ハマースのハニーヤ政治局長「我々はシリア政府と断交していない。イランは重要な枢軸国だ」(2018年6月11日)

パレスチナのハマースのイスマーイール・ハニーヤ政治局長はスプートニク・ニュース(6月11日付)のインタビューに応じ、「ハマースはシリア国内の問題に関与したくはなかった…。客観的な状況のなかで、現下のハマースとシリア政府との関係がもたらされた」と述べた。

ハニーヤ政治局長は「我々はシリア(政府)と断交はしていない。だが、客観的な状況が現下の関係をもたらしたのだ。我々はシリアを姉妹国とみなしており、その国民、そして政権は常に、パレスチナの権利に寄り添っている」と述べた。

ハニーヤ政治局長はまた「我々はただ、シリア国内の問題に関与したくなかっただけだ…。シリアで治安、安定、市民の平和が戻ることを、そして地域において民族主義的な役割を回復することを望んでいる」と述べた。

一方、イランに関しては「地域における重要な枢軸国だ。我々とイランの関係には戦略的な次元もある。イランは我らがパレスチナ人民とその勇敢な抵抗のために多くを提供してくれた。我々はイランとの今の関係が特別で進歩的な段階にあると言える」と述べた。

アラブ諸国の対立をめぐっては「我々は(アラブ諸国)全体の大義を担っている。その大義とはパレスチナの大義で、みなからそれを支援してもらう必要がある…。だから、我々はエジプトと協力な関係を築きながら、カタールやイランとも強い関係を維持している。我々は…パレスチナの権利を支持したいと考えるいかなる国とのいかなる関係も排除しない…。もちろん、それは困難なバランスを必要とする。だが、それは可能で、そうしなければならない。我々は地域における対立から身を遠ざけ、我々の大義をめぐってアラブ・イスラーム世界の合意が実現することを希望している」と述べた。

al-Durar al-Shamiya, June 11, 2018

AFP, June 11, 2018、ANHA, June 11, 2018、AP, June 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2018、al-Hayat, June 12, 2018、Reuters, June 11, 2018、SANA, June 11, 2018、Sputnik News, June 11, 2018、UPI, June 11, 2018などをもとに作成。

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