ロシア難民受入移送居住センター:14日に難民87人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は7,294人に(2018年8月15日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月15日付)を公開し、14日に難民87人がシリアに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は7,294人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者6,976人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は697万2,711人(うち女性209万1,813人、子供355万6082人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 15, 2018をもとに作成。

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シャーム解放機構はイドリブ県でシリア政府との和解を求める住民や活動家をまた拘束(2018年8月15日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月15日付)によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構がマアッラト・ハルマ村、ナキール村で強制捜査を実施し、シリア政府との和解をめざす住民や活動家らを拘束した。

al-Durar al-Shamiya, August 15, 2018

AFP, August 15, 2018、ANHA, August 15, 2018、AP, August 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2018、al-Hayat, August 16, 2018、Reuters, August 15, 2018、SANA, August 15, 2018、UPI, August 15, 2018などをもとに作成。

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トルコのカリン大統領府報道官「トルコはYPGがユーフラテス川東岸に完全撤退するのを待っている」(2018年8月15日)

トルコのイブラヒム・カリン大統領府報道官は、アレッポ県マンビジュ市一帯地域の処遇をめぐる米国との行程表に関して、「トルコは現在、クルド人部隊(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG))がユーフラテス川東岸に完全撤退するのを待っている」と発表した。

カリン報道官はまた「トルコはまた、シリア危機を終わらせるための外交的な解決策を模索している」と付言した。

AFP, August 15, 2018、ANHA, August 15, 2018、AP, August 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2018、al-Hayat, August 16, 2018、Reuters, August 15, 2018、SANA, August 15, 2018、UPI, August 15, 2018などをもとに作成。

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レバノンのサアド・ハリーリー首相はシリア政府との関係修復を求めるアマル運動、ヒズブッラーに反発(2018年8月15日)

レバノンで組閣を進めるサアド・ハリーリー首相は、ムスタクバル潮流での記者との会合で、「シリア政府との関係修復は議論の余地のない問題だ」と述べた。

ハリーリー首相は「シリア政府と関係修復すべきだとの要求が組閣の条件のようになってしまっている…。もし他の誰かが、(シリア・ヨルダン国境に位置する)ナスィーブ国境通行所経由でレバノンとシリアの関係を修復すべきだと固執するのなら…、そのときは内閣は発足しない。このことだけははっきりと言っておきたい」と述べた。

ハリーリー首相の発言は、アマル運動幹部のアリー・ハサン・ハリール財務大臣が「ナスィーブ国境通行所が開かれたら、新内閣はレバノン・シリア関係の修復を施政方針に盛り込むべきだ」と述べたのを受けたもの。

アマル運動、ヒズブッラーは、シリア政府との関係強化を主張している。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月15日付)が伝えた。

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ムウタスィム旅団のスィージャリー政治局長「我々はイドリブ県でのヌスラ戦線(シャーム解放機構)をめぐる問題を終わらせる用意があるが、シリアに影響力を持つ諸外国は真剣ではない」(2018年8月15日)

トルコの支援を受けるムウタスィム旅団のムスタファー・スィージャリー政治局長は、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/MustafaSejari/)を通じて、「我々はイドリブ県でのヌスラ戦線(シャーム解放機構)をめぐる問題を終わらせる用意があり、近々そうなるだろう。だが実際のところ、シリアに影響力を持つ諸外国はこの問題を終わらせようとする真剣さを欠いている」と述べた。

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ハマー県北部の監視所に展開するトルコ軍部隊が地元名士と会談し、シリア軍の爆撃を阻止するため防空兵器を配備すると述べる(2018年8月15日)

ドゥラル・シャーミーヤ(8月15日付)、ムーリク報道センター(8月15日付)は、複数の消息筋の話として、ハマー県北部に設置されている監視所に進駐しているトルコ軍部隊がムーリク市で、イドリブ県南部やハマー県北部の地元の名士らと会談したと伝えた。

会談に出席したのは、イドリブ県のタマーニア町、フワイン村、ウンム・ジャッラール村、ハマー県のアトシャーン村、スカイク村、ウンム・ハラーヒール村の名士たち。

会談では、イドリブ県の処遇に対するトルコ政府のヴィジョンが示され、トルコ軍士官の1人は「我々はテロを口実とするイドリブ県への砲撃を認めない。我々はこの問題に対処する」と述べたという。

また、トルコ軍士官らは「アサド軍の解放区への進軍はない。停戦合意は両当事者(ロシアとトルコ)の間で有効だ」と付言、監視所を対空兵器を配備し、シリア軍による爆撃に対処するとの意思を示した。

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国民解放戦線は声明を出し、11の武装集団が新たに参加したと発表(2018年8月15日)

国民解放戦線は声明を出し、11の武装集団が新たに参加したと発表した。

国民解放戦線は6月に、シャーム軍団、自由イドリブ軍、第1沿岸師団、第2沿岸師団、第1歩兵師団、第2軍、精鋭軍、ナスル軍、ダーライヤー・イスラーム殉教者旅団、自由旅団、第23師団が結成した連合体で、8月1日にアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動とバラク・オバマ米政権の支援を受けていた「穏健な反体制派」のヌールッディーン・ザンキー運動からなるシリア解放戦線、シャームの鷹旅団、自由人軍、ダマスカス連合が加わっていた。

今回新たに参加した11の武装集団とは、殉教者ムハンマド・サッルーム大隊、ジュンキョウシャアリー・バッルー大隊、北部の鷹大隊、殉教者ラビーア・ハムシュー大隊、北部革命家大隊、ムバッシリーン大隊、殉教者フドル・ハムシュー大隊、アンダーン特殊任務大隊、北部の騎士大隊、殉教連隊、殉教者アブー・サルムー・シャッガール大隊、殉教者アフマド・アッルー大隊。

al-Durar al-Shamiya, August 15, 2018

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トルコの実質占領下のアフリーン市で住民が反トルコデモ、東グータ地方からの難民が武装集団と交戦(2018年8月15日)

アレッポ県では、ANHA(8月15日付)によると、トルコの実質占領下のアフリーン市のマフムーディーヤ地区で若者数十人が、トルコ軍や反体制武装集団の蛮行に抗議するデモを行った。

だが、部反体制武装集団は青年多数を拉致・連行し、デモを強制排除した。

また、ダマスカス郊外県東グータ地方から退去し、アフリーン郡に移住した住民らが、東部自由人連合と交戦した。

交戦に至った理由は不明。

ANHA, August 15, 2018

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西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターは声明を出し、トルコの実質占領下のアレッポ県アフリーン郡で12日、トルコ軍部隊とハムザ師団を攻撃し、10人を殺害したと発表した。

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クナイトラ県ブライカ村、ビイル・アジャム村にシリア軍が展開、住民数百人が帰還(2018年8月15日)

クナイトラ県では、SANA(8月15日付)によると、シリア軍が反体制武装集団が一掃されたブライカ村、ビイル・アジャム村に展開、住民数約人も帰還した。

SANA, August 15, 2018

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シリア当局は、「武装テロ集団」の支配地域から脱出を望む市民のために、24時間、イドリブ県南東部のアブー・ズフール町の通行所を開放することを決定した(2018年8月15日)

イドリブ県では、SANA(8月15日付)によると、シリア軍が県南東部のサルジャ村、ウンム・ラジーム村、タッフ村、タマーニア町などでシャーム解放機構をはじめとする反体制武装集団(イッザ軍、トルキスタン・イスラーム党など)の拠点や兵站路に対して集中的な攻撃を加えた。

一方、スプートニク・ニュース(8月16日付)は、シリアの治安筋の話として、シリア当局が15日、「武装テロ集団」の支配地域から脱出を望む市民のために、24時間、イドリブ県南東部のアブー・ズフール町の通行所を開放することを決定した、と伝えた。

『ハヤート』(8月16日付)によると、アブー・ズフール町西方の反体制武装集団支配地域は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と連携する「コーカサスの兵」の支配下にあり、住民が脱出するのは困難。

その後、スプートニク・ニュース(8月16日付)は、シリア政府がアブー・ズフール町の通行所開放を延期したと伝えた。

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統一地方選挙に4万1482人が立候補(2018年8月15日)

最高選挙司法委員会(選挙管理委員会)のスライマーン・カーイド委員長は声明を出し、9月16日に投票が予定されている統一地方選挙に関して、立候補者数が4万1482人で、有権者数が1634万9307人だと発表した。

SANA(8月15日付)が伝えた。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは17件の停戦違反を、トルコ側は1件の違反を確認(2018年8月15日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月15日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を17件(アレッポ県9件、ラタキア県8件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも1件(アレッポ県)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 15, 2018をもとに作成。

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