トルコのエルドアン大統領「安全地帯を設置すれば、難民100万人以上がシリアに帰国できる」(2019年1月28日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、イスタンブールでのイスラーム協力機構(OIC)慈善団体サミットで演説し、「我々は、ダーイシュ(イスラーム国)が終わりを迎えつつあり、別のテロ組織のための土壌が整っていることを承知している…。近くユーフラテス川以東地域でダーイシュとテロ組織人民防衛隊(YPG)を浄化するだろう」と述べた。

エルドアン大統領はまた「約30万のシリア人がアフリーン、ジャラーブルス、バーブの安全地帯に機関した…。(シリア国境地帯に新たな)安全地帯を設置することでシリアに帰国できる難民の数は100万人以上になるだろう」と強調した。

TRT(1月28日付)が伝えた。

AFP, January 28, 2019、ANHA, January 28, 2019、AP, January 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2019、al-Hayat, January 29, 2019、Reuters, January 28, 2019、SANA, January 28, 2019、TRT, January 28, 2019、UPI, January 28, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

フランスのマクロン大統領「アサド政権との関係正常化は無責任な決定」(2019年1月28日)

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領とカイロで会談した。

『シャルク・アウサト』(1月28日付)によると、マクロン大統領は会談でシリア政府との関係正常化の是非について「アサド政権は政治対話の用意ができていないようだ。シリアとの関係正常化は無責任な決定だ」と述べた。

AFP, January 28, 2019、ANHA, January 28, 2019、AP, January 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2019、al-Hayat, January 29, 2019、Reuters, January 28, 2019、SANA, January 28, 2019、al-Sharq al-Awsat, January 28, 2019、UPI, January 28, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍はダーイシュ最後の拠点の一つマラーシダ村の大部分を制圧(2019年1月28日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(1月28日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が上バーグーズ村一帯とマラーシダ村一帯に進軍し、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

同地では27日、ダーイシュが爆弾を積んだ車でシリア民主軍の陣地に対して2度にわたり自爆攻撃を試みたが、シリア民主軍がこれを撃破した。

シリア民主軍はまた、住民に紛れてハジーン市一帯から逃亡を試みたダーイシュ戦闘員複数人を拘束した。

一方、ユーフラテス・ポスト(1月28日付)によると、シリア民主軍はダーイシュとの戦闘の末、同組織最後の拠点の一つマラーシダ村の大部分を制圧した。

AFP, January 28, 2019、ANHA, January 28, 2019、AP, January 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2019、Euphrates Post, January 28, 2019、al-Hayat, January 29, 2019、Reuters, January 28, 2019、SANA, January 28, 2019、UPI, January 28, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・イランは経済、科学、文化、インフラ、福祉、投資、住宅分野における協力関係強化に向けた11の合意、覚書、実施計画に調印(2019年1月28日)

シリア・イラン両政府は、27日に開幕したシリア・イラン合同最高会議での協議を踏まえて、経済、科学、文化、インフラ、福祉、投資、住宅分野における協力関係強化に向けた11の合意、覚書(MoU)、実施計画に調印した。

調印式には、シリアのイマード・ハミース首相、イランのエスハーグ・ジャハーンギーリー第一副大統領ら両国関係者が出席、長期経済戦略協力合意、最高合同委員会会合にかかる覚書、シリア経済対外通商省・イラン工業・鉱山・通商省の覚書、シリア・イラン両鉄道公社の覚書、公共事業および住宅分野における覚書、シリア投資委員会とイラン投資技術経済支援機構の覚書、映画事業にかかる覚書、資金洗浄やテロ資金を防止するための覚書、2019~2021年の文化事業、教育事業にかかる実施計画などが調印された。

SANA(1月28日付)が伝えた。

AFP, January 28, 2019、ANHA, January 28, 2019、AP, January 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2019、al-Hayat, January 29, 2019、Reuters, January 28, 2019、SANA, January 28, 2019、UPI, January 28, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県ナワー市で兵役忌避者数百人の免罪手続きが完了し、社会復帰(2019年1月28日)

ダルアー県では、SANA(1月28日付)によると、ナワー市で、2018年政令第18号に基づき、兵役忌避者に対する免罪手続きが終了、同市出身の若者数百人が社会復帰した。

AFP, January 28, 2019、ANHA, January 28, 2019、AP, January 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2019、al-Hayat, January 29, 2019、Reuters, January 28, 2019、SANA, January 28, 2019、UPI, January 28, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はハマー県、イドリブ県でシャーム解放機構などと交戦(2019年1月28日)

ハマー県では、SANA(1月28日付)によると、「テロ集団」が緊張緩和地帯設置にかかる合意に違反し、サルハブ市一帯を攻撃、同市にロケット弾1発が着弾した。

シリア軍はまた、カフルズィーター市一帯、ハスラーヤー村一帯、アルバイーン村一帯、バッザーム丘にあるイッザ大隊(イッザ軍)、シャーム解放機構の拠点を砲撃、ブワイダ村一帯からタイバト・イマーム市、スーラーン町方面に潜入しようとしたシャーム解放機構を撃退した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(1月28日付)によると、シリア軍はザカート村を砲撃し、10歳の子どもが死亡した。

**

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月28日付)によると、シリア軍がフバイト村を砲撃し、女性1人が負傷した。

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(イドリブ県3件、アレッポ県4件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を49件(イドリブ県16件、アレッポ県4件、ラタキア県8件、ハマー県22件)を確認した。

AFP, January 28, 2019、ANHA, January 28, 2019、AP, January 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2019、al-Hayat, January 29, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 28, 2019、Reuters, January 28, 2019、SANA, January 28, 2019、UPI, January 28, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから417人、ヨルダンから696人の難民が帰国、避難民304人が帰宅(2019年1月28日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月28日付)を公開し、1月27日に難民1,113人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは417人(うち女性125人、子供213人)、ヨルダンから帰国したのは696人(うち女性209人、子供355人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は115,629人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者48,193人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者67,436人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 344,909人(うち女性103,498人、子供175,796人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民304人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは27人(うち女性10人、子供10人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは277人(うち女性94人、子供130人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は5,967人(うち女性2,036人、子供2,629人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,274,563人(うち女性383,595人、子供646,395人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 28, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヨルダンのサファディー外務大臣「米軍撤退後のタンフ国境地帯一帯の安全保障は米、ロシア、シリアの合意に基づき調整されるべき。安全が確保されればシリアとの航空便を再開させる」(2019年1月27日)

ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣は記者会見で、米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)の処遇に関して「ヨルダンは国境を防衛する。だが、シリア領内には入らない。我々は国境の向こう側(シリア)で安全を保障する調整を行うための三カ国(米国、ロシア、シリア)の協議が開かれることを希望している」と述べた。

サファディー外務大臣は「タンフは国境の向こう側にある…。これまで述べてきた通り、ヨルダンは越境はしない。我々は自国の安全保障を守るのに必要な措置を講じ、国境に対するあらゆる脅威を排除する。だが、(米軍)撤退後の国境の向こう側での調整は、すべての当事者の合意のもとになされるべきで、この地域の治安と安全が保障されねばらない」と述べた。

サファディー外務大臣は一方、シリアとの関係に関して、航空便の就航に必要な安全レベルが確保されているとの保障をシリア側の当局から専門家が得られれば再開させたいとの意思を表明した。

AFP, January 28, 2019、ANHA, January 28, 2019、AP, January 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2019、al-Hayat, January 29, 2019、Reuters, January 28, 2019、SANA, January 28, 2019、UPI, January 28, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

所属不明の戦闘機複数機がダイル・ザウル県南東部でイラクの人民動員隊の車列を爆撃(2019年1月27日)

ダイル・ザウル県では、DNN(1月27日付)によると、所属不明の戦闘機複数機がブーカマール市近郊のアッカーシャート地区でイラクの人民動員隊の車列を爆撃した。

同サイトによると、上バクラス村出身者16人からなる国防隊部隊がマヤーディーン市近郊の砂漠地帯で消息を絶った。

AFP, January 27, 2019、ANHA, January 27, 2019、AP, January 27, 2019、DNN, January 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2019、al-Hayat, January 28, 2019、Reuters, January 27, 2019、SANA, January 27, 2019、UPI, January 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍はアレッポ県北部のYPG拠点を砲撃(2019年1月27日)

イドリブ県では、アナトリア通信(1月27日付)によると、トルコ軍が、アアザーズ市とマーリア市を結ぶ地域にある人民防衛隊(YPG)の拠点複数カ所を砲撃し、戦闘員複数人を殺傷した。

AFP, January 27, 2019、Anadolu Ajansı, January 27, 2019、ANHA, January 27, 2019、AP, January 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2019、al-Hayat, January 28, 2019、Reuters, January 27, 2019、SANA, January 27, 2019、UPI, January 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア大統領府報道官「イドリブ県に関するアンカラと我々の合意は完全には履行されておらず、モスクワとダマスカスは懸念を強めている」(2019年1月27日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、イドリブ県を中心とする反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)の停戦状況に関して「イドリブ県に関するアンカラと我々の合意は完全には履行されておらず、モスクワとダマスカスは懸念を強めている」と述べた。

ペスコフ報道官はまた、「トルコ当局は、トルコが依然としてイドリブ県の状況を掌握していることの保障を与えてはいる」と付言し、トルコに反体制派の活動を規制するよう暗に求めた。

一方、シリア北東部ユーフラテス川以東地域へのトルコの侵攻の可能性について、「シリア領内でのトルコのいかなる軍事作戦も、この国(シリアの)国土統一を守るものでなければならない…。トルコはアダナ合意によって、国境地帯でテロリストに対する小規模な作戦を行う権利を有している…。重要なのは、こうした作戦が国境地帯にいかなる形態の分離政体を生み出さないことだ」と述べた。

インターファクス通信(1月27日付)が伝えた。

AFP, January 27, 2019、ANHA, January 27, 2019、AP, January 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2019、al-Hayat, January 28, 2019、Interfax, January 28, 2019、Reuters, January 27, 2019、SANA, January 27, 2019、UPI, January 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会がロシア軍憲兵隊とともにバーブ市東部のトルコ占領地域との境界一帯でパトロール活動を実施(2019年1月27日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、25日、26日にアフリーン市でトルコ軍兵士とスルターン・ムラード師団の戦闘員が乗った車などを攻撃し、トルコ軍兵士3人を殺害する一方、26日にはマーリア市一帯および同市近郊のトゥワイス村でシャーム戦線などの反体制武装集団を攻撃したと発表した。

一方、ANHA(1月27日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会がロシア軍憲兵隊とともにバーブ市東部のトルコ占領地域との境界一帯でパトロール活動を行ったと伝えた。

AFP, January 27, 2019、ANHA, January 27, 2019、AP, January 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2019、al-Hayat, January 28, 2019、Reuters, January 27, 2019、SANA, January 27, 2019、UPI, January 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アフラス大統領夫人が悪性腫瘍を摘出するための外科手術を受ける(2019年1月27日)

大統領府はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/SyrianPresidency/)などを通じて、アスマー・アフラス大統領夫人が、首都ダマスカスにある軍事病院で悪性腫瘍を摘出するための外科手術を受け、手術は成功したと伝えた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/photos/a.535716253138878/2239736352736851/?type=3&theater

AFP, January 27, 2019、ANHA, January 27, 2019、AP, January 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2019、al-Hayat, January 28, 2019、Reuters, January 27, 2019、SANA, January 27, 2019、UPI, January 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

所属不明の無人航空機がシリア駐留ロシア軍司令部があるフマイミーム航空基地(ラタキア県)への爆撃を試みる(2019年1月27日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア駐留ロシア軍司令部があるフマイミーム航空基地に近く(ジャブラ市近郊)で複数回の爆発が発生した。

複数の消息筋によると、爆発は、同基地の防空設備が何者かの攻撃を受けたことによるものだという。

これに関して、スプートニク・ニュース(1月27日付)は、フマイミーム航空基地の防空システムへの攻撃を試みようとした無人航空機をラタキア市およびジャブラ市上空で撃破したと伝えた。

軍消息筋によると、撃破したのは無人航空機3機。

**

イドリブ県では、SANA(1月27日付)によると、シリア軍がタマーニア町一帯、カッサービーヤ村近郊の森林地帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

**

ハマー県では、SANA(1月27日付)によると、シリア軍がハスラーヤー村からシリア政府支配地域に潜入しようとした反体制武装集団を撃退した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(イドリブ県2件、ハマー県2件、アレッポ県4件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を34件(ハマー県12件、イドリブ県16件、アレッポ県1件、ラタキア県5件)を確認した。

AFP, January 27, 2019、ANHA, January 27, 2019、AP, January 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2019、al-Hayat, January 28, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 27, 2019、Reuters, January 27, 2019、SANA, January 27, 2019、Sputnik News, January 27, 2019、UPI, January 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから512人、ヨルダンから781人の難民が帰国、避難民208人が帰宅(2019年1月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月27日付)を公開し、1月26日に難民1,293人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは512人(うち女性154人、子供262人)、ヨルダンから帰国したのは781人(うち女性234人、子供398人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は114,516人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者47,776人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者66,740人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 343,796人(うち女性103,164人、子供175,228人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民208人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは28人(うち女性10人、子供12人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは178人(うち女性65人、子供73人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は5,663人(うち女性1,932人、子供2,489人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,274,259人(うち女性384,491人、子供646,255人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 27, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のマーリア市一帯で反体制武装集団とシリア軍が砲撃戦(2019年1月26日)

アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会によると、トルコの支援を受けるいわゆる「ユーフラテスの盾」作戦司令室所属組織が、マンビジュ市北の大スッカリーヤ村、フルワンジー村、ムフスィナ村を攻撃した。

また、アフリーン解放軍団は、トルコの占領下にあるアアザーズ市一帯にある反体制武装集団を攻撃したと発表した。

ANHA(1月26日付)が伝えた。

**

その後、ANHA(1月27日付)によると、トルコの占領下にあるマーリア市、シャイフ・イーサー村、ハルバル村でトルコの支援を受ける反体制武装集団の一つムウタスィム旅団がシリア軍と砲撃戦を行い、ムウタスィム旅団の戦闘員1人が死亡、5人が負傷した。

AFP, January 26, 2019、ANHA, January 26, 2019、AP, January 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2019、al-Hayat, January 27, 2019、Reuters, January 26, 2019、SANA, January 26, 2019、UPI, January 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領「我々がマンビジュ市、タッル・リフアト市、ユーフラテス川東岸からテロリストを浄化すれば、数百万のシリア難民が帰宅できる」(2019年1月26日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は「シリアからトルコを遠ざけようとしている当事者は、シリア国民の自由を保障しようとはしていない…。我々がマンビジュ市、タッル・リフアト市、ユーフラテス川東岸からテロリストを浄化すれば、数百万のシリア難民が帰宅できるだろう」と述べた。

エルドアン大統領はまた「我々は必要とあれば、シリアでの軍事作戦に躊躇しない。協議が成功しなければ、我々は突如としてやって来る…。シリアにトルコがいる理由を訊いてくる者に言ってやるがよい。アダナ合意が効力を発揮していないからだと」と付言した。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月26日付)が伝えた。

AFP, January 26, 2019、ANHA, January 26, 2019、AP, January 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2019、al-Hayat, January 27, 2019、Reuters, January 26, 2019、SANA, January 26, 2019、UPI, January 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県住民がインフラ不足に抗議、YPG主体のシリア民主軍と激しく交戦(2019年1月26日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月26日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にあるウマル油田入口で、地元住民がインフラ不足に抗議、シリア民主軍が激しく交戦した。

AFP, January 26, 2019、ANHA, January 26, 2019、AP, January 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2019、al-Hayat, January 27, 2019、Reuters, January 26, 2019、SANA, January 26, 2019、UPI, January 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県でダーイシュ支配地域から脱出できずにいた住民1,300人を解放(2019年1月26日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(1月26日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が県南東部のダーイシュ(イスラーム国)支配地域から脱出できずにいた住民約1,300人を新たに解放した。

AFP, January 26, 2019、ANHA, January 26, 2019、AP, January 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2019、al-Hayat, January 27, 2019、Reuters, January 26, 2019、SANA, January 26, 2019、UPI, January 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

東グータ地方から退去してきた住民がトルコ占領下のアフリーン市で国民軍の横暴に抗議するデモ(2019年1月26日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月26日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方から退去してきた住民多数が、トルコの占領下にあるアフリーン市のサラーフッディーン・アイユービー交差点で抗議デモを行い、住民に対する国民軍の横暴に異議を唱えた。

同市では25日、国民軍メンバーどうしの銃撃戦に住民が巻き込まれ、1人が死亡、1人が負傷していた。

AFP, January 26, 2019、ANHA, January 26, 2019、AP, January 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2019、al-Hayat, January 27, 2019、Reuters, January 26, 2019、SANA, January 26, 2019、UPI, January 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアフリーン市で武装集団どうしが交戦(2019年1月26日)

アレッポ県では、ANHA(1月26日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市で、トルコの支援を受ける反体制武装集団どうしが交戦した。

戦闘は、一部の武装集団が、東部自由人連合の退去を求めたことが発端だという。

AFP, January 26, 2019、ANHA, January 26, 2019、January 27, 2019、AP, January 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2019、al-Hayat, January 27, 2019、Reuters, January 26, 2019、SANA, January 26, 2019、UPI, January 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア外務省高官筋「アダナ合意の履行は国境の現状回復を通じて行われるべきで、トルコはテロ支援と占領を停止する必要がある」(2019年1月26日)

外務在外居住者大臣高官筋は、シリア国内でのクルディスタン労働者党(PKK)の活動を規制するために1998年にシリアとトルコの間で交わされたアダナ合意に関して、「トルコとの共同協力合意の活性化は、両国国境がかつてのように現状復帰することを通じて行われるべきで、トルコ政府はテロリストに対する資金、武器支援や教練を停止し、シリア領内の占領地から撤退する」必要がある、と述べた。

SANA(1月26日付)が伝えた。

AFP, January 26, 2019、ANHA, January 26, 2019、AP, January 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2019、al-Hayat, January 27, 2019、Reuters, January 26, 2019、SANA, January 26, 2019、UPI, January 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県、ハマー県で、シリア軍がシャーム解放機構、イッザ軍と交戦(2019年1月26日)

イドリブ県では、SANA(1月26日付)によると、シリア軍がフワイン村、スカイク村、ザルズール村、タマーニア町でシャーム解放機構に対して砲撃を行った。

**

ハマー県では、SANA(1月26日付)によると、シリア軍がワーディー・ダウラート、ブワイダ村、ラハーヤー村、マアルカバ村一帯、アブー・ライーダ村一帯でシャーム解放機構、イッザ大隊(イッザ軍)などの反体制武装集団の停戦違反を確認し、応戦した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(アレッポ県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を16件(ハマー県5件、イドリブ県7件、アレッポ県2件、ラタキア県2件)を確認した。

AFP, January 26, 2019、ANHA, January 26, 2019、AP, January 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2019、al-Hayat, January 27, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 26, 2019、Reuters, January 26, 2019、SANA, January 26, 2019、UPI, January 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから1,157人、ヨルダンから879人の難民が帰国、避難民172人が帰宅(2019年1月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月26日付)を公開し、1月25日に難民2,036人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは1,157人(うち女性347人、子供590人)、ヨルダンから帰国したのは879人(うち女性264人、子供448人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は113,223人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者47,264人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者65,969人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 342,503人(うち女性102,776人、子供174,568人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民172人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは30人(うち女性11人、子供10人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは142人(うち女性49人、子供61人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は5,455人(うち女性1,857人、子供2,404人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,274,051人(うち女性384,416人、子供644,170人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 26, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアのラヴロフ外務大臣「シリア北部での安全保障地帯設置はシリア政府が参加したかたちでの合意に従うべき問題」(2019年1月25日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は記者会見で、トルコや米国がシリア北部の国境地帯に設置しようとしている「安全地帯」に関して、「ロシアとトルコの間で合意された問題ではない。この問題はシリア政府が参加したかたちでの合意に従うべき問題だ」と述べた。

ラブロフ外務大臣はまた「最終的には、シリア政府が、安全地帯を含めたシリア全土の支配を回復すべきだ。これが最善の問題解決策だと考えている」と付言した。

AFP, January 25, 2019、ANHA, January 25, 2019、AP, January 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2019、al-Hayat, January 26, 2019、Reuters, January 25, 2019、SANA, January 25, 2019、UPI, January 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領「我々は自分で安全地帯を設置し、自らの手で実効支配する」(2019年1月25日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は北東部のエルズルム市で、「我々は南部国境地帯で和平を実現できる…。我々は自分で安全地帯、ないしは緩衝地帯を設置する…。トルコの手でこの安全地帯を実効支配する必要がある…。この枠組みの外で提案されるあらゆる解決策に対してトルコは門戸を閉ざす」と述べた。

AFP, January 25, 2019、ANHA, January 25, 2019、AP, January 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2019、al-Hayat, January 26, 2019、Reuters, January 25, 2019、SANA, January 25, 2019、UPI, January 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領「我々は近くアダナ合意について改めて話し合う」(2019年1月25日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はモスクワからの帰国途中に記者団に対して、シリアへの部隊進駐はシリア国民の意思に沿ったものだと主張した。

エルドアン大統領は「シリアでの我々の姿勢は他の誰にも似てはいない。なぜなら、我々とシリアの間には911キロの国境があり…、共通の歴史があるからだ…。我々は1998年父アサドの時代にアダナ合意を交わした…。我々はこの合意について近々に改めて話し合うことになろう」と述べた。

また「対シリア国境からテロの脅威がもたらされ続けている。我が国の国家安全保障を守るために介入したのだ…。「あなた方はここ(シリア北部)に招かれたのか」としばしば質問される…。だが、招かれる必要などない。この攻撃(シリア領内からの攻撃)は我々に対して向けられている。もしシリア国民が我々を招いたというのであれば、それはアフリーン、ジャラーブルス、バーブだけでなくラッカもだ…。同地の部族は「トルコ軍はいつ来るのですか」と言っていた。これは極めて重要なことだ」と述べた。

シリア政府との関係については「100万人あまりを殺害し、数百万人を難民にした者たちと…連絡をとり合うことなどできない」と付言した。

AFP, January 25, 2019、ANHA, January 25, 2019、AP, January 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2019、al-Hayat, January 26, 2019、Reuters, January 25, 2019、SANA, January 25, 2019、UPI, January 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県南東部でダーイシュの外国人戦闘員100人以上がYPG主体のシリア民主軍に投降(2019年1月25日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(1月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員約150人がスーサ町、マラーシダ村一帯で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に投降した。

投降した戦闘員のほとんどは外国人。

AFP, January 25, 2019、ANHA, January 25, 2019、AP, January 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2019、al-Hayat, January 26, 2019、Reuters, January 25, 2019、SANA, January 25, 2019、UPI, January 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イランの国家安全保障外交政策委員長「シリアへのイスラエル軍の越境攻撃にS-300システムを作動させなかったロシアに厳しい批判が向けられている」(2019年1月25日)

イラン・シューラー議会(国会)国家安全保障外交政策委員会のハシュマトッラー・ファラーハトピーシェ委員長は、20日と21日にイスラエル軍がシリア領内を越境爆撃(ミサイル攻撃)したことに関して「シオニストの攻撃と時を同じくして、S-300システムを作動させなかったことに関して、ロシアへの厳しい批判が向けられている」と述べた。

ファラーハトピーシェ委員長は「S-300が正しく作動していたら、イスラエルはシリア領を爆撃できなかったはずだ…。イスラエル軍の攻撃とロシアの防空態勢の間にある種の連携があるかのようだ」と付言した。

IRNA通信(1月25日付)が伝えた。

AFP, January 25, 2019、ANHA, January 25, 2019、AP, January 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2019、al-Hayat, January 26, 2019、IRNA, January 25, 2019、Reuters, January 25, 2019、SANA, January 25, 2019、UPI, January 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新興のアル=カーイダ系組織からなる「信者を煽れ」作戦司令室がイドリブ県シリア軍拠点を攻撃、ハマー県ではシリア軍とシャーム解放機構などが交戦(2019年1月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室が、サルミーヤ村、シャンム・ハワー村一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

**

ハマー県では、SANA(1月25日付)によると、シリア軍がジャナービラ村一帯でシャーム解放機構の拠点を、ラターミナ町一帯、カフルズィーター市一帯でイッザ大隊(イッザ軍)の拠点を砲撃した。

シリア軍はまた、ハスラーヤー村、アルバイーン村一帯からシリア政府支配地域に潜入しようとした反体制総集団を迎撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍は、ラターミナ町、アトシャーン村、ハスラーヤー村一帯、ジャイサート村、サフル丘、ジスル・バイト・ラース村、フワイズ村を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7 件(ハマー県4件、アレッポ県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を29件(ハマー県17件、イドリブ県5件、アレッポ県5件、ラタキア県2件)を確認した。

AFP, January 25, 2019、ANHA, January 25, 2019、AP, January 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2019、al-Hayat, January 26, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 25, 2019、Reuters, January 25, 2019、SANA, January 25, 2019、UPI, January 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.