フランス軍参謀本部報道官「ダーイシュ掃討のためにシリアに派遣していた砲兵大隊は任務を終えた」(2019年4月4日)

フランス軍参謀本部のパトリーク・スティーガー報道官は記者会見で、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」の一環としてフランス軍がシリアに派遣していた砲兵大隊の任務が完了したと発表した。

スティーガー報道官は「砲兵大隊は、ダーイシュに対する有志連合の枠内で実施してきた任務を終えた」と述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月4日付)が伝えた。

AFP, April 4, 2019、ANHA, April 4, 2019、AP, April 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2019、al-Hayat, April 5, 2019、Reuters, April 4, 2019、SANA, April 4, 2019、UPI, April 4, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県とアレッポ県西部でシャーム軍団司令官を狙った爆発事件が相次ぐ(2019年4月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握る県北部のタッルアーダ村で、トルコの支援を受けるシャーム軍団の司令官の車輌に仕掛けられた爆弾が爆発した。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月4日付)によると、爆発はシャーム軍団の本部前で発生、1人が死亡した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月4日付)によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握る県西部のアブザムー町で、シャーム軍団の司令官の1人ザイド・ハルースィー氏の車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

車は大破したが、ハルースィー氏は無事だった。

AFP, April 4, 2019、ANHA, April 4, 2019、AP, April 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2019、al-Hayat, April 5, 2019、Reuters, April 4, 2019、SANA, April 4, 2019、UPI, April 4, 2019などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団がアレッポ県でトルコの支援を受けるシャーム戦線や第55師団を攻撃(2019年4月4日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、2日と3日にマーリア市近郊とアアザーズ市近郊(カフル・カルビーン村)でトルコの支援を受けるシャーム戦線と第55師団の車輌や拠点を攻撃し、1人を殺害、4人を負傷させたと発表した

ANHA(4月4日付)が伝えた。

AFP, April 4, 2019、ANHA, April 4, 2019、AP, April 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2019、al-Hayat, April 5, 2019、Reuters, April 4, 2019、SANA, April 4, 2019、UPI, April 4, 2019などをもとに作成。

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サーラ情報大臣「シリアはそもそも、領内のどの場所であれ、イスラエル兵の遺体があるなどということは承知していない」(2019年4月4日)

イマード・サーラ情報大臣は、1982年のスルターン・ヤアクーブの戦い(レバノン)で行方不明になっていたイスラエル軍兵士ザハリア・バウメル(Zacharia Bawmel)氏の遺体をイスラエル軍・諜報機関が特殊作戦でシリア領内から奪還したことに関して、シリア・アラブ・テレビ(4月4日付)に対して「シリアはそもそも、領内のどの場所であれ、イスラエル兵の遺体があるなどということは承知していない」と述べた。

サーラ情報大臣はまた、「もし承知していたら、国益が求めることを行っていた。それがこれまで行ってきたことだ」と付言し、イスラエル軍が遺体を奪った事実はそもそもないと主張した。

AFP, April 4, 2019、ANHA, April 4, 2019、AP, April 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2019、al-Hayat, April 5, 2019、Reuters, April 4, 2019、SANA, April 4, 2019、UPI, April 4, 2019などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領「我が軍がシリア軍とともにイスラエル軍兵士バウメル氏の遺体があった場所を発見した(2019年4月4日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とロシアの首都モスクワで会談で、1982年のスルターン・ヤアクーブの戦い(レバノン)で行方不明になっていたイスラエル軍兵士ザハリア・バウメル(Zacharia Bawmel)氏の遺体をイスラエル軍・諜報機関が特殊作戦でシリア領内から奪還したことに関して、ロシア・シリア両軍が遺体を発見し、ロシア軍がシリア軍と連携してイスラエル側に遺体を引き渡したことを明らかにした。

プーチン大統領は「我が軍がシリア軍とともに遺体があった場所を発見した…。我々は彼が祖国で軍事としての栄誉を認められることを光栄に思っている」と述べた。

一方、ネタニヤフ首相は、2年前からロシア側に遺体捜索を要請していたことを明らかにしたにしたうえで、プーチン大統領に謝意を示したうえで、葬儀が「非常に感動的」なものとなり、遺族も参列する予定であると報告した。

RT(4月4日付)などが伝えた。

AFP, April 4, 2019、ANHA, April 4, 2019、AP, April 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2019、al-Hayat, April 5, 2019、Reuters, April 4, 2019、RT, April 4, 2019、SANA, April 4, 2019、UPI, April 4, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領はヴェネズエラのアレアサ外務大臣と会談:「欧米諸国のヴェネズエラに対する内政干渉と制裁は、自らの政策と合致しない姿勢を示す者に対する常套手段」(2019年4月4日)

アサド大統領はシリアを訪問したヴェネズエラのホルヘ・アレアサ外務大臣と会談した。

SANA(4月4日付)によると、アサド大統領は会談で、最近のヴェネズエラ情勢の進捗に耳を傾け、同国が現在直面している危機を克服し、安定を回復し得ることを信じていると述べた。

アサド大統領はまた、米国をはじめとする一部西側諸国のヴェネズエラに対する内政干渉や制裁について、これらの国の政策と合致しない姿勢を示す者に対する常套手段だと批判、ヴェネズエラで起きていることは、シリアの場合と同じく、こうした国に対する覇権を確立し、主権尊重や自決権を保障した国際法や国連憲章をに呈するものだと述べた。

これに対して、アレアサ外務大臣は、ヴェネズエラへのアサド大統領の姿勢に謝意を示すとともに、ヴェネズエラに対する西側諸国の姿勢が、シリアでの戦争におけるこれらの国の政策と同じものだとの見解を示し、アサド大統領に同意した。

会談では、二国間関係の維持・強化についても確認された。

AFP, April 4, 2019、ANHA, April 4, 2019、AP, April 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2019、al-Hayat, April 5, 2019、Reuters, April 4, 2019、SANA, April 4, 2019、UPI, April 4, 2019などをもとに作成。

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シリア国内各地で、ゴラン高原に対するイスラエルの主権を承認したトランプ大統領の決定に抗議するデモ続く(2019年4月4日)

シリア各地で、人民諸組織、組合諸組合、パレスチナ人関連団体などの呼びかけで、ドナルド・トランプ米大統領が3月25日にシリア領ゴラン高原に対するイスラエルの主権を認める大統領令に署名したことに抗議するデモが行われ、多くの住民が参加した。

抗議デモが行われたのは、首都ダマスカス(文化省前)、ダマスカス郊外県ドゥーマー市、ジュダイダト・ファドル町、アルトゥーズ町、スワイダー県マズラア町、ダイル・ザウル県ダイル・ザウル市。

首都ダマスカス
ドゥーマー市
ジュダイダト・ファドル町、アルトゥーズ町
マズラア町
ダイル・ザウル市

SANA(4月5日付)が伝えた。

AFP, April 4, 2019、ANHA, April 4, 2019、AP, April 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2019、al-Hayat, April 5, 2019、Reuters, April 4, 2019、SANA, April 4, 2019、UPI, April 4, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県カフルナブル市に対してクラスター弾で砲撃を行い、住民11人が死亡、30人が負傷(2019年4月4日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月4日付)によると、シリア軍はカフルナブル市に対してクラスター弾で砲撃を行い、住民11人が死亡、30人が負傷した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、マアッラト・ヌウマーン市、ハーン・スブル村、サラーキブ市に対しても砲撃を行った。

一方、SANA(4月4日付)によると、シリア軍が、ジャルジャナーズ町にある反体制武装集団の拠点を砲撃した。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月4日付)やシリア人権監視団によると、シリア軍がラターミナ町、カフルズィーター市、サフル村、フワイズ村、アンカーウィー村を砲撃した。

一方、アブー・アマーラ特殊任務中隊は声明を出し、サラミーヤ市近郊近くでシリア軍部隊を襲撃し、兵士2人を殺害したと発表した。

これに対し、SANA(4月4日付)は、反体制武装集団がシリア政府支配下のムハルダ市を砲撃し、住民1人が死亡、3人が負傷したと伝えた。

また、シリア軍は対抗措置として、フワイズ村一帯、カフルズィーター市にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃したという。

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ダルアー県では、ハウラーン自由人連合のフェイスブックのアカウント(4月5日付)によると、武装集団が東カラク村にある空軍情報部を襲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(ハマー県1件、ラタキア県4件、イドリブ県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を24件(アレッポ県7件、イドリブ県6件、ラタキア県2件、ハマー県9件)確認した。

AFP, April 4, 2019、ANHA, April 4, 2019、AP, April 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2019、al-Hayat, April 5, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 4, 2019、Reuters, April 4, 2019、SANA, April 4, 2019、UPI, April 4, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから203人、ヨルダンから634人の難民が帰国、避難民55人が帰宅(2019年4月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月4日付)を公開し、4月3日に難民837人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは203人(うち女性61人、子供103人)、ヨルダンから帰国したのは634人(うち女性190人、子供323人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は177,039人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者63,505人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者113,534人(うち女性34,087人、子ども57,890人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 406,319人(うち女性121,939人、子供207,119人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民55人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは30人(うち女性9人、子供15人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは15人(うち女性4人、子供8人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは10人(うち女性5人、子供3人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は15,265人(うち女性5,190人、子供6,546人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,283,861人(うち女性387,749人、子供650,312人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 4, 2019をもとに作成。

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