ジャラーブルス市(アレッポ県)で略奪品の分配をめぐって「治安当局」とダイル・ザウル県の部族が衝突、トルコ軍と国民軍が介入(2019年4月14日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月14日付)によると、トルコの占領下にあるユーフラテス川沿いのジャラーブルス市で、略奪品の分配をめぐって「治安当局」とダイル・ザウル県出身のカルアーン部族の子息が口論の末、撃ち合いとなった。

両者は、軽火器だけでなく、RPGなどで撃ち合い、子供1人が巻き添えとなって死亡、そのほかにも3人が死亡した。

戦闘激化を受けて、トルコ軍特殊部隊と国民軍第三軍団が介入し、事態を収拾した。

AFP, April 14, 2019、ANHA, April 14, 2019、AP, April 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2019、al-Hayat, April 15, 2019、Reuters, April 14, 2019、SANA, April 14, 2019、UPI, April 14, 2019などをもとに作成。

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ダーイシュの女性メンバー10人がPYD幹部をそそのかして避難民キャンプからの脱走を試みる(2019年4月14日)

ハーブール(4月14日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が管理するハサカ県フール町の避難民キャンプに収容されているダーイシュ(イスラーム国)の女性メンバー10人が、民主人民党(PYD)の幹部をそそのかして、脱走を試みたと伝えた。

同サイトによると、この10人はシリア人7人、チュニジア人2人、イラク人1人からなり、PYD幹部に、3,000米ドルを支払うので脱走を見逃して欲しいと持ちかけたという。

10人はキャンプからの脱走を図ろうとしたしたが、シリア民主軍によってフェンスの近くで発見され、拘束された。

AFP, April 14, 2019、ANHA, April 14, 2019、AP, April 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2019、al-Hayat, April 15, 2019、al-Khabur, April 14, 2019、Reuters, April 14, 2019、SANA, April 14, 2019、UPI, April 14, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍特殊部隊による国民軍戦闘員の軍事教練が修了(2019年4月14日)

ドゥラル・シャーミーヤ(4月14日付)は、トルコの占領下にあるアレッポ県北部で、トルコ軍特殊部隊による国民軍戦闘員の軍事教練が修了したと伝え、その写真を公開した。

同サイトによると、教練は「テロ民兵・政党根絶に向けた戦い」とのスローガンが掲げられ、アレッポ県北部の国民軍第1軍弾基地で実施されていた。

教練は過去最大規模だったという。


AFP, April 14, 2019、ANHA, April 14, 2019、AP, April 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2019、al-Hayat, April 15, 2019、Reuters, April 14, 2019、SANA, April 14, 2019、UPI, April 14, 2019などをもとに作成。

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ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表がシリアを訪問し、ムアッリム外務在外居住者大臣と会談(2019年4月14日)

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表がシリアを訪問し、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相と会談した。

SANA(4月14日付)によると、会談では、危機解決を目的とする政治プロセスに向けた取り組み、制憲委員会設置にかかる協議の進捗などについて意見を交わした。

会談には、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官、ムハンマド・ウムラーニー特別局長が同席した。

AFP, April 14, 2019、ANHA, April 14, 2019、AP, April 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2019、al-Hayat, April 15, 2019、Reuters, April 14, 2019、SANA, April 14, 2019、UPI, April 14, 2019などをもとに作成。

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ダーイシュがダイル・ザウル県南部でシリア軍とパレスチナ人民兵組織のクドス旅団からなる部隊を要撃し、10人を殺害(2019年4月14日)

ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(4月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマヤーディーン市南方のビール・アリー地区でシリア軍とパレスチナ人民兵組織のクドス旅団からなる部隊を要撃し、10人を殺害した。

AFP, April 14, 2019、ANHA, April 14, 2019、AP, April 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2019、Euphrates Post, April 14, 2019、al-Hayat, April 15, 2019、Reuters, April 14, 2019、SANA, April 14, 2019、UPI, April 14, 2019などをもとに作成。

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国民社会支援基金は退役兵士の支援申請3万2233件を受け付ける(2019年4月14日)

SANA(4月14日付)は、各県に設置された国民社会支援基金で、退役兵士が行った資金援助などの支援申請の件数が14日の段階で3万2233件に達していると伝えた。

AFP, April 14, 2019、ANHA, April 14, 2019、AP, April 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2019、al-Hayat, April 15, 2019、Reuters, April 14, 2019、SANA, April 14, 2019、UPI, April 14, 2019などをもとに作成。

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イラクのファイヤード内閣国家安全保障担当顧問がシリアを訪問し、アサド大統領と会談(2019年4月14日)

イラクのファーリフ・ファイヤード内閣国家安全保障担当顧問(ハイダル・アバーディー首相の特使)がシリアを訪問し、アサド大統領と会談した。

SANA(4月14日付)によると、会談では、シリア・イラク二国間関係の発展などについて意見が交わされた。

アサド大統領は会談で、両国関係の強化が両国民の利益となり、一方で両国に残存するテロの温床の根絶に、他方で、両国間の利益伸張への障害の排除につながると述べた。

また、シリアとイラクのそれぞれに分割と混乱をもたらそうとする一部諸外国の計略に対抗して、両国が主権と自決権を維持するために前進する必要があると強調した。

これに対して、ファイヤード氏は、「テロとの戦い」におけるシリアの勝利はイラクにとっての勝利でもあり、イラクにおける軍事的成果もシリアの安定に資するだろうと述べた。

AFP, April 14, 2019、ANHA, April 14, 2019、AP, April 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2019、al-Hayat, April 15, 2019、Reuters, April 14, 2019、SANA, April 14, 2019、UPI, April 14, 2019などをもとに作成。

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シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団がアレッポ市一帯で激しく交戦する一方、イドリブ県を4機の戦闘機が爆撃(2019年4月14日)

アレッポ県では、ANHA(4月14日付)によると、スッカリー地区のサミール・アブー・フーシュ小学校脇で、反体制武装集団が残していった地雷が爆発、子供1人が死亡、2人が負傷した。

シリア軍は、この爆発への報復として、シャイフ・ナッジャール市一帯やカフルハムラ村、アレッポ市ラーシディーン地区一帯にある反体制武装集団の拠点を砲撃した。

これに対して、カフルハムラ村とマンスーラ村で活動する反体制武装集団は反撃、アレッポ市ナイル通り、ハーリディーヤ地区を砲撃した。

SANA(4月14日付)によると、この砲撃で住民11人が死亡、11人が負傷した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(4月14日付)やシリア政府を支持するアレッポ・ザフラー地区情報ネットワーク(4月14日付)によると、反体制武装集団が撃ったグラード・ロケット弾は、ハーリディーヤ地区で総合情報部の車輌に直撃し、乗っていた5人が死亡した。

このほか、ドゥラル・シャーミーヤ(4月14日付)によると、シャーム解放機構がハーン・トゥーマーン村にあるシリア軍の武器庫を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)4機が、ブサンクール村、アウラム・ジャウズ村一帯を14回にわたり爆撃した。

また、シリア軍はザルズール村、スカイク村一帯、県南東部の放棄された大隊基地一帯を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はハーン・シャイフーン市、タマーニア町、タッル・マンス村、マアッル・シャマーリーン村を砲撃した。

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ハマー県では、SANA(4月14日付)によると、シリア軍がマンスーラ村一帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルズィーター市、ラターミナ町、ザイズーン村、ズィヤーラ町、カストゥーン村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(ラタキア県3件、ハマー県2件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を13件(イドリブ県9件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認した。

AFP, April 14, 2019、ANHA, April 14, 2019、AP, April 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2019、al-Hayat, April 15, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 14, 2019、Reuters, April 14, 2019、SANA, April 14, 2019、Shabaka Akbar Hayy al-Zahra’ bi-Halab, April 14, 2019、UPI, April 14, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから279人、ヨルダンから1,041人、ルクバーン・キャンプから1,358人の難民が帰国(2019年4月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月14日付)を公開し、4月13日に難民1,320人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは279人(うち女性84人、子供142人)、ヨルダンから帰国したのは1,041人(うち女性312人、子供531人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は189,525人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者67,232人(うち女性20,313人、子ども34,208人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者122,293人(うち女性36,714人、子ども62,358人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 418,805人(うち女性125,685人、子供213,488人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民1,447人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは19人(うち女性8人、子供7人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは17人(うち女性4人、子供11人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは1,411人(うち女性410人、子供778人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは1,411人のうち、1,358人(うち女性396人、子供757人)は米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから退去した難民。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は19,298人(うち女性6,350人、子供8,494人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,287,894人(うち女性388,909人、子供652,260人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 14, 2019をもとに作成。

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