ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから349人、ヨルダンから665人の難民が帰国、避難民1,999人(うちラクバーン・キャンプからの帰還者1,983人)が帰宅(2019年4月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月24日付)を公開し、4月23日に難民1,014人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは349人(うち女性105人、子供178人)、ヨルダンから帰国したのは665人(うち女性200人、子供339人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は200,249人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者70,706人(うち女性21,356人、子ども35,978人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者129,543人(うち女性38,890人、子ども66,055人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 429,529人(うち女性128,904人、子供218,955人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

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一方、国内避難民1,999人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは14人(うち女性4人、子供6人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは1,985人(うち女性579人、子供992人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は23,661人(うち女性7,543人、子供10,657人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,292,257人(うち女性390,102人、子供654,423人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した1,985人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は1,983人(うち女性579人、女性992人)だった。

これにより、2019年2月23日以降、同キャンプから帰国した難民は7,434人(うち女性2,017人、子供274人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 24, 2019をもとに作成。

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オスマン帝国によるアルメニア人虐殺追悼記念日に合わせて、北・東シリア自治局支配下のアルメニア教徒が民兵組織「殉教者ノバル・オザニアン部隊」の結成を宣言(2019年4月24日)

ANHA(4月24日付)は、北・東シリア自治局支配地域のアルメニア教徒が、オスマン帝国による1915年のアルメニア人虐殺の追悼記念日(4月24日)に合わせて、新たな民兵組織「殉教者ノバル・オザニアン部隊」の結成を宣言したと伝え、その写真を公開した。

結成宣言は、アルメニア人虐殺追悼式典の会場となったハサカ県タッル・タムル町近郊のタッル・クーラーン村で行われ、

「殉教者ノバル・オザニアン部隊」はアルメニア教徒のみによって構成され、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の傘下で北・東シリア自治局の防衛にあたるという。

アナトリア通信(4月23日付)が複数の情報筋の話として伝えたところによると、この部隊は戦闘員90人からなり、ハサカ県のハサカ市、ラアス・アイン市、アームーダー市、ラッカ県タッル・アブヤド市、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市で活動する。

ノバル・オザニヤンは、トルコ・マルクス・レーニン主義共産党(TKP/ML TİKKO)の軍事部門を指導したアルメニア人活動家で、ナゴルノ・カラバフ戦争(1988~1994年)への従軍経験もある。

シリア北東部でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘にYPGの義勇兵として参加していたが、2017年8月に戦死した。

AFP, April 24, 2019、Anadolu Ajansı, April 24, 2019、ANHA, April 24, 2019、AP, April 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2019、al-Hayat, April 25, 2019、Reuters, April 24, 2019、SANA, April 24, 2019、UPI, April 24, 2019などをもとに作成。

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ヨルダンからシリア難民多数が新たに帰国(2019年4月24日)

SANA(4月24日付)は、ヨルダンで避難生活を送ってきたシリア人難民多数が、ダルアー県のナスィーブ国境通行所(ヨルダン側はジャービル国境通行所)を経由して、シリアに帰国したと伝え、その写真を公開した。

AFP, April 24, 2019、ANHA, April 24, 2019、AP, April 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2019、al-Hayat, April 25, 2019、Reuters, April 24, 2019、SANA, April 24, 2019、UPI, April 24, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団がタッル・リフアト市近郊を砲撃(2019年4月24日)

アレッポ県では、ANHA(4月24日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、タッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村を砲撃した。

AFP, April 24, 2019、ANHA, April 24, 2019、AP, April 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2019、al-Hayat, April 25, 2019、Reuters, April 24, 2019、SANA, April 24, 2019、UPI, April 24, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下のダイル・ザウル県北部各所でYPG主体のシリア民主軍の素行や治安悪化に抗議するデモが発生(2019年4月24日)

ダイル・ザウル県では、SANA(4月24日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にある県北部のムハイミーダ村、ヒサーン村、下サフィーラ村、上サフィーラ村、ワスィーア村、ムワイリフ村、ハスィ-ン村、ガリーバ村で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の素行や治安悪化に抗議するデモが行われ、多数の住民が参加した。

SANAが配信した映像には、杖を振り上げて行進する住民や黒煙が写っている。

AFP, April 24, 2019、ANHA, April 24, 2019、AP, April 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2019、al-Hayat, April 25, 2019、Reuters, April 24, 2019、SANA, April 24, 2019、UPI, April 24, 2019などをもとに作成。

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シリア政府支配下の首都ダマスカス、ラタキア市、アル=カーイダ支配下のジスル・シュグール市、トルコ占領下のマーリア市で大きな爆発が相次いで発生(2019年4月24日)

ダマスカス県では、SANA(4月24日付)、シリア人権監視団によると、ナフル・イーシャ地区の南部環状線で車に仕掛けられた爆弾が爆発し、運転していた男性1人が死亡、5人が負傷した。

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ラタキア県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月24日付)によると、ラタキア市アイン・タムラ地区の県知事公邸近くで大きな爆発が発生した。

爆発の原因は不明だという。

だが、ドゥラル・シャーミーヤ(4月25日付)は、この爆発がシリアのムハーバラートによるものだが、理由は明らかではないと伝えた。

https://youtu.be/SrOgRmEJElY

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イドリブ県では、ANHA(4月24日付)によると、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にあるジスル・シュグール市で大きな爆発が発生し、住民11人が死亡、27人が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(4月24日付)によると、トルコの占領下にあるマーリア市で反体制武装集団(いわゆる「ユーフラテスの盾」作戦司令室)が乗った車が攻撃を受け、複数の戦闘員が死傷、車は大破した。

AFP, April 24, 2019、ANHA, April 24, 2019、AP, April 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2019、April 25, 2019、al-Hayat, April 25, 2019、Reuters, April 24, 2019、SANA, April 24, 2019、UPI, April 24, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県、イドリブ県でシャーム解放機構の拠点を攻撃(2019年4月24日)

ハマー県では、SANA(4月24日付)によると、シリア軍がカルアト・マディーク町、タッル・フワーシュ村、シャフルナーズ村、フワイズ村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(4月24日付)によると、スカイラビーヤ市に展開するシリア軍部隊がカルアト・カルアト・マディーク町近郊のシリア軍拠点を誤射し、兵士数十人が死亡したという。

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イドリブ県では、SANA(4月24日付)によると、シリア軍がハーン・スブル村、フワイン村、ブライサ村、ウンム・ハラーヒール村、ムシャイリファ村でシャーム解放機構に対する特殊作戦を実施し、武器弾薬を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(4月24日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町・東ガーリヤ町間で反体制派が残していった地雷が爆発し、子供2人が死亡、2人が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県3件、ラタキア県3件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を16件(アレッポ県5件、イドリブ県5件、ラタキア県2件、ハマー県4件)確認した。

AFP, April 24, 2019、ANHA, April 24, 2019、AP, April 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2019、al-Hayat, April 25, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 24, 2019、Reuters, April 24, 2019、SANA, April 24, 2019、UPI, April 24, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合は4月7日~4月20日までの14日間、シリアでの爆撃を実施せず(2019年4月24日)

米中央軍(CENTCOM)は、4月7日~4月20日の14日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

それによると、両国領内でのダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対する爆撃回数は52回で、うちシリア領内での回数は0回、イラク領内での回数は18回だった。

各日の爆撃回数、標的(場所)の詳細は開示されなかった。

なお、この期間中、有志連合以外の部隊(ロシア・シリア軍)もユーフラテス川河畔で42回の爆撃を実施したという。

CENTCOM, April 24, 2019をもとに作成。

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