イスラエル軍戦闘機がレバノン領空からハマー県ミスヤーフ市近郊のシリア軍拠点をミサイル攻撃し、イラン・イスラーム革命防衛隊1人を含む18人が死亡(2019年4月13日)

SANA(4月13日付)やシリア・アラブ・テレビ(4月13日付)は、軍消息筋の情報として、ハマー県のミスヤーフ市近郊にあるシリア軍の拠点複数カ所が午前2時30分頃、イスラエル軍戦闘機のミサイル攻撃を受け、シリア軍の防空部隊が迎撃したと伝えた。

イスラエル軍戦闘機はレバノン上空からシリア領内を狙って攻撃を行ったという。

**

イスラエルのサイト(موكد هيديعوت、4月13日付)やシリア人権監視団によると、攻撃は戦闘機8機によって行われ、イスラエル海軍の戦艦サール5型コルベットも参加した。

ロシア軍には攻撃開始5分前に「事前通告」を行ったという。

攻撃では、ミスヤーフ市内の会計学校、ザーウィー村にある中距離ミサイル開発センター、シャイフ・ガドバーン村にあるイラン・イスラーム革命防衛隊の前哨基地が標的となり、シリア軍、「イランの民兵」17人とイラン・イスラーム革命防衛隊1人が死亡したという。

**

一方、レバノン日刊紙『ムドゥン』(4月13日付)によると、イスラエル軍戦闘機が発射したミサイルは12発で、ヒムス市西の防空大隊基地も狙われたという。

この基地には、 オサー(9K33)・ミサイルが配備されており、ヒズブッラーも部隊も駐留していたという。

https://www.facebook.com/dimashq.now/videos/429923437776585/

https://twitter.com/Mulhak/status/1116856304528707584

**

また、レバノンのNNA(4月13日付)は、イスラエル軍はレバノン領空に低空で侵犯し、南部県サイダー市上空からシリア領内をミサイル攻撃したと伝えた。

ミサイル攻撃の爆発音は北部県アッカール郡のワーディー・ハーリド一帯でも聞こえたという。

AFP, April 13, 2019、ANHA, April 13, 2019、AP, April 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2019、al-Hayat, April 14, 2019、al-Mudun, April 13, 2019、NNA, April 13, 2019、Reuters, April 13, 2019、SANA, April 13, 2019、UPI, April 13, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合がラッカ市内で空挺作戦を実施し、ダーイシュのメンバー3人を拘束・連行(2019年4月13日)

ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月13日付)によると、米主導の有志連合が、北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ市のサイフ・ダウラ通りとバドゥウ地区で空挺作戦を実施した。

作戦実施と合わせて、有志連合の航空機がラッカ市上空を旋回、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が市内に展開した。

空挺作戦ではダーイシュ(イスラーム国)のメンバーと思われる3人が拘束され、有志連合のヘリコプターで連行された。

AFP, April 13, 2019、ANHA, April 13, 2019、AP, April 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2019、al-Hayat, April 14, 2019、Reuters, April 13, 2019、SANA, April 13, 2019、UPI, April 13, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局がダイル・ザウル県でダーイシュ残党の一斉摘発を実施(2019年4月13日)

ダイル・ザウル県では、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)広報センターが、県内各所でダーイシュ(イスラーム国)の残党の一斉摘発を行い、複数のメンバーを逮捕、武器、弾薬、インターネット通信機器を押収したと発表した。

ANHA(4月13日付)が伝えた。

AFP, April 13, 2019、ANHA, April 13, 2019、AP, April 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2019、al-Hayat, April 14, 2019、Reuters, April 13, 2019、SANA, April 13, 2019、UPI, April 13, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの支援を受けるハムザ師団が避難民キャンプを襲撃(2019年4月13日)

アレッポ県では、ANHA(4月13日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市北部にあるシャルキーヤ・キャンプ(避難民キャンプ)をハムザ師団が襲撃した。

また、バーブ市では、トルコの支援を受ける反体制武装集団(いわゆる「ユーフラテスの盾」作戦司令室)の車輌が地雷に触れて爆発した。

さらに、北・東シリア自治局の支配下にあるマンビジュ市南部入口でもダーイシュ(イスラーム国)が残していった地雷が爆発した。

AFP, April 13, 2019、ANHA, April 13, 2019、AP, April 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2019、al-Hayat, April 14, 2019、Reuters, April 13, 2019、SANA, April 13, 2019、UPI, April 13, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ルクバーン・キャンプの難民数十世帯が米占領地域を経由して帰国(2019年4月13日)

SANA(4月13日付)は、米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプに身を寄せていたシリア難民数十世帯が、スフナ市南部のジュライギーム通行所を通過し、シリアに帰国したと伝え、写真と映像を公開した。

ルクバーン・キャンプの難民帰還をめぐっては、2月19日にロシア当事者和解調整センターと国外難民帰還調整委員会がジュライギーム通行所を開設するなど、受け入れ態勢を整えていたが、米国がこれに消極的な姿勢を示していた。

また、ルクバーン・キャンプを拠点とし、米国から支援を受ける反体制武装集団(革命特殊任務軍)やルクバーン・キャンプ総務政治関係委員会を名のる反体制派が、帰国を拒否すると表明、帰国を希望する難民に多額の金銭支払いを要求するなどの嫌がらせを行ってきた。

ルクバーン・キャンプには約5万人の難民が身を寄せているとされる。





AFP, April 13, 2019、ANHA, April 13, 2019、AP, April 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2019、al-Hayat, April 14, 2019、Reuters, April 13, 2019、SANA, April 13, 2019、UPI, April 13, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県で軍事情報局の工作員が暗殺される(2019年4月13日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月13日付)によると、12日深夜から13日未明にかけて、フラーク市で軍事情報局の工作員が何者かによって撃たれて、死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(ラタキア県2件、イドリブ県2件、アレッポ県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を11件(イドリブ県7件、アレッポ県1件、ハマー県3件)確認した。

AFP, April 13, 2019、ANHA, April 13, 2019、AP, April 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2019、al-Hayat, April 14, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 13, 2019、Reuters, April 13, 2019、SANA, April 13, 2019、UPI, April 13, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアの運輸省はサウジアラビアの貨物車輌に対する出入国税を4月13日から免除(2019年4月13日)

シリアの運輸省はサウジアラビアの貨物車輌に対する出入国税を4月13日から免除することを決定した。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月13日付)が伝えた。

AFP, April 13, 2019、ANHA, April 13, 2019、AP, April 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2019、al-Hayat, April 14, 2019、Reuters, April 13, 2019、SANA, April 13, 2019、UPI, April 13, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの支援を受ける国民軍は、シャーム解放機構が再開したアティマ通行所に面するダイル・バッルート通行所を閉鎖(2019年4月13日)

アレッポ県では、トルコの支援を受ける国民軍が、ダイル・バッルート村に設置されている通行所を閉鎖した。

ダイル・バッルート村は、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県北部のアティマ村にある通行所に面している。

アティマ村の通行所は、12日にシャーム解放機構が住民の往来に限って開放すると発表していた。

この決定を受けて、住民数十人を乗せた車80台が、シャーム解放機構の支配地域からアティマ村を経由して、ダイル・バッルート村を通過しようとしたが、国民軍は通行所を閉鎖し、通過を阻止した。

AFP, April 13, 2019、ANHA, April 13, 2019、AP, April 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2019、al-Hayat, April 14, 2019、Reuters, April 13, 2019、SANA, April 13, 2019、UPI, April 13, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから384人、ヨルダンから1,088人の難民が帰国、避難民53人が帰宅(2019年4月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月13日付)を公開し、4月12日に難民1,472人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは384人(うち女性115人、子供196人)、ヨルダンから帰国したのは1,088人(うち女性326人、子供555人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は188,205人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者66,953人(うち女性20,229人、子ども34,066人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者121,252人(うち女性36,402人、子ども61,827人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 417,485人(うち女性125,289人、子供212,815人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民53人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは21人(うち女性9人、子供7人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは31人(うち女性10人、子供16人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は17,851人(うち女性5,928人、子供7,698人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,286,447人(うち女性388,487人、子供651,464人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 13, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.