アラブ議会連盟大会でサウジアラビアの代表が「ようこそ、アラブ議会連盟大会への復帰を歓迎する。シリアが平和でありますように」と発言(2019年3月4日)

ドゥラル・シャーミーヤ(3月4日付)は、複数の情報筋の話として、3月3~4日にヨルダンの首都アンマンで開催されたアラブ連盟のアラブ議会連盟大会の分科会(金融委員会)で、サウジアラビアの代表が、シリアの代表に対して「ようこそ、アラブ議会連盟大会への復帰を歓迎する。シリアが平和でありますように」と発言したと伝えた。

この発言は、分科会で、シリアがアラブ連盟への加盟資格を停止されていた期間のアラブ議会連盟への分担金の免除が提案された際に行われたという。

AFP, March 4, 2019、ANHA, March 4, 2019、AP, March 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 4, 2019、al-Hayat, March 5, 2019、Reuters, March 4, 2019、SANA, March 4, 2019、UPI, March 4, 2019などをもとに作成。

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EUはシリアの閣僚7人を新たな制裁対象に(2019年3月4日)

欧州理事会は、2018年11月26日に入閣した閣僚ら7人を制裁(EU内での資産凍結や渡航禁止)対象リストに追加したと発表した。

スプートニク・ニュース(3月4日付)によると、制裁対象リストに追加されたのは、ムハンマド・ハーリド・ラフムーン内務大臣、ムハンマド・ラーミー・ラドワーン・マルティーニー観光大臣、イマード・ムワッファク・アザブ教育大臣、スハイル・ムハンマド・アブドゥッラティーフ公共事業住宅大臣、イヤード・ムハンマド・ハティーブ通信技術大臣、ムハンマド・マアン・ザイン・アービディーン・ジャズバ工業大臣。

これにより制裁対象は277人、72機関となった。

AFP, March 4, 2019、ANHA, March 4, 2019、AP, March 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 4, 2019、European Council, March 4, 2019、al-Hayat, March 5, 2019、Reuters, March 4, 2019、SANA, March 4, 2019、Sputnik News, March 4, 2019、UPI, March 4, 2019などをもとに作成。

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カタールのムハンマド外務大臣「政治解決がシリアのアラブ連盟復帰の唯一の条件」(2019年3月4日)

カタールのムハンマド・ビン・アブドゥッラフマーン・アール・サーニー外務大臣は、モスクワでのロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣との会談後の共同記者会見で、「シリアでの政治解決がシリア政府のアラブ連盟への復帰の唯一の条件だ」と述べた。

ムハンマド外務大臣はまた「シリアが加盟資格を停止された理由が幾つもある。これらの理由は今も続いている。この決定を変更する新たな変化は生じていない。まず政治的解決がなければならない」と述べた。

スプートニク・ニュース(3月4日付)が伝えた。

AFP, March 4, 2019、ANHA, March 4, 2019、AP, March 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 4, 2019、al-Hayat, March 5, 2019、Reuters, March 4, 2019、SANA, March 4, 2019、Sputnik News, March 4, 2019、UPI, March 4, 2019などをもとに作成。

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サウジアラビアのジュバイル外務担当国務大臣「シリアのアラブ連盟復帰は時期尚早」(2019年3月4日)

サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務担当国務大臣は、モスクワでロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣との会談後の共同記者会見で、シリアのアラブ連盟の復帰について「時期尚早だ」と述べた。

シリア情勢やイエメン情勢などについてラブロフ外務大臣と意見を交わしたジュバイル外務担当国務大臣は「サウジアラビアは常にシリアの領土統一と政治的解決を強調してきた」としたうえで、「サウジアラビア大使館の(シリアでの)再開は政治プロセスの進展次第だ…。シリアのアラブ連盟への復帰は時期尚早だ」などと述べた。

アラビーヤ・チャンネル(3月4日付)が伝えた。

AFP, March 4, 2019、Alarabia, March 4, 2019、ANHA, March 4, 2019、AP, March 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 4, 2019、al-Hayat, March 5, 2019、Reuters, March 4, 2019、SANA, March 4, 2019、UPI, March 4, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍と反体制武装集団がアフリーン郡(アレッポ県)の村を砲撃(2019年3月4日)

アレッポ県では、ANHA(3月4日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団がアフリーン郡シーラーワー町近郊のブルジュ・カース村、アーキーブ村、スーガーニカ村を砲撃した。

AFP, March 4, 2019、ANHA, March 4, 2019、AP, March 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 4, 2019、al-Hayat, March 5, 2019、Reuters, March 4, 2019、SANA, March 4, 2019、UPI, March 4, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍が総攻撃を続けるダイル・ザウル県南東部バーグーズ村で戦闘員約200人が投降(2019年3月4日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(3月4日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の総攻撃を受けるダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地バーグーズ村で、ダーイシュ戦闘員約200人がシリア民主軍に投降した。

投降した戦闘員はトルコ人を含むアジア人。

シリア民主軍はまた、バーグーズ村への総攻撃を続け、村の丘を制圧、YPGとシリア民主軍の掲げた。

なお、シリア民主軍広報センターは、バーグーズ村に対する総攻撃が続いているとしたうえで、これまでに戦闘員164人を殺害したと発表した。

AFP, March 4, 2019、ANHA, March 4, 2019、AP, March 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 4, 2019、al-Hayat, March 5, 2019、Reuters, March 4, 2019、SANA, March 4, 2019、UPI, March 4, 2019などをもとに作成。

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アレッポ市内をパトロール中のロシア軍憲兵隊が武装集団の襲撃を受ける(2019年3月4日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月4日付)によると、アレッポ市シャイフ・ナッジャール地区に展開しているロシア軍憲兵隊とシリア諜報機関の合同パトロール部隊が、武装集団の襲撃を受け、シリア諜報機関のメンバー4人が死亡、ロシア軍憲兵隊員2人が負傷した。

ロシア軍憲兵隊がアレッポ市内で襲撃されたのは、2016年12月に同市がシリア軍によって解放されて以降初めて。

AFP, March 4, 2019、ANHA, March 4, 2019、AP, March 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 4, 2019、al-Hayat, March 5, 2019、Reuters, March 4, 2019、SANA, March 4, 2019、UPI, March 4, 2019などをもとに作成。

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ハマー県に設置されているトルコ軍監視所の近くにシリア軍が撃った砲弾が着弾(2019年3月4日)

ハマー県では、アラビーヤ・チャンネル(3月4日付)などによると、県内に設置されているトルコ軍の監視所1カ所がシリア軍の砲撃を受けた。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月4日付)によると、砲撃を受けたのはムーリク市にあるトルコ軍の監視所。

複数の消息筋によると、バッザーム丘に展開するシリア軍部隊が迫撃砲複数発を発射、トルコ国旗が掲げられていた監視所の200~500メートルの地点に砲弾は着弾、直撃はしなかったという。

砲撃を受けた監視所に駐留するトルコ軍部隊は、トルコ南部のインジルリク航空基地に航空支援を要請、同基地の航空部隊が警戒レベルを上げた。

一方、SANA(3月4日付)によると、シリア軍はラターミナ町で反体制武装集団の車輌を攻撃、これを破壊した。

シリア軍はまた、ムーリク市の反体制武装集団拠点、サキーク村(イドリブ県)方面からシリア政府支配地域に潜入しようとした武装集団を砲撃した。

さらに、ラトミーン村にあるイッザ大隊(イッザ軍)の攻撃に対し、応戦した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を35件(ハマー県8件、イドリブ県12件、ラタキア県7件、アレッポ県8件)を確認した。

AFP, March 4, 2019、Alarabia, March 4, 2019、ANHA, March 4, 2019、AP, March 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 4, 2019、al-Hayat, March 5, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 4, 2019、Reuters, March 4, 2019、SANA, March 4, 2019、UPI, March 4, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから267人、ヨルダンから607人の難民が帰国、避難民214人が帰宅(2019年3月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月4日付)を公開し、3月3日に難民874人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは267人(うち女性80人、子供137人)、ヨルダンから帰国したのは607人(うち女性182人、子供310人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は149,840人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者58,119人(うち女性17,568人、子ども29,560人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者91,721人(うち女性27,542人、子ども46,762人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 379,120人(うち女性113,768人、子供193,244人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民214人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは37人(うち女性14人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは23人(うち女性12人、子ども6人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは154人(うち女性42人、子ども87人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は11,564人(うち女性4,013人、子供5,015人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,280,160人(うち女性386,572人、子供648,781人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 4, 2019をもとに作成。

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