ヨルダンの治安当局がアズラク難民キャンプでハスナ・ハリーリー(通称ハンサー・ハウラーン)女史と息子を拘束(2021年5月3日)

ザイトゥーン通信(5月4日付)は、ヨルダンの治安当局が、アズラク難民キャンプでハスナ・ハリーリー(通称ハンサー・ハウラーン)女史と息子を拘束した。

息子はその後逃走に成功したが、ハリーリー女史はアズラク難民キャンプの第5ヴィレッジに連行されたという。

このヴィレッジは、刑務所に似た施設で、収容者は当局の監視を受けるという。

ハリーリー女史はヨルダン当局から国外退去処分を受けている。

国外退去処分を受けている。

AFP, May 4, 2021、ANHA, May 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2021、Reuters, May 4, 2021、SANA, May 4, 2021、SOHR, May 4, 2021、Zaytun Agency, May 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヨルダン当局はジャービル国境通行所(ナスィーブ国境通行所)経由での旅行者受入再開を決定(2021年5月3日)

『ワタン』(5月4日付)は、ヨルダン当局が5月3日、ジャービル国境通行所(シリア側はダルアー県のナスィーブ国境通行所)で1日150人まで旅行者の入国を認めることを決定したと伝えた。

AFP, May 4, 2021、ANHA, May 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2021、Reuters, May 4, 2021、SANA, May 4, 2021、SOHR, May 4, 2021、al-Watan, May 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構は世界報道自由デーに合わせて声明を出し「解放区の報道の自由はシリアのそれ以外の地域とは比べものにならない」(2021年5月4日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構は、世界報道自由デー(5月3日)に合わせて声明を出し、「イドリブ県の「解放区」における報道の自由はシリアのそれ以外の地域とは比べものにならない」と主張した。

声明の骨子は以下の通り:

今日、私たちは世界報道自由デーの記念日を迎えている。我々はこの日に、誇り高き革命に寄り添い、暴君である父子の時代のメディアと報道の現状を顧み、記憶にとどめたい。専制政治が支配し、体制を支持する声のみがあげられ、自由な意見が発せられる余地はまったく与えられなかった。

アッラーの恵みにより、「シリア革命」は10年間にいくつもの成果を上げ、真実の声があげ、不正と侵略に勝利した。「解放区」は、何十年にもわたる占領と抑圧を経て自由と尊厳の時代を迎えた。そこで人々は、自らの財産、子供たちの安全を得て、尊厳に満ちた寛容なる法が支配することになった。

イドリブ県の「解放区」における報道の自由は、シリアのその他の地域とは比べものにならない。

AFP, May 4, 2021、ANHA, May 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2021、Reuters, May 4, 2021、SANA, May 4, 2021、SOHR, May 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアで活動する野党の人民意志党は声明で大統領選挙を批判(2021年5月3日)

ロシアで活動する野党の人民意志党(カドリー・ジャミール党首)は声明を出し、5月26日に投票が予定されている大統領選挙に関して、国連安保理決議第2254号と無縁で、シリア人が合意した(新)憲法に立脚していないと批判した。

AFP, May 3, 2021、ANHA, May 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2021、Reuters, May 3, 2021、SANA, May 3, 2021、SOHR, May 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がダーイシュを狙って50回以上の爆撃を実施(2021年5月3日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境(ハマー県イスリヤー村近郊)に位置する砂漠地帯、ダイル・ザウル県バシャリー山で、シリア政府の支配下にあるビシュリー山一帯の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って50回以上の爆撃を実施した。

AFP, May 3, 2021、ANHA, May 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2021、Reuters, May 3, 2021、SANA, May 3, 2021、SOHR, May 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラアユ・ヤウム:サウジアラビアのフマイダーン総合情報部長官ら使節団がシリアを訪問、アサド大統領、マムルーク国民安全保障会議議長と二国間関係の改善と国交回復について意見を交わす(2021年5月3日)

ラアユ・ヤウム(5月3日付)は、ダマスカスの複数の外交筋に話として、ハーリド・フマイダーン総合情報部長官(大将)を代表とするサウジアラビアの使節団がシリアを訪問し、アサド大統領、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長と会談、二国間関係の改善と国交回復について意見を交わしたと伝えた。

同サイトによると、会談では使節団がイード・アル=フィトル明けまでシリアに滞在すること、両国関係を修復する第一歩として、駐シリア・サウジアラビア大使館を再開することが合意された。

AFP, May 3, 2021、ANHA, May 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2021、Ra’y al-Yawm, May 3, 2021、Reuters, May 3, 2021、SANA, May 3, 2021、SOHR, May 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

最高憲法裁判所のラッハーム議長はアブドゥッラー氏、アサド大統領、マルイー氏の立候補届を受理したと発表(2021年5月3日)

最高憲法裁判所のムハンマド・ジハード・ラッハーム議長は記者会見を開き、大統領選挙に立候補届と人民議会議員の文書による支持表明を精査し、アブドゥッラー・サッルーム・アブドゥッラー、バッシャール・ハーフィズ・アサド、マフムード・アフマド・マルイーの3名の立候補届を受理するとした2021年5月3日宣言第55号を発出したと発表した。

ラッハーム議長はまた、この決定に関する異議申し立てを、5月4日の午前9時から6日午後3時まで異議申し立てを行うことができると付言した。

SANA(5月3日付)が伝えた。

AFP, May 3, 2021、ANHA, May 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2021、Reuters, May 3, 2021、SANA, May 3, 2021、SOHR, May 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で79人、北・東シリア自治局支配地域で73人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で13人(2021年5月3日)

保健省は政府支配地域で新たに79人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者168人が完治し、7人が死亡したと発表した。

これにより、5月3日現在の同地での感染者数は計22,977人、うち死亡したのは1,610人、回復したのは17,339人となった。

SANA(5月3日付)が伝えた。

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに73人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者14人が完治し、10人が死亡したと発表した。

これにより、5月3日現在の同地での感染者数は計16,184人、うち死亡したのは615人、回復したのは1,654人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性41人、女性32人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市13人、カーミシュリー市7人、マーリキーヤ(ダイリーク)市3人、ダルバースィーヤ市5人、アームーダー市2人、ラッカ県のラッカ市20人、ダイル・ザウル県23人。

ANHA(5月3日付)が伝えた。

**

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で5月3日に新たに13人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、46人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡1人、ハーリム郡1人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡1人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡3人、アフリーン郡6人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計22,046人、うち回復したのは20,061人、死亡したのは655人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1568961139975438/

AFP, May 3, 2021、ACU, May 3, 2021、ANHA, May 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2021、Reuters, May 3, 2021、SANA, May 3, 2021、SOHR, May 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県で「ジハード主義グループ」の砲弾製造倉庫で爆発が発生し、戦闘員2人と女性1人死亡、6人負傷する一方、バイルーン村にあるトルコ軍の拠点に、何者かがRPG弾を打ち込む(2021年5月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるフーア市北のフルースィーヤ国内避難民(IDPs)キャンプ近くになる「ジハード主義グループ」の砲弾製造倉庫で爆発が発生し、戦闘員2人と女性1人が死亡、6人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイルーン村にあるトルコ軍の拠点に、何者かがRPG弾を打ち込んだ。

このほか、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村およびその一帯、バーラ村およびその一帯、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織で国民解放戦線に所属するシャーム自由人イスラーム運動のメンバーが乗った車が、トゥッファーヒーヤ村北でシリア軍のミサイル攻撃を受け、2人が死亡した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原一帯を砲撃した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるジャースィム市でシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団戦闘員が、自宅で正体不明の武装集団の襲撃を受け、死亡した。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるクルキス村で空軍情報部の士官(准将)が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を32件(イドリブ県14件、ラタキア県12件、アレッポ県2件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は32件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を23件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, May 3, 2021、ANHA, May 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 3, 2021、Reuters, May 3, 2021、SANA, May 3, 2021、SOHR, May 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民288人と国内避難民(IDPs)3人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は662,212人、2019年以降帰還したIDPsは85,544人に(2021年5月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月3日付)を公開し、5月2日に難民288人(うち女性87人、子供147人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民288人(うち女性87人、子供147人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は662,212人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者266,964人(うち女性80,246人、子ども135,878人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,749,518人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は891,492人(うち女性267,522人、子供454,369人)となった。

**

一方、国内避難民3人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは3人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は3人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は85,544人(うち女性31,681人、子供31,360人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,354,140人(うち女性414,240人、子供675,126人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 3, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

サイイダ・ザイナブ町でアサド大統領の写真数枚が何者かに破り捨てられる(2021年5月2日)

ダマスカス郊外県では、サウト・アースィマ(5月3日付)によると、サイイダ・ザイナブ町で、大統領選挙に合わせて商店主たちが貼ったアサド大統領の写真数枚が何者かに破り捨てられているのが発見された。

AFP, May 4, 2021、ANHA, May 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2021、Reuters, May 4, 2021、SANA, May 4, 2021、Sawt al-‘Asima, May 2, 2021、SOHR, May 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領は2021年政令第13号を施行し、国内外逃亡罪(兵役忌避罪)への恩赦を決定(2021年5月2日)

アサド大統領は2021年政令第13号を施行し、2021年5月2日以前の軽罪、違反、未成年者に対する保護観察、不治の患者と70歳以上に対する無期刑、刑法第100条、101条、103条第4項が定める国内外逃亡罪(兵役忌避罪)などへの恩赦を実施することを決定した。

SANA(5月2日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4171289402914860

AFP, May 2, 2021、ANHA, May 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 2, 2021、Reuters, May 2, 2021、SANA, May 2, 2021、SOHR, May 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機が、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯でダーイシュを狙って爆撃を実施(2021年5月2日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って爆撃を実施した。

爆撃に先立って、スハイル・ハサン准将が指揮する第25師団、第11師団、第5軍団からなる部隊が同地に増派されていた。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と親政権民兵が、タドムル市近郊の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の襲撃を受け、兵士4人が死亡、8人が負傷した。

AFP, May 2, 2021、ANHA, May 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 2, 2021、Reuters, May 2, 2021、SANA, May 2, 2021、SOHR, May 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの占領下にあるアレッポ県スルーク町でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、シリア国民軍戦闘員1人を含む2人死亡、住民5人負傷(2021年5月2日)

ラッカ県では、SANA(5月2日付)、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるスルーク町でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、シリア国民軍戦闘員1人を含む2人が死亡、住民5人が負傷した。

**

アレッポ県では、ANHA(5月2日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村、ズィヤーラ村、アキーバ村、シャイフ・ヒラール村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、マンビジュ市北東の大アラブ・ハサン村、小アラブ・ハサン村、フーシャリーヤ村を砲撃した。

AFP, May 2, 2021、ANHA, May 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 2, 2021、Reuters, May 2, 2021、SANA, May 2, 2021、SOHR, May 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で80人、北・東シリア自治局支配地域で148人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で38人(2021年5月2日)

保健省は政府支配地域で新たに80人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者179人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、5月2日現在の同地での感染者数は計22,898人、うち死亡したのは1,603人、回復したのは17,171人となった。

SANA(5月2日付)が伝えた。

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに148人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者11人が完治し、12人が死亡したと発表した。

これにより、5月2日現在の同地での感染者数は計16,111人、うち死亡したのは605人、回復したのは1,640人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性77人、女性71人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市18人、カーミシュリー市14人、マーリキーヤ(ダイリーク)市7人、ダルバースィーヤ市1人、フール・キャンプ1人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市9人、マンビジュ市5人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)1人、ラッカ県のラッカ市31人、タブカ市61人、

ANHA(5月2日付)が伝えた。

**

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で5月2日に新たに38人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、36人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡7人、ハーリム郡6人、アリーハー郡1人、アレッポ県スィムアーン山郡1人、ジャラーブルス郡3人、バーブ郡5人、アフリーン郡15人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計22,033人、うち回復したのは20,015人、死亡したのは655人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1568290250042527/

AFP, May 2, 2021、ACU, May 2, 2021、ANHA, May 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 2, 2021、Reuters, May 2, 2021、SANA, May 2, 2021、SOHR, May 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府支配下のダルアー県で、オートバイに乗った武装グループがシリア軍の士官を襲撃し、殺害(2021年5月2日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるイズラア市とシャイフ・マスキーン市を結ぶ街道で、オートバイに乗った武装グループがシリア軍の士官(第22防空旅団所属の中尉)を襲撃し、殺害した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を35件(イドリブ県19件、ラタキア県4件、アレッポ県5件、ハマー県7件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は33件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を22件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, May 2, 2021、ANHA, May 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 2, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 2, 2021、Reuters, May 2, 2021、SANA, May 2, 2021、SOHR, May 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民295人と国内避難民(IDPs)81人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は661,924人、2019年以降帰還したIDPsは85,541人に(2021年5月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月2日付)を公開し、5月1日に難民295人(うち女性88人、子供150人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民295人(うち女性88人、子供150人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は661,924人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者266,676人(うち女性80,159人、子ども135,731人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,749,518人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は891,204人(うち女性267,435人、子供454,222人)となった。

**

一方、国内避難民81人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは81人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は85,541人(うち女性31,680人、子供31,359人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,354,136人(うち女性414,239人、子供675,125人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 2, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア海上輸送総局の船がトルコのイスタンブールに寄港(2021年5月1日)

トルコのボスポラス海峡の船舶の移動を監視するボスプラス・オブザーバーはツイッターのアカウント(https://twitter.com/YorukIsik)で、シリア船籍が海峡を通過したと発表した。

ツイッターの書き込みは以下の通り。

シリア海上輸送総局SYRIAMARのシリア船籍のラオディキアがボスポラス海峡をマルマラ海に向けて通過した。同船は、(ロシアの)ノヴォロシークスから(イスタンブール市の)ペンディク(地区)に移送している。SYRIAMAR、そしてラオディキアを含むすべての船は、2015年8月3日以降、米財務省のOFAC(外国資産管理局)のSDN(Specially Designated National)リストに記載されている。

https://twitter.com/YorukIsik/status/1388004965210370054

AFP, May 1, 2021、ANHA, May 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2021、Reuters, May 1, 2021、SANA, May 1, 2021、SOHR, May 1, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「イランの民兵」がダイル・ザウル県マヤーディーン市一帯にミサイル発射台13基を設置(2021年5月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市一帯のユーフラテス川西岸に、「イランの民兵」がミサイル発射台13基を設置した。

発射台は、米主導の有志連合が各地に違法に駐留するダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸に向けて設置されたという。

AFP, May 1, 2021、ANHA, May 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2021、Reuters, May 1, 2021、SANA, May 1, 2021、SOHR, May 1, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃(2021年5月1日)

アレッポ県では、ANHA(5月1日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のブルジュ・カースィー村、マイヤーサ村を砲撃し、民家1棟を破壊した。

AFP, May 1, 2021、ANHA, May 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2021、Reuters, May 1, 2021、SANA, May 1, 2021、SOHR, May 1, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県ヤアルビーヤ町南で「人民諸派」がシリア民主軍の車輌を襲撃し、1人殺害(2021年5月1日)

ハサカ県では、SANA(5月1日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町南のサーミリーヤ村近くで、「人民諸派」が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌を襲撃し、1人を殺害、1人を負傷させた。

複数の地元筋によると、襲撃は5月1日晩に発生、シリア民主軍に所属するいわゆる「総合情報部」(内務治安部隊(アサーイシュ)のことと思われる)の隊員が乗った車が機関銃の銃撃を受け、1人が死亡、1人が負傷したという。

事件発生を受けて、シリア民主軍が現場を包囲、四輪駆動車や救急車輌を派遣したという。

シリア人権監視団によると、車が襲撃されたのはハサカ県南のハラーフィー街道で、内務治安部隊(アサーイシュ)の司令官1人が死亡した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市のタイ地区でロシア軍憲兵隊と内務治安部隊(アサーイシュ)が合同パトロールを実施した。

AFP, May 1, 2021、ANHA, May 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2021、Reuters, May 1, 2021、SANA, May 1, 2021、SOHR, May 1, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で85人、北・東シリア自治局支配地域で30人、シャーム解放機構支配地でワクチン接種開始(2021年5月1日)

保健省は政府支配地域で新たに85人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者171人が完治し、6人が死亡したと発表した。

これにより、5月1日現在の同地での感染者数は計22,818人、うち死亡したのは1,598人、回復したのは16,992人となった。

SANA(5月1日付)が伝えた。

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに130人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者9人が完治し、15人が死亡したと発表した。

これにより、5月1日現在の同地での感染者数は計15,963人、うち死亡したのは593人、回復したのは1,629人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性83人、女性47人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市45人、カーミシュリー市16人、マーリキーヤ(ダイリーク)市5人、ダルバースィーヤ市2人、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村1人、ロジュ・キャンプ4人、ラッカ県のラッカ市28人、ダイル・ザウル県29人。

ANHA(5月1日付)が伝えた。

**

CNN Arabic(5月1日付)は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県とアレッポ県西部で、新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種が開始されたと伝えた。

ワクチン接種は、イドリブ県とアレッポ県の病院・医療センターの90の医療チームが行うという。

AFP, May 1, 2021、ANHA, May 1, 2021、CNN Arabic, May 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2021、Reuters, May 1, 2021、SANA, May 1, 2021、SOHR, May 1, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

クナイトラ県ジャッバー村近郊のシリア軍拠点が襲撃を受け、軍は首謀者確保のためウンム・バーティナ村を包囲(2021年5月1日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるジャッバー村近郊にあるシリア軍の拠点が正体不明の武装集団の襲撃を受けた。

シリア人権監視団によると、事件を受けてシリア軍は襲撃に関与した住民10人が居住するウンム・バーティナ村の名士と協議、10人の身柄引き渡しを要求するとともに、同村を包囲した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるサイダー町で軍事治安局の車が正体不明の武装集団の襲撃を受け、兵士1人が死亡、3人が負傷した。

また、ダルアー市とフラーク市で、クナイトラ県ウンム・バーティナ村に対する軍の包囲に抗議するデモが発生した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を36件(イドリブ県17件、ラタキア県11件、アレッポ県2件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は33件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を24件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, May 1, 2021、ANHA, May 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 1, 2021、Reuters, May 1, 2021、SANA, May 1, 2021、SOHR, May 1, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民302人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は661,629人に(2021年5月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月1日付)を公開し、4月30日に難民302人(うち女性90人、子供152人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民302人(うち女性90人、子供152人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は661,629人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者266,381人(うち女性80,071人、子ども135,581人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,749,518人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は890,909人(うち女性267,347人、子供454,072人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は85,460人(うち女性31,647人、子供31,348人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,354,056人(うち女性414,206人、子供675,114人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 1, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.