6日付)は、ミスヤーフ市の科学研究センターのアズィーズ・イスビル所長の暗殺に関して、シリア内戦の混乱に乗じ、「シリアの先端科学の記念碑」とも言える化学技術機構施設に対して幾度となく直接攻撃を加える敵国イスラエルと米国の犯罪を補完するために行われた、と伝えた。

同通信社によると、イスビル氏は4日(5日でなく)、ハマー県ミスヤーフ郡内で乗っていた車に仕掛けられた爆弾が爆発し、死亡した。

シリアでは、2011年に100もの特許を取得している発明家のイーサー・アッブード氏が、また2012年にミサイル開発の専門家であるナビール・ズガイブ少将とその家族が暗殺されている。

SANA, August 6, 2018

AFP, August 6, 2018、ANHA, August 6, 2018、AP, August 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 6, 2018、al-Hayat, August 7, 2018、Reuters, August 6, 2018、SANA, August 6, 2018、UPI, August 6, 2018などをもとに作成。

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反体制派系サイトは東グータ地方の若者約350人が当局に免罪を拒否される一方で、トルコの実質占領地域から帰還した住民多数が逮捕されていると伝える(2018年8月6日)

反体制派系のザマーン・ワスル(8月6日付)は、複数の消息筋の話として、ダマスカス郊外県東グータ地方で4日、シリア北部(イドリブ県、アレッポ県)に退去せずにシリア政府との和解に応じた若者約350人が免罪を拒否されたと伝えた。

ザマーン・ワスルはまた、シリア北部に一旦退去した後、トルコの実質占領下にある同地での生活に満足できず、シリア政府の支配下に復帰した東グータ地方に帰還した住民多数(女性や子供も含む)が当局によって逮捕されていると伝えたが、真偽は定かではない。

同消息筋によると、免罪の拒否は、彼らを徴兵するためだという。

Zaman al-Wasl, August 6, 2018

AFP, August 6, 2018、ANHA, August 6, 2018、AP, August 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 6, 2018、al-Hayat, August 7, 2018、Reuters, August 6, 2018、SANA, August 6, 2018、UPI, August 6, 2018、Zaman al-Wasl, August 6, 2018などをもとに作成。

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反体制派系サイトは治安当局がダイル・ザウル県出身者6万人以上からなる指名手配者リストを作成したと伝える(2018年8月6日)

反体制派系のユーフラテス・ポスト(8月6日付)は、複数の地元消息筋の話として、シリアの治安当局が、ダイル・ザウル県出身者6万人以上からなる指名手配者リストを作成したと伝えた。

リストには女性も含まれており、ブーカマール市、マヤーディーン市に政治治安部、軍事情報局、空軍情報部、総合情報部が支部を復活させ、同地一帯での活動を再開したのを受けて作成・回付されたという。

AFP, August 6, 2018、ANHA, August 6, 2018、AP, August 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 6, 2018、Euphrates Post, August 6, 2018、al-Hayat, August 7, 2018、Reuters, August 6, 2018、SANA, August 6, 2018、UPI, August 6, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県北部を激しく砲撃(2018年8月6日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月6日付)によると、シリア軍がザイズーン村など県北部および県北西部を激しく砲撃し、住民約6,500人がトルコ国境方面への避難を余儀なくされた。

AFP, August 6, 2018、ANHA, August 6, 2018、AP, August 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 6, 2018、al-Hayat, August 7, 2018、Reuters, August 6, 2018、SANA, August 6, 2018、UPI, August 6, 2018などをもとに作成。

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シリア軍は、和解に応じた「自由シリア軍」諸派とともに、スワイダー県東部のダーイシュ支配地域への攻撃を本格化(2018年8月6日)

スワイダー県では、SANA(8月6日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)が活動を続ける県東部および県北東部の砂漠地帯方面に通じるすべての街道一帯への展開を強化するとともに、ダーイシュに対する爆撃・砲撃を激化させた。

スワイダー24(8月6日付)によると、戦闘には、シリア軍第1師団、第10師団、第15師団のほか、ドゥルーズ派の民兵「カラーマの男たち」、バアス大隊などの親政権民兵、そしてスンナ青年旅団などダルアー県でシリア政府との和解に応じた反体制武装集団約100人、砂漠特殊任務旅団などダマスカス郊外県東カラムーン地方で和解に応じた自由シリア軍諸派の戦闘員約100人も参加しているという。

Zaman al-Wasl, August 6, 2018

爆撃は、ワアル地区、カラーア地区、ハティーブ農場、スナイム・ガラズ地区一帯、ディヤーサ地区、ヒルバト・フスン地区、ラズィーン丘などに対して重点的に行われた。

シリア人権監視団によると、シリア軍はスィブキー村東方の拠点2カ所を制圧した。

SANA, August 6, 2018

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ダルアー県では、SANA(8月6日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍の支配から解放されたクーヤ村、サフム・ジャウラーン村で、撤去されていなかった地雷や爆発物が爆発し、住民4人が死亡、15人が負傷した。

AFP, August 6, 2018、ANHA, August 6, 2018、AP, August 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 6, 2018、al-Hayat, August 7, 2018、Reuters, August 6, 2018、SANA, August 6, 2018、Suwayda 24, August 6, 2018、UPI, August 6, 2018などをもとに作成。

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レバノンはシリア難民の自発的帰国を促すために各地に帰国希望者申請受付センターを開設(2018年8月6日)

レバノンの総合治安局は声明を出し、シリア難民の自発的な帰国を促すための措置として、首都ベイルート、レバノン山地県のブルジュ・ハンムード地区、バイトッディーン町、北部県のトリポリ市、クーラ郡、アブダ村、ハルバー市、ブカイア村、南部県のシドン市、ナバティーヤ県のナバティーヤ市、シャブアー農場、ベカーア県のザフレ市、ジュッブ・ジャニーン村、バアルベック市、ヘルメル村、アルサール村に帰国希望者申請受付センターを開設したと発表した。

NNA(8月6日付)が伝えた。

AFP, August 6, 2018、ANHA, August 6, 2018、AP, August 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 6, 2018、al-Hayat, August 7, 2018、NNA, August 6, 2018、Reuters, August 6, 2018、SANA, August 6, 2018、UPI, August 6, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年8月6日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月6日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県4件、ラタキア県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 6, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は7月30日~8月5日までの7日間でシリア領内で14回の爆撃を実施(2018年8月6日)

米中央軍(CENTCOM)は、7月30日~8月5日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

7月30日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は0回だった。

7月31日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は1回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月1日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は2回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月2日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し6回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は6回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月3日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し5回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は4回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月4日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は0回だった。

8月5日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は1回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

なお、7月29日に関して、シリア領内のブーカマール市近郊に対して実施された2回の爆撃が、前回の発表内容に含まれていなかったとの訂正がなされた。

CENTCOM, August 6, 2018をもとに作成。

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