アムネスティ・インターナショナルのカラマール事務総長:「シャルア移行期政権は改革、移行期司法、和解へのコミットメントを示す措置を取ったものの、依然として民主主義を欠いている」(2025年11月29日)

アムネスティ・インターナショナルのアグネス・カラマール事務総長は、AP(30日付)に対して、アフマド・シャルア移行期政権が改革、移行期司法、和解へのコミットメントを示す措置を取ったものの、依然として民主主義を欠いていると語った。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエルのシリア侵攻は「能動的防衛」(2025年11月29日)

イスラエル・ハヨムは、イスラエル軍がアサド政権崩壊後に兵力引き離し地域(AOS)および同地以東のヘルモン山一帯地域に前哨基地を設置し、新たな占領地を確保していることについて、同地で諜報主導型の急襲作戦を行い、ハマースの細胞、ダーイシュ(イスラーム国)に触発された細胞、イラン代理勢力の細胞の台頭を相次いで阻止、その一環として、アサド政権を支持する住民が多いとされていたバイト・ジン村に一帯地域での作戦を実施したと伝えた。

同地には、アサド政権崩壊とシリア軍の瓦解後、アフマド・シャルア移行期政権が管理し得ないかたちであらゆる種類の武器が溢れ、イスラエルに対するテロの温床と化すのを阻止しようとするだけでなく、イスラエルの長期的戦略利益に沿ったかたちでシリア国内の動向に影響力を及ぼそうとするもので、イスラエルのこうした姿勢は「能動的防衛」を体現しているという。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャルア移行期政権の支配下にあるダイル・ザウル県のマフカーン町とクーリーヤ市の学校の壁に、「ダーイシュは存続する」、「我々は戻ってくる」「お前ら有志連合の犬どもよ、待っていろ」といった落書き(2025年11月29日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権の支配下にあるマフカーン町とクーリーヤ市の学校の壁に、「ダーイシュ(イスラーム国)は存続する」、「我々は戻ってくる」「お前ら有志連合の犬どもよ、待っていろ」といった落書きが書かれているのが発見された。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県でイスラエル軍による大規模地上作戦に抗議するデモが発生、参加者らは「人民はジハード宣言を求める!」などと連呼(2025年11月29日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍によるダマスカス郊外県バイト・ジン村に対する大規模地上作戦に抗議するデモが発生、参加者らは「人民はジハード宣言を求める!」などと連呼し。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャルア移行期政権の内務治安部隊が、北・東シリア地域民主自治局の支配地域からダイル・ザウル市の橋を通過して移行期政権の支配地域に入ろうとした米主導の車列のユーフラテス川の渡河を阻止(2025年11月29日)

ダイル・ザウル県では、イナブ・バラディーによると、アフマド・シャルア移行期政権の内務治安部隊が、北・東シリア地域民主自治局の支配地域からダイル・ザウル市の橋を通過して移行期政権の支配地域に入ろうとした米主導の車列のユーフラテス川の渡河を阻止、車列は北・東シリア地域民主自治局の支配地域に引き返した。

同サイトの特派員によると、渡河阻止は、車列が必要な調整手続きを完了せずに、ダイル・ザウル市に向かって移動したため。

有志連合側は、外務在外居住者省に対して事前通告していたが、移行期政権側からの正式な回答が出る前に車列が橋に到達してしまったという。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、20台の軍用トラックからなる米主導の有志連合の車列が、ワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)を経由してイラクからシリアに入国、カスラク村にある基地に、武器・弾薬・兵站装備・燃料を搬入した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県ナワー市南東の道路沿いの農地でシャルア移行期政権の内務治安部隊の隊員2人の遺体が発見され(2025年11月29日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市南東の道路沿いの農地で、アフマド・シャルア移行期政権の内務治安部隊の隊員2人の遺体が発見された。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー県各所でシャルア移行期政権の軍部隊および予備部隊と国民防衛部隊が交戦(2025年11月29日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市西のマンスーラ村に展開するアフマド・シャルア移行期政権の軍部隊および予備部隊が28日夜、スワイダー市北西部へ向けて重機関砲で射撃を行った。

これを受けて、29日未明、スワイダー市西のラサース村・カナーキル村(ダマスカス郊外県)間で、国民防衛部隊との間に散発的な戦闘が発生した。

また、スワイダー24シリア人権監視団によると、スワイダー市上空にシャルア移行期政権の軍部隊の無人航空機が侵入したとの情報が拡散された直後、約5分間にわたり同市から上空に向けて発砲が行われた。

さらに、シリア人権監視団によると、スワイダー市北西のタッル・ハディードムとフドル住宅地区を結ぶ地域で武装衝突が発生した。

このほか、シリア人権監視団によると、シャルア移行期政権の軍部隊と予備部隊は、スワイダー市西のマズラア町から重火器でマジュダル村方面を、マンスーラ村から運輸検問所一帯を砲撃した。

**

シリア人権監視団によると、スワイダー市のカラーマ広場で数十人がデモを行い、アフマド・シャルア移行期政権の権威を改めて拒否、国際社会に対して、人権保護のための介入と、誘拐された男女の即時解放を求めた。

また、スワイダー市の県庁舎前でも、7月の戦闘で避難を余儀なくされた数十人が集結、「よそ者」(シャルア移行期政権)の退去、自宅への帰還、誘拐された人々の解放を訴えた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

国民防衛部隊がスワイダー県で初となる大規模治安作戦を実施し、治安紊乱を企図していたシャルア移行期政権の協力者少なくとも5人を逮捕(2025年11月29日)

スワイダー県では、スワイダー24によると、国民防衛部隊がスワイダー市などで、結成以来初となる大規模治安作戦を実施し、少なくとも5人を逮捕した。

このうち、確認が取れているのはドゥルーズ派シャイフであるラーイド・ムトニー氏とアースィム・アブー・ファフル氏の2人。

逮捕の理由は不明だという。

また、スワイダー24によると、ムトニー氏は、前政権崩壊後の2025年2月に結成されたスワイダー軍事評議会の幹部の1人。

同評議会は、8月に国民防衛隊への参加を準備していることが報じられて以降、衰退していた。

国民防衛部隊に近い消息筋によると、作戦は、アフマド・シャルア移行期政権の治安部門とつながりがあるとされる人物の自宅も対象となったという。

イナブ・バラディーによると、作戦は、ムワッヒド・ドゥルーズ精神指導部の長であるヒクマト・ヒジュリー師に反対する人物らを対象としたもので、ムトニー氏、アブー・ファフル氏のほか、マルワーン・リズク氏、ガーンディー・アブー・ファフル氏、サファディー氏(名前は不明)が逮捕された。

SNS上では、逮捕時にムトニー師が侮辱され、髭や口ひげを剃られ、暴行を受ける映像 が拡散されしている。

これに関して、国民防衛部隊司令部は、フェイスブックを通じて声明を発表した。

声明の内容は以下の通り:

国民防衛部隊は、山地(バシャン山)とその住民の尊厳を脅かす深刻な動きについて、卑劣な陰謀と反逆を明らかにした確かで信頼できる情報を入手した。それによると、自らの良心と名誉を売り渡した一部の卑怯者とその手先どもからなるグループが、ダマスカスのテロ政府および一部の外部勢力と結託し、重大な治安崩壊を引き起こし、我々の名誉、女性、子供、そして清らかな土地に対する野蛮な攻撃の足がかりを作り出し、その見返りとして、反逆によって汚れた金を受け取ろうとしていた。

この陰謀は、単なる侵害ではなく、山地の脇腹を狙った卑劣な一撃であり、住民の不屈の精神と自由な意思を打ち砕こうとする姑息な試みである。だが、土地と名誉を守るために身を捧げている国民防衛部隊の男たちは、これを見逃さなかった。

同部隊は陰謀のすべての糸口を突き止め、これに関与していた容疑者を特定した。そして、専門部隊を準備し、迅速かつ精密で断固とした作戦を実施、これにより、反逆者と共謀者を捉え、関係当局に引き渡した。

国民防衛部隊司令部は、この作戦が、山地の治安に抵触し、その住民に陰謀を企てようとするすべての者どもへの明確なメッセージであることを確認する。
我々は反逆に差し伸べられた手を切り落とす。バシャン山に対して陰謀を企てる者はすべて粉砕する。いかなる陰謀も、我々の男たちの意志や住民の尊厳を損なうことを許すことはない。
バシャン山、スワイダー
2025年11月29日、土曜日
国民防衛部隊司令部

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍の無人航空機が前日に大規模な地上作戦が実施されたダマスカス郊外県バイト・ジン村の上空に飛来、住民が避難(2025年11月29日)

クナイトラ県では、SANAによると、車輛4台からなるイスラエル軍部隊が、ルワイヒーナ村南部と西ズバイダ村北部の間に位置する連隊基地内へ侵入、2両の戦車が両村を結ぶ道路上に展開した。

また、これに先立ち、シリア人権監視団、軍用車輛6台からなるイスラエル軍部隊が、西アフマル丘の基地からアスバフ村を経てイッシャ村に侵入した。

同部隊は、住民らに、支援物資、食料物資、灯油などを提示したが、住民は受け取りを拒否したという。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の無人航空機が、前日に大規模な地上作戦が実施されたバイト・ジン村の上空に飛来した。
シリア人権監視団によると、これを受けて、複数世帯が近隣地帯に避難した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャイバーニー外務在外居住者大臣がシリアを訪れたデンマークのルッケ・ラスムセン外務大臣と会談(2025年11月29日)

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、シリアを訪れたデンマークのラーズ・ルッケ・ラスムセン外務大臣と会談した。

会談後の記者会見で、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、デンマークとの関係について、誠実さ、透明性、相互尊重、安定に対する共通の重視に基づく新たな開放の段階に入ったと強調した。

シャイバーニー外務在外居住者大臣によると、会談では、両国関係の展望、とりわけ外交関係の完全回復が議題となるとともに、35,000人以上のシリア人が居住するデンマークの難民問題を両国にとって共通の優先事項だと強調した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャルア暫定大統領はアレッポ解放記念日(11月30日)にあたり、アレッポ市を訪れる(2025年11月29日)

SANAによると、アハマド・シャルア暫定大統領は、アレッポ解放記念日(11月30日)にあたり、アレッポ市を訪れ、アレッポ県の文民・軍事関係者と会合を行った。

会合には、アナス・ハッターブ内務大臣、アレッポ県のアッザーム・ガリーブ知事が同席した。

href=”https://www.facebook.com/presidencysyr/posts/pfbid0yZUMyzPth2ca1de8a6yJnrM9UjAammQkoDCRa4gRqZyC72rE6XC89mMck8gJBnQzl” target=”_blank”>大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領は続いて、アレッポ城での解放記念式典に出席し、演説を行った。

演説の内容は以下の通り:

あの瞬間、我々は胸を熱くしながら、英雄たちが旧体制からアレッポの人々を解放するために市内へ突入する姿を見つめていた。あの瞬間、アレッポは再び生まれ変わり、アレッポの再生とともにシリア全土も再び誕生した。このそびえ立つ城の城壁から、我々は解放されたシャーム(ダマスカス)を見下ろし、ダマスカスの中心の勇士たちを見下ろした。アレッポは、我々にとってシリア全土への入口だったのだ。
アレッポの解放は、全国民に希望を取り戻した。アレッポの鎖が断ち切られた後、刑務所は解放され、シリアの子どもたちに笑顔が戻った。アレッポが解放された後、シリアが国民の懐に戻るという希望が国家に復活した。今日はアレッポだけの祝賀ではなく、シリア全土、そして地域全体の新たな歴史を描く節目なのだ。
アレッポは解放された。我々の前にはその再建という長い道のりが開かれている。アレッポの復興は、シリア全体の再建の中で極めて重要かつ不可欠な一部を成している。解放の義務を果たしたのは戦った勇士たちだったが、これからの再建の重荷は、諸君ら、シリア国民が担う番だ。アレッポは経済、都市建設、発展の灯台であり続ける。
我々はアレッポを解放しただけではない。解放の瞬間から、すでに新生シリアを建設する道を歩み始めたのだ。
諸君らは今日、自らの手で歴史を記している。今日、シリア全土が諸君らを見つめている。

<a
シリアのアフマド・シャルア暫定大統領は、アレッポ城において街の解放記念日に合わせた演説を行い、その中でアレッポ市民の揺るぎない忍耐と犠牲を称賛した。
また、大統領は、アレッポの解放がシリア解放の歩みにおける転換点であり、国の歴史に刻まれる重要な節目となったと強調した。
さらに大統領は、アレッポが持つ古い歴史、経済的な力、そして市民の精神によって、
その先導的役割を取り戻し、再建とより明るい未来の構築へ確かな歩みを進める力があると述べた。

(C)青山弘之 All rights reserved.