欧州外交評議会はシリア人ビジネスマン11人を新たな制裁対象に(2019年1月21日)

欧州外交評議会はシリア人ビジネスマン11人を制裁(EU内での資産凍結や渡航禁止)対象リストに新たに追加した。

ANHA(1月21日付)が伝えた。

AFP, January 21, 2019、ANHA, January 21, 2019、AP, January 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2019、al-Hayat, January 22, 2019、Reuters, January 21, 2019、SANA, January 21, 2019、UPI, January 21, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュのパキスタン人戦闘員がYPG主体のシリア民主軍に投降し、ダーイシュがトルコ国内に複数の拠点を有し、移動経路を確保していたと証言(2019年1月21日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(1月21日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が県南東部で投降してきたダーイシュ(イスラーム国)のメンバー数十人を拘束した。

投降してきたメンバーの1人は、パキスタンのラホール市出身のファドル・ラフマーン・アブドゥルマジード氏(1971年生まれ、アブー・インアーム・ムハージル)は、ANHAが公開したビデオ映像のなかで、ダーイシュがトルコ国内に複数の拠点を有し、移動経路を確保していたと証言している。

https://youtu.be/7FQXgiAOTa0

ANHA(1月20日付)によると、シリア民主軍はまた、ダーイシュ支配地域から脱出できずにいた住民約600人を解放した。

AFP, January 21, 2019、ANHA, January 21, 2019、AP, January 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2019、al-Hayat, January 22, 2019、Reuters, January 21, 2019、SANA, January 21, 2019、UPI, January 21, 2019などをもとに作成。

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イスラエル軍は前日に続いてシリア領内各所を爆撃:ダブル・タップにより少なくとも4人死亡、6人負傷(2019年1月21日)

SANA(1月21日付)は、軍消息筋の話として、イスラエル軍が20日に続いて21日午前1時10分、シリア領内を空対地ミサイルと地対地ミサイルによって波状攻撃を行い、シリア軍防空部隊が迎撃し、そのほとんどを破壊、数十発を目標に到達する前に撃墜したと伝えた。

イスラエル軍がシリア領内に対して「ダブル・タップ」を行うのは、シリア内戦発生(2011年)以降ではこれが初めて。

https://www.facebook.com/Alikhbaria.Sy/videos/1518366994974222/

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ロシア国防省は声明を出し、シリア軍防空部隊が、イスラエル軍戦闘機が発射した弾道ミサイルなど30発以上を撃墜したと発表した。

声明によると、イスラエル軍戦闘機複数機が3度にわたり、シリアの西、南西、そして南から同国を爆撃し、シリア軍兵士4人が死亡、6人が負傷、ダマスカス国際空港のインフラの一部が破損したという。

また、シリア人権監視団によると、イスラエル軍のミサイル攻撃はダマスカス国際空港一帯、首都ダマスカス郊外および南部・南西部農村地帯に集中し、イランやヒズブッラーの拠点や倉庫複数カ所が被害を受けたという。

また、スワイダー24(1月22日付)によると、イスラエル軍の攻撃はスワイダー県にもおよび、兵士2人が死亡、8人が負傷し、病院に搬送されたという。

『ハヤート』(1月22日付)によると、ダマスカス郊外県で攻撃を受けたのは、ジャルマーナー市一帯、ダマスカス国際空港一帯、キスワ市一帯。

その後、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(1月22日付)に対して、爆撃による死者数が21人に達したと発表した。

アブドゥッラフマーン代表によると、21人のうち、外国人はイラン人12人を含む15人にのぼるという。

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この攻撃に関して、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で「イスラエル国防軍は…シリア領内のイランのゴドス軍団の標的複数カ所に打撃を加えた」と発表した

アドライ報道官はまた、ツイッターのアカウントを通じてシリア軍の防空システムを破壊したとする映像を公開した。

Twitter, January 21, 2019

アドライ報道官によると、イランのゴドス軍団の拠点を攻撃していたイスラエル軍戦闘機に対して地対空ミサイルが発射されたことを受けて、防空システムを破壊したという。

また、イスラエル軍のジョナサン・コンリカス報道官(中佐)は記者団に対して「シリアへの夜間爆撃時にロシア軍とのホットラインを使用した…。衝突を回避する仕組みは機能している。昨夜もこの仕組みは通常通り機能した」と述べた。

一方、イスラエルのカッツ諜報大臣は、軍ラジオ局(1月21日付)に対して「我々の政策は変更された。イランに対してあからさまに対決するようになった。必要ならば、この対決を強化する」と述べた。

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外務在外居住者省は国連事務総長と国連安保理議長に宛てて書簡を送り、21日のイスラエルによる越境爆撃を報告、国連安保理決議第350号(1974年)への違反だとしたうえで、シリアの危機と「テロとの戦い」を長引かせようとしていると非難した。

SANA(1月21日付)が伝えた。

AFP, January 21, 2019、January 22, 2019、ANHA, January 21, 2019、AP, January 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2019、al-Hayat, January 22, 2019、al-Ikhbariya al-Suriya, January 21, 2019、Reuters, January 21, 2019、SANA, January 21, 2019、Suwayda 24, January 21, 2019、UPI, January 21, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県南部で米軍とシリア民主軍の合同車列を狙った自爆攻撃は発生、米軍兵士2人が負傷、ダーイシュの犯行か?(2019年1月21日)

ハサカ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターによると、シャッダーディー市近郊の第47橋に設置された内務治安部隊(アサーイシュ)の検問所で爆弾を積んだ車がシリア民主軍と有志連合の合同パトロール部隊を狙って自爆攻撃を行ったと発表した。

合同パトロール部隊はシャッダーディー市で通常のパトロール任務を行っていたという。

シリア民主軍がこの自爆攻撃に適切に対処し、被害を最小限に食い止めたという。

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有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/OIRSpox)を通じて、「我々は、米国とシリアの協力部隊の合同の車列が今日シリアで車爆弾によると思われる攻撃を受けたことを確認した。米軍に犠牲者は出なかった」と発表した。

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だが、SANA(1月21日付)などによると、YPG戦闘員4人が死亡、米軍兵士2人が負傷した。

爆弾を積んだ自動車は、車列が通過するのに合わせて爆発したという。

これに関して、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(1月21日付)は、「殉教戦士1人がハサカ県シャッダーディー市南部にあるアサーイシュの第47検問所で、米軍とアサーイシュの合同の車列を車爆弾で攻撃した」と伝えた。

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ANHA(1月21日付)は事件現場の映像や写真を公開した。

https://youtu.be/ojMjJJNqffc

 

https://youtu.be/Lw05Y7fca_U

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一方、ANHA(1月21日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局が共同(分割)統治を行うカーミシュリー市で、内務治安部隊(アサーイシュ)がワゴン車に仕掛けられた爆弾を撤去した。

AFP, January 21, 2019、ANHA, January 21, 2019、AP, January 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2019、al-Hayat, January 22, 2019、Reuters, January 21, 2019、SANA, January 21, 2019、UPI, January 21, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県、イドリブ県でシャーム解放機構、イッザ軍と交戦(2019年1月21日)

ハマー県では、SANA(1月21日付)によると、シリア軍がバーブ・ターカ村一帯のシャーム解放機構を集中的に砲撃した。

シリア軍はまたズィヤーラ町一帯でトルキスタン・イスラーム党の停戦違反を確認し、迎撃したほか、ラターミナ町一帯でイッザ大隊(イッザ軍)の拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、SANA(1月21日付)によると、シリア軍がカフルナブル市、ジャルジャナーズ町一帯で反体制武装集団の車輌を攻撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5 件(イドリブ県2件、アレッポ県1件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を17件(アレッポ県2件、ハマー県3件、ラタキア県3件、イドリブ県9件)を確認した。

AFP, January 21, 2019、ANHA, January 21, 2019、AP, January 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2019、al-Hayat, January 22, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 21, 2019、Reuters, January 21, 2019、SANA, January 21, 2019、UPI, January 21, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから407人、ヨルダンから774人の難民が帰国、避難民261人が帰宅(2019年1月21日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月21日付)を公開し、1月20日に難民1,181人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは407人(うち女性121人、子供207人)、ヨルダンから帰国したのは774人(うち女性232人、子供395人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は106,715人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者44,279人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者62,436人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 335,995人(うち女性100,823人、子供171,252人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民261人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは27人(うち女性11人、子供12人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは228人(うち女性77人、子供109人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は4,326人(うち女性1,483人、子供1,919人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,272,922人(うち女性384,042人、子供645,685人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 21, 2019をもとに作成。

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アブダビでシリア・UAE民間セクター拡大会合開催(2019年1月20日)

SANA(1月20日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(1月20日付)などは、UAEのアブダビで、シリアとUAEの民間セクター拡大会合が開催されたと伝えた。

会合には、両国のビジネスマン約60人が参加し、通商(輸出入)、工業、農業、不動産、建設、観光、代替エネルギーなどさまざまな分野での協力のありようについて意見を交わした。

シリア側の使節団は、シリア商業会議所連合書記長のムハンマド・ハムシュー氏が率い、ダマスカス県・ダマスカス郊外県工業会議所のサーミル・ディブス所長、農業会議所連合のムハンマド・カシュトゥー代表、シリア輸出業者連合のムハンマド・スーワーフ代表、ダマスカス郊外県商業会議所のワスィーフ・カッターン所長、シリア商業会議所連合のフィラース・ジージュカリー代表らが参加、UAE側はムハンマド・サーニー・ムルシド・ルマイスィー商工会議所連合所長兼アブダビ商工会議所所長らが参加した。

AFP, January 20, 2019、ANHA, January 20, 2019、AP, January 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2019、al-Hayat, January 21, 2019、Reuters, January 20, 2019、SANA, January 20, 2019、UPI, January 20, 2019などをもとに作成。

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ヌールッディーン・ザンキー運動は「トルコの命令」により司令部メンバー全員を解任(2019年1月20日)

トルコの庇護を受ける国民解放戦線を主導する武装集団の一つヌールッディーン・ザンキー運動のタウフィーク・シハーブッディーン司令官は、ドゥラル・シャーミーヤ(1月20日付)に対して、「シリア北部(アフリーン郡)ジンディールス地区で司令部の会合が開かれ、トルコの支援と命令により、司令部の交代が行われた」ことを明らかにした。

シハーブッディーン司令官によると、この交代により、シハーブッディーン司令官自身、法務責任者のフサーム・アトラシュ氏、ウマル・サルフー氏、アリー・サイードゥー氏、アフマド・リズク氏、スライマーン・マフムード氏が解任されたという。

シハーブッディーン司令官によると、トルコ側はヌールッディーン・ザンキー運動の活動続行と支援に同意する一方、同運動がシリア北部に留まることの条件として、シハーブッディーン司令官ら幹部の解任を要求したのだという。

なお、新総司令官には「アブー・ヤマーン」を名のる人物、軍事司令官には「アブー・バシール」を名のる人物が任命されたという。

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イドリブ県、ドゥラル・シャーミーヤ(1月20日付)によると、シャーム解放機構がサラーキブ市にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を急襲し、3人を拘束した。

この拠点は、爆弾を搭載した車の発進基地として使用されていたという。

AFP, January 20, 2019、ANHA, January 20, 2019、AP, January 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2019、al-Hayat, January 21, 2019、Reuters, January 20, 2019、SANA, January 20, 2019、UPI, January 20, 2019などをもとに作成。

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シリアで反体制武装闘争を指揮するサウジアラビア人説教師ムハイスィニー氏「シリア革命は失敗していない!」(2019年1月20日)

シャーム解放機構幹部やシャーム自由人イスラーム運動に近く、シリアで反体制武装闘争を指揮するサウジアラビア人説教師のアウドゥッラー・ムハイスィニー氏は自身のテレグラムのアカウントを通じてビデオ声明(https://youtu.be/NxB9pvhEmBI)「シャームの革命は失敗したのか?」と題した書き込みを行い、体制打倒を実現するには至っていないが多くの成果を成し遂げたと自賛した。

ムハイスィニー氏は「解放区の地理的拡がりだけを基準とすることは間違っている。なぜなら革命はこうしたものよりも数段偉大なものだからだ」としたうえで、「そうだ、我々は、革命が今のところ、バッシャールと彼の体制の排除、シリア全土の掌握に代表される成功の頂きに達していないと言うだろう…。だが、さまざまな次元で多くの目標を実現していないと言い切ってしまうのは、不義で誤りだ」と綴った。

そのうえで、シリア革命のこれまでの成果として、「スンナ派とサファヴィー朝の闘争においてサファヴィー朝の三日月の大動脈を断絶する」という軍事成果、「ラーフィド派の計略からスンナ派を切り離す」というイデオロギー的成果などを列挙した。

AFP, January 20, 2019、ANHA, January 20, 2019、AP, January 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2019、al-Hayat, January 21, 2019、Reuters, January 20, 2019、SANA, January 20, 2019、UPI, January 20, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアフリーン市で旅客バス内に仕掛けられていた爆弾が爆発し、3人が死亡(2019年1月20日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月20日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市で旅客バス内に仕掛けられていた爆弾がカーワー交差点近くで爆発し、民間人3人が死亡、7人が負傷した。

同サイトによると、工兵部隊が現場近くに仕掛けられていた別の爆発物を撤去した。

一方、アフリーン解放戦線は声明を出し、トルコの占領下にあるアフリーン郡のハーリタ村で18日、反体制武装集団の拠点を攻撃し、スルターン・ムラード師団とシャーム戦線の戦闘員6人を殺害した。

また、キーマール村にあるハムザ師団の拠点に対しても攻撃を行い、4人を殺害したほか、マリーミーン村にある武装集団の拠点も攻撃した。

さらに19日には、マリーミーン村にあるラフマーン軍団と憲兵隊の拠点を攻撃し、4人を殺害した。

ANHA(1月20日付)が伝えた。

このほか、東部自由人連合の治安責任者は、ドゥラル・シャーミーヤ(1月20日付)に対して、ラージュー町で窃盗、強盗、家屋破壊などを行っている犯罪集団のメンバー5人を拘束したことを明らかにした。

AFP, January 20, 2019、ANHA, January 20, 2019、AP, January 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2019、al-Hayat, January 21, 2019、Reuters, January 20, 2019、SANA, January 20, 2019、UPI, January 20, 2019などをもとに作成。

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首都ダマスカスの軍事治安局関連施設で大きな爆発、アブー・アマーラ特殊任務中隊は犯行を認めるも、内部抗争による可能性あり(2019年1月20日)

ダマスカス県では、SANA(1月20日付)が、南部環状地区で爆発が発生、テロ行為によると思われるとの情報があると伝えた。

またシャームFM(1月20日付)も、「南部環状地区に近い軍の拠点を狙ったテロ行為による爆発が起きた」と伝えた。

これに関して、スプートニク・ニュース(1月20日付)は、複数の死傷者が出たと伝えた。

AFP(1月20日付)は、シリア政府に近い複数の消息筋の話として、この爆発が治安機関の幹部を狙ったものだと伝えた。

また、英国で活動する反体制NGOのシリア人権監視団によると、爆発は早朝に南部環状地区にある軍事情報局の治安関連の課の施設近くで発生、激しい発砲もあったという。

爆発が即席爆弾によるものなのか、自爆攻撃なのかなど詳細は不明だが、死傷者が出ているという。

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この爆発に関して、アレッポ市を中心に活動を続けてきたアブー・アマーラ特殊任務中隊のムハンナー・ジャッファーラ司令官(アブー・バクル)は、ドゥラル・シャーミーヤ(1月20日付)に対して、同中隊のメンバーが「軍事治安課」の拠点に爆弾を仕掛けて爆破し、少なくとも10人を殺傷したことを明らかにした。

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しかし、レバノンの『ムドン』(1月20日付)は、爆発現場にいたというシリア軍士官の話として、首都ダマスカスの治安委員会司令部と、軍事情報局の巡視課・パレスチナ課が、南部環状地区の検問所の配置・撤去をめぐって対立しており、爆発事件が発生する2日前には、シリア・レバノン国境地帯で軍事情報局の分隊が車で運んでいた持っていた爆発物が押収されていたと伝え、事件が軍内部の抗争によるものであることを示唆した。

AFP, January 20, 2019、ANHA, January 20, 2019、AP, January 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2019、al-Hayat, January 21, 2019、al-Mudun, January 20, 2019、Reuters, January 20, 2019、SANA, January 20, 2019、Sham FM, January 20, 2019、Sputnik News, January 20, 2019、UPI, January 20, 2019などをもとに作成。

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イスラエル軍がダマスカス国際空港を再び爆撃するも、シリア軍防空部隊がミサイルを撃破(2019年1月20日)

SANA(1月20日付)、イフバーリーヤ(1月20日付)などは、シリア軍消息筋の話として、防空部隊がシリア南部に対するイスラエル軍の攻撃に対して迎撃を行ったと伝えた。

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ロシア国防省は、シリア軍防空部隊が、ダマスカス国際空港に対するイスラエル軍の爆撃に対して応戦、パンツィールS1近距離対空防御システム、ブーク防空システム(Buk-M1-2)を使用して、イスラエル軍のミサイル7発を迎撃したと発表した。

シリア軍の迎撃は、20日午後1時32分に、イスラエル軍のF-16戦闘機4機が地中海上空からシリア領内に向かって誘導ミサイルを発射したことに対応したもので、ダマスカス国際空港への被害、犠牲者発生は避けられた。

なお、スプートニク・ニュース(1月20日付)によると、シリア軍はクナイトラ県ハドル村東のハムル丘近郊でイスラエル軍のミサイル攻撃を迎撃したという。

https://www.facebook.com/Alikhbaria.Sy/videos/232611037668961/

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イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で「先ほど、ゴラン高原北部地区に向けてロケット弾1発が発射されたことを補則し、防空システム「アイアン・ドーム」によってこれを撃破した」と発表した。

https://twitter.com/AvichayAdraee/status/1086961438055370753

なお、アドライ報道官その約12時間後に「イスラエル国防軍は…シリア領内のイランのゴドス軍団の標的複数カ所に打撃を加えた」と発表し、イスラエル軍が爆撃を行ったことを認めた。

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ヨルク・イイク(1月20日付)によると、この攻撃を受けて、ダマスカス国際空港に着陸を予定し飛行していたイランのマーハーン航空の航空機1機が着陸を断念し、イラン(ケルマンシャー市に引き返したという。

https://twitter.com/YorukIsik/status/1086927986908168192?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1086927986908168192&ref_url=https%3A%2F%2Feldorar.com%2Fnode%2F130468

AFP, January 20, 2019、ANHA, January 20, 2019、AP, January 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2019、al-Hayat, January 21, 2019、al-Ikhbariya al-Suriya, January 20, 2019、Yoruku Isik, January 20, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 20, 2019、Reuters, January 20, 2019、SANA, January 20, 2019、Sputnik News, January 20, 2019、UPI, January 20, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍がイドリブ県を爆撃し、少なくとも1人が死亡(2019年1月20日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がジスル・シュグール市に近いジャーヌーディーヤ町一帯とバクサルヤー村をそれぞれ2度にわたり爆撃した。

バクサルヤー村での爆撃では、男性1人が死亡したという(ホワイト・ヘルメットによると、この爆撃で男女2人が死亡、9人が負傷)。

また、ロシア軍と思われる戦闘機が、サラーキブ市南のハーン・スブル村の森林地帯を爆撃した。

このほか、シリア軍はスカイク村一帯でシャーム解放機構を攻撃した。

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ハマー県では、SANA(1月20日付)によると、シリア軍がジスル・バイト・ラース村、カフルズィーター市に潜入しようとした反体制武装集団をシリア軍が迎撃した。

 

シリア軍はまた、アトシャーン村一帯で反体制武装集団を攻撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3 件(ラタキア県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を23件(ハマー県4件、イドリブ県12件、ラタキア県7件)を確認した。

AFP, January 20, 2019、ANHA, January 20, 2019、AP, January 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2019、al-Hayat, January 21, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 20, 2019、Reuters, January 20, 2019、SANA, January 20, 2019、UPI, January 20, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから419人、ヨルダンから650人の難民が帰国、避難民239人が帰宅(2019年1月20日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月20日付)を公開し、1月19日に難民1,069人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは419人(うち女性125人、子供214人)、ヨルダンから帰国したのは650人(うち女性195人、子供332人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は105,534人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者43,872人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者61,662人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 334,814人(うち女性100,469人、子供170,650人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民239人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは29人(うち女性10人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは210人(うち女性74人、子供95人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は4,065人(うち女性1,395人、子供1,798人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,272,661人(うち女性383,954人、子供645,564人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 20, 2019をもとに作成。

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シャーム解放機構ハマー地区司令官:シャーム自由人イスラーム運動はガーブ平原に戻り戦うだけで、指揮権はない(2019年1月19日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と、トルコの庇護を受ける国民解放戦線を主導するアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動は、ハマー県ガーブ平原のシリア政府支配地域に面する前線拠点の処遇をめぐって新たな合意を交わした。

シャーム解放機構ハマー地区の司令官であるアブー・クサイ・ハマウィー氏が、ドゥラル・シャーミーヤ(1月19日付)に対して明らかにしたところによると、この合意に基づき「ガーブ平原におけるシャーム自由人イスラーム運動の戦闘員の役割は戦闘のみで、いかなる司令も行うものではない」という。

ハマウィー氏はまた、シャーム自由人イスラーム運動の拠点については「政権との前線拠点に本拠地としての役割を果たす拠点を1つだけ残すことになる」としたうえで、「合意ではシャーム自由人イスラーム運動はガーブ平原とシャフシャブー山に戻ると定めている」と述べ、シャーム解放機構の傘下で活動を続けることを強調した。

AFP, January 19, 2019、ANHA, January 19, 2019、AP, January 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 19, 2019、al-Hayat, January 20, 2019、Reuters, January 19, 2019、SANA, January 19, 2019、UPI, January 19, 2019などをもとに作成。

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ソイル内務大臣:トルコのシリア難民は360万人、うち8万人弱が国籍を取得、5万人強(成人)が被選挙権を有する(2019年1月19日)

トルコのシュレイマン・ソイル内務大臣は、メルスィン県での地方選挙にかかる安全対策会合で、「シリア難民5万3000人がトルコ国籍を取得し、3月に予定されている地方選挙で投票できる」と述べた。

ソイル内務大臣は「トルコ国籍を取得したシリア人の双数は7万9820人で、成人を除いた被選挙権を有する国籍取得者数は5万3099人」だとしたうえで、「トルコで国際的な難民保護資格を有するシリア人の数は363万2622人で、彼らの被選挙権にかかる問題は何度も議論されてきたが…トルコ国籍を取得したシリア人だけに被選挙権があり、トルコにいるすべてのシリア人にあるわけではない」と付言した。

アナトリア通信(1月19日付)が伝えた。

AFP, January 19, 2019、Anadolu Ajansı, January 19, 2019、ANHA, January 19, 2019、AP, January 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 19, 2019、al-Hayat, January 20, 2019、Reuters, January 19, 2019、SANA, January 19, 2019、UPI, January 19, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県でYPGメンバーが相次いで離反(2019年1月19日)

ハサカ県では、ハサカ青年連合によると、シリア民主軍の主導する人民防衛隊(YPG)のメンバー5人がタッル・ブラーク町で離反、同地近郊のタッル・ハーズーク村でYPGのパトロール部隊が彼らを追跡中に住民と口論となり、発砲した。

一方、ヤアルビーヤ町近郊のムシャイリファト・サナド村で数日前に離反した別のYPGメンバー3人は、イラク領内(イラク・クルディスタン自治区)への逃亡に成功した。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月19日付)が伝えた。

AFP, January 19, 2019、ANHA, January 19, 2019、AP, January 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 19, 2019、al-Hayat, January 20, 2019、Reuters, January 19, 2019、SANA, January 19, 2019、UPI, January 19, 2019などをもとに作成。

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ラフマーン軍団はダマスカス郊外県東グータ地方からアフリーン郡に退去して以降、初めて戦闘員が死亡したと発表(2019年1月19日)

アレッポ県では、ANHA(1月19日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市のジーン・サロン近くで爆発が発生、死傷者が出た。

また、シャッラー村近郊のマリーミーン村にある自由警察とラフマーン師団の本部で爆発が発生した。

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一方、ラフマーン軍団は声明を出し、2018年4月にダマスカス郊外県東グータ地方からアフリーン郡に退去して以降、初めて戦闘員が死亡したと発表した。

声明によると、この戦闘員は、人民防衛隊(YPG)がアフリーン市近郊のカイバール村の南に設置した地雷に触れて死亡したという。

AFP, January 19, 2019、ANHA, January 19, 2019、AP, January 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 19, 2019、al-Hayat, January 20, 2019、Reuters, January 19, 2019、SANA, January 19, 2019、UPI, January 19, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会はロシア軍憲兵隊とトルコ占領地域に近いアレッポ県北部でパトロール活動を行う写真、画像を公開(2019年1月19日)

ANHA(1月19日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会が、ロシア軍憲兵隊とともに、トルコの占領地域に近いアレッポ県バーブ市北東のアリーマ町一帯でパトロール活動を強化していると伝え、写真や画像を公開した。

https://youtu.be/X6QPp4mX4Vo

AFP, January 19, 2019、ANHA, January 19, 2019、AP, January 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 19, 2019、al-Hayat, January 20, 2019、Reuters, January 19, 2019、SANA, January 19, 2019、UPI, January 19, 2019などをもとに作成。

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グラハム米上院議員「無計画なシリアからの米軍撤退は「ステロイド剤を投与したイラク」をもたらす…YPGをトルコから遠ざける計画を策定している」(2019年1月19日)

リンセイ・グラハム米上院議員(サウス・カロライナ州選出、共和党)は、トルコンのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領との会談のために訪問しているアンカラで記者団に対して、シリアからの拙速な軍撤退が「混乱」と「ステロイド剤を投与したイラク」をもたらすと警鐘をならした。

18日にエルドアン大統領らとの会談を行ったグラハム上院議員は、シリアからの撤退計画がイスラーム国の敗北を確認したうえで行われるべきだとしたうえで、イスラーム国の壊滅はまだ達成していないとの見方を示した。

そのうえで「私はドナルド・トランプ大統領にバラク・オバマ前大統領がしたようなこと、撤退した後に何が起きるかを理解しないで撤退するようなことをしないように迫ってい」と述べ、イラクから米軍を撤退させたあとにイスラーム国が台頭した経緯を踏まえ、「シリアから無計画に米軍を撤退させれば「ステロイド剤を投与したイラク」がもたらされる」と警鐘を鳴らした。

一方、人民防衛隊(YPG)および同組織を主体とするシリア民主軍への米国の支援にトルコが反発していることについては、「ジョセフ・ダンフォード米軍統合参謀本部議長がアンカラとともに、YPGをトルコから遠ざける計画を策定している」と述べた。

AFP, January 19, 2019、ANHA, January 19, 2019、AP, January 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 19, 2019、al-Hayat, January 20, 2019、Reuters, January 19, 2019、SANA, January 19, 2019、UPI, January 19, 2019などをもとに作成。

 

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シリア軍はハマー県、イドリブ県でシャーム解放機構などと交戦(2019年1月19日)

ハマー県では、SANA(1月19日付)によると、シリア軍が、マアルカバ村、カフルズィーター市、ジャナービラ村方面からムハルダ市北に潜入しようとした反体制武装集団を迎撃した。

シリア軍はまた、ムーリク市一帯の農地に潜入しようとしたシャーム解放機構を迎撃したほか、ガーブ平原のジスル・バイト・ラース村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、SANA(1月19日付)によると、シリア軍がフバイト村、ウンム・ハラーヒール村、ファルジャ村のシャーム解放機構に対して砲撃を行った。

一方、カフルズィーター地元評議会はトルコ政府に宛てた書簡を発表、カフルズィーター市がロシア軍の無人航空機による爆撃やシリア軍の砲撃に晒されており、緊張緩和地帯設置合意が遵守されていないと抗議、同地には反体制武装集団の拠点はないと主張した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7 件(アレッポ県2件、ラタキア県1件、ハマー県2件、イドリブ県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を21件(ハマー県11件、アレッポ県8件、ラタキア県2件)を確認した。

AFP, January 19, 2019、ANHA, January 19, 2019、AP, January 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 19, 2019、al-Hayat, January 20, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 19, 2019、Reuters, January 19, 2019、SANA, January 19, 2019、UPI, January 19, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから467人、ヨルダンから1115人の難民が帰国、避難民158人が帰宅(2019年1月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月19日付)を公開し、1月18日に難民1,582人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは467人(うち女性140人、子供238人)、ヨルダンから帰国したのは1,115人(うち女性335人、子供569人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は105,465人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者43,453人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者61,012人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 333,745人(うち女性100,149人、子供170,104人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民158人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは27人(うち女性11人、子供12人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは127人(うち女性50人、子供58人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は3,826人(うち女性1,311人、子供1,692人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,272,422人(うち女性383,870人、子供645,458人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 19, 2019をもとに作成。

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レバノンのバースィール外務大臣「シリアをテロリズムの手のなかに投げ込むのではなく、抱擁しなければならない」(2019年1月18日)

アラブ連盟経済サミットがレバノンの首都ベイルートで開幕し、議長国を務めるレバノンのジュブラーン・バースィール外務大臣が基調演説を行った。

バースィール外務大臣はそのなかで「我々は、シリアをテロリズムの手のなかに投げ込むのではなく、抱擁しなければならない。そのために誰かがその復帰を許可するのを待つまでもない」としたうえで、「シリアは今日の我々の会議における最大の対立点だが、シリアが欠席したことの重みを感じる」と述べた。

ナハールネット(1月18日付)が伝えた。

AFP, January 18, 2019、ANHA, January 18, 2019、AP, January 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2019、al-Hayat, January 19, 2019、Naharnet, January 18, 2019、Reuters, January 18, 2019、SANA, January 18, 2019、UPI, January 18, 2019などをもとに作成。

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フォード前駐シリア米大使「YPGとの関係は一時的で戦術的…シリアからの米軍撤退は裏切りではない」(2019年1月18日)

ロバート・フォード前駐シリア米大使は、米ワシントンDCにあるウッドロー・ウィルソン・センター(WWC)が開催した会議にテレビ会議システムで傘下し、ダーイシュ(イスラーム国)に対する有志連合の「テロとの戦い」の協力部隊である人民防衛隊(YPG)との関係に関して、「一時的で戦術的なもの」だと述べた。

フォード氏は、米国がYPGと長期的な関係を構築しようとしている訳ではなかったとしたうえで、「軍事戦術的な同盟だった…。シリアからの米軍の撤退はシリアのクルド人への裏切りだとは考えていない」と述べた。

アナトリア通信(1月18日付)などが伝えた。

AFP, January 18, 2019、Anadolu Ajansı, January 18, 2019、ANHA, January 18, 2019、AP, January 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2019、al-Hayat, January 19, 2019、Reuters, January 18, 2019、SANA, January 18, 2019、UPI, January 18, 2019などをもとに作成。

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イドリブ市でシャーム解放機構の拠点を狙った自爆攻撃(2019年1月18日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月18日付)によると、イドリブ市南部にあるシャーム解放機構の拠点が、爆弾を積んだ車の自爆攻撃を受け、多数のメンバーが死傷した。

シャーム解放機構の治安責任者だというアブー・ムアーウィヤ・シャーミー氏によると、自爆攻撃を行ったのはダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員だという。

AFP, January 18, 2019、ANHA, January 18, 2019、AP, January 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2019、al-Hayat, January 19, 2019、Reuters, January 18, 2019、SANA, January 18, 2019、UPI, January 18, 2019などをもとに作成。

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トルコ外務省報道官「マンビジュ市にアサド政権を招き入れようとするYPGの取り組みは決して許されない」(2019年1月18日)

トルコのハミ・アクソイ外務省報道官は首都アンカラでの記者会見で、イドリブ県を中心に拡がる反体制派支配地域の軍事・治安権限をシャーム解放機構が掌握したことに関して「イドリブ県をめぐるロシアとの相互理解を揺るがそうとする挑発行為を許すことはない」と述べた。

アクソイ報道官はまた、「イドリブ県にかかる(ロシアとの)合意は人道的悲劇を回避し、国際社会から高い評価を得た…。だが、アサド政権は軍事的な勝利を追及し続けている」と付言した。

一方、アクソイ報道官は、シリアからの米軍撤退決定をめぐっては、「PYD(民主統一党)/YPG(人民防衛隊)の分離主義的アジェンダに利用されてはならない」としたうえで、「(アレッポ県)マンビジュ市に(アサド)政権を招き入れようとするYPGの取り組みは決して許されるものではない」と警告した。

アナトリア通信(1月18日付)が伝えた。

AFP, January 18, 2019、Anadolu Ajansı, January 18, 2019、ANHA, January 18, 2019、AP, January 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2019、al-Hayat, January 19, 2019、Reuters, January 18, 2019、SANA, January 18, 2019、UPI, January 18, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍は米軍兵士も犠牲となったマンビジュ市での自爆テロで犠牲になった兵士の氏名を発表(2019年1月18日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は声明を出し、16日にアレッポ県マンビジュ市で発生した自爆テロで死亡した米国軍兵士・国防総省職員4人を含む13人に含まれているシリア民主軍兵士の氏名を公表した。

自爆テロで死亡したシリア民主軍の兵士は、ジャウディー・クーバーニー氏、シヤール・バンラク氏。

AFP, January 18, 2019、ANHA, January 18, 2019、AP, January 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2019、al-Hayat, January 19, 2019、Reuters, January 18, 2019、SANA, January 18, 2019、UPI, January 18, 2019などをもとに作成。

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ロシアのラブロフ外務大臣「シャーム解放機構は非武装地帯の70%近くを制圧し、シリア軍拠点やフマイミーム航空基地を攻撃しようとしている」(2019年1月18日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ドイツのハイコ・マース外務大臣との会談後の記者会見で、シリア情勢について触れ、トルコとの非武装地帯設置にかかる合意(2018年9月)にシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が違反していると懸念を表明した。

ラブロフ外務大臣は、シャーム解放機構は、非武装地帯の70%近くを制圧し、シリア軍の拠点やシリア政府支配地域、さらにはシリア駐留シリア軍の司令部が設置されているラタキア県フマイミーム航空基地を攻撃しようとしていると述べた。

AFP, January 18, 2019、ANHA, January 18, 2019、AP, January 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2019、al-Hayat, January 19, 2019、Reuters, January 18, 2019、SANA, January 18, 2019、UPI, January 18, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団がアフリーン郡のスーガーニカ村を砲撃(2019年1月18日)

アレッポ県では、ANHA(1月18日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン郡シーラーワー町近郊のスーガーニカ村をトルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が砲撃した。

また、アフリーン市マフムーディーヤ地区で爆発が発生した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、17日にジンディールス町にあるシャーム自由人イスラーム運動とトルコ軍の拠点を襲撃し、トルコ軍兵士2人と戦闘員5人を負傷させたと発表した。

AFP, January 18, 2019、ANHA, January 18, 2019、AP, January 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2019、al-Hayat, January 19, 2019、Reuters, January 18, 2019、SANA, January 18, 2019、UPI, January 18, 2019などをもとに作成。

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トルコの庇護を受ける国民解放戦線の報道官はアサド政権が反体制派を装った化学兵器攻撃を準備していると主張(2019年1月18日)

トルコの庇護を受ける国民解放戦線のアブドゥッサラーム・アブドゥッラッザーク報道官(大尉)はツイッターのアカウント(https://twitter.com/abdulslamabdul7?lang=ja)で、親政権民兵がアレッポ県で、反体制派を装った化学兵器攻撃を準備していると主張した。

https://twitter.com/abdulslamabdul7/status/1086215216440983553

AFP, January 18, 2019、ANHA, January 18, 2019、AP, January 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2019、al-Hayat, January 19, 2019、Reuters, January 18, 2019、SANA, January 18, 2019、UPI, January 18, 2019などをもとに作成。

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