ハマー中央刑務所受刑者がシリア軍への従軍を条件に釈放(2019年3月20日)

スプートニク・ニュース(3月20日付)は、ハマー中央刑務所に収監されていた受刑者46人が、大統領恩赦により釈放されたと伝えた。

これに関して、ハマー県警察のハーリド・ヒラール所長は「釈放された受刑者は家族のもとに戻り、祖国防衛に参加する。なぜならシリアはみなの祖国で、その防衛は義務だからだ」と付言、釈放がシリア軍への従軍を条件としていることを明らかにした。

スプートニク・ニュース(3月20日付)が伝えた。

AFP, March 20, 2019、ANHA, March 20, 2019、AP, March 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2019、al-Hayat, March 21, 2019、Reuters, March 20, 2019、SANA, March 20, 2019、Sputnik News, March 19, 2019、UPI, March 20, 2019などをもとに作成。

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シリア政府との和解に応じたスンナ青年旅団の前司令官が誘拐窃盗容疑で逮捕(2019年3月20日)

ハウラーン自由人連合が複数の住民の話としてフェイスブックのアカウントを通じて明らかにしたところによると、シリアの諜報機関がフラーク市でシリア政府と和解した反体制武装集団の一つスンナ青年旅団の前司令官で「皿で」(ビ・アッ=サフン)の異名で知られてきたアブドゥッサラーム・ミスリー氏が首都ダマスカスで諜報機関に拘束された。

ミスリー氏は、ダルアー県ダーイル町の自宅を出た際、政府との和解を証明する第5軍団発効のIDカードを携帯していたという。

ミスリー氏の拘束は、誘拐窃盗容疑によるもので、ダルアー県の複数の住民による訴訟を受けたものだという。

AFP, March 20, 2019、ANHA, March 20, 2019、AP, March 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2019、al-Hayat, March 21, 2019、Reuters, March 20, 2019、SANA, March 20, 2019、UPI, March 20, 2019などをもとに作成。

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エジプトのシュクリー外務大臣はシリアのアラブ連盟復帰の条件はないと発言するも、外務省報道官はこれを直ち否定(2019年3月20日)

エジプトのサーリフ・シュクリー外務大臣は、オマーン通信(ONA、3月20日付)のインタビューに応じ、そのなかでアラブ連盟へのシリアの復帰に関して「エジプトには、シリア復帰にいかなる条件もない…。カイロとダマスカスは強い関係で結ばれている」と述べた。

シュクリー外務大臣はまた「エジプトは過去数年にわたり、危機を解決し、戦災、破壊、そしてシリア領内でのテロ組織の活動による脅威からシリアとその国民を回避させるよう呼びかけてきた。またシリアの安定、統合、主権を強化するよう呼びかけてきた」と付言した。

また「シリア政府は国連安保理決議第2254号に沿った措置を講じ、アラブ連盟への復帰に備える必要がある…。シリアのアラブ連盟への復帰は危機終結に向けた政治プロセスの視点に関わっている」と述べた。

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しかしエジプト外務省のアフマド・ハーフィズ報道官は、これに関して「大臣の発言を抜粋したもの」として発言内容を否定した。

AFP, March 20, 2019、ANHA, March 20, 2019、AP, March 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2019、al-Hayat, March 21, 2019、ONA, March 20, 2019、Reuters, March 20, 2019、SANA, March 20, 2019、UPI, March 20, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍は小バーグーズ村を制圧(2019年3月20日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(3月20日付)によると、小バーグーズ(バーグーズ・サギーラ)村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦、同地を制圧した。

AFP, March 20, 2019、ANHA, March 20, 2019、AP, March 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2019、al-Hayat, March 21, 2019、Reuters, March 20, 2019、SANA, March 20, 2019、UPI, March 20, 2019などをもとに作成。

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首都ダマスカスおよびダマスカス郊外県での国民社会支援基金での退役兵士の支援申請受付件数が4,000件を越える(2019年3月20日)

SANA(3月20日付)は、ダマスカス県およびダマスカス郊外県に設置された国民社会支援基金支部での退役兵士の支援申請受付件数が4,000件を越えたと伝えた。

AFP, March 20, 2019、ANHA, March 20, 2019、AP, March 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2019、al-Hayat, March 21, 2019、Reuters, March 20, 2019、SANA, March 20, 2019、UPI, March 20, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県、イドリブ県でシャーム解放機構と交戦(2019年3月20日)

ハマー県では、SANA(3月20日付)によると、反体制武装集団がシリア政府支配下のスカイラビーヤ市の住宅街、アズィーズィーヤ村、ラスィーフ村、ムハルダ市一帯を砲撃し、女児1人を含む2人が負傷し、民家が被害を受けた。

これに対して、シリア軍はフワイジャ村、サフリーヤ村、サハーブ村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月20日付)によると、アンカーウィー村に対するシリア軍の砲撃で、子供2人が死亡、住民多数が負傷、トゥワイナ村への砲撃で女性1人が死亡した。

シリア軍はまた、サフリーヤ村、カイラータ村、フワイズ村、フワイジャ村を砲撃した。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月20日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(アレッポ県1件、ラタキア県10件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を21件(アレッポ県14件、ハマー県4件、イドリブ県2件、ラタキア県1件)確認した。

AFP, March 20, 2019、ANHA, March 20, 2019、AP, March 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2019、al-Hayat, March 21, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 20, 2019、Reuters, March 20, 2019、SANA, March 20, 2019、UPI, March 20, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから187人、ヨルダンから733人の難民が帰国、避難民94人が帰宅(2019年3月20日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月20日付)を公開し、3月19日に難民920人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは187人(うち女性57人、子供95人)、ヨルダンから帰国したのは733人(うち女性220人、子供374人)。


これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は163,782人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者60,236人(うち女性18,209人、子ども30,641人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者103,546人(うち女性31,087人、子ども52,796人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 393,062人(うち女性117,954人、子供200,359人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民94人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは36人(うち女性15人、子供14人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは24人(うち女性13人、子ども7人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは34人(うち女性11人、子ども6人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は13,286人(うち女性4,572人、子供5,687人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,281,882人(うち女性387,131人、子供649,453人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 20, 2019をもとに作成。

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