米国防総省はシリア関連予算5億米ドルを確保(2019年3月13日)

米国防総省は声明を出し、2020年会計年度予算において、5億米ドルをシリア関連予算として確保したと発表した。

声明によると、5億米ドルのうち2億5000万ドルはシリアの近隣諸国の安全保障関連の経費、3億5000万ドルはシリア国内での教練プログラムにかかる経費で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍などが対象となる。

AFP, March 13, 2019、ANHA, March 13, 2019、AP, March 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2019、al-Hayat, March 14, 2019、Reuters, March 13, 2019、SANA, March 13, 2019、UPI, March 13, 2019などをもとに作成。

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ダーイシュ最後の支配地バーグーズ村でYPG主体のシリア民主軍の総攻撃続く(2019年3月13日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(3月13日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地であるバーグーズ村で、前日に引き続きダーイシュと激しく交戦した。

シリア民主軍はこの戦闘で、ヤズィード教徒の子供2人を救出することに成功した


また、ANHAは、ダーイシュの外国人戦闘員数十人が12日夜にシリア民主軍に投降したと伝え、その写真、映像を公開した。

一方、シリア民主軍広報センターは、バーグーズ村での過去24時間の戦闘で、ダーイシュ戦闘員43人を殲滅したと発表した。

AFP, March 13, 2019、ANHA, March 13, 2019、AP, March 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2019、al-Hayat, March 14, 2019、Reuters, March 13, 2019、SANA, March 13, 2019、UPI, March 13, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍と反体制武装集団がアレッポ県北部を砲撃し、住民1人とシリア軍兵士3人が負傷(2019年3月13日)

アレッポ県では、ANHA(3月13日付)によると、トルコの占領下にあるガンドゥーラ町近郊のキーマール村に展開するトルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、シーラーワー町近郊のズィヤーラ村を砲撃し、住民1人とシリア軍兵士3人が負傷した。

また、マーリア市に展開するトルコ軍と反体制武装集団はまた、タッル・リフアト市近郊のウンム・フーシュ村を砲撃した。

一方、北・東シリア自治局の支配下にあるマンビジュ市南部の街道では、仕掛けられていた爆弾が爆発した。

被害はなかった。

AFP, March 13, 2019、ANHA, March 13, 2019、AP, March 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2019、al-Hayat, March 14, 2019、Reuters, March 13, 2019、SANA, March 13, 2019、UPI, March 13, 2019などをもとに作成。

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ダルアー県でシリア政府と和解した反体制武装集団の元司令官が暗殺される(2019年3月13日)

ダルアー県では、ハウラーン自由人連合がフェイスブックのアカウントを通じて明らかにしたところによると、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団(自由シリア軍ハウラーン大隊タウヒード師団)のナースィル・フサイン・アマーリー元司令官(アブー・ワスィーム)が、東ムライハ村とナーフタ町を結ぶ街道で、何者かの襲撃を受けて、死亡した。

アマーリー元司令官と一緒にいた娘も負傷した。AFP, March 13, 2019、ANHA, March 13, 2019、AP, March 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2019、al-Hayat, March 14, 2019、Reuters, March 13, 2019、SANA, March 13, 2019、UPI, March 13, 2019などをもとに作成。

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ダルアー市、アレッポ市で国民社会支援基金が退役兵士の援助申請を受け付ける(2019年3月13日)

SANA(3月13日付)は、ダルアー市やアレッポ市に設置された国民社会支援基金で、退役兵士の援助申請受付が続けられていると伝えた。

ダルアー支部のワスィーム・ダイリー支部長によると、ダルアー市ではこの2日間で退役兵士69人が資金援助などの申請を行ったという。

またアレッポ支部のアフマド・ハムザ支部長によると、アレッポ市ではこの3日間で退役兵士920人が申請を行ったという。

AFP, March 13, 2019、ANHA, March 13, 2019、AP, March 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2019、al-Hayat, March 14, 2019、Reuters, March 13, 2019、SANA, March 13, 2019、UPI, March 13, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍はトルコと連携して、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市を精密爆撃、武器弾薬庫を破壊したほか、イドリブ県各所を爆撃、シリア軍もハマー県、アレッポ県各所を砲撃(2019年3月13日)

ロシア国防省は声明を出し、ロシア軍戦闘機が、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県の中心都市イドリブ市にある武器弾薬庫に対して精密爆撃を行ったと発表した。

声明は以下の通り:

「ロシア空軍戦闘機複数が、3月13日、トルコ側と連携し、イドリブ市内にあるシャーム解放機構の武器弾薬庫に対して精密爆撃を行った…。複数のチャンネルを通じて確認した情報によると、武装集団は直前にこの武器弾薬庫に多数の無人航空機を搬入していた。テロリストはこれらを(シリア駐留ロシア軍の司令部があるラタキア県の)フマイミーム航空基地への攻撃に使用することを計画していた」。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月13日付)によると、イドリブ市への爆撃で住民9人が死亡、30人以上が負傷した。

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一方、イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月13日付)やANHA(3月13日付)によると、ロシア軍はタマーニア町を白リン弾を使用して爆撃した。
また、ドゥラル・シャーミーヤによると、ロシア軍はまた、カフルアミーム村にある避難民キャンプを爆撃し、女性2人が死亡、20人が負傷した。

負傷者のほとんどは子供だという。
ロシア軍はさらに、イドリブ市西部のイドリブ中央刑務所を爆撃し、受刑者を含む数十人が死傷、多数の受刑者が脱走した。

ANHAは、シャーム解放機構がアレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路、アレッポ市とハマー市を結ぶM5高速道路一帯地域へのロシア軍憲兵隊の展開を拒否したことを受けて、爆撃が実施されたと伝えた。

これに対して、これらの爆撃に関して、シャーム解放機構の広報部門の責任者だというイマードッディーン・ムジャーヒド氏は報道向け声明を出し、シャーム解放機構の治安部隊が12日にシリア駐留ロシア軍の本部があるラタキア県のフマイミーム航空基地に所属するシリア諜報機関の細胞を摘発したと発表したことへの報復だとの見方を示した。

この細胞は2月18日のイドリブ市内での連続爆破事件に関与していたのだという。

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ハマー県では、SANA(3月13日付)によると、シリア軍がイドリブ県のマアッラト・ハルマ村、フワイン村、ザルズール村一帯からシリア政府支配地域に潜入しようとした反体制武装集団を砲撃、これを撃退した。

また、ANHA(3月13日付)によると、シリア軍がマサースィナ村を砲撃し、シャーム解放機構と交戦した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月13日付)によると、シリア軍がアレッポ市北部のフライターン市、アナダーン市、ハイヤーン町、カフルハムラ村、マンスーラ村を砲撃、フライターン市近郊のアジア製薬工場などが被弾した。

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ラタキア県では、SANA(3月13日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発がラタキア市クナイニス地区の住居を直撃し、住民1人が負傷し、建物に被害が出た。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を17件(アレッポ県4件、イドリブ県4件、ラタキア県5件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を23件(アレッポ県9件、イドリブ県6件、ラタキア県5件、ハマー県3件)を確認した。

AFP, March 13, 2019、ANHA, March 13, 2019、AP, March 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2019、al-Hayat, March 14, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 13, 2019、Reuters, March 13, 2019、RT, March 13, 2019、SANA, March 13, 2019、UPI, March 13, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから73人、ヨルダンから899人の難民が帰国、避難民111人が帰宅(2019年3月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月13日付)を公開し、3月12日に難民972人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは73人(うち女性22人、子供37人)、ヨルダンから帰国したのは899人(うち女性270人、子供458人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は157,410人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者59,044人(うち女性17,848人、子ども30,032人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者98,366人(うち女性29,536人、子ども50,152人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 386,690人(うち女性116,042人、子供197,106人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民111人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは37人(うち女性14人、子供7人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは26人(うち女性8人、子ども11人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは48人(うち女性8人、子ども26人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は12,665人(うち女性4,362人、子供5,459人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,281,261人(うち女性386,921人、子供649,225人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 13, 2019をもとに作成。

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