ロシア難民受入移送居住センター:19日に難民63人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は7,724人に(2018年8月20日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月20日付)を公開し、19日に難民63人がシリアに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は7,724人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者7,406人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万2,302人(うち女性209万4,691人、子供356万974人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 19, 2018をもとに作成。

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イドリブ県でシャーム解放機構の検問所が何者かの襲撃を受け、シャーム解放機構、フッラース・ディーン、精鋭軍のメンバー8人が殺害される(2018年8月20日)

イドリブ県では、ANHA(8月23日付)によると、カフルタハーリーム町にあるシャーム解放機構の検問所がダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装集団の襲撃を受けて、戦闘員8人が死亡した。

死亡した戦闘員のうち、2人はフッラース・ディーン、3人はシャーム解放機構、3人は精鋭軍のメンバーだという。

AFP, August 21, 2018、ANHA, August 21, 2018、AP, August 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 21, 2018、al-Hayat, August 22, 2018、Reuters, August 21, 2018、SANA, August 21, 2018、UPI, August 21, 2018などをもとに作成。

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英国はシリアの反体制派への資金援助を停止(2018年8月20日)

テリーザ・メイ英内閣の報道官は、インターネットを通じて声明を出し、シリアの反体制派への資金援助を停止したことを明らかにした。

声明のなかで、報道官はこの措置が、「一部地域の現地情勢が困難なものとなったことを受け、我々が人道支援以外の支援プログラムを支援するのがこれまで以上に制限されることになった」ものとしたうえで、「しかし、我々はこの国(シリア)の治安と安定の改善のため、そして火急に支援を必要とする人々のための重要な支援は継続する」と付言した。

英国が中止した支援対象は明確ではないが、『タイムズ』紙は自由警察への支援を中止し、地元評議会への資金援助を2017/2018年会計年度をもって見直すと伝えていた。

なお、英国は2017/2018年会計年度に、シリアの人道支援プロジェクトに1億5200万ポンドを支出している。

ロイター通信(8月20日付)が伝えた。

AFP, August 20, 2018、ANHA, August 20, 2018、AP, August 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2018、al-Hayat, August 21, 2018、Reuters, August 20, 2018、SANA, August 20, 2018、UPI, August 20, 2018などをもとに作成。

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新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーンのメンバー2人が何者かによって暗殺(2018年8月20日)

イドリブ県では、『ハヤート』(8月21日付)によると、アル=カーイダの幹部アブー・ハマーム・シャーミー氏が主導するフッラース・ディーンのメンバー2人がハーン・スブル村で20日未明に何者かの発砲を受けて死亡した。

AFP, August 20, 2018、ANHA, August 20, 2018、AP, August 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2018、al-Hayat, August 21, 2018、Reuters, August 20, 2018、SANA, August 20, 2018、UPI, August 20, 2018などをもとに作成。

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シリア人権監視団はシリア政府が2013年8月の化学兵器使用疑惑事件の証拠隠滅を行っていると指摘(2018年8月20日)

シリア人権監視団は、複数の消息筋の情報として、シリア政府が2013年8月にダマスカス郊外県グータ地方で発生した化学兵器使用疑惑事件の証拠隠滅を行っていると発表した。

同監視団によると、シリア政府は、東グータ地方を制圧した4月以降、犠牲者の埋葬や負傷者の治療にあたったとされる住民ら数十人を尋問し、埋葬場所を突き止めたうえで、遺体を掘り出し、別の場所に移動するなどの証拠隠滅を行っているという。

なお、2013年の事件では、子供80人、女性140人を含む500人が犠牲となったとされている。

AFP, August 20, 2018、ANHA, August 20, 2018、AP, August 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2018、al-Hayat, August 21, 2018、Reuters, August 20, 2018、SANA, August 20, 2018、UPI, August 20, 2018などをもとに作成。

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中国駐シリア特使「シリアに戦うために向かったウィグル人の数についてのはっきりとした数字はない…。イドリブ県に行き、実態に目を向けたい」(2018年8月20日)

中国の解晓岩(Xie Xiaoyan)駐シリア特使は、シリアで活動を続ける新疆ウィグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党に関して、「シリアに戦うために向かったウィグル人の数についてのはっきりとした数字はない。だが、国連の報告によると、2,000人、あるいは3,000人のウィグル人がシリアとイラクで戦っている…。シリアにいるウィグル人について…1,000人、2,000人、あるいは5,000人といった数字をあげる者がいる。それ以上いると言う者もいる…。イドリブ県に行き、実態に目を向ける機会があればと願っている」と述べた。

解特使はまた「中国はシリアを含むすべての国と「テロとの戦い」について協議を行っている」と付言した。

ロイター通信(8月20日付)が伝えた。

AFP, August 20, 2018、ANHA, August 20, 2018、AP, August 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2018、al-Hayat, August 21, 2018、Reuters, August 20, 2018、SANA, August 20, 2018、UPI, August 20, 2018などをもとに作成。

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有志連合のライアン報道官「ダーイシュのバグダーディー指導者には組織を指導する力はない」(2018年8月20日)

有志連合の報道官を務める米軍のショーン・ライアン大佐はサウジアラビアのハダス・チャンネル(8月20日付)のインタビューに応じ、そのなかでダーイシュ(イスラーム国)の指導者であるアブー・バクル・バグダーディー氏の消息に関して、「バグダーディーはどこかにいるだろう。だが、組織を指導する能力を持っていない」と述べた。

AFP, August 20, 2018、ANHA, August 20, 2018、AP, August 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2018、al-Hadath, August 20, 2018、al-Hayat, August 21, 2018、Reuters, August 20, 2018、SANA, August 20, 2018、UPI, August 20, 2018などをもとに作成。

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トランプ米大統領はロジャヴァへの資金援助を停止したとツイッターでつぶやく(2018年8月20日)

ドナルド・トランプ米大統領はツイッターのアカウント(https://twitter.com/realdonaldtrump)で以下の通り綴り、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)支配地域への資金援助を中止し、サウジアラビアなどがこれを肩代わりすることを明らかにした。

The United States has ended the ridiculous 230 Million Dollar yearly development payment to Syria. Saudi Arabia and other rich countries in the Middle East will start making payments instead of the U.S. I want to develop the U.S., our military and countries that help us!

AFP, August 20, 2018、ANHA, August 20, 2018、AP, August 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2018、al-Hayat, August 21, 2018、Reuters, August 20, 2018、SANA, August 20, 2018、UPI, August 20, 2018などをもとに作成。

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YPGに近い「オリーブの怒り」作戦司令室はアフリーン郡でスルターン・ムラード師団メンバーを殺害(2018年8月20日)

アレッポ県では、ANHA(8月20日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)に近い「オリーブの怒り」作戦司令室が声明を出し、トルコの実質占領下にあるアフリーン郡ラージュー町近郊のハッジ・ジャマーラー村でスルターン・ムラード師団のメンバー1人を殺害したと発表した。

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ラッカ県では、ANHA(8月20日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配下にあるラッカ市で中心部に位置するバイダ広場近くの道路で爆弾が爆発し、女性1人と子供1人が負傷した。

AFP, August 20, 2018、ANHA, August 20, 2018、AP, August 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2018、al-Hayat, August 21, 2018、Reuters, August 20, 2018、SANA, August 20, 2018、UPI, August 20, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県、ハマー県でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦(2018年8月20日)

イドリブ県では、SANA(8月20日付)によると、シリア軍がタッル・トゥーカーン村南部の無人化した文大隊基地一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、SANA(8月20日付)によると、シリア軍がムハルダ市近郊のジャナービラ丘西方にある反体制武装集団の拠点を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、県北部のブワイダ村などを砲撃した。

AFP, August 20, 2018、ANHA, August 20, 2018、AP, August 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2018、al-Hayat, August 21, 2018、Reuters, August 20, 2018、SANA, August 20, 2018、UPI, August 20, 2018などをもとに作成。

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アレッポ県南西部に避難民数百人が帰還(2018年8月20日)

アレッポ県では、SANA(8月20日付)によると、イドリブ県内の反体制派支配地域によって退去を余儀なくされていた住民数百人が、アブー・ズフール町に設置された通行所を経由してシリア政府支配地域に入り、県南西部に帰村した。

SANA, August 20, 2018

シリア人権監視団も、シリア軍の攻撃が激化したイドリブ県南部からアブー・ズフール町に設置された通行所を経由して、シリア政府支配地域に数百世帯が避難していると発表した。

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しかし、「シリア対応調整者」(https://www.facebook.com/humanitarianresponse1/)は22日に声明を出し、実際に批判したのが20世帯だけで、150人に満たないと発表した。

AFP, August 20, 2018、ANHA, August 20, 2018、AP, August 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2018、al-Hayat, August 21, 2018、Reuters, August 20, 2018、SANA, August 20, 2018、UPI, August 20, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは26件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2018年8月20日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月20日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(ハマー県3件、ラタキア県18件、アレッポ県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも3件(ハマー県)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 20, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は8月13日~8月19日までの7日間でシリア領内で12回の爆撃を実施(2018年8月20日)

米中央軍(CENTCOM)は、8月13日~8月19日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

8月13日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は3回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月14日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は3回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月15日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し2回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は2回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月16日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は1回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月17日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し2回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は1回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月18日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は2回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月19日は、爆撃は実施されなかった。

CENTCOM, August 20, 2018をもとに作成。

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