外務在外居住者省は沿岸部での暫定政権による住民虐殺を非難、真相究明を求めたアムネスティ・インターナショナルの報告書を非難(2025年4月4日)

SANAによると、外務在外居住者省は声明を出し、沿岸部での暫定政権に属する民兵(国防省部隊と内務省総合治安局)による住民虐殺を非難、真相究明を求めたアムネスティ・インターナショナルの4月3日の報告書について、事件の発生した文脈を無視する、あるいはその重要性を軽視する傾向を有していると非難した。

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アリアス化学兵器禁止機関(OPCW)がシャルア暫定大統領に移行期内閣の発足を祝う祝電を送る(2025年4月4日)

SANAによると、フェルナンド・アリアス化学兵器禁止機関(OPCW)がアフマド・シャルア暫定大統領に移行期内閣の発足を祝う祝電を送った。

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シャルア暫定政権の国防省部隊(新シリア軍)が同地に展開(2025年4月4日

SANAによると、アレッポ県アレッポ市(シャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区)に展開していたシリア民主軍の部隊がユーフラテス川東岸に撤退、これに代わってアフマド・シャルア暫定政権の国防省部隊(新シリア軍)が同地に展開した。



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ANHAも、暫定政権と、アレッポ県シャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区の地元評議会の合意の第6項目に従い、シリア民主軍の部隊が撤退したと報じた。

ANHAによると、撤退した部隊は、ラッカ県タブカ地区に到着した。

ANHAによると、シリア民主軍を主導する人民防衛隊(YPG)の総司令部は撤退について声明を出し、北・東シリア地域民主自治局の諸原則と人民の意志を遵守し、今後の戦略的要請に合致した姿勢を継続すると発表した。

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ダルアー県、首都ダマスカス、ハマー県、タルトゥース県、ダマスカス郊外県でイスラエル軍による侵攻とジュバイリーヤ・ダムの森林地帯を非難するデモ(2025年4月4日)

SANAによると、クウェート外務省、イスラーム協力機構、ムスリム世界連盟、​ハミッシュ・フォークナー英中東・北アフリカ担当大臣、アラブ連盟のアフマド・アブー・ガイト事務総長が、2日のイスラエル軍によるハマー県などへの爆撃を非難した。




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SANAによると、ダルアー県マアルバ町、ジャースィム市、フラーク市、カルファー村、マターイヤ村、ジッリーン村、首都ダマスカス、ハマー県ミスヤーフ市、タルトゥース県タルトゥース市、ダマスカス郊外県カタナー市などで、イスラエル軍による侵攻とジュバイリーヤ・ダムの森林地帯を非難するデモが行われ、犠牲者を追悼する集団礼拝などが行われた。




スワイダー24によると、スワイダー県のスワイダー市のカラーマ広場でも同様の抗議デモが行われた。


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UNHCR:アサド政権崩壊以降、ヨルダンから52,000人の難民がシリアに帰還(2025年4月3日)

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、シリア情勢にかかる地域速報第21号を発表、そのなかで2024年12月8日のアサド政権崩壊以降、ヨルダンから52,000人の難民がシリアに帰還したと発表した。

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イスラエル軍戦闘機がダマスカス郊外県キスワ市一帯を爆撃、クナイトラ県ルワイヒーナ村に侵攻(2025年4月3日)

ダマスカス郊外県では、SANAによると、イスラエル軍戦闘機が、キスワ市一帯に対して複数回の爆撃を行った。

ダマスカス郊外県
シリア人権監視団によると、イスラエル軍が爆撃したのは、キスワ市近郊の第1師団基地とムカイリーバ町近郊の第75旅団の軍事拠点や陣地。

シリア人権監視団によると、これにより、2025年に入ってからのイスラエル軍の攻撃は44回(爆撃37回、砲撃7回)となった。

一連の攻撃で、アフマド・シャルア暫定政権の国防軍部隊の兵士14人、民間人13人、レバノン人2人の合計29人が死亡、武器弾薬貯蔵施設、指揮所、拠点、車輌など51の標的が破壊された。

県別の内訳は以下の通り:

アレッポ県:爆撃1回
ダマスカス郊外県:爆撃9回、砲撃1回(民間人1人、レバノン人2人、兵士2人死亡)
スワイダー県:爆撃3回
ヒムス県:爆撃8回
クナイトラ県:爆撃4回、砲撃2回(民間人1人、兵士2人死亡)
ダルアー県:爆撃5回、砲撃1回(民間人7人、兵士1人死亡)
タルトゥース県:爆撃1回
ダマスカス県:爆撃3回
ラタキア県:爆撃1回
ハマー県:爆撃1回

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クナイトラ県では、ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、イスラエル軍地上部隊がルワイヒーナ村一帯に侵攻した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍がクーヤー村にビラを散布し、住民に対してヤルムーク渓谷に通じるワーディー・シャリーア街道への通行を禁止するとしたうえで、同街道を使用しないよう警告した。

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シャルア暫定政権の国防省に所属する外国人部隊がイスラエル軍の相次ぐ爆撃を受けてタルトゥース市から撤退(2025年4月3日)

タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア暫定政権の国防省に所属する外国人部隊がタルトゥース市から撤退し、サーフィーター市とタルトゥース市を結ぶ街道沿線の村々に再展開した。

外国人部隊数十人は、武装した車輌15台に分乗し、撤退した。

撤退は、イスラエル軍による軍事拠点への爆撃が続いていることを受けたもの。

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シャルア暫定政権とシリア民主軍が初めての捕虜交換を実施:約250人が解放(2025年4月3日)

アレッポ県では、SANAによると、県内務局とシリア民軍が捕虜交換を行い、約250人の捕虜が解放された。



ANHAによると、アフマド・シャルア暫定政権とシリア民主軍による捕虜交換は今回が初めて。

暫定政権と、アレッポ市シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区の両地元評議会が4月1日に交わした協定に基づくもので、シリア民主軍側は146人、暫定政権側は97人を解放した。

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外務在外居住者省はイスラエル軍によるハマー航空基地などに対する爆撃を非難する声明を発表(2025年4月3日)

SANAによると、外務在外居住者省は、イスラエル軍によるハマー航空基地などに対する爆撃を非難する声明を発表した。

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ダルアー県
SANAによると、4月2日にイスラエル軍がジュバイリーヤ・ダムの森林地帯を砲撃し、市民9人が死亡し、複数人が負傷、その犠牲者の葬儀が行われたと伝えた。


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また、イドリブ県では、住民らが犠牲者を追悼する集団礼拝を行った。

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一方、エジプト、ヨルダン、カタール、イラク、サウジアラビア、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表、トルコ外務省は、それぞれ声明を発表し、イスラエル軍の爆撃を非難した。






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ダマスカス県、ハマー県、ヒムス県で住民の殺害相次ぐ(2025年4月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ナイラブ・パレスチナ難民キャンプで、前政権に所属する武装グループと内務省総合治安局が交戦し、武装グループのメンバー1人が死亡、内務省総合治安局の隊員がナイフなどで襲撃を受け、武器を奪われ、車複数台が破壊された。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、3月29日に誘拐されていた若い男性の1人が遺体で発見され、ムワーサー病院に収容された。

また、シリア人権監視団によると、バルザ区で麻薬密売に関与していたとされるジャミール・ムハンマド・ダックー容疑者が何者かに銃で頭を撃たれて死亡し、遺体で発見された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、クッバト・クルディー村からサラミーヤ市近郊のタッル・ダッラ村に牛乳を輸送していた車が正体不明の武装グループの襲撃を受け、乗っていた若い男性1人と子ども1人が死亡した。

また、グール・アースィー村で正体不明の武装グループが若い男性1人を銃で撃ち殺害した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、ドゥライキーシュ市出身の若い男性2人が即決処刑され、サーフィーター市近郊のフドル丘近くで遺体で発見された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市カラム・ルーズ地区のアブドゥルファッターフ・ヌシャイワーティー学校近くで、オートバイに乗った男性が住民に向けて手りゅう弾を投げつけ、子ども1人と家族4人が負傷した。

また、ウンム・サラジュ村出身の住民1人が出勤中にダンハ村に至る交差点近くで正体不明の武装グループの襲撃を受けて死亡した。

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国防省はイドリブ県で殉教者や行方不明者の子息を表彰する式典を開催し、アブー・カスラ国防大臣や軍師団の司令官らが出席したと発表(2025年4月3日)

国防省は、イドリブ県で殉教者や行方不明者の子息を表彰する式典を開催し、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣や軍師団の司令官らが出席したと発表した。

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米軍が基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送(2025年4月2日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍が基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

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ダルアー県、ヒムス県、イドリブ県でシーア派住民らが殺害され、ダイル・ザウル県ではヴェラーヤテ・ファキーフを布教していた元イラン文化センターの責任者が逮捕(2025年4月2日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ハーッラ西の街道で、所属不明の武装集団が若者2人を銃で撃ち、1人を殺害、1人を負傷させた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カーズィミーヤ村でシーア派住民が何者かに首を切られて死亡、また別の1人が暴行を受けて死亡し、遺体で発見された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がブーカマール市で違法な商品の取引を行っていたとされる人物1人を逮捕した。

内務省総合治安局はまた、ブーカマール市でヴェラーヤテ・ファキーフの思想を布教していたイラン文化センターの元責任者の1人を逮捕した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ダーナー市で正体不明の武装グループが若い男性を殺害した。

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ダマスカス県では、ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、内務省総合治安局がブスターン・ドゥール地区の検問所を襲撃しようとした「旧体制の残党」のメンバー複数人を逮捕した。

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シリア・テレビ:シャルア暫定政権とシリア民主軍は、アレッポ県のティシュリーン・ダム一帯を中立化したうえで、いかなる勢力による駐留も認めず、民生の機関に自治を委ねることで原則合意(2025年4月2日)

トルコに拠点を置くシリア・テレビは、複数の独自筋の話として、シリア民主軍とトルコ軍、シリア国民軍が攻防を続けているアレッポ県のティシュリーン・ダム一帯をめぐって、アフマド・シャルア暫定政権とシリア民主軍が、同地を中立化したうえで、いかなる勢力による駐留も認めず、民生の機関に自治を委ねることで原則合意したと伝えた。

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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)は声明を出し、隊員1人がアレッポ県ティシュリーン・ダム一帯での任務遂行中に死亡したと発表した。

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i24ニュース:トランプ米大統領が5月半ばに予定しているサウジアアラビア訪問で、シャルア暫定政権と会談予定(2025年4月2日)

イスラエルのi24ニュースは、シリア筋の話として、ドナルド・トランプ米大統領が5月半ばに予定しているサウジアアラビアへの訪問で、アフマド・シャルア暫定政権と会談すると伝えた。

会談は、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子(兼首相)の仲介のもとで調整が進められているという。

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イスラエル軍は首都ダマスカスの科学研究センター、ハマー航空基地、T4航空基地を爆撃:イスラエル軍ラジオはトルコへの警告と発表(2025年4月2日)

SANAシリア人権監視団ムラースィルーン(Syrian Reporters)などによると、イスラエル軍戦闘機はダマスカス県マサーキン・バルザ地区にある科学研究センターを狙って爆撃を行った。

イスラエル軍はまた、ハマー県ハマー市近郊のハマー航空基地に大規模な爆撃を行った。

ハマー航空基地に対する爆撃は18回に及び、ハマー航空基地に配備されている航空機、滑走路、管制塔などが標的となり、基地は利用不能となり、アフマド・シャルア暫定政権の国防省部隊の兵士ら15人以上が死傷(うち死者4人)した(その後死者4人、負傷者12人に)。

イスラエル軍はまた、ヒムス県のT4航空基地に対しても3回の爆撃を行った。




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一連の爆撃に関して、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はXで、以下の通り速報を発表した。

イスラエル軍は数時間前、シリアのハマーとT4の両基地に残存していた軍事能力、さらにはダマスカス地域に残存していた複数の軍事インフラ施設に対して爆撃を行った。
イスラエル軍はイスラエル国の市民へのあらゆる脅威を解消するための行動を続ける。


また、オンライン・ニュース・マガジンのクラドルは、イスラエル軍ラジオ局が「シリアに対する今夜の爆撃の主要な目的は、トルコのエルドアン大統領に警告を送ることだ」と報じたと伝えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊が車輌数十両の支援を受けて、ナワー市に近いジュバイリーヤ・ダム一帯の森林地帯に侵攻し、展開した。

イスラエル軍地上部隊はまた、タスィール町に近いタスィール・ダムの森林地帯(国立公園)、ジュムーア丘を砲撃、複数のモスクから住民らに対してイスラエルへのジハードを行うよう呼びかけがなされた。

SANAが4月3日に伝えたところによると、この砲撃で、市民9人が死亡し、複数人が負傷、その犠牲者の葬儀が行われた。

シリア人権監視団が3日に発表したところによると、死亡したのは、イスラエル軍に反撃しようとした地元武装グループのメンバー9人。

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シリア人権監視団によると、これにより、2025年に入ってからのイスラエル軍の攻撃は43回(爆撃37回、砲撃6回)となった。

一連の攻撃で、アフマド・シャルア暫定政権の国防軍部隊の兵士14人、民間人13人、レバノン人2人の合計29人が死亡、武器弾薬貯蔵施設、指揮所、拠点、車輌など50の標的が破壊された。

県別の内訳は以下の通り:

アレッポ県:爆撃1回
ダマスカス郊外県:爆撃9回、砲撃1回(民間人1人、レバノン人2人、兵士2人死亡)
スワイダー県:爆撃3回
ヒムス県:爆撃8回
クナイトラ県:爆撃4回、砲撃2回(民間人1人、兵士2人死亡)
ダルアー県:爆撃5回、砲撃1回(民間人7人、兵士1人死亡)
タルトゥース県:爆撃1回
ダマスカス県:爆撃3回
ラタキア県:爆撃1回
ハマー県:爆撃1回

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シャルア暫定大統領は首都ダマスカスの人民宮殿に国内避難民(IDPs)キャンプで暮らす子供たち、陸路海路出入国管理総局の職員らを招く一方、レバノンのサラーム首相と電話会談(2025年4月2日)

シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、首都ダマスカスの人民宮殿に、国内避難民(IDPs)キャンプで暮らす子供たちを招いた。

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シャルア暫定大統領はまた、首都ダマスカスの人民宮殿に陸路海路出入国管理総局の職員らを招き、懇談した。

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シャルア暫定大統領は、レバノンのナウワーフ・サラーム首相と電話会談を行い、イード・アル=フィトルの挨拶を交わすとともに、二国間関係強化の方途などについて議論した。

シャルア暫定大統領はシャラーム首相のダマスカス訪問を希望する旨伝える一方、サラーム首相は移行期内閣発足に祝意を示した。

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トルコはヒムス県のT4航空基地(タイフール航空基地)を掌握する動きを見せ、防空システム、攻撃型無人航空機配備を計画・計画(2025年4月1日)

ミドル・イースト・アイは関係筋の話として、トルコがヒムス県のT4航空基地(タイフール航空基地)を掌握する動きを見せており、防空システムの配備準備も進めていると伝えた。

防空システムの配備が完了した後、基地の再建と拡張が進められ、必要な施設が整えられ、そのなかには偵察用無人航空機や、長距離攻撃が可能な攻撃用無人航空機を配備する計画もあるという。

また、トルコは、ダーイシュ(イスラーム国)との戦いを強化する意向も示しているという。

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なお、イスラエルの『エルサレム・ポスト』も3月31日にこの件を報じ、イスラエルがシリアにおけるトルコの軍事的存在を脅威とみなしているとの懸念を伝えた。

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イスラエル軍地上部隊がクナイトラ県マンタラ・ダムで写真を撮影していた若い住民10人が乗っていた5台のオートバイを没収(2025年4月1日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊が、マンタラ・ダムを訪れ、写真を撮影していた若い住民10人が乗っていた5台のオートバイを没収した。

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米軍が基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送(2025年4月1日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

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タルトゥース県ハルフ・バンナムラ村での虐殺事件の詳細を遺族が証言:12歳の子どもが両手を縛られ殺害される(2025年4月1日)

タルトゥース県では、スカイ・ニュース・アラビア語版によると、3月31日にハルフ・バンナムラ村で武装グループがアラウィー派住民を襲撃し、ジャウダト・ファーリス村長、一家4人(イブラーヒーム・シャーヒーンさん、息子のサーイルさん、ムーマルさん、孫のイブラーヒームさん)、尊重の娘(ナジュダト・ファーリスさん)を殺害、多数を負傷させた事件に関して、イブラーヒームさんの息子のサーミルさんが詳細について次のように証言した。

私の家は兄の家の近くにあり、イード・アル=フィトルの朝、いつものように兄の家を訪ねた。しばらくすると、2人の覆面をした人物が家の中庭に入ってきた。1人はライフルを、もう1人は消音器付きの狙撃銃とカメラを持っていた。
2人は最初、道に迷ったと言って、助けを求めてきた。村の名前や、我々が武器を持っているかどうかを尋ねてきた。兄は「私たちは農民で、武器など持っていない」と答えた。
父と兄は2、何が起きているのか様子を見に階から降りてきた。父は、彼らにイードの挨拶をし、もてなした。その後、彼らは道を教えてほしいと言ってきた。そのあたりから、私は彼らの目的が表向きのものとは違うと感じ始めた。
私は彼らと一緒に通りの入口まで出て、道を教えた。そして、経緯を伝えるために、息子を村長のもとに向かわせた。家に戻ると、尊重がすでに到着しており、父の隣に座っていた。
私はいとこと子どもたちと一緒に上の階に上がった。すると下で、突然、銃声が響いた。父、兄弟たち、そして幼い甥のイブラーヒームまでが殺されたのだ。イブラーヒームは8発もの銃弾を浴びていた。
事件が起こる前、私は12歳のイブラーヒームに「上がっておいで」と声をかけた。しかし、彼は父親とともに中庭に留まっていた。
犯人たちの話すアラビア語はシリア訛りで、1人はアブー・カースィムと名乗っていた。
今もなお、兄弟たちの血が私の体にこびりついたままで、あまりの出来事にそれを洗い流すことすらできない。

サーミルさんによると、治安当局は犯人を逮捕したと伝えており、後日、本人確認のため同行を求められているという。

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シリア人権監視団によると、事件に関して、活動家たちがSNSなどで、12歳のイブラーヒーム君が両手を縛られた状態で殺害された様子を捉えた写真を拡散し、犯人や暫定政権を非難する声が相次いだ。

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一方、タルトゥース県はフェイスブックを通じて、内務省総合治安局の責任者が犯人の処罰を約束する様子を撮影した映像を公開した。

映像のなかで、責任者は、犯人がシリアの国家を代表してはいないと強調する一方、国防省部隊、内務省総合治安局の隊員による反抗かどうかについては断言を避けた。

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各地で住民の誘拐殺人が続く一方、国防省部隊、内務省総合治安局を狙った攻撃も発生(2025年4月1日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装グループが県農村地帯で国防省部隊の兵士1人を銃で撃ち殺害した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で、車に乗った正体不明の武装グループが内務省総合治安局の拠点を襲撃し、隊員1人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ニウマーン市出身の若い男性1人が、同市とアリーハー市を結ぶ街道で正体不明の武装グループの襲撃を受け、死亡した。

カフル・ヤフムール村でも、身元不明の男性が遺体で発見された。

一方、ザーウィヤ山地方では、内務省総合治安局が前政権時代下で違反行為を行っていた指名手配者、容疑者らを逮捕した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、前日に失踪していたバーニヤース市郊外のバールマーヤー村出身の若い男性1人が即決処刑され、ラービヤ・レストラン近くに設置されている内務省総合治安局の拠点近くで遺体で発見された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーライル村で若い男性1人が何者かによって殺害された。

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シリア各地で大規模停電が発生(2025年4月1日)

ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、スワイダー県とダルアー県に電力を供給する230kV高圧線が破損し、両県への電力供給が停止し、停電が発生した。

また、ダマスカス県とダマスカス郊外県の複数地区でも、停電が発生した。

停電の理由は不明。

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アレッポ市シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区が、シャルア暫定政権と、クルド人が多く住む両地区の住民の社会・文化的特性の保護・尊重を前提とした共生の実現、シリア民主軍の撤退などで合意(2025年4月1日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局が実効支配を続けてきたアレッポ県アレッポ市のシャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区の民生評議会は、アフマド・シャルア暫定政権に交渉を付託されていた委員会との間で、クルド人が多く住む両地区の住民の社会・文化的特性の保護・尊重を前提とした共生の実現、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の協力のもとでの暫定政権内務省による治安維持や検問所の撤去、武装携帯の禁止、シリア民主軍部隊のユーフラテス川以東への撤退、運輸交通の円滑化、捕虜・逮捕者収容所の廃止と捕虜交換など14項目からなる協定を交わした。



一方、SANAによると、2024年末にシリア国民軍によって制圧され、今年に入ってアフマド・シャルア暫定政権の支配下に入ったマンビジュ市で、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるユーフラテス川のティシュリーン・ダム一帯の村々から移住を余儀なくされた住民らが帰国を求めて抗議デモを行った。

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外務在外居住者省は移行期内閣発足に歓迎の意を示した諸外国、国際機関に謝意を示す(2025年4月1日)

SANAによると、外務在外居住者省は声明を出し、移行期内閣発足に歓迎の意を示した諸外国、国際機関に謝意を示した。

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イスラーム協力機構(OIC)、国連のステファン・ドゥジャリク報道官は声明を出し、移行期内閣発足に歓迎の意を表した。

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シャルア暫定大統領はイラクのスーダーニー首相と電話会談する一方、首都ダマスカスの人民宮殿に「解放の戦い」の負傷者を招き、懇談(2025年4月1日)

シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、イラクのムハンマド・シヤーア・スーダーニー首相と電話会談を行い、二国間関係の強化の方途、国境安全保障、麻薬密輸撲滅における協力などについて議論するとともに、イード・アル=フィトルの挨拶を交わした。

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シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、首都ダマスカスの人民宮殿に「解放の戦い」(政権打倒の武装闘争)の負傷者を招き、懇談した。

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