2014年4月5日のシリア情勢:レバノンの動き(追記)

『ナハール』(4月6日付)によると、レバノン軍は北部県トリポリ市に続いて、ベカーア県での治安維持活動を開始するために同県に展開を開始し、これを受けバールベック郡・ヘルメル郡間およびアルサール村にヒズブッラーが設置していた検問所が撤去された。

al-Nahar, April 6, 2014などをもとに作成。

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2014年4月5日のシリア情勢:イラクの動き

イラキー・ニュース(4月5日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がバービル県のジュルフ・サフル地方の一部を選挙、住民を追放したと報じた。

AFP, April 5, 2014、AP, April 5, 2014、ARA News, April 5, 2014、Champress, April 5, 2014、al-Hayat, April 6, 2014、Iraqinews.com, April 5, 2014、Kull-na Shuraka’, April 5, 2014、Naharnet, April 5, 2014、NNA, April 5, 2014、Reuters, April 5, 2014、SANA, April 5, 2014、UPI, April 5, 2014などをもとに作成。

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2014年4月5日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(4月5日付)によると、北部県トリポリ市ジャバル・ムフスィン地区、バーブ・タッバーナ地区での武装集団どうしの衝突に関して、アラブ民主党のリフアト・イード政治局長(シリアに逃走中)を含む12人が、武装集団に属し、武器を保有、宗派間の不和を煽動したとして、軍事裁判所に起訴された。

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レバノンの声(4月5日付)によると、北部県トリポリ市での治安維持活動の一環として、軍がバッラーニーヤ地区、スーク・カムフ地区で強制捜査を行い、容疑者1人を新たに逮捕した。

AFP, April 5, 2014、AP, April 5, 2014、ARA News, April 5, 2014、Champress, April 5, 2014、al-Hayat, April 6, 2014、Iraqinews.com, April 5, 2014、Kull-na Shuraka’, April 5, 2014、Naharnet, April 5, 2014、NNA, April 5, 2014、Reuters, April 5, 2014、SANA, April 5, 2014、UPI, April 5, 2014、Voice of Lebanon, April 5, 2014などをもとに作成。

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2014年4月5日のシリア情勢:国内の暴力

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、トルクメン山一帯(ラビーア町一帯)を軍が「樽爆弾」で空爆、また国防隊、アレキサンドレッタ地方解放シリア抵抗運動とともに、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

この戦闘で、シャーム自由人イスラーム運動の前線司令官2人(モロッコ人)が死亡、軍側も複数の兵士が死傷した。

また『ハヤート』(4月6日付)は、親政権サイトの情報として、ラタキア市内のバサーティーン・リーハーン・モスク近くにロケット弾が着弾したと報じた。

一方、SANA(4月5日付)によると、カサブ町郊外の軍検問所複数カ所に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、タイバト・イマーム市への軍の砲撃で2人が死亡、また軍は同市内に突入した。

一方、SANA(4月5日付)によると、タイバト・イマーム市で、軍がシャームの民のヌスラ戦線を撃退し、戦闘員50人以上を殺傷した。

また、ムハルダ市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、サアン村近郊のハニータ検問所周辺で、軍、国防隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦した。

またヒムス市ワアル地区を軍が砲撃する一方、インシャーアート地区に(反体制武装集団の)迫撃砲が着弾した。

さらに対レバノン国境の無人地帯で、軍が反体制武装集団を要撃し、離反士官1人を殺害した。

一方、SANA(4月6日付)によると、ヒムス市インシャーアート地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民6人が死亡、12人が負傷した。

またヒムス市フドル通りにも反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民1人が死亡、13人が負傷した。

さらにアイン・ダナーニール村にも反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、少女1人が死亡、市民2人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ヒーシュ村近郊のナーウーラ検問所、バーブーリーン村北西部のナークーフ検問所周辺で、軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

またハーン・シャイフ・キャンプ・バーブーリーン市間のスィルハーン検問所、西スィフヤーン検問所、東スィフヤーン検問所周辺でも軍とジハード主義武装集団が交戦し、軍の兵士多数が死傷した。

この戦闘で、ジハード主義武装集団は、ハーン・シャイフーン市からヒーシュ村、マアッラ・ハッタート市に至る国際幹線道路を完全制圧したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、フライターン市、フワイジーナ村、カルヤタイン市などを軍が「樽爆弾」で空爆する一方、イスリヤー村・ハナースィル市交差点一帯で軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

またアレッポ市シャイフ・マクスード地区では、武装集団がクルド系住民7人を拉致し、ハイダリーヤ地区方面に連行した。

7人のうち2人は釈放されたが、5人は依然として拘束中だという。

一方、SANA(4月5日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区、サカン・シャバービー地区、シャイフ・サイード地区、ブアイディーン地区、ラーシディーン地区、スライマーン・ハラビー地区、サーフール地区、ジュバイラ地区、ハーン・アサル村、シャルバア村、ラスム・アッブード村、バービース村、ダーラト・イッザ市、アレッポ中央刑務所周辺、ハンダラート・キャンプ、アンジャーラ村、マーリア市、マンスーラ村、カフルナーハー村、フマイマ村、ダイル・ハーフィル市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ウマイーイーン広場近くに迫撃砲弾2発が着弾、またマズラア地区のロシア大使館近にも迫撃砲弾1発が着弾した。

一方、SANA(4月5日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ドゥワイラア地区、タダームン区、シャイフ・サアド地区、ジャーヒズ公園近く、ウマウィーイーン広場近くに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供1人を含む10人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス国際空港街道沿いに位置する軍拠点をジハード主義武装集団が襲撃したが、軍の反撃を受け、戦闘員4人が死亡した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(4月4日付)は、反体制武装集団が電撃作戦を断行し、第81連隊基地で「シャッビーハ」160人以上を殺害したと主張していると報じた。

殺害した「シャッビーハ」のなかには、ムライハ市攻略の指揮をとるアリー・ハイダル大尉も含まれているのだという。

またシリア人権監視団によると、軍は、ザバディーン市・ムライハ市間の一帯を空爆、ムライハ市およびその周辺でジハード主義武装集団と交戦し、5日までの戦闘で戦闘員17人(司令官1人を含む)を殺害した。

一方、SANA(4月5日付)によると、ムライハ市、アイン・タルマー渓谷、アーリヤ農場、アドラー市旧市街、サルハ市郊外、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ハラスター市郊外に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民2人が死亡、11人が負傷、ジャルマーナー市にも反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民13人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、軍がヌアイマ村を空爆する一方、アトマーン村周辺での戦闘で、ジハード主義武装集団の司令官1人を殺害した。

一方、SANA(4月5日付)によると、タファス市、アトマーン村、ウンム・マヤーズィン町、マタッラ村、マサーブ村、ダルアー市マンシヤ地区、スィーバ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、イスラーム戦線が声明を出し、ダワーヤ・スグラー村に侵入しようとしたヒズブッラー戦闘員を要撃、11人を殺害するとともに、戦闘員の遺体を収容しようとしたシリア軍兵士20人も合わせて殺害したと主張した。

一方、SANA(4月5日付)によると、ジャバーター村、タルジャナ村、ダワーヤ・スグラー村、ダワーヤ・クブラー村、ハッジャ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シャッダーディー市周辺で、国防隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦した。

またARA News(4月5日付)によると、マルカダ町近郊でダーイシュとシャームの民のヌスラ戦線が交戦し、ヌスラ戦線戦闘員2人が死亡した。

一方、SANA(4月5日付)によると、ハサカ市南部の殉教者バースィル・アサド・ダム地区で、軍が反体制武装集団が乗った車を攻撃、複数の戦闘員を殺傷した。

また、ハサカ市内で反体制武装集団が仕掛けた爆弾が爆発し、市民1人がした。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ハリージー村近郊の油田地帯を軍が空爆した。

一方、SANA(4月5日付)によると、ダイル・ザウル市バアージーン学校近くで軍が反体制武装集団の地下トンネルを発見、破壊した。

AFP, April 5, 2014、Anadolu Ajansı, April 5, 2014、AP, April 5, 2014、ARA News, April 5, 2014、Champress, April 5, 2014、al-Hayat, April 6, 2014、Iraqinews.com, April 5, 2014、Kull-na Shuraka’, April 5, 2014、Naharnet, April 5, 2014、NNA, April 5, 2014、Reuters, April 5, 2014、SANA, April 5, 2014、UPI, April 5, 2014などをもとに作成。

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2014年4月5日のシリア情勢:シリア政府の動き

アサド大統領は、2014年政令第14号を発し、販売目的での自動車の輸出を禁じるとともに、国内で登録された自動車を1年間以上、国外に放置することを禁じた2014年政令第3号(1月12日付、https://syriaarabspring.info/wp/?p=420#i-2)を廃止した。

AFP, April 5, 2014、AP, April 5, 2014、ARA News, April 5, 2014、Champress, April 5, 2014、al-Hayat, April 6, 2014、Iraqinews.com, April 5, 2014、Kull-na Shuraka’, April 5, 2014、Naharnet, April 5, 2014、NNA, April 5, 2014、Reuters, April 5, 2014、SANA, April 5, 2014、UPI, April 5, 2014などをもとに作成。

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2014年4月5日のシリア情勢:反体制勢力の動き

ARA News(4月5日付)は、シャームの民のヌスラ戦線バラカ州(ハサカ県)のアミール、アブー・ウサーマ・マシュラアが声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘を拒否する戦闘員に武器引き渡しを求めたと報じ、その写真を転載した。

ARA News, April 5, 2014
ARA News, April 5, 2014

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クッルナー・シュラカー(4月5日付)によると、4日にイラク・クルディスタン地域のアルビル市で開会されたシリア・クルド民主政治連合は新政治方針策定のための委員会を設置、参加各党が委員21人を任命した、と報じた。

同報道によると、委員会は、シリア・クルド民主党(アル・パールティ)アブドゥルハキーム・バッシャール派8人、シリア・クルド・アーザーディー党ムスタファー・ウースー派7人(うち2人は未決)、同ムスタファー・ジュムア派5人、シリア・クルディスタン・イェキーティー党3人の代表からなる。

ARA News, April 5, 2014
ARA News, April 5, 2014

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シリア革命家戦線のジャマール・マアルーフ司令官は声明を出し、『インディペンデント』(4月2日付、https://syriaarabspring.info/wp/?p=6457)の記事の内容に関して「私とジャルバー氏(シリア革命反体制勢力国民連立議長)はテロリストと戦っている」と反論した。

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シリア・ムスリム同胞団のウマル・マシューフ報道局はアナトリア通信(4月5日付)に、同胞団がアレッポ県の「解放区」(アレッポ市ハイダリーヤ地区)に事務所を再開しようとしているとの一部情報に関して「そうした意思はない」と否定した。

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『ハヤート』(4月6日付)は、アル=カーイダの指導者アイマン・ザワーヒリー氏の肉声によるものと思われる音声声明(4月4日付、https://www.youtube.com/watch?v=Of36LBH9ZpA)が出され、2月にシリアでイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によって暗殺されたとされるアブー・ハーリド・スーリー氏の死に弔意を示すとともに、ジハード主義武装集団内での「盲目的な内紛」に遺憾の意を示したと報じた。

AFP, April 5, 2014、AP, April 5, 2014、ARA News, April 5, 2014、Champress, April 5, 2014、al-Hayat, April 6, 2014、Iraqinews.com, April 5, 2014、Kull-na Shuraka’, April 5, 2014、Naharnet, April 5, 2014、NNA, April 5, 2014、Reuters, April 5, 2014、SANA, April 5, 2014、UPI, April 5, 2014などをもとに作成。

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