シリア南部でゴラン高原に対するイスラエルの主権を承認したトランプ大統領の決定に抗議するデモ(2019年4月11日)

スワイダー県スワイダー市、ダルアー県ダイル・ブフト村で、人民諸組織、組合諸組合などの呼びかけで、ドナルド・トランプ米大統領が3月25日にシリア領ゴラン高原に対するイスラエルの主権を認める大統領令に署名したことに抗議するデモが行われ、多くの住民が参加した。

SANA(4月11日付)が伝えた。

スワイダー市

ダイル・ブフト村http://www.sana.sy/wp-content/uploads/2019/04/1-125.jpg

AFP, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

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ガーニム石油鉱物資源大臣「紛争による石油部門の損失は472億米ドル」(2019年4月11日)

アリー・ガーニム石油鉱物資源大臣は、シリアでの紛争によって過去数年間に生じた石油部門の損失額が472億米ドルに達していることを明らかにした。

ガーニム大臣によると、現在シリアでは1日10万から13万6000バレルの原油を精製する必要があるが、その一部を輸入に頼らざるを得ない状況が続いており、そのために1日880万米ドルの費用が拠出されているという。

なお、内戦前のシリアでの石油生産量は1日40万バレルで、うち25万バレルが国内で消費されていたが、現在は、1万4000バレルが生産されているのみだという。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月11日付)が伝えた。

AFP, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

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スワイダー県砂漠地帯にダーイシュが出没、シリア軍はこれを爆撃(2019年4月11日)

スワイダー県では、スワイダー24(4月11日付)によると、シリア軍の戦闘機複数機がダマスカス郊外県に隣接する砂漠地帯のカッラーア地区を複数回にわたって爆撃した。

爆撃は、同地にダーイシュ(イスラーム国)の細胞が出没したのを受けたもの。

AFP, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、Suwayda 24, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍はユーフラテス川東岸地域でのYPGとの戦闘を想定し、国民軍に市街戦の教練を行う一方、国民軍は化学兵器戦の専門家が配属されたと発表(2019年4月11日)

アナトリア通信(4月11日付)は、トルコ占領下のアレッポ県北部で活動を続ける国民軍所属部隊が、空挺作戦に続いて、市街戦の訓練をトルコ軍から受けていると伝えた。

トルコ軍から市街戦の訓練を受けているのは、東部自由人連合で、戦闘員250人がユーフラテス川東岸地域での人民防衛隊(YPG)との戦闘を想定した訓練を受けているという。

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一方、国民軍は声明を出し、第2師団(ハムザ師団)が、化学兵器戦、航空・防空部門、砲撃部門、歩兵戦、工兵部門などを専門とする18人士官が新たに配属されたと発表した。

AFP, April 11, 2019、Anadolu Ajansı, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はイラク政府使節団とダーイシュとつながりのない女性、子供ら4000人の帰国について協議(2019年4月11日)

クルド民族主義勢力の民主統一党(PYD)が主導する自治政体の北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)は声明を出し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が拘束したダーイシュ(イスラーム国)のメンバーやその家族、そしてダーイシュの攻撃を避けてシリアに逃れていたイラク難民の処遇に関してイラク政府の使節団と協議したと発表した。

声明によると、この協議で、北・東シリア自治局は、イラク政府側に、ダーイシュとつながりのないイラク難民約3万人がハサカ県のフール町にある難民・避難民キャンプなどに収容されており、うち女性と子供を含む4000人がイラクへの帰国を希望しており、帰国希望者リストへの登録を済ませたと伝え、この名簿を渡した。

ANHA(4月11日付)が伝えた。

AFP, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のバーブ市(アレッポ県)およびその一帯で相次いで爆発が発生(2019年4月11日)

アレッポ県では、ANHA(4月11日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市近郊のカッバースィーン村で、反体制武装集団の車輌に仕掛けられた爆弾が爆発し、乗っていたメンバー複数人が死傷した。

また、市近郊のスッカリーヤ村では、反体制武装集団(いわゆる「ユーフラテスの盾」作戦司令室)どうしが交戦した。

戦闘の理由は不明。

さらに、トルコの占領下にあるバーブ市のアブー・バクル・スィッディーク・モスク前で大きな爆発が発生した。

爆発はトルコの支援を受ける反体制武装集団の車輌に爆弾が投げ込まれて発生、この車輌が大破し、負傷者が出た。

一方、北・東シリア自治局の支配下にあるマンビジュ市の市庁舎近くで手榴弾が爆発、サラースィーン通りでも地雷が爆発した。

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ハサカ県では、ANHA(4月11日付)によると、カフターニーヤ市(ディルベ・スピーイェ)で何者かが住民に発砲した。

撃たれた住民は死亡した。

AFP, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県、ハマー県を砲撃、ダルアー市で何者かがバアス党支局にRPG弾を撃ち込む(2019年4月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタフターヤー村を砲撃した。

発射されたロケット弾、迫撃砲は100発以上に及んだという。

シリア軍はまた、タッル・マンス村、ジャルジャナーズ町を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラターミナ町を砲撃した。

発射されたロケット弾、迫撃砲は30発以上に及んだという。

シリア軍はまた、ラハーヤー村を砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月11日付)によると、シリア軍の砲撃でラハーヤー村では2人が死亡、フワイジャ村では1人が死亡した。

また、ラターミナ町、カフルズィーター市、ムーリク市、ヒルバト・ナークース村でも複数が負傷した。

一方、SANA(4月11日付)によると、シリア軍が県北部のムーリク市一帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、によると、シリア軍がハラサ村、アレッポ市西部郊外のムハンディスィーン地区を砲撃した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月11日付)によると、ダルアー市マハッタ(鉄道駅)地区にあるバアス党の支局施設にRPG弾が撃ち込まれた。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月12日付)によると、砲弾はまた、ダルアー県警察のムハンマド・タクラー所長の自宅にも着弾したという。

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クナイトラ県では、SANA(4月11日付)によると、クルーム丘近郊とハーン・アルナバ市近郊で反体制武装集団が残していった地雷が爆発し、子供3人が死亡、4人が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(ラタキア県3件、ハマー県1件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を7件(イドリブ県3件、アレッポ県2件、ハマー県1件、ラタキア県1件)確認した。

AFP, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、April 12, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから432人、ヨルダンから735人の難民が帰国、避難民564人が帰宅(2019年4月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月11日付)を公開し、4月10日に難民1,167人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは432人(うち女性130人、子供220人)、ヨルダンから帰国したのは735人(うち女性221人、子供375人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は185,572人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者66,262人(うち女性20,022人、子ども33,713人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者119,310人(うち女性35,820人、子ども60,836人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 414,852人(うち女性124,500人、子供211,471人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民564人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは32人(うち女性12人、子供13人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは19人(うち女性4人、子供13人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは513人(うち女性145人、子供268人)、ヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰還したのは459人(うち女性129人、子供243人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は17,693人(うち女性5,880人、子供7,624人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,286,289人(うち女性388,439人、子供651,390人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 11, 2019をもとに作成。

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