ダイル・ザウル県ハジーン市でダーイシュが仕掛けた爆弾が爆発、YPG主体のシリア民主軍に複数の死傷者(2019年4月20日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月21日付)によると、ハジーン市入口で、ダーイシュ(イスラーム国)が仕掛けた爆弾が爆発し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌が破壊され、複数の戦闘員が死傷した。

AFP, April 21, 2019、ANHA, April 21, 2019、AP, April 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2019、al-Hayat, April 21, 2019、Reuters, April 21, 2019、SANA, April 21, 2019、UPI, April 21, 2019などをもとに作成。

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バスニュース:YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県南東部の「イランの部隊」に対する大規模作戦を準備(2019年4月20日)

バスニュース(4月21日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米主導の有志連合の支援を受けて、ダイル・ザウル県南東部にある「イランの部隊」やシリア軍の拠点に対する大規模軍事作戦を計画していると伝えた。

シリア民主軍に近い消息筋によると、シリア民主軍はダイル・ザウル県のウマル油田に増援部隊を派遣し、ユーフラテス川西岸にあるシリア軍、「イランの部隊」への攻撃に備えているという。

攻撃は、イランの首都テヘランからイラクの首都バグダード、シリアの首都ダマスカスを経てレバノンの首都ベイルートにいたる陸路を遮断し、ダイル・ザウル県南東部にシリア軍や「イランの部隊」が基地を建設するのを阻止するのが目的だという。

AFP, April 21, 2019、ANHA, April 21, 2019、AP, April 21, 2019、Basnews, April 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2019、al-Hayat, April 21, 2019、Reuters, April 21, 2019、SANA, April 21, 2019、UPI, April 21, 2019などをもとに作成。

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パレスチナ人民兵組織のクドス旅団はヒムス県東部でダーイシュの包囲を受けていたシリア軍部隊を救出(2019年4月20日)

パレスチナ人民兵組織のクドス旅団はフェイスブックのアカウントを通じて声明を出し、ヒムス県スフナ市東の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に包囲されていたシリア軍2個大隊約500人の解囲に成功したと発表した。

クドス旅団が救出されたシリア軍部隊は、ヒムス県スフナ市近郊のクーム村で18日にダーイシュの攻撃を受けて消息を絶ったナーディル・サクル大佐率いる第18師団所属部隊を捜索するために、砂漠地帯に展開していたが、クーム村近郊のワアラ地区(バシャリー山近く)でダーイシュの要撃を受け、将兵20人を殺害され、ダーイシュに包囲されていた。

AFP, April 20, 2019、ANHA, April 20, 2019、AP, April 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2019、al-Hayat, April 21, 2019、Reuters, April 20, 2019、SANA, April 20, 2019、UPI, April 20, 2019などをもとに作成。

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シリア軍情報筋は、イラン・イスラーム革命防衛隊とロシア軍憲兵隊が交戦したとの一部報道を否定(2019年4月20日)

シリア軍情報筋は、イラン・イスラーム革命防衛隊とロシア軍憲兵隊がダイル・ザウル県やアレッポ県で交戦したとするトルコ国営アナトリア通信などの報道に関して、事実無根と否定した。


SANA(4月20日付)が伝えた。

AFP, April 20, 2019、ANHA, April 20, 2019、AP, April 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2019、al-Hayat, April 21, 2019、Reuters, April 20, 2019、SANA, April 20, 2019、UPI, April 20, 2019などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団はアレッポ県アフリーン郡でトルコ軍戦車1輌を破壊、兵士複数を殺害(2019年4月20日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、4月19日にトルコの占領下にあるアフリーン郡各所でトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団への攻撃を行い、トルコ軍兵士ら複数を殺傷したと発表した。

主な戦果は以下の通り:

マリーミーン村でトルコ軍の拠点を攻撃し、戦闘の末に戦車1輌を破壊し、兵士複数を殺害。

アアザーズ市、キーマール村でトルコ軍の拠点を攻撃。

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ハサカ県では、ユーフラテス・ポスト(4月20日付)によると、北・東シリア自治局の治安を担うアサーイシュが、フール町で、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる2人をスパイ容疑で拘束した。

AFP, April 20, 2019、ANHA, April 20, 2019、AP, April 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2019、Euphrates Post, April 20, 2019、al-Hayat, April 21, 2019、Reuters, April 20, 2019、SANA, April 20, 2019、UPI, April 20, 2019などをもとに作成。

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サッバーグ人民議会議長は、トルコ、サウジアラビアの議長も出席したイラク周辺諸国議会大会に参加:「西側陣営は領土を譲り渡すことのない誇り高き人民に対峙していることから教訓を得るべき」(2019年4月20日)

ハムーダ・サッバーグ人民議会議長はイラクの首都バクダードを訪問し、イラク周辺諸国議会大会に出席した。

サッバーグ議長は大会での報告のなかで、ゴラン高原について「シリア国民はこの貴重な領土の一部を最後まで解放するまで、安らぐことはない」と述べるとともに、「覇権主義陣営(西側諸国)は過去8年間にシリア、シリア国民、そしてシリア軍から教訓を学んだ。それは、祖国の土を一粒たりとも譲り渡すことのない誇り高き人民に対峙しているということだ」と強調した。

大会は、イラクのムハンマド・ハルブースィー国民議会議長が議長を務め、トルコのビナリ・ユルドゥルム大国民議会議長、サウジアラビアのアブドゥッラー・アール・シャイフの諮問評議会議長、ヨルダンのアーティフ・タラーウィナ下院議会議長、クウェートのマルズーク・アリー・ムハンマド・スナイヤーン・ガーニム国民議会議長が出席した。

イランはアラーッディーン・ボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長が議長の代理として出席した。

閉幕声明では、イラクの安定、国土統一、多様な社会の統合を支援することを確認した。

SANA(4月20日付)、『ハヤート』(4月21日付)などが伝えた。

AFP, April 20, 2019、ANHA, April 20, 2019、AP, April 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2019、al-Hayat, April 21, 2019、Reuters, April 20, 2019、SANA, April 20, 2019、UPI, April 20, 2019などをもとに作成。

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ロシアのボリソフ副首相がシリアを訪問し、アサド大統領と会談(2019年4月20日)

ロシアのユーリイ・ボリソフ副首相(兼ロシア・シリア通商経済科学技術協力合同委員会議長)がシリアを訪問し、アサド大統領と会談した。

SANA(4月20日付)によると、会談では、エネルギー、工業、通商などの分野での二国間の合意・協定の進捗について意見が交わされた。

AFP, April 20, 2019、ANHA, April 20, 2019、AP, April 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2019、al-Hayat, April 21, 2019、Reuters, April 20, 2019、SANA, April 20, 2019、UPI, April 20, 2019などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構がアレッポ県とラタキア県でシリア軍拠点を奇襲し、兵士30人以上を殺害(2019年4月20日)

アレッポ県では、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(4月20日付)によると、同機構に所属するアブー・バクル・スィッディーク軍がアレッポ市西部郊外のアクラブ村(スーク・ジャバス地区)にあるシリア軍拠点複数カ所を奇襲し、兵士25人以上を殺傷した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(4月20日付)によると、アレッポ市西部のラーシディーン地区、科学研究センター一帯、ダーヒヤト・アサド地区でシリア軍とシャーム解放機構が激しく交戦した。

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ラタキア県では、ジャブラ第一報道ネット(4月20日付)によると、サラヤー村でシリア軍が反体制武装集団の要撃を受け、兵士5人が死亡した。

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イドリブ県では、SANA(4月20日付)によると、シリア軍がシャッアーラ村、サイヤーディー村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を5件(イドリブ県1件、アレッポ県4件)確認した。

AFP, April 20, 2019、ANHA, April 20, 2019、AP, April 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2019、al-Hayat, April 21, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 20, 2019、Reuters, April 20, 2019、SANA, April 20, 2019、Shabaka Akbar Jabla al-Ula, April 20, 2019、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, April 20, 2019、UPI, April 20, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから359人、ヨルダンから736人の難民が帰国、避難民42人が帰宅(2019年4月20日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月20日付)を公開し、4月19日に難民1,095人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは359人(うち女性108人、子供183人)、ヨルダンから帰国したのは736人(うち女性221人、子供375人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は196,076人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者69,251人(うち女性20,919人、子ども35,237人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者126,825人(うち女性38,074人、子ども64,669人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 425,356人(うち女性127,651人、子供216,828人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

 

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一方、国内避難民42人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは17人(うち女性8人、子供6人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは25人(うち女性6人、子供16人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は20,325人(うち女性6,603人、子供9,017人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,288,931人(うち女性389,162人、子供660,783人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 20, 2019をもとに作成。

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