2014年4月12日のシリア情勢:イラクの動き

イラキー・ニュース(4月12日付)によると、サラーフッディーン県で軍が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の司令官の一人ナースィル・シャーキル・ムバーラド氏を殺害した。

AFP, April 12, 2014、AP, April 12, 2014、ARA News, April 12, 2014、Champress, April 12, 2014、al-Hayat, April 13, 2014、Iraqinews.com, April 12, 2014、Kull-na Shuraka’, April 12, 2014、Naharnet, April 12, 2014、NNA, April 12, 2014、Reuters, April 12, 2014、SANA, April 12, 2014、UPI, April 12, 2014などをもとに作成。

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2014年4月12日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(4月12日付)によると、軍事情報局は、ベカーア県バアルベック郡アルサール村で爆破容疑で指名手配中のアフマド・アトラシュ容疑者(通称「アルサールの鷲」)を逮捕した。

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NNA(4月12日付)は、軍事情報局がアラブ民主党アブドゥッラティーフ・サーリフ報道官を一時拘束したと報じた。

身柄拘束に先立って、サーリフ報道官は『シャルク・アウサト』(4月12日付)のなかで、指名手配中のリフアト・イード党首がトリポリ市内に潜伏していると述べていた。

AFP, April 12, 2014、AP, April 12, 2014、ARA News, April 12, 2014、Champress, April 12, 2014、al-Hayat, April 13, 2014、Iraqinews.com, April 12, 2014、Kull-na Shuraka’, April 12, 2014、Masaratsyria, April 12, 2014、Naharnet, April 12, 2014、NNA, April 12, 2014、Reuters, April 12, 2014、SANA, April 12, 2014、al-Sharq al-Awsat, April 12, 2014、UPI, April 12, 2014などをもとに作成。

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2014年4月12日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市西部ザフラー協会地区にある空軍情報部近くで、同市で戦闘が始まって以降(2012年9月以降)、もっとも「激しい戦闘」が軍と反体制武装集団の間で行われた。

この戦闘により、双方が多数の人的被害を受け、また同地区住民の多くが周辺地区などに避難した。

Kull-na Shuraka', April 12, 2014
Kull-na Shuraka’, April 12, 2014

アレッポ・ニュース(4月12日付)によると、この戦闘を受け、軍は空軍情報部からの戦術的撤退を余儀なくされたという。

しかし、SANA(4月12日付)は、軍消息筋の話として、空軍情報部からの撤退を否定した。

またシリア人権監視団によると、軍戦闘機がアレッポ市内外各所(ラーシディーン地区、ライラムーン地区、マサーキン・ハナーヌー地方、タッラト・シャイフ・ユースフ、アンジャーラ村、ハイヤーン町など)を空爆し、ラーシディーン地区では反体制武装集団戦闘員4人が死亡する一方、シリア政府支配地域へのジハード主義武装集団の砲撃によって子供5人を含む10人の市民が死亡した。

さらに、マサーラート・ネット(4月12日付)によると、シャイフ・ナッジャール市内の軍施設で、シャームの民の合同作戦司令室が仕掛けた爆弾が爆発し、兵士25人が死亡、数十人が負傷したという。

一方、SANA(4月12日付)によると、フライターン市、ムスリミーヤ村、ハーン・トゥーマーン村、アレッポ市バニー・ザイド地区、ラーシディーン地区、ハイダリーヤ地区、ライラムーン地区、タッル・リフアト市、アウラム・クブラー町、カブターン・ジャバル村、カフルハムラ村、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、アレッポ市はハムダーニーヤ地区、ジュマイリーヤ地区、マイダーン地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、13人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフ・キャンプ内の軍検問所を反体制武装集団が制圧した。

一方、SANA(4月12日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市近郊、カフルブハムール村、タフタナーズ市、ザルザナ村、カフルナジュド村、ビンニシュ市、サルミーン市、アレッポ・サルミーン街道、マジャース村、ウンム・ジャリーン村、ヒルバト・アサディーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・フード地区、ラスム・アルナブ村、マスアダ村、シャンダーヒーヤ村を軍が砲撃する一方、ラスタン市北部で軍と反体制武装集団交戦した。

一方、SANA(4月12日付)によると、ラスタン市、アイン・フサイン村、サアン村、マシュラファ村、タルビーサ市、マスアダ村、ガースィビーヤ村、タドムル市西部郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市ジュッブ・ジャンダリー地区で、反体制武装集団メンバー8人が当局に投降した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バーブ・トゥーマー地区、アマーラ地区、サウラ通り近くのハール市場、ティジャーラ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾した。

また南部環状道路西部(ジャウバル区、アッバスィーイーン地区方面)で、軍とジハード主義武装集団が交戦し、軍が砲撃を行った。

一方、SANA(4月12日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ランクース市郊外を軍が空爆する一方、ムライハ市およびその周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(4月12日付)によると、ムライハ市およびその周辺、アーリヤ農場、ハラスター市、ランクース市郊外の丘陵地で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ハビーブ・ムスタファー旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備、地下トンネルを破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フラーク市、サイダー町、ウンム・ワラド村、ダルアー市近郊の穀物加工地区周辺、ヌアイマ村を、軍が「樽爆弾」などで空爆、砲撃した。

一方、SANA(4月12日付)によると、ダルアー市各所(カターキート工場、キルク地区、ヨルダン通り、ミスリー交差点など)、ヌアイマ村、マンシラ村、フラーク市、ヤードゥーダ村、ブスル・ハリール市、ムハッジャ村、インヒル市、キヒール村、東ガーリヤ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ナブアイン村地方、ナブア・ムッル地方で、軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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ハサカ県では、SANA(4月12日付)によると、ハサカ市で反体制武装集団メンバー16人が当局に投降した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(4月12日付)によると、ダイル・ザウル市の航空基地周辺で、軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦した。

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ラッカ県では、ARA News(4月12日付)によると、タッル・アブヤド市郊外のカリー・スール村、ヤールクー村などで、民主統一党人民防衛隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、ダーイシュ戦闘員16人が死亡した。

AFP, April 12, 2014、AP, April 12, 2014、ARA News, April 12, 2014、Champress, April 12, 2014、Halabnews.com, April 12, 2014、al-Hayat, April 13, 2014、Iraqinews.com, April 12, 2014、Kull-na Shuraka’, April 12, 2014、Naharnet, April 12, 2014、NNA, April 12, 2014、Reuters, April 12, 2014、SANA, April 12, 2014、UPI, April 12, 2014などをもとに作成。

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2014年4月12日のシリア情勢:シリア政府の動き

『ハヤート』(4月12日付)は、軍がゴラン高原(クナイトラ県)の兵力引き離しライン(Bravo Line)に面する位置する要衝の西アフマル高地(タッル・アフマル・ガルビー)の奪還に向けた軍事作戦の実施を準備していると報じた。

同報道によると、西アフマル高地はクナイトラ県ナイーミーヤ市郊外に位置する丘陵地帯(標高775メートル、面積2,500ドゥーナム)で、同地域における軍の最大の拠点だったが、「数日前」に、ファーティヒーン作戦司令室の襲撃を受けて制圧されたという。

軍による西アフマル高地奪還には、重火器の使用が不可欠で、UNDOFとの調整が不可避となるという。

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ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、『ビナー』(4月12日付)のインタビューに応じ、そのなかで7月に予定されている大統領選挙に関して、「シリアという国家が大統領選挙立候補の門戸を開くと宣言することは、選挙が予定通りに実施されることを主権に基づき決定したことを表している」と述べた。

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SANA(4月12日付)によると、スワイダー県アフィーナ村で、軍による「テロとの戦い」を支持する集会が開かれ、多数の住民が参加した。

AFP, April 12, 2014、AP, April 12, 2014、ARA News, April 12, 2014、al-Bina’, April 12, 2014、Champress, April 12, 2014、al-Hayat, April 12, 2014、April 13, 2014、Iraqinews.com, April 12, 2014、Kull-na Shuraka’, April 12, 2014、Naharnet, April 12, 2014、NNA, April 12, 2014、Reuters, April 12, 2014、SANA, April 12, 2014、UPI, April 12, 2014などをもとに作成。

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2014年4月12日のシリア情勢:反体制勢力の動き

ムハンマド・アーディル・バーンダジュキー氏は声明を出し、シリア・ムスリム同胞団が結成した国民公正憲法党(ワアド)への参加を「個人的理由」により辞退すると発表した。

AFP, April 12, 2014、AP, April 12, 2014、ARA News, April 12, 2014、Champress, April 12, 2014、al-Hayat, April 13, 2014、Iraqinews.com, April 12, 2014、Kull-na Shuraka’, April 12, 2014、Naharnet, April 12, 2014、NNA, April 12, 2014、Reuters, April 12, 2014、SANA, April 12, 2014、UPI, April 12, 2014などをもとに作成。

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2014年4月12日のシリア情勢:化学兵器使用疑惑

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(4月12日付)の電話取材に応じ、そのなかで、「金曜日(11日)に軍がカフルズィーター市(ハマー県)を「樽爆弾」で攻撃し、濃い煙と臭気が立ちこめ、中毒症状や呼吸困難が生じ、複数の患者が病院に搬送された」と発表した。

シリア革命総合委員会もまた、カフルズィーター市で「戦闘機が毒ガスを装填したミサイルを発射」したと主張した。

しかし、シリア・アラブ・テレビ(4月12日付)はこれに反論し、「シャームの民のヌスラ戦線がカフルズィーター市を液体有毒塩素で攻撃し…、住民2人が死亡、100人以上が呼吸困難に陥った」と報じた。

なお、4月11日には、反体制メディアなどが、ハラスター市(ダマスカス郊外県)で軍が毒ガスを使用したと報じていた(https://syriaarabspring.info/wp/?p=7086)。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ハラスター市(ダマスカス郊外県)で11日に軍が毒ガスを使用したとの反体制活動家を守る者たち張に関し、国連安保理に「早急な調査」の実施を求めた。

AFP, April 12, 2014、al-Hayat, April 13, 2014、Kull-na Shuraka’, April 12, 2014などをもとに作成。

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