ダーイシュのバグダーディー指導者によると思われる音声声明公開:「爆弾、ナイフ、車を使って攻撃し…シャーム、ダマスカス、ラッカ、イドリブ、アレッポにおけるカリフ制の兵たちよ、アッラーの約束、そして勝利を確信せよ」(2018年8月22日)

ダーイシュ(イスラーム国)の広報部門の一つフルカーン広報機構は、イード・アドハー(犠牲祭)に合わせ、アブー・バクル・バグダーディー指導者の音声声明を配信した。

バグダーディー指導者と思われる人物の音声声明が出されるのは、2017年10月のラッカ市陥落後初めて。

55分におよぶ声明のなかで、バグダーディー指導者と思われる人物は、「爆弾、ナイフ、車を使って攻撃せよ」と呼びかける一方、「勝敗は、たかだか一つの都市、あるいは町が奪われたかどうかで計られるものではない。勝敗は、航空兵器、弾道ミサイル、スマート・ミサイルなどを保有していることでの優位によって決まるのではない」と述べ、ダーイシュの劣勢を否定、「シャーム、ダマスカス、ラッカ、イドリブ、アレッポにおけるカリフ制の兵たちよ、アッラーの約束、そして勝利を確信せよ」などと鼓舞した。

AFP, August 23, 2018、ANHA, August 23, 2018、AP, August 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 23, 2018、al-Hayat, August 24, 2018、Reuters, August 23, 2018、SANA, August 23, 2018、UPI, August 23, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省は、6万3000人以上がシリアに駐留していると初めて発表(2018年8月22日)

ロシア国防省は、シリア駐留ロシア軍の規模を初めて明らかにした。

ロシア攻防省が発表した映像によると、シリア駐留ロシア軍は6万3000人以上からなり、うち士官は2万6000人、将官は434人だという。

また、シリア国内でダーイシュ(イスラーム国)やシャーム解放機構などへの爆撃を開始した2015年9月末以降、ロシア海軍は189回の作戦航海を実施、艦船86籍、潜水艦14籍、支援船83籍がこれに参加し、100発のカリブル巡航ミサイルを発射した。

ロシア軍はさらに、無人航空機などの近代兵器231種類の実験を行ったという。

AFP, August 23, 2018、ANHA, August 23, 2018、AP, August 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 23, 2018、al-Hayat, August 24, 2018、Reuters, August 23, 2018、SANA, August 23, 2018、UPI, August 23, 2018などをもとに作成。

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ボルトン米国家安全保障問題担当大統領補佐官「シリア政府が化学兵器を使ったら、非常に強い対応をとるだろう」(2018年8月22日)

ジョン・ボルトン米国家安全保障問題担当大統領補佐官は、イスラエルのエルサレムを訪問中に記者会見を開き、シリア情勢に言及、シリアのアサド政権がイドリブ県奪還に向けた攻撃で化学兵器を再び使用したら「非常に強い」かたちで対抗措置をとるだろう、と述べた。

ボルトン補佐官は「我々はシリア政府がイドリブ県に軍事攻撃を再開しようと計画しているのを目の当たりにしている…。我々はアサドが再び化学兵器を使用する可能性を強く懸念している…。もしシリア政府が化学兵器を使ったら、我々は何の迷いもなく、非常に強い対応をとるだろう。彼らはこのことをずっと考えておくべきだ」と述べた。

ロイター通信(8月22日付)などが伝えた。

AP, August 22, 2018

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国民解放戦線に所属するシャーム自由人イスラーム運動がイドリブ県マアッラト・ヌウマーン市にあるトルコ宗教庁の食品処理場を襲撃(2018年8月22日)

国民解放戦線は声明を出し、主要所属組織の一つでアル=カーイダの系譜を汲むシャーム自由人イスラーム運動が、イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市にあるトルコ宗教庁の食品処理場を襲撃したと発表、襲撃に至った理由を明らかにした。

声明によると、この食品処理場は、増加を続けるマアッラト・ヌウマーン市住民に供給される食肉の処理を行っていたが、イード・アドハー(犠牲祭)の2日目にあたる22日に、施設入り口で発生した住民どうしの口論を処理場の警備員が注意したことに一部の住民が逆上、施設労働者と住民の対立に発展したために、シャーム自由人イスラーム運動に介入したのだという。

al-Durar al-Shamiya, August 22, 2018

なお「シリア対応調整者」(https://www.facebook.com/humanitarianresponse1/)が発表した声明によると、シャーム自由人イスラーム運動は、施設に突入し、トルコ人従業員ら多数を逮捕し、機材や食肉を押収したという。

al-Durar al-Shamiya, August 22, 2018

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シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構のジャウラーニー指導者はビデオ声明でシリア北部で活動する他の武装集団とともに徹底抗戦を行う用意があると表明するとともに「トルコに頼るな」と呼びかける(2018年8月22日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者はビデオ声明(https://www.facebook.com/291120584750825/videos/879148422285633/)を出し、シリア北部で活動する他の武装集団とともに徹底抗戦を行う用意があると表明するとともに、武器を棄てて降伏することが、「裏切り」にあたると警告を発した。

ジャウラーニー指導者は次のように述べた。

「シャーム解放機構は他の勢力とともにイドリブ県に対するあらゆる攻撃に対峙するための計画の実施を開始した。この計画には、カフラヤー町、フーア市の戦闘員の退去、ダーイシュ(イスラーム国)の細胞や「和解主唱者」への治安活動の含まれている」。「

「トルコの監視所に頼ることなどできない…。(トルコの)政治姿勢は時と場合によって変化するからだ」。

Facebook, August 22, 2018

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国民解放戦線がアレッポ市西部でシリア軍と交戦(2018年8月22日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月22日付)によると、国民解放戦線がアレッポ市西部の科学研究センター一帯に進攻しようとしたシリア軍と「イランの民兵」を撃破したと発表した。

al-Durar al-Shamiya, August 22, 2018

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シリア外務在外居住者省は米英仏の声明を「武装テロ集団への公然たる支援策の一環」と非難(2018年8月22日)

外務在外居住者省公式筋は、米英仏の声明を「ヌスラ戦線(シャーム解放機構)とそれに従うグループから主に構成される武装テロ集団への公然たる支援策の一環として、シリア・アラブ共和国に対し、その狙いが周知であるところの脅迫、欺きを改めて仕掛けている」と厳しく非難した。

SANA(8月22日付)が伝えた。

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米英仏は2013年8月のダマスカス郊外県グータ地方での化学兵器使用疑惑事件発生から5年が経ったのに合わせるかたちで共同声明を出し、「アサド政権が再び化学兵器を使用したら行動に訴える」と脅迫(2018年8月22日)

米国、英国、フランスは、2013年8月21日のダマスカス郊外県グータ地方での化学兵器使用疑惑事件発生から5年が経ったのに合わせるかたちで共同声明を出し、シリア国内で「化学兵器が再び違法なかたちで使用される可能性を懸念している」と表明、「アサド政権が再び化学兵器を使用した場合、行動に訴える」と脅迫した。

三カ国は「アサド政権による化学兵器使用に対する我々の姿勢は変わっていない。これまでと同様、我々は、シリア政府による化学兵器再使用に対して、適切なかたちで対応するだろう」と強調した。

al-Durar al-Shamiya, August 22, 2018

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シリア軍はスワイダー県東部に隣接するサファー丘でダーイシュに対する掃討戦を継続(2018年8月22日)

ダマスカス郊外県では、SANA(8月22日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、スワイダー県東部に隣接するサファー丘でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を継続した。

戦闘はガーニム丘、ウンム・マルザフ地区、カブル・シャイフ・フサイン地区、貯水池一帯で行われた。

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スプートニク・ニュース:ホワイト・ヘルメットは塩素ガスをイドリブ県ジスル・シュグール市方面に移送(2018年8月22日)

スプートニク・ニュース(8月22日付)は、イドリブ県内の複数の消息筋の情報として、ホワイト・ヘルメットがトルコ国境に近いアティマ村の塩素ガス再生工場からボンベ複数本を車8台で、ジスル・シュグール市方面に移送したと伝えた。

SANA, August 22, 2018

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レバノンで避難生活を送ってきたダマスカス郊外県西カラムーン地方の住民が新たに帰国(2018年8月22日)

SANA(8月22日付)によると、レバノンで避難生活を送ってきたダマスカス郊外県西カラムーン地方の住民が、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所を通って帰国した。

SANA, August 22, 2018

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは15件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年8月22日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月22日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を15件(イドリブ県1件、ラタキア県8件、アレッポ県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 22, 2018をもとに作成。

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