2014年4月20日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シリア革命反体制勢力国民連立は、4月19、20日にイスタンブールで政治委員会会合を開催し、外務省内に以下の部局を設置する決定を下した。

周辺アラブ諸国局(アーリヤ・マンスール局長)、イラク局(アブドゥルバースィト・スィーダー局長)、トルコ局(ナズィール・ハキーム局長)、アラブ諸国局(サーリム・ムスラト局長)、米・カナダ局(ハッサーン・ハーシミー局長)、西欧局(アブドゥルアハド・アスティーフー局長)、東欧局(ジャマール・ワルド局長)、中南米局(リヤード・ハサン局長)、アジア局(ムハンマド・ヤフヤー・マクタビー局長)、アフリカ局(アフマド・ラマダーン局長)、ロシア・CIS局(サラーフ・ダルウィーシュ局長)、国際機関局(ナスル・ハリーリー局長)、内務局(ムハンマド・ハイイル・ワズィール局長)からなるという。

クッルナー・シュラカー(4月24日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka’, April 24, 2014をもとに作成。

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2014年4月20日のシリア情勢:諸外国の動き

フランスのフランソワ・オランド大統領は、Euro 1(4月20日付)とのインタビューで、アサド政権が依然として化学兵器を使用しているとの情報は本当かとの問いに対し「このことに関して複数の情報を持っているが、証拠はない。つまり、証拠を示すことはできない」と述べた。

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ローマ法王フランシスコは、キリスト教復活祭(4月20日)を記念して、ヴァチカンのサン・ピエトロ広場で約15万人の信者を前に演説を行い、シリア情勢に関して「勇気をもって、長らく希求されてきた平和をめぐる交渉」を行うよう呼びかけた。

AFP(4月20日付)が伝えた。

AFP, April 20, 2014、AP, April 20, 2014、ARA News, April 20, 2014、Champress, April 20, 2014、Euro 1, April 20, 2014、al-Hayat, April 21, 2014、Iraqinews.com, April 20, 2014、Kull-na Shuraka’, April 20, 2014、Naharnet, April 20, 2014、NNA, April 20, 2014、Reuters, April 20, 2014、SANA, April 20, 2014、UPI, April 20, 2014などをもとに作成。

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2014年4月20日のシリア情勢:イラクの動き

イラキー・ニュース(4月20日付)によると、アンバール県の対シリア国境で、治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員6人を殲滅した。

AFP, April 20, 2014、AP, April 20, 2014、ARA News, April 20, 2014、Champress, April 20, 2014、al-Hayat, April 21, 2014、Iraqinews.com, April 20, 2014、Kull-na Shuraka’, April 20, 2014、Naharnet, April 20, 2014、NNA, April 20, 2014、Reuters, April 20, 2014、SANA, April 20, 2014、UPI, April 20, 2014などをもとに作成。

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2014年4月20日のシリア情勢:レバノンの動き

ヒズブッラーのナビール・カーウーク執行会議議長は、レバノン大統領選挙に関して「我々は、イスラエルに恐れられ、イスラエルがバアブダー宮殿(大統領宮殿)で見たくないと考えるような強い大統領を確実に選出したい」としたうえで、「レジスタンスとシリアに反対する大統領を選出しようと賭けている者」に対し「こうした賭けを止めるよう」呼びかけた。

ナハールネット(4月20日付)が伝えた。

AFP, April 20, 2014、AP, April 20, 2014、ARA News, April 20, 2014、Champress, April 20, 2014、al-Hayat, April 21, 2014、Iraqinews.com, April 20, 2014、Kull-na Shuraka’, April 20, 2014、Naharnet, April 20, 2014、NNA, April 20, 2014、Reuters, April 20, 2014、SANA, April 20, 2014、UPI, April 20, 2014などをもとに作成。

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2014年4月20日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市旧市街、ダフラト・アウワード地区、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区に対して、軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

またクッルナー・シュラカー(4月20日付)によると、シャームの民の合同作戦司令室(シャームの民のヌスラ戦線など)はアレッポ市ラームーサ地区周辺で軍兵士15人を殺害した。

一方、SANA(4月20日付)によると、アレッポ市内のアレッポ城周辺、ザフラー地区、ジュバイラ地区、ブスターン・カスル地区、シャヒード地区、ラーシディーン地区、シャイフ・サイード地区、シャンタラ・ハージブ地区、ラームーサ地区、ライラムーン地区、バヤーヌーン町、ハーン・アサル村、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アナダーン市、アッザーン村、アブティーン村、アターリブ市、ヒッサ村、マーリア市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・フード地区でジハード主義武装集団が拠点として使用していた建物の近くで爆弾が爆発する一方、軍が旧市街各所を空爆した。

しかし、同監視団によると、反体制武装集団はジュッブ・ジャンダリー地区の複数の建物を奪還したという。

また軍はタルビーサ市を空爆、マシュラファ村近くで、国防隊とともにジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(4月20日付)によると、ヒムス市ワアル地区、ジュッブ・ジャンダリー地区、バーブ・フード地区、ジャウラト・シヤーフ地区、アーミリーヤ地区、タルビーサ市、バーリダ地区、バスィーリー村、ヒブラ村、タッル・ハワー村、シャンダーヒーヤ村、ウンム・サハーリージュ村、シューマリーヤ山、ヒルバト・ハムラー村、ダール・カビーラ村、ハルムーズ村、カルヤタイン市南部、ガントゥー市、南マシュジャル村、バイト・ラービア村、バイト・ハッジュー村、サアン村、ウンム・シャルシューフ村、アイン・フサイン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市南部で、軍と「自由シリア軍」が交戦、「自由シリア軍」が「ジャハンナム」(地獄)と名付けたロケット弾で同市を砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

また軍は、キスワ市、ザマルカー町、ダーライヤー市に対して砲撃を加えた。

一方、SANA(4月20日付)によると、TAMICO周辺、ザバダーニー市東部山岳地帯、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イバード・ラフマーン旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャルマーナー市に反体制武装集団が売った迫撃砲弾が着弾し、子供1人を含む市民3人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(4月20日付)によると、ガルビーヤ村で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の拠点を攻撃し、ダーイシュ戦闘員20人を殺害した。

一方、SANA(4月20日付)によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区、ウルフィー地区、旧空港地区、工業地区、シャイフ・ヤースィーン地区、ジュバイラ地区、ブール・サイード通りで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(4月20日付)によると、スッカリーヤ町一帯、ラビーア町一帯、ガラズ村一帯、ナスル山、ナブア・ムッル地方、クーズ山、ナブアイン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(4月20日付)によると、アリーハー市、マアッラト・ヌウマーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(4月20日付)によると、ウマウィーイーン広場とアルヌース広場周辺に反体制武装集団が売った迫撃砲弾複数発が着弾し、市民4人が死亡、11人が負傷した。

AFP, April 20, 2014、AP, April 20, 2014、ARA News, April 20, 2014、Champress, April 20, 2014、al-Hayat, April 21, 2014、Iraqinews.com, April 20, 2014、Kull-na Shuraka’, April 20, 2014、Naharnet, April 20, 2014、NNA, April 20, 2014、Reuters, April 20, 2014、SANA, April 20, 2014、UPI, April 20, 2014などをもとに作成。

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2014年4月20日のシリア情勢:シリア政府の動き

アサド大統領は、キリスト教復活祭に合わせるかたちで、マアルーラー市を訪問し、聖サルキース修道院、聖タクラー修道院、サフィール・ホテルの被害状況を視察、その後、アイン・ティーナ村住民らと面会した。

SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014

AFP, April 20, 2014、AP, April 20, 2014、ARA News, April 20, 2014、Champress, April 20, 2014、al-Hayat, April 21, 2014、Iraqinews.com, April 20, 2014、Kull-na Shuraka’, April 20, 2014、Naharnet, April 20, 2014、NNA, April 20, 2014、Reuters, April 20, 2014、SANA, April 20, 2014、UPI, April 20, 2014などをもとに作成。

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2014年4月20日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シャームの民の合同作戦司令室は声明を出し、アレッポ県内の「政権支配地域」の住民に対して、「革命家および自由シリア軍」による軍兵舎、拠点などへの攻撃に巻き込まれないよう、これらの施設に50メートル以上近づかないよう呼びかけた。

Kull-na Shuraka', April 20 2014
Kull-na Shuraka’, April 20 2014

 

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アレッポ軍事評議会のアブドゥッサラーム・ハミーディー議長(大佐)は、アレッポ県での戦況に関して、自由シリア軍参謀委員会から支援を受けていることを明らかにする一方、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が「自由シリア軍」の進軍の妨げになっていたと述べた。

クッルナー・シュラカー(4月20日付)が報じた。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、国際社会およびアラブ諸国に対してジュネーブ2会議の再開を呼びかけるとともに、アサド政権による一方的な大統領選挙の実施を拒否するとの意思を示した。

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米国在住の研究者ラドワーン・ズィヤーダ氏(シリア移行期正義委員会代表を名乗る)は、『ハヤート』(4月21日付)に、ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣が、シリアで7月に予定されている大統領選挙に関して、ジュネーブ2会議での移行期統治委員会樹立をめぐる交渉に「悪影響」を与えることを懸念していたと述べた。

ズィヤーダ氏はシリア革命反体制勢力国民連立のムンズィル・マーフース駐仏代表(大使)、シリア政治戦略研究センターのウサーマ・カーディー代表、ダマスカス宣言在外局のマフムード・マフザ代表とともに、19日までモスクワを訪問していた。

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シリア・クルド国民評議会事務局は声明を出し、西クルディスタン移行期民政局(ジャズィーラ地区)によるスィーマルカー国境通行所(ハサカ県)閉鎖措置を非難、民政局に対して「建設的対話」に応じるよう求めた。

AFP, April 20, 2014、AP, April 20, 2014、ARA News, April 20, 2014、Champress, April 20, 2014、al-Hayat, April 21, 2014、Iraqinews.com, April 20, 2014、Kull-na Shuraka’, April 20, 2014、Naharnet, April 20, 2014、NNA, April 20, 2014、Reuters, April 20, 2014、SANA, April 20, 2014、UPI, April 20, 2014などをもとに作成。

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