YPG主体のシリア民主軍は米主導の有志連合の航空支援を受け、バーグーズ村近郊(ダイル・ザウル県)でダーイシュと激しく交戦(2019年3月31日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月1日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、県南東部のバーグーズ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦した。

同消息筋によると、戦闘は、米主導の有志連合の偵察機が灌木地帯でダーイシュの戦闘員複数人を発見したことを受けて行われたという。

有志連合もまた、シリア民主軍を航空支援し、爆撃を行ったという。

AFP, April 1, 2019、ANHA, April 1, 2019、AP, April 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2019、al-Hayat, April 2, 2019、Reuters, April 1, 2019、SANA, April 1, 2019、UPI, April 1, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアのダーイシュのもとに置き去りにされていたサウジアラビア人戦闘員の息子2人が無事帰国(2019年3月31日)

アラビーヤ・チャンネル(3月31日付)は、サウジアラビアの諜報機関がシリア領内でダーイシュ(イスラーム国)から少年2人を救出する作戦を成功させたと伝えた。

同チャンネルによると、救出されたのはアブドゥッラーくん(16歳)とアフマドくん(13歳)。

2人がシリアに入ったのは5年前。

「トルコへの観光」と偽って密入国した父親に連れられていた。

だが、父親はその1ヶ月後に自爆攻撃を行って死亡し、ダーイシュ(イスラーム国)に保護されていた。

2人はサウジアラビアの諜報機関によって救出され、トルコを経由し、無事サウジアラビアの首都リヤドに到着した。

リヤドに到着したアブドゥッラーくんは「私たちはサウジアラビアにいます。おかげさまで無事です」と語った。

一方、アフマドくんは目の下に傷が残っている。

リヤド国際空港で両親や親戚の出迎えを受けた2人は喜びの笑みを浮かべ、母親は泣きながら2人を抱きしめた。

AFP, March 31, 2019、Alarabia, March 31, 2019、ANHA, March 31, 2019、AP, March 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2019、al-Hayat, April 1, 2019、Reuters, March 31, 2019、SANA, March 31, 2019、UPI, March 31, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アラブ連盟首脳会議はシリア不在のままゴラン高原に対するイスラエルの主権を認めたトランプ米大統領の決定を拒否する声明を採択(2019年3月31日)

アラブ連盟首脳会議(第30回)がチュニジアの首都チュニスで開かれ、アラブ民族にとってのパレスチナ問題の重要性を改めて強調する閉幕声明を採択した。

声明では、東エルサレムをパレスチナ国家の首都と位置づけ、そのアラブ性を再確認する一方、シリア領ゴラン高原に対するイスラエルの主権を認めたドナルド・トランプ米大統領の決定に拒否の意思を示した。

また、エルサレムに対する法的地位を変更しようとするイスラエルの一方的な措置に対しても改めて拒否の意思を示した。

一方、イランが地域の安定を揺るがすような敵対的な行為を行おうとしていると非難、アラブ情勢への干渉を拒否することが強調された。

なお、2011年に加盟資格を凍結されたシリアは、今回も参加を求められなかった。

『ハヤート』(4月1日付)が伝えた。

AFP, March 31, 2019、ANHA, March 31, 2019、AP, March 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2019、al-Hayat, April 1, 2019、Reuters, March 31, 2019、SANA, March 31, 2019、UPI, March 31, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー市上空で人型のUFOが目撃される、グレンダイザーか?!(2019年3月31日)

スワイダー24(3月31日付)は、スワイダー市上空で、人間のかたちをした未確認飛行物体(UFO)が確認されと伝え、その画像を公開した。

このUFOは、気象観測のための気球だと思われるが、公式筋はその真偽について何ら発表は行っていない。

インターネット上では、「クレンダイザーだ」、「スーパーマンだ」などといった冗談交じりのコメントが散見された。

https://www.facebook.com/Suwayda24/videos/1538282802975661/

AFP, March 31, 2019、ANHA, March 31, 2019、AP, March 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2019、al-Hayat, April 1, 2019、Reuters, March 31, 2019、SANA, March 31, 2019、UPI, March 31, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県北部に駐留するトルコ軍の拠点が砲撃を受け、兵士1人死亡(2019年3月31日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月31日付)によると、アフリーン市近郊のトルコ軍拠点が迫撃砲による攻撃を受け、トルコ軍兵士1人が死亡、1人が負傷した。

アナトリア通信(3月31日付)によると、トルコ軍は、迫撃砲が発射されたジャラーブルス市東部のズール・マガール村にある人民防衛隊(YPG)の拠点複数カ所に対して反撃を行った。

一方、ANHA(3月31日付)によると、シャッラー村近郊のマリーミーヤ村でトルコ軍部隊が何者かの攻撃を受け、兵士3人が死亡、3人が負傷した。

AFP, March 31, 2019、Anadolu Ajansı, March 31, 2019、ANHA, March 31, 2019、AP, March 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2019、al-Hayat, April 1, 2019、Reuters, March 31, 2019、SANA, March 31, 2019、UPI, March 31, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア各地でクナイトラ県住民が、ゴラン高原に対するイスラエルの主権を認めたトランプ米大統領の決定に抗議するデモを続ける(2019年3月31日)

シリア各地で、クナイトラ県住民、人民諸組織、組合諸組合の呼びかけで、ドナルド・トランプ米大統領が25日にシリア領ゴラン高原に対するイスラエルの主権を認める大統領令に署名したことに抗議するデモが行われ、多くの住民が参加した。

抗議デモが行われたのは、クナイトラ県出身者の居住区があるダマスカス県ダハーディール地区、ナフル・イーシャ地区、フジャイラ交差点(ダマスカス県・ダマスカス郊外県境)、ダマスカス郊外県クドスィーヤー市。

またダマスカス郊外県東グータ地方のサクバー市、スワイダー市、ダイル・ザウル市、ヒムス県ハウラ地方のカフルラーハー市、タッル・ダハブ町、タッルドゥー市、タイバ村でも抗議デモが行われた。

ダマスカス県内のクナイトラ県出身者居住区
スワイダー市
ハウラ地方(ヒムス県)
サクバー市

SANA(3月31日付)が伝えた。

AFP, March 31, 2019、ANHA, March 31, 2019、AP, March 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2019、al-Hayat, April 1, 2019、Reuters, March 31, 2019、SANA, March 31, 2019、UPI, March 31, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はハマー県でイッザ軍などと交戦(2019年3月31日)

ハマー県では、SANA(3月31日付)によると、シリア軍がラターミナ町一帯を移動するイッザ大隊(イッザ軍)に対して攻撃を行った。

シリア軍はまた、マアルカバ村南部を移動する反体制武装集団に対しても攻撃を行った。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を3件(イドリブ県2件、ハマー県1件)確認した。

AFP, March 31, 2019、ANHA, March 31, 2019、AP, March 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2019、al-Hayat, April 1, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 31, 2019、Reuters, March 31, 2019、SANA, March 31, 2019、UPI, March 31, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから248人、ヨルダンから675人の難民が帰国、避難民132人が帰宅(2019年3月31日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月31日付)を公開し、3月30日に難民924人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは248人(うち女性80人、子供137人)、ヨルダンから帰国したのは675人(うち女性182人、子供310人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は173,386人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者62,638人(うち女性18,859人、子ども31,739人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者110,748人(うち女性33,048人、子ども56,125人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 402,666人(うち女性120,047人、子供203,908人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民132人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは34人(うち女性13人、子供12人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは37人(うち女性15人、子供12人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは61人(うち女性18人、子供29人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は14,974人(うち女性5,094人、子供6,439人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,283,570人(うち女性386,608人、子供648,818人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 31, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.