ダーイシュのバグダーディー指導者の甥が、メンバーに叔父への忠誠を撤回し、その首をはねるよう呼びかける(2019年3月21日)

ダーイシュ(イスラーム国)の幹部の一人で、アブー・バクル・バグダーディー指導者の甥とされるムハンマド・フサイニー・ハーシミー氏は『バグダーディーへの忠誠から手をひけ』と題した231ページにおよぶ文書を発表し、ダーイシュのメンバーに対して、バグダーディー指導者への忠誠を撤回し、「(バグダーディー指導者の)首をはね、彼以外の者への戒め」とするよう呼びかけた。

AFP, March 26, 2019、ANHA, March 26, 2019、AP, March 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 26, 2019、al-Hayat, March 27, 2019、Reuters, March 26, 2019、SANA, March 26, 2019、UPI, March 26, 2019などをもとに作成。

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IRC:バーグーズ村から女性と子供2000人がハサカ県のフール町にある避難民キャンプに到着(2019年3月21日)

国際救援委員会(IRC)は声明を出し、21日晩に、バーグーズ村から女性と子供2000人がハサカ県のフール町にある避難民キャンプに到着したと発表した。

このうち60人は病院での救急治療が必要で、12人は死亡してしまったという。

AFP, March 21, 2019、ANHA, March 21, 2019、AP, March 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2019、al-Hayat, March 22, 2019、Reuters, March 21, 2019、SANA, March 21, 2019、UPI, March 21, 2019などをもとに作成。

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ダルアー県フラーク市でアサド大統領の写真が焼かれる(2019年3月21日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月21日付)によると、フラーク市に設置されているアサド大統領の写真が何者かによって放火され、焼かれた。

AFP, March 21, 2019、ANHA, March 21, 2019、AP, March 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2019、al-Hayat, March 22, 2019、Reuters, March 21, 2019、SANA, March 21, 2019、UPI, March 21, 2019などをもとに作成。

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トランプ米大統領はゴラン高原をイスラエル領として認めるべきとツイート、ネタニヤフ首相は謝意を示す(2019年3月21日)

ドナルド・トランプ米大統領はツイッターのアカウントで、1967年にイスラエルが占領したシリア領ゴラン高原をイスラエル領として認めるべきだと綴った。

トランプ大統領のツイートは以下の通り:
52年を経て、米国がゴラン高原に対するイスラエルの主権を完全に承認する時が来た。これは戦略的にも安全保障上も、イスラエルと地域の安定にとって極めて重要なことだ!

これに対して、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相もツイッターのアカウントで謝意を示した。

ネタニヤフ首相のツイートは以下の通り:

「先ほどドナルド・トランプ米大統領と話をし、ゴラン高原の主権を認めるという決断について彼に謝意を示した。トランプ大統領、あなたは歴史を作ったのです!」

AFP, March 21, 2019、ANHA, March 21, 2019、AP, March 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2019、al-Hayat, March 22, 2019、Reuters, March 21, 2019、SANA, March 21, 2019、UPI, March 21, 2019などをもとに作成。

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UNHCRヨルダン事務所報道官「ヨルダンで暮らすシリア難民の多くが、シリアでの治安状況への不安から帰国することに恐怖を抱いている」(2019年3月21日)

国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR)ヨルダン事務所のムハンマド・ヒワーリー報道官は、ヨルダンで暮らすシリア難民の多くが、シリアでの治安状況への不安から帰国することに恐怖を抱いていることを明らかにした。

ヒワーリー報道官は、ヨルダンにいるシリア難民67万人のうち、今月半ばまでに帰国したのは1万4000人に過ぎないとしたうえで、70%の難民が治安状況への不安から、33%が帰国後に生活の糧を得る保証がないため、そして20%がシリアのインフラが充分でないと考えているために、帰国を躊躇していると述べた。

また、帰国を躊躇する「真の理由」として、「帰国と新生活を始めるための費用」があると指摘、9人家族がヨルダンを出国するのに90ディーナール(126ドル)の出国税のほか、公文書の取得や交通費を捻出する必要があると付言した。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月21日付)が伝えた。

AFP, March 21, 2019、ANHA, March 21, 2019、AP, March 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2019、al-Hayat, March 22, 2019、Reuters, March 21, 2019、SANA, March 21, 2019、UPI, March 21, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部で活動するスルターン・ムラード師団の司令官が東グータ地方出身のメンバー2人を拷問する映像を公開(2019年3月21日)

トルコ占領下のアレッポ県北部で活動するスルターン・ムラード師団の司令官の一人アブー・アブドゥルアズィーズ・バカーリー氏はユーチューブ(3月20日付)を通じて、ダマスカス郊外県東グータ地方出身のメンバー2人を拷問する映像を公開した。

バカーリー氏はビデオのなかで、この2人がシリア政府の手先で、盗みをはたらいたと主張している。

https://www.youtube.com/watch?v=2WFg98I_HJ8

AFP, March 21, 2019、ANHA, March 21, 2019、AP, March 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2019、al-Hayat, March 22, 2019、Reuters, March 21, 2019、SANA, March 21, 2019、UPI, March 21, 2019などをもとに作成。

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ヒムス県でダーイシュがロシア・シリア軍を要撃し、ロシア兵4人を殺害(2019年3月21日)

ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月21日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル市とダイル・ザウル市を結ぶ街道で、ロシア・シリア両軍からなる部隊を要撃、ロシア軍兵士4人とシリア軍兵士多数を殺害した。

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米主導の有志連合のバーグーズ村に対する爆撃で死亡した住民の遺体の写真がSNSで拡散(2019年3月21日)

ドゥラル・シャーミーヤ(3月21日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地であるダイル・ザウル県バーグーズ村に対する米主導の有志連合の爆撃で死亡した住民の遺体の写真がSNSで拡散されていると伝え、その写真を転載した。

AFP, March 21, 2019、ANHA, March 21, 2019、AP, March 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2019、al-Hayat, March 22, 2019、Reuters, March 21, 2019、SANA, March 21, 2019、UPI, March 21, 2019などをもとに作成。

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ANHAはYPG主体のシリア民主軍がイスラーム国最後の支配地バーグーズ村を完全解放したと発表、シリア民主軍広報担当者はこれを否定(2019年3月21日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(3月21日付)の特派員が伝えたところによると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダーイシュ最後の支配地であるバーグーズ村を完全に解放し、「テロ撲滅の戦い」を完了した。

2018年9月11日に開始された「テロ撲滅の戦い」で、シリア民主軍は県南東部ユーフラテス川東岸のハジーン市、スーサ町、シャフア村、バーグーズ村、そして同地一帯の村々を解放した。

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しかし、ロイター通信(3月21日付)がシリア民主軍の広報担当者の情報として伝えたところによると、シリア民主軍はバーグーズ・キャンプでの掃討を続行中で、バーグーズ村が完全に解放されたとの報道は正しくないという。

AFP, March 21, 2019、ANHA, March 21, 2019、AP, March 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2019、al-Hayat, March 22, 2019、Reuters, March 21, 2019、SANA, March 21, 2019、UPI, March 21, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県でシャーム解放機構などと交戦(2019年3月21日)

ハマー県では、SANA(3月21日付)によると、反体制武装集団がシャトハ町を砲撃し、住宅などに被害が出た。

これに対して、シリア軍はカフルズィーター市にあるシャーム解放機構の拠点に対して砲撃を加えて、応戦した。

また、ラターミナ町、ラトミーン村を移動するイッザ軍を砲撃したほか、ラハーヤー村東方、ジスル・バイト・ラース村の反体制武装集団拠点に対しても砲撃を加えた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を14件(アレッポ県3件、ラタキア県4件、ハマー県4件、イドリブ県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を22件(アレッポ県7件、ハマー県5件、イドリブ県9件、ラタキア県1件)確認した。

AFP, March 21, 2019、ANHA, March 21, 2019、AP, March 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2019、al-Hayat, March 22, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 21, 2019、Reuters, March 21, 2019、SANA, March 21, 2019、UPI, March 21, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから204人、ヨルダンから662人の難民が帰国、避難民105人が帰宅(2019年3月21日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月21日付)を公開し、3月20日に難民866人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは204人(うち女性62人、子供104人)、ヨルダンから帰国したのは662人(うち女性199人、子供338人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は164,648人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者60,440人(うち女性17,881人、子ども30,087人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者104,208人(うち女性31,286人、子ども53,134人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 393,928人(うち女性118,215人、子供200,801人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民105人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは38人(うち女性13人、子供15人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは29人(うち女性12人、子ども9人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは42人(うち女性11人、子ども13人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は13,391人(うち女性4,068人、子供5,084人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,281,987人(うち女性387,167人、子供649,490人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 21, 2019をもとに作成。

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