ジェフリー米国務省シリア問題担当特使「シリア駐留米軍の撤退にかかる日程は存在しない」(2019年3月15日)

ジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使はロイター通信(3月15日付)に対して、「シリア駐留米軍の撤退にかかる日程は存在しない」と述べた。

ジェフリー特使はまた「我々はシリアとイラクに1万5000~2万人のダーイシュ(イスラーム国)支持者がおり、そのほとんどがスリーパー・セルだと考えている」と付言した。

シリア人権監視団は、シリアに「アラブの春」が波及した2011年3月15日以降の死者数が37万1222人を記録していると発表した。

うち民間人は11万2000人以上、子供は2万1000人、女性は1万3000人にのぼるという。

AFP, March 15, 2019、ANHA, March 15, 2019、AP, March 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2019、al-Hayat, March 16, 2019、Reuters, March 15, 2019、SANA, March 15, 2019、UPI, March 15, 2019などをもとに作成。

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UAEはダマスカス県郊外での観光プロジェクトを再開(2019年3月15日)

UAE(アラブ首長国連邦)は、「アラブの春」がシリアに波及した2011年以降中断していた首都ダマスカス西のサブーラ町(ダマスカス郊外県)での観光プロジェクト「ハムス・シャーマート」(五つの頬ほくろ)を再開し、40億米ドルを投資することを決定した。

Yawmiyat Qadhifa Hawn fi Dimasq(3月15日付)によると、プロジェクトを推進していたフッターム社がシリア当局からプロジェクト再開の認可を得て、レバノンの首都ベイルートにいたる高速道路の街路樹の植林、インフラ整備などを行うという。

AFP, March 15, 2019、ANHA, March 15, 2019、AP, March 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2019、al-Hayat, March 16, 2019、Yawmiyat Qadhifa Hawn fi Dimasq, March 15, 2019、Reuters, March 15, 2019、SANA, March 15, 2019、UPI, March 15, 2019などをもとに作成。

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ダルアー県の反体制活動家は「シリア革命」8周年に合わせてアサド前大統領の銅像にサンダルをくわえさせた写真を拡散(2019年3月15日)

ドゥラル・シャーミーヤ(3月15日付)は、「シリア革命」8周年に合わせて、ダルアー県ダーイル町の若者が、ハーフィズ・アサド前大統領の銅像にサンダルをくわさせた写真を撮影し、#رح يقع(倒れるだろう)というハッシュタグをつけてインターネットで拡散していると伝え、その写真を公開した。

なお、ハッシュタグ#رح يقعを付した活動家のメッセージは、スワイダー県、ダルアー県各所で拡散され、政権打倒を呼びかけている。

AFP, March 15, 2019、ANHA, March 15, 2019、AP, March 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2019、al-Hayat, March 16, 2019、Reuters, March 15, 2019、SANA, March 15, 2019、UPI, March 15, 2019などをもとに作成。

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サウジアラビアのジュバイル外務担当国務大臣「シリア危機の解決がイランの部隊、そして民兵の撤退をもたらすべき」(2019年3月14日)

サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務担当国務大臣は、ベルギーのブリュッセルで12日に開幕した国際会議「ブリュッセル3大会:シリアと地域の未来の支援」で、シリア危機の解決によって、イランの部隊(イラン・イスラーム革命防衛隊)とイランの民兵の撤退がもたらされるべきだと述べた。

ジュベイル国務大臣は、制憲委員会設置後に移行プロセスを開始することで合意がなされているとしたうえで、シリア難民が安全、且つ尊厳をもって帰還する必要があると述べた。

また、シリア危機の解決がイランの部隊、そして民兵の撤退をもたらすべきだと述べた。

アラビーヤ・チャンネル(3月15日付)が伝えた。

AFP, March 15, 2019、ANHA, March 15, 2019、AP, March 15, 2019、Alarabia, March 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2019、al-Hayat, March 16, 2019、Reuters, March 15, 2019、SANA, March 15, 2019、UPI, March 15, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県南東部でダーイシュ戦闘員数十人がYPG主体のシリア民主軍に投降(2019年3月15日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(3月15日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が総攻撃を続けるダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地バーグーズ村で、負傷したダーイシュ戦闘員数十人がシリア民主軍に新たに投降した。

一方、ダーイシュは、バーグーズ村近郊にシリア民主軍が開設した回廊3カ所で、投降した戦闘員と家族に対して3回にわたり自爆攻撃を行った。

この攻撃で投降した戦闘員6人が死亡したという。

このほか、シリア民主軍は、バーグーズ村近郊の拠点に潜入しようとしたダーイシュ戦闘員4人を拘束した。

AFP, March 15, 2019、ANHA, March 15, 2019、AP, March 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2019、al-Hayat, March 16, 2019、Reuters, March 15, 2019、SANA, March 15, 2019、UPI, March 15, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はフランスにフランス籍のダーイシュ戦闘員の子供5人の身柄を引き渡す(2019年3月15日)

北・東シリア自治局の渉外関係局は声明を出し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が拘束・拘留していたダーイシュ(イスラーム国)戦闘員およびその家族のうち、フランス国籍の児童5人の身柄をフランスに引き渡したと発表した。

身柄が引き渡された児童はいずれも5歳で、父親がダーイシュの戦闘員だったという。

ANHA(3月15日付)が伝えた。

AFP, March 15, 2019、ANHA, March 15, 2019、AP, March 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2019、al-Hayat, March 16, 2019、Reuters, March 15, 2019、SANA, March 15, 2019、UPI, March 15, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会はマンビジュ市でダーイシュのスリーパー・セルを摘発(2019年3月15日)

アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の広報センターによると、同評議会テロ撲滅部隊がマンビジュ市でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパー・セルのメンバー5人を拘束した。

5人はダイル・ザウル県南東部のバーグーズ村から潜入し、マンビジュ市でテロを行おうとしていたという。

一方、アフリーン解放軍団も声明を出し、13日にシーラーワー町近郊のキーマール村、アアザーズ市、マーリア市でハムザ師団を攻撃し、3人を殺害したと発表した。

 

ANHA(3月15日付)が伝えた。

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ロシア外務省報道官「シャーム解放機構が、ホワイト・ヘルメットとともにイドリブ県内で新たな化学兵器攻撃劇場を準備している」(2019年3月15日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は記者団に対して、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、ホワイト・ヘルメットとともにイドリブ県内で新たな化学兵器攻撃劇場を準備していると発表し、懸念を表明した。

RIAノーヴォスチ通信(3月15日付)が伝えた。

AFP, March 15, 2019、ANHA, March 15, 2019、AP, March 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2019、al-Hayat, March 16, 2019、Reuters, March 15, 2019、RIA Novosti, March 15, 2019、SANA, March 15, 2019、UPI, March 15, 2019などをもとに作成。

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ハマー県、イドリブ県でシリア軍が反体制武装集団と交戦(2019年3月15日)

ハマー県では、SANA(3月15日付)によると、シリア軍が、ラハーヤー村、ムーリク市、カフルズィーター市、ウスマーン丘、サフル丘一帯からシリア政府支配地域に潜入しようとした反体制武装集団を砲撃した。

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イドリブ県では、SANA(3月15日付)によると、シリア軍がフバイト村方面からシリア政府支配地域に潜入しようとした反体制武装集団を砲撃した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月15日付)によると、ダーイル町にある空軍情報部が設営した陣地が、何者かの攻撃を受け、数時間にわたって戦闘が起きた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を18件(ハマー県8件、ラタキア県6件、アレッポ県1件、イドリブ県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を27件(ハマー県9件、ラタキア県3件、アレッポ県14件、イドリブ県1件)確認した。

AFP, March 15, 2019、ANHA, March 15, 2019、AP, March 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2019、al-Hayat, March 16, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 15, 2019、Reuters, March 15, 2019、SANA, March 15, 2019、UPI, March 15, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから156人、ヨルダンから860人の難民が帰国、避難民52人が帰宅(2019年3月15日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月15日付)を公開し、3月14日に難民1,016人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは156人(うち女性47人、子供80人)、ヨルダンから帰国したのは860人(うち女性258人、子供439人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は159,295人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者59,308人(うち女性17,928人、子ども30,167人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者99,987人(うち女性30,022人、子ども50,979人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 388,575人(うち女性116,608人、子供198,068人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民52人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは25人(うち女性8人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは24人(うち女性7人、子ども11人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは3人(うち女性0人、子ども0人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は12,774人(うち女性4,398人、子供5,500人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,281,370人(うち女性386,957人、子供649,266人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 15, 2019をもとに作成。

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米主導の有志連合は2月24日~3月9日までの14日間でシリア・イラク領内で99回の爆撃を実施(2019年3月15日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月24日~3月9日の14日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対する爆撃回数は99回で、うちシリア領内での回数は97回、イラク領内での回数は2回だった。

各日の爆撃回数、標的(場所)の詳細は開示されなかった。

CENTCOM, March 15, 2019をもとに作成。