ロシア難民受入移送居住センター:8日に難民136人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は6,699人に(2018年8月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月9日付)を公開し、8日に難民136人がシリアに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は6,699人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者6,381人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 9, 2018をもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは16件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年8月9日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月9日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を16件(アレッポ県6件、ハマー県1件、ラタキア県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 9, 2018をもとに作成。

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反体制武装集団の無人航空機がシリア駐留ロシア軍司令部が設置されているフマイミーム航空基地に接近、ロシア軍防空部隊がこれを撃破(2018年8月9日)

ロシア国防省は、ラタキア県北部で活動を続ける反体制武装集団の無人航空機が、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているフマイミーム航空基地に接近、ロシア軍防空部隊がこれを撃破した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 9, 2018をもとに作成。

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住民登録局長「2017年の死亡届件数は6万8000件、2018年は3万2000件

シリアの住民登録局のアフマド・ラッハール局長は『ワタン』(8月9日付)のインタビューに応じ、そのなかで、2018年に入ってからの死亡届提出件数が3万2000件、また昨年1年間の提出件数が6万8000件だったことを明らかにした。

死亡届が出された住民の死因については明らかにしなかった。

ラッハール局長によると、2018年に入ってからの出生届提出件数は23万1000件、2017年は38万1000件、また婚姻届は2018年が7万8000件、2017年が1万5000件だった。

 

al-Watan, August 9, 2018

AFP, August 9, 2018、ANHA, August 9, 2018、AP, August 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018、al-Hayat, August 10, 2018、Reuters, August 9, 2018、SANA, August 9, 2018、UPI, August 9, 2018、al-Watan, August 9, 2018などをもとに作成。

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スワイダー県東部でダーイシュが拉致した住民の1人が死亡(2018年8月9日)

スワイダー24(8月9日付)は、7月25日にスワイダー県東部でダーイシュ(イスラーム国)に拉致・連行された住民の1人、ザーヒヤ・ジャバーイーさん(65歳)が死亡した、と伝えた。

家族によると、ジャバーイーさんは糖尿病や心臓病を患っていた。

ダーイシュによって処刑されたのか、病状が悪化して死亡したのかは不明。

al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018

AFP, August 9, 2018、ANHA, August 9, 2018、AP, August 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018、al-Hayat, August 10, 2018、Reuters, August 9, 2018、SANA, August 9, 2018、Suwayda 24, August 9, 2018、UPI, August 9, 2018などをもとに作成。

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新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーンはシリア政府との和解を裏切りと非難、徹底抗戦を呼びかける(2018年8月9日)

アル=カーイダの幹部アブー・ハマーム・シャーミー氏が主導するフッラース・ディーンは声明を出し、シリア政府との和解を「解放区を引き渡そうとする卑怯な裏切り行為」、「信仰の弱さの現れ」と非難、「革命の敵」に対して「努力、言葉、隊列を結集」するよう呼びかけた。

al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018
al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018

AFP, August 9, 2018、ANHA, August 9, 2018、AP, August 9, 2018、Basnews, August 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018、al-Hayat, August 10, 2018、Reuters, August 9, 2018、SANA, August 9, 2018、UPI, August 9, 2018などをもとに作成。

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トルコの圧力を軽減したい米国の要請に基づいて、シリア政府に支配地域の一部を移譲するため、ロジャヴァとシリアの地方自治省が合同委員会を設置(2018年8月9日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)を主導する民主統一党(PYD)の幹部で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のメンバーでもあるナスルッディーン・イブラーヒーム氏は、ロジャヴァとシリアの地方自治省が合同委員会を設置したことを明らかにした。

ルダウ・チャンネル(8月9日付)、ハーブール(8月9日付)が伝えた。

バスニュース(8月9日付)によると、合同委員会では治安問題、ラッカ県、ダイル・ザウル県の処遇などについて話し合われる予定で、消息筋によると「PYDは、トルコの圧力を軽減したい米国の要請に基づいて、シリア政府に支配地域の一部を移譲する」という。

AFP, August 9, 2018、ANHA, August 9, 2018、AP, August 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018、al-Hayat, August 10, 2018、al-Khabur, August 9, 2018、Reuters, August 9, 2018、Rudau, August 9, 2018、SANA, August 9, 2018、UPI, August 9, 2018などをもとに作成。

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国連のESCWAはシリア内戦の物的被害総額を3880億ドルと試算(2018年8月8日)

国連のESCWA(西アジア経済社会委員会)は、レバノンの首都ベイルートでシリアを含む各国の専門家50人以上を招聘し、紛争終結後の復興政策について協議するための国際会議を開いた。

8月7、8日の2日間にわたって行われた会議では、7年におよぶ紛争が社会や経済にもたらした影響を評価、物的被害の総額が3880億ドルに達するとの試算を出した。

この被害総額には、「人的被害」、すなわち戦闘や避難によって生じた専門的技能を有する人材や労働力の喪失は含まれていないという。

https://www.unescwa.org/news/syrian-experts-discuss-post-conflict-reconstruction-policies-after-political-agreement-syria

al-Hayat, August 10, 2018

AFP, August 9, 2018、ANHA, August 9, 2018、AP, August 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018、al-Hayat, August 10, 2018、Reuters, August 9, 2018、SANA, August 9, 2018、UPI, August 9, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル県ハムダーン村にあるファーティミーユーン旅団の拠点を攻撃(2018年8月9日)

ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(8月10日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県東部のハムダーン村にあるアフガン人民兵組織ファーティミーユーン旅団の拠点を攻撃し、1人が死亡、2人が負傷した。

またシリア軍兵士4人が捕捉された。

AFP, August 9, 2018、ANHA, August 9, 2018、AP, August 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018、al-Hayat, August 10, 2018、Reuters, August 9, 2018、SANA, August 9, 2018、UPI, August 9, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュはシリア国内の支配地域の防衛に注力するため、宗教警察(ヒスバ)を解体(2018年8月9日)

シリア人権監視団によると、シリア民主軍と米主導の有志連合の攻撃により、による県東部のダーイシュ支配地域が消滅の危機に晒されているなかで、ダーイシュは同地の防衛に注力するため、ヒスバ(宗教警察)を解体した。

AFP, August 9, 2018、ANHA, August 9, 2018、AP, August 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018、al-Hayat, August 10, 2018、Reuters, August 9, 2018、SANA, August 9, 2018、UPI, August 9, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル県ミルフ油田にあるYPG主体のシリア民主軍の拠点を攻撃(2018年8月9日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を襲撃し、1人が死亡、複数人が負傷した。

ダイル・ザウル24(8月9日付)によると、ダーイシュが襲撃したのはミルフ油田にあるシリア民主軍の拠点で、ダーイシュは同油田を奪還したという。

AFP, August 9, 2018、ANHA, August 9, 2018、AP, August 9, 2018、DeirEzzor 24, August 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018、al-Hayat, August 10, 2018、Reuters, August 9, 2018、SANA, August 9, 2018、UPI, August 9, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県西部、ハマー県北西部、アレッポ県南部を激しく砲撃、ビラを散布し和解を呼びかける(2018年8月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県西部のビダーマー町一帯を激しく砲撃した。

一方、ANHA(8月9日付)によると、シリア軍ヘリコプターがタフタナーズ市、カファルヤー町、ビンニシュ市にビラを散布し、シリア政府との和解に応じ、シリア軍と協力し、テロ集団の支配を終わらせるよう呼びかけた。

AFP, August 9, 2018
ANHA, August 9, 2018

 

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北西部のアンカーウィー村、カルクール村一帯を激しく砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県南部のハラサ村、ハーン・トゥーマーン村一帯、県北部のフライターン市一帯、アレッポ市西部の科学研究センター一帯を砲撃した。

これに対して、反体制武装集団はアレッポ市西部のナイル通り一帯、ザフラー協会地区を砲撃した。

ANHA(8月9日付)によると、武装集団の砲撃で住民6人が負傷した。

AFP, August 9, 2018、ANHA, August 9, 2018、AP, August 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018、al-Hayat, August 10, 2018、Reuters, August 9, 2018、SANA, August 9, 2018、UPI, August 9, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はスワイダー県東部・北東部でダーイシュ掃討戦を続ける(2018年8月9日)

スワイダー県では、SANA(8月9日付)やシリア人権監視団によると、シリア軍が予備部隊とともに、ダーイシュ(イスラーム国)が活動を続ける県東部および北東部の砂漠地帯への展開を継続、ダーイシュの拠点に対する爆撃・砲撃を行い、カラーア地区、ザフラト・ラーシド地区、ビイリー・ナイマ地区、サラースィル地区、ビイル・サウト、そしてダマスカス郊外県のサファー丘に至る地域を制圧した。

SANA, August 9, 2018

AFP, August 9, 2018、ANHA, August 9, 2018、AP, August 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018、al-Hayat, August 10, 2018、Reuters, August 9, 2018、SANA, August 9, 2018、UPI, August 9, 2018などをもとに作成。

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