シャーム解放機構などからなる反体制派がアレッポ市を砲撃、ハマー県のシリア軍拠点を特攻攻撃、対するシリア軍はハマー県、イドリブ県を爆撃・砲撃(2019年3月12日)

アレッポ県では、SANA(3月12日付)によると、アレッポ市ザフラー地区、ムーカーンブー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、住民1人が死亡、3人が負傷した。


また、ANHA(3月12日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、シリア軍はこの砲撃に対して、シャーム解放機構などの反体制武装集団の支配下にあるハイヤーン町、カフルハムラ村、フライターン市を砲撃した。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月12日付)によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構のアサーイブ・ハムラー(赤鉢巻)がムハルダ市近郊のシーザル、村のシリア軍拠点に対して特攻自爆(インギマースィー)攻撃を敢行し、シリア軍兵士数十人が死傷した。

これに関して、SANA(3月12日付)は、反体制武装集団がムハルダ市近郊にあるシリア軍拠点に対して2回にわたり自爆攻撃を試み、シリア軍がこれを迎撃したと伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属は明示せず)がイドリブ県南部および西部から同北部を旋回し、カフルズィーター市を爆撃した。

またシリア軍が、マアルカバ村、ブワイダ村、ラターミナ町を砲撃した。

これに対して、SANA(3月12日付)はシリア軍が、ジャディーダ村一帯のシリア軍拠点を攻撃したシャーム解放機構と交戦したと伝えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタウィール・ハリーブ村県東部の放棄された大隊基地などを砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月12日付)によると、フバイト村へのクラスター弾による攻撃で女性1人が死亡、2人が負傷した。

このクラスター弾はハマー県北部のロシア軍の基地から発射されたという。

また、県東部に展開するシリア軍もサルミーン市に向けてクラスター弾を発射し、住民1人が負傷したという。

このほか、前日のシリア軍の砲撃で負傷した住民1人が死亡した。

一方、SANA(3月12日付)によると、シリア軍がフバイト村一帯に潜入しようとしたシャーム解放機構に対して砲撃を加えた。

シリア軍はまた、アービディーン村の灌木地帯にあるシャーム解放機構の基地を砲撃した。

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ラタキア県では、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構が主導する「信者を煽れ」作戦司令室が、声明を出し、離反したシリア軍兵士1人を受け入れたことを明らかにした。

声明では「2019年3月12日朝、ラタキア県郊外のトルコマン山のヌサイリー軍1人の離反が保証された」と発表した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(アレッポ県3件、イドリブ県3件、ラタキア県3件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を28件(イドリブ県11件、アレッポ県4件、ラタキア県3件、ハマー県10件)を確認した。

AFP, March 12, 2019、ANHA, March 12, 2019、AP, March 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2019、al-Hayat, March 13, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 12, 2019、Reuters, March 12, 2019、SANA, March 12, 2019、UPI, March 12, 2019などをもとに作成。

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