ダイル・ザウル県でヒズブッラーが国防隊員1人を殺害、シリア人民兵と「イランの民兵」の緊張高まる(2018年8月25日)

ユーフラテス・ポスト(8月25日付)は、ダイル・ザウル県ブーカマール市で数日前に発生したヒズブッラー、ファーティミーユーン旅団、イラク人民動員隊からなるいわゆる「イランの民兵」と、国防隊と「軍事治安の盾」を名乗る地元民兵組織との戦闘の煽りを受け、アシャーラ市で緊張が高まり、住民が外出できない状態にあると伝えた。

同サイトによると、23日にヒズブッラーがブーカマール市にある国防隊の検問所を襲撃、隊員の1人ウマル・アウワード氏を射殺、その葬儀が25日にアシャーラ市で行われた。

AFP, August 25, 2018、ANHA, August 25, 2018、AP, August 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2018、Euphrates Post, August 25, 2018、al-Hayat, August 26, 2018、Reuters, August 25, 2018、SANA, August 25, 2018、UPI, August 25, 2018などをもとに作成。

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首都ダマスカスの遊園地で国防隊のメンバーどうしが口論となり、1人が持っていた手榴弾を爆発させ、58人が負傷(2018年8月25日)

ダマスカス県では、ディマシュク・アーン(8月25日付)によると、イード・アドハー(犠牲祭)に合わせて県南部のダッフ・シューク地区に設置された仮設遊園地で、国防隊のメンバーどうしが口論となり、1人が持っていた手榴弾などの武器を爆発させ、少なくとも58人が負傷した。

負傷者のほとんどは子供だという。

AFP, August 25, 2018、ANHA, August 25, 2018、AP, August 25, 2018、Dimashq al-An, August 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2018、al-Hayat, August 26, 2018、Reuters, August 25, 2018、SANA, August 25, 2018、UPI, August 25, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配地域を訪問中のロバック元駐バーレーン米国大使「ダーイシュを完全に敗北させるまでシリアに長期的に留まり、イランを撤退させるための作戦に注力する」(2018年8月25日)

米主導の有志連合顧問を務めるウィリアム・ロバック(William Roebuck)元駐バーレーン米国大使は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)が実効支配するハサカ県シャッダーディー市を訪問し、同地の自治評議会(シャッダーディー市自治評議会)代表と会談した。

ロバック氏は、会談後に記者会見を開き、同地が直面する諸問題、衛生、教育、電力などのインフラ・福祉復旧などについて意見を交わしたことを明らかにしたうえで、同地の治安と生活が改善するまで、住民を支援するとの意向を示した。

ロバック氏はまた、「我々は、ドナルド・トランプ米大統領が明言した通り、ダーイシュ(イスラーム国)が最終的に敗北したことを確認するまで、シリアに長期的に留まる準備をしている。我々はまた、イランの部隊やその同盟者たちを撤退させるための作戦に注力し続ける」と強調した。

ANHA, August 25, 2018

https://youtu.be/OlzIgpC4FXc

AFP, August 25, 2018、ANHA, August 25, 2018、AP, August 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2018、al-Hayat, August 26, 2018、Reuters, August 25, 2018、SANA, August 25, 2018、UPI, August 25, 2018などをもとに作成。

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国民解放戦線がイドリブ県のシリア軍拠点を砲撃(2018年8月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が、県東部のニーハ村を砲撃し、シリア軍兵士複数が死傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月25日付)によると、砲撃を行ったのは国民解放戦線。

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ダマスカス郊外県では、SANA(8月25日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにスワイダー県との県境に位置するサファー丘でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、カブル・シャイフ・フサイン地区、ウンム・マルザフ地区一帯地域を新たに制圧した。

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ロシア国防省報道官「シリアのアル=カーイダが英国民間軍事会社とともにイドリブ県で化学兵器攻撃を準備をしており、米国はこれを攻撃にシリアをミサイル攻撃しようとしている」(2018年8月25日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は声明を出し、複数の消息筋から得た情報として、塩素が入った樽8本が、ラタキア県に近いイドリブ県から7キロの地点に位置する村に搬入され、中国新疆ウィグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党とシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構による「化学兵器攻撃」に使用されようとしていると発表した。

この攻撃には英国の諜報機関も参加し、米英仏がシリアに対する敵対行為を正当化する口実にしようとしているという。

ロシア国防省が得た情報によると、英国の民間軍事会社オリーヴ・グループで教練を受けた「テロ集団」(ホワイト・ヘルメット)が、化学兵器攻撃の犠牲者を救出する「演技」をするために、ジスル・シュグール市に到着したという。

コナシェンコフ報道官はまた、シリアをミサイル攻撃するため、トマホーク巡航ミサイル56発を搭載した米海軍のミサイル駆逐艦USSザ・サリヴァンズがアラビア湾に展開、またAGM-158 JASSMミサイル24発を搭載した米空軍のB-1B戦略爆撃機がカタールのウデイド航空基地に配備されたと主張、米国がシリアへの攻撃を画策していると批判した。

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これを受け、ロシア海軍は、最新鋭フリゲート艦のアドミラル・グリゴロヴィチとアドミラル・エッセンをシリア沖に展開させることを決定したと発表した。
AFP, August 25, 2018、ANHA, August 25, 2018、AP, August 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2018、al-Hayat, August 26, 2018、Reuters, August 25, 2018、SANA, August 25, 2018、UPI, August 25, 2018などをもとに作成。
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シリア政府と和解した旧反体制派がイドリブ県での戦闘に向けて動員(2018年8月25日)

『ハヤート』(8月26日付)は、複数の反体制派系サイトの情報をもとに、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構やトルコが後援する国民解放戦線の支配下にあるイドリブ県に対する軍事作戦に向けて、シリア軍が同地一帯(ラタキア県北東部、ハマー県北部)に、マーヒル・アサド少将が事実上の司令官を務める第4師団やパレスチナ人民兵組織のクドス旅団の部隊を集結させるとともに、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団に対しても動員をかけていると伝えた。

英国で活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、動員されているのは、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、ダルアー県でシリア政府との和解に応じた武装集団。

また、イナブ・バラディー(8月25日付)によると、ハマー県南部とヒムス県北部を拠点とし、シリア政府との和解に応じていたタウヒード軍の戦闘員約400人が、「虎」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将の部隊とともに、ハマー県北部(ガーブ平野)の前線に派遣されたという。

これらの武装集団は、国防隊、ないしは第5軍団所属部隊として、イドリブ県での戦闘に参加する見込み。

al-Hayat, August 26, 2018

AFP, August 25, 2018、ANHA, August 25, 2018、AP, August 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2018、al-Hayat, August 26, 2018、‘Inab Baladi, August 25, 2018、Reuters, August 25, 2018、SANA, August 25, 2018、UPI, August 25, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省報道官「シリアのアル=カーイダが英国民間軍事会社とともにイドリブ県で化学兵器攻撃を準備をしており、米国はこれを攻撃にシリアをミサイル攻撃しようとしている」(2018年8月25日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は声明を出し、複数の消息筋から得た情報として、塩素が入った樽8本が、ラタキア県に近いイドリブ県から7キロの地点に位置する村に搬入され、中国新疆ウィグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党とシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構による「化学兵器攻撃」に使用されようとしていると発表した。

この攻撃には英国の諜報機関も参加し、米英仏がシリアに対する敵対行為を正当化する口実にしようとしているという。

ロシア国防省が得た情報によると、英国の民間軍事会社オリーヴ・グループで教練を受けた「テロ集団」(ホワイト・ヘルメット)が、化学兵器攻撃の犠牲者を救出する「演技」をするために、ジスル・シュグール市に到着したという。

コナシェンコフ報道官はまた、シリアをミサイル攻撃するため、トマホーク巡航ミサイル56発を搭載した米海軍のミサイル駆逐艦USSザ・サリヴァンズがアラビア湾に展開、またAGM-158 JASSMミサイル24発を搭載した米空軍のB-1B戦略爆撃機がカタールのウデイド航空基地に配備されたと主張、米国がシリアへの攻撃を画策していると批判した。

al-Durar al-Shamiya, August 25, 2018

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これを受け、ロシア海軍は、最新鋭フリゲート艦のアドミラル・グリゴロヴィチとアドミラル・エッセンをシリア沖に展開させることを決定したと発表した。

AFP, August 25, 2018、ANHA, August 25, 2018、AP, August 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2018、al-Hayat, August 26, 2018、Reuters, August 25, 2018、SANA, August 25, 2018、UPI, August 25, 2018などをもとに作成。

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ロシア陸軍の国際軍事技術フォーラムでシリアの反体制派から捕獲した武器が展示(2018年8月25日)

スプートニク・ニュース(8月25日付)は、ロシアの首都モスクワ市郊外のクベンカ市で8月21日から26日の日程で開催されているロシア陸軍の「国際軍事技術フォーラム」(アールミヤ2018)に、シリアの反体制武装集団が使用していた兵器が展示されたと伝えた。

展示されたのは、装甲兵員輸送車OT-64 SKOT、装輪装甲車RG-31(UNDOFから武装集団が2014年に捕獲)、装甲車パンテーラF9、歩兵携行型対戦車ロケット弾発射器APILAS 、対戦車ミサイルTOW2など。

これらはシリア国内での反体制武装集団との戦闘で、シリア軍側が捕獲したものだという。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは15件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2018年8月25日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月25日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を15件(ラタキア県5件、ハマー県1件、アレッポ県9件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも2件(イドリブ県1件、アレッポ県1件)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 25, 2018をもとに作成。

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アレッポ県北部でトルコの支援を受ける武装集団司令官が女性を殺害し逃走(2018年8月25日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月25日付)によると、アアザーズ市にあるバイブ・サラーマ避難民キャンプで、トルコの支援を受けるシャーム戦線のリビア人司令官のアブー・ファラジュ・リービー氏が女性を銃で殺害、また男性1人にも発砲し負傷させた。

殺害の理由は不明で、アブー・ファラジュ氏は4人のメンバーとともに逃走したという。

AFP, August 25, 2018、ANHA, August 25, 2018、AP, August 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2018、al-Hayat, August 26, 2018、Reuters, August 25, 2018、SANA, August 25, 2018、UPI, August 25, 2018などをもとに作成。

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