ロイター通信:シャルア移行期政権の当局はダーイシュによるシャルア暫定大統領暗殺を狙った二つの計画を阻止(2025年11月10日)

ロイター通信は、シリア政府および中東諸国の高官らの話として、アフマド・シャルア移行期政権の当局は、ダーイシュ(イスラーム国)によるシャルア暫定大統領暗殺を狙った別個の計画を阻止していたと伝えた。

関係筋によれば、これらの計画は最近数ヵ月の間に摘発されたもので、うち一件では、事前に発表されていたシャルア暫定大統領の公務に関連して計画が進められていたが、情報相は詳細については安全上の理由からコメントを避けている。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサーイシュはアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市で9日に麻薬の使用および販売に関与した疑いで9人を逮捕(2025年11月10日)

北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)は、公式サイトを通じて、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市の麻薬取締局が9日、麻薬の使用および販売に関与した疑いで9人を逮捕し、22錠のカプタゴンおよび約2グラムのクリスタル・メタンフェタミンを押収したと発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県ラブラ町で前日に発生したキリスト教徒とアラウィー派の殺害事件を受けて、住民らがゼネストを実施:イドリブ市でも教員らがストを実施(2025年11月10日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市近郊のラブラ町で前日にキリスト教徒(ファーディー・イーリヤー・アトルム氏)とアラウィー派(フサイン・ユースフ氏)が殺害されたことを受けて、住民らがゼネストを実施、商店が閉鎖され、学校や公共活動も停止した。

ゼネストはSNSを通じた呼びかけを受けたもので、住民数百人が葬儀に参列、町は悲しみと緊張に包まれた雰囲気となった。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市および同市郊外の約245校に及ぶ教育機関がストを実施、教員の給与引き上げや教育人材支援を求めた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合の代表団がダイル・ザウル県の病院を訪れし、患者の状況や提供されている医療サービスを視察(2025年11月10日)


ダイル・ザウル県では、ANHAシリア人権監視団によると、米主導の有志連合の代表団が、ハジーン病院(ハジーン市)、シュハイル病院(シュハイル村)、カスラ病院(カスラ村)など、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるユーフラテス川東岸の複数の病院を訪れ、患者の状況や提供されている医療サービスを視察した。

代表団はまた、バーグーズ村など複数の町や村も訪れ、民間・軍事の現状や治安・サービス水準を確認した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合所属の軍用輸送機が、軍事装備を搭載してシャッダーディ市にある基地に着陸した。

また、シリア人権監視団によると、電子装備、軍事機器、無人機迎撃兵器、重火器、そして後方支援物資が積載された米軍の輸送機がカスラク村にある基地に着陸した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー県でシャルア移行期政権の治安部隊が農地にいた2人の住民を狙撃したことをきっかけに戦闘が発生(2025年11月10日)

スワイダー県では、SANAによると、「法の支配の外で活動する武装集団」(ドゥルーズ派武装勢力)が迫撃砲および重機関銃を用いて、アフマド・シャルア移行期政権の治安部隊の拠点を攻撃し、さらにオリーブの収穫作業に従事していた民間人を襲撃した。

シリア人権監視団によると、この戦闘は、治安部隊の隊員が農地にいた2人の住民を狙撃したことをきっかけに発生したという。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍がクナイトラ県、ダルアー県各所に侵入(2025年11月10日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍は占領下ゴラン高原内から東アフマル丘を砲撃した。

**

また、SANAシリア人権監視団によると、ブルドーザーやショベルカーなど7台の重機を伴ったイスラエル軍部隊がサイダー・ハーヌート村の西に土塁を築いた。

さらに、シリア人権監視団によると、50人の兵士が4台の軍用車輛からなるイスラエル軍b受胎が、ジュバーター・ハシャブ村に侵入し、複数の住宅を家宅捜索した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の軍用車輛2台がマアリーヤ村に侵入した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米商務省と商務省は共同声明で、シーザー・シリア市民保護法(シーザー法)に基づく制裁の一部停止措置を180日間延長すると発表(2025年11月10日)

米財務省は、公式サイトを通じて商務省との共同声明を出し、シーザー・シリア市民保護法(シーザー法)に基づく制裁の一部停止措置を180日間延長すると発表した。

共同声明は、アフマド・シャルア暫定大統領とドナルド・トランプ米大統領の会談を受ける形で発表されたもの。

共同声明によると、この決定は、5月23日に発効した前回の免除措置に代わるもので、新たな停止措置では、ロシアおよびイランとの金融・商業取引を除くほとんどの制裁措置が停止されるという。

声明は、この決定の目的について、「米国および国際企業・機関がシリアの経済・開発プロジェクトに関与できるようにすること」としつつ、「米国の独自制裁下にある国家・主体に対する制限は維持される」と付言した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャルア暫定大統領はホワイト・ハウスでトランプ米大統領と会談(2025年11月10日)

大統領府(フェイスブック)によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、訪問中の米国の首都ワシントンDCで同地在住のシリア人の代表団と会談した。

会談には、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣、トーマス・バッラク在トルコ米大使が同席した。

**

大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領はホワイトハウスを訪れ、ドナルド・トランプ米大統領と会談した。

会談には、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣、マルコ・ルビオ国務長官が同席、二国間関係の強化と発展の方策、両国が関心を共有する地域および国際的な諸問題について協議が行われた。

 **

国務省(公式サイト)によると、ルビオ国務長官は声明を出し、シーザー法による義務的制裁の停止を発表したと表明した。

**

大統領府(フェイスブック)が11日に発表したところによると、シャルア暫定大統領は、ワシントンDCで米国を訪問中のトルコのハカン・フィダン外務大臣と会談した。

会談には、シャイバーニー外務在外居住者大臣が同席した。

アナトリア通信が11日に伝えたところによると、米国の首都ワシントンDCのホワイトハウスで、マルコ・ルビオ米国務長官、トルコのハカン・フィダン外務大臣、シリアのアスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣による三者会談が開催された。

フィダン外務大臣がホワイトハウスで行った記者会見によると、会談では三ヵ国の展望および共同行動の強化の可能性について協議が行われた。

**

 

外務在外居住者省はフェイスブックを通じて声明を出し、両国首脳は2時間以上にわたって歴史的な会談を行ったと発表した。

 声明の内容は以下の通り:

アフマド・シャルア大統領は米ホワイトハウスを歴史的かつ前例のない公式訪問を行った。大統領にはアスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣を団長とする外務省代表団が随行し、シャルア大統領とドナルド・トランプ大統領が率いる両国は歴史的関心を共有する諸課題について協議を行った。会談は1時間以上にわたり、終始建設的かつ友好的な雰囲気の中で進められた。
トランプ大統領は、シリアの新指導部および国民への敬意と称賛を表し、シリアが前段階において達成した成果と指導の成功を高く評価した。また、米国として復興と開発の次の段階を成功に導くため、必要な支援を惜しまない用意があることを明言した。
両国は会談の中で、シャルア大統領とシリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官との間で署名された3月10日の合意の履行を引き続き進めることで一致した。また、米国側は、地域の安定強化を目的とするイスラエルとの安全保障協定の締結を支持する立場を改めて表明した。
また、両大統領の指示に基づき、シリアのシャイバーニー外務在外居住者大臣、マルコ・ルビオ米国務長官、トルコのハカン・フィダン外務大臣による拡大会合が開催され、首脳間で合意された諸事項の実施に向けた具体的な行動計画と調整機構の策定が行われた。
経済分野においては、シャルア大統領は米国側のシリア安定化への取り組みに謝意を示し、シーザー法に基づく制裁解除がシリア経済の再建と投資誘致のための重要な一歩であると強調した。これにより、両国国民の利益に資する共通の発展機会が拡大することが期待されると述べた。
訪問の締めくくりにあたり、シャルア大統領は、会談を通じて示された友好と協力の精神に深い謝意を表明し、シリアは今後も国民の利益と主権・独立を守りつつ、国際社会との協調と開放の政策を堅持していくとの決意を改めて確認した。

**

CBS などによると、トランプ大統領は、会談後の会見で、「我々は、シリアが非常に成功した国になることを望んでいる。そして私は、この指導者ならそれを成し遂げられると思う。本当にそう思う」と述べた。

(C)青山弘之 All rights reserved.