ロシア難民受入移送居住センター:10日に難民142人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は6,841人に(2018年8月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月11日付)を公開し、10日に難民142人がシリアに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は6,841人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者6,523人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は697万2,711人(うち女性209万1,813人、子供355万6,082人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 11, 2018をもとに作成。

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シリア軍はレバノン国境上空で「敵の標的」を撃破(2018年8月11日)

SANA(8月11日付)は、シリア軍消息筋の話として、シリア軍防空部隊がダマスカス郊外県ダイル・アシャーイル村上空に領空侵犯した「敵の標的」を撃破したと伝えた。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月11日付)によると、シリア軍が撃墜したのはイスラエル軍の無人航空機。

シリア人権監視団は、政権および親政権組織の拠点が狙われたとしたうえで、誰が迎撃したかは特定できないと発表、ヒズブッラーによる迎撃の可能性を示唆した。

al-Durar al-Shamiya, August 11, 2018

AFP, August 11, 2018、ANHA, August 11, 2018、AP, August 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2018、al-Hayat, August 12, 2018、Reuters, August 11, 2018、SANA, August 11, 2018、UPI, August 11, 2018などをもとに作成。

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「イランの民兵」がダイル・ザウル県ブーカマール市でシリア軍・国防隊に復讐、兵士25人を殺害(2018年8月11日)

ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(8月11日付)によると、イラン・イスラーム革命防衛隊の支援を受ける外国人民兵(「イランの民兵」)がブーカマール市で、シリア軍と国防隊の拠点複数カ所を襲撃し、兵士25人を殺害した。

「イランの民兵」による攻撃は、9日に発生したイラク・人民動員隊、イラン・イスラーム革命防衛隊、ファーティミーユーン旅団とシリア軍の戦闘で、イラン人士官ら複数人が死亡したことへの「復讐」だという。

AFP, August 11, 2018、ANHA, August 11, 2018、AP, August 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2018、Euphrates Post, August 11, 2018、al-Hayat, August 12, 2018、Reuters, August 11, 2018、SANA, August 11, 2018、UPI, August 11, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県での解放戦に備えて、シリア南部で徴兵を進める(2018年8月11日)

『シャルク・アウサト』(8月11日付)は、シリア政府がイドリブ県などシリア北部での軍事作戦実施に備えて、シリア政府との和解に応じたシリア南部で動員を行い、男性を徴兵していると伝えた。

同紙によると、ダルアー県、クナイトラ県での徴兵により、3,800人以上がシリア軍に新たに入隊したという。

なお、ダマスカス郊外県東グータ地方が解放された今年4月以降、シリア軍が旧反体制派支配地域で徴兵した兵士の数は2万3000人に達しているという。

AFP, August 11, 2018、ANHA, August 11, 2018、AP, August 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2018、al-Hayat, August 12, 2018、Reuters, August 11, 2018、SANA, August 11, 2018、al-Sharq al-Awsat, August 11, 2018、UPI, August 11, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァを主導するPYD代表団がダマスカスでシリア政府と地方自治について協議するも、シリア政府は譲歩せず(2018年8月11日)

バスニュース(8月11日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)を主導する民主統一党(PYD)のスィーハーヌーク・ディーブー共同党首顧問を団長とする代表団が、首都ダマスカスを訪問し、シリア政府と会談した、と伝えた。

同サイトによると、会談は、イランの仲介によるもので、地方自治について協議がなされる予定だったが、複数の消息筋によると、シリア政府側が譲歩の姿勢を示さなかったため、議論にはならなったという。

同消息筋によると、シリア政府は何も認めようとせず、PYDが政府のために譲歩せざるを得ない状況になっているという。

また、ロジャヴァの人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の高官筋が、『ハヤート』(8月12日付)に対して明らかにしたところによると、シリア民主評議会の代表団が11日にダマスカス訪問を終えて帰着したとしたうえで、近く別の代表団がダマスカスを再訪することを明らかにした。

同消息筋によると、シリア民主軍はイドリブ県での戦闘でシリア政府とは連携しないという。

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なお、バスニュース(8月12日付)によると、シリアの治安当局は使節団のメンバーに対する逮捕状を発行し、拘束しようとしたが、ロシアの仲介により、使節団はハサカ県カーミシュリー市へと無事帰着したという。

AFP, August 11, 2018、ANHA, August 11, 2018、AP, August 11, 2018、Basnews, August 11, 2018、August 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2018、al-Hayat, August 12, 2018、Reuters, August 11, 2018、SANA, August 11, 2018、UPI, August 11, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配下のマンビジュ市(アレッポ県)で爆発発生(2018年8月11日)

アレッポ県では、ANHA(8月11日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配下にあるマンビジュ市の電力センター前で爆弾が爆発した。

AFP, August 11, 2018、ANHA, August 11, 2018、AP, August 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2018、al-Hayat, August 12, 2018、Reuters, August 11, 2018、SANA, August 11, 2018、UPI, August 11, 2018などをもとに作成。

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ダルアー県インヒル市で住民が治安回復を祝う(2018年8月11日)

ダルアー県では、SANA(8月11日付)によると、インヒル市でシリア軍による地雷・爆発物などの撤去作業が完了、内務治安軍が市内に展開、住民が市中心に位置する殉教者ウクラ・ザフラ高校で治安回復を祝った。

SANA, August 11, 2018

AFP, August 11, 2018、ANHA, August 11, 2018、AP, August 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2018、al-Hayat, August 12, 2018、Reuters, August 11, 2018、SANA, August 11, 2018、UPI, August 11, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はスワイダー県東部・北東部のダーイシュ支配地域内の複数カ所を制圧(2018年8月11日)

スワイダー県では、SANA(8月11日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、ダーイシュ(イスラーム国)が活動を続ける県東部および北東部に対する爆撃・砲撃を行い、ヒルバト・アンバーシー地区、ハイバリーヤ地区、シャフリーヤ地区、ルスーム・ムルーシュ地区、ズライビーヤ地区、ワーディー・ルマイラーン、ワーディー・シャジャラ、ザムラト・ナスル地区、ナヒヤーン地区、カブル・シャイフ・フサイン地区、イルム丘、ザルフ・ダム、カルア・カディーマ、カンタラ丘、スーフ・ナアーマ地区、カッラーア地区を制圧した。

SANA, August 11, 2018

AFP, August 11, 2018、ANHA, August 11, 2018、AP, August 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2018、al-Hayat, August 12, 2018、Reuters, August 11, 2018、SANA, August 11, 2018、UPI, August 11, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はラタキア県、イドリブ県で攻撃を続ける一方、反体制武装集団はアレッポ県北部への砲撃で対抗(2018年8月11日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が反体制武装集団の支配下にあるカッバーナ村一帯、トゥルクマン山、を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が反体制武装集団の支配下にあるジスル・シュグール市一帯・ラタキア県山岳地帯間の一帯を砲撃した。

シリア軍はまた、ハーン・シャイフーン市、タッフ村などを「樽爆弾」で爆撃し、12人が死亡した。

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アレッポ県では、SANA(8月11日付)によると、反体制武装集団がヌッブル市、ザフラー町の住宅街を砲撃し、女性1人が死亡、5人が負傷した。

SANA, August 11, 2018

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ハマー県では、ANHA(8月12日付)が複数の活動家の話として伝えたところによると、シリア軍が11日に、県北部やイドリブ県の反体制派支配地域と政府支配地域をつなぐカルアト・マディーク町の通行所を閉鎖した。

AFP, August 11, 2018、ANHA, August 11, 2018、August 12, 2018、AP, August 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2018、al-Hayat, August 12, 2018、Reuters, August 11, 2018、SANA, August 11, 2018、UPI, August 11, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは19件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2018年8月11日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月11日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を19件(ハマー県1件、アレッポ県10件、ラタキア県8件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも3件の停戦違反(イドリブ県1件、ハマー県2件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 11, 2018をもとに作成。

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