クッルナー・シュラカー(4月17日付)によると、14日にダマスカス県からスワイダー県に向かう途中で治安当局に拘束(https://syriaarabspring.info/wp/?p=7139)されていた民主的変革諸勢力国民調整委員会のサフワーン・アッカーシュ氏が釈放された。
Kull-na Shuraka’, April 16, 2014をもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
クッルナー・シュラカー(4月17日付)によると、14日にダマスカス県からスワイダー県に向かう途中で治安当局に拘束(https://syriaarabspring.info/wp/?p=7139)されていた民主的変革諸勢力国民調整委員会のサフワーン・アッカーシュ氏が釈放された。
Kull-na Shuraka’, April 16, 2014をもとに作成。
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ヨルダン軍総司令部は声明を出し、軍戦闘機がシリア・ヨルダン国境を越境しようとした車輌多数を破壊した」と発表した。
声明によると、「水曜日午前10時半頃、シリア・ヨルダン国境の通行困難な地域を違法に越境しようとしていた多数の車輌を発見…、再三にわたる警告にもかかわらず(これを無視したため)…、空軍戦闘機多数がこれらの車輌に警告弾を使用したが、これに従わず進行したため、既知の交戦規則を実行し、(車輌を)破壊した」という。
『ハヤート』(4月17日付)は、高官筋の話として、空爆がシリア領内に対して行われ、四輪駆動車4台が破壊されたと報じた。
また同高官によると、破壊された車輌は、シリアからヨルダンへの密輸を行う犯罪集団が多く使用しているものだという。
なおこれに関して、SANA(4月16日付)は、シリア軍消息筋の話として、「対ヨルダン国境に向かってシリア・アラブ軍所属のいかなる車輌も移動しておらず、ヨルダン空軍の攻撃目標はシリア・アラブ軍に所属するものではない」と報じた。
一方、シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ナースィル氏(政治委員会メンバー)は声明を出し、ヨルダン軍戦闘機による車輌破壊に関して、「アサド政権がヨルダン国境地帯に対して敵対行為を行い、車輌や装甲車を越境させようとした」と主張した。
AFP, April 16, 2014、AP, April 16, 2014、ARA News, April 16, 2014、Champress, April 16, 2014、al-Hayat, April 17, 2014、Iraqinews.com, April 16, 2014、Kull-na Shuraka’, April 16, 2014、Naharnet, April 16, 2014、NNA, April 16, 2014、Reuters, April 16, 2014、SANA, April 16, 2014、UPI, April 16, 2014などをもとに作成。
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イラク軍ティグリス作戦司令部司令官は声明を出し、キルクーク県境で合同治安部隊が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の指導者の一人で「もっとも危険な人物」を逮捕した、と発表した。
AFP, April 16, 2014、AP, April 16, 2014、ARA News, April 16, 2014、Champress, April 16, 2014、al-Hayat, April 17, 2014、Iraqinews.com, April 16, 2014、Kull-na Shuraka’, April 16, 2014、Naharnet, April 16, 2014、NNA, April 16, 2014、Reuters, April 16, 2014、SANA, April 16, 2014、UPI, April 16, 2014などをもとに作成。
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NNA(4月16日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村東部の国境地帯をシリア軍が空爆した。
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ナビーフ・ビッリー国民議会議長(アマル運動書記長、3月8日勢力)は、5月25日に任期終了となるミシェル・スライマーン大統領の後任を選出するための臨時会を4月23日12時に開催すると発表した。
次期大統領選挙をめぐっては、レバノン軍団(3月14日勢力)のサミール・ジャアジャア代表が立候補を表明した一方、自由国民潮流(3月8日勢力)のミシェル・アウン代表が立候補を示唆している。
3月14日勢力(ムスタクバル潮流など)、3月8日勢力(ヒズブッラー、アマル運動など)、中道派・無所属(進歩社会主義党、レバノン・カターイブ党)は、いずれもスライマーン大統領の任期延長と「憲政上の真空」発生に反対するとともに、複数候補者の立候補に難色を示し、コンセンサスに基づく次期大統領の信任を支持しているが、どの候補者を支持するかについては態度を明確にしていない。
AFP, April 16, 2014、AP, April 16, 2014、ARA News, April 16, 2014、Champress, April 16, 2014、al-Hayat, April 17, 2014、Iraqinews.com, April 16, 2014、Kull-na Shuraka’, April 16, 2014、Naharnet, April 16, 2014、NNA, April 16, 2014、Reuters, April 16, 2014、SANA, April 16, 2014、UPI, April 16, 2014などをもとに作成。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーリム市郊外のラアス・ヒスン村に、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員4人が進入し、同村で暮らすシャームの民のヌスラ戦線のアミールであるアブー・ムハンマド・アンサーリー氏(ファーティフ・ラフムーン)を殺害した。

ダーイシュはまた、アンサーリー氏といっしょにいた娘(11歳)、弟のアブドゥッラフマーン氏(アブー・ターティブ、ヌスラ戦線メンバー、37歳)、そしてその妻(ビント・カマール・アブドゥルアール)と娘(4歳)も殺害した。
アンサーリー氏は、1974年生まれの40歳。イドリブ県ムハムバル村生まれで、アレッポ大学地理学部卒。ムハンビル鉄道局長を務めていた。
また『ハヤート』(4月17日付)によると、軍がサルミーン市を砲撃する一方、クマイナース村周辺でイスラーム軍の司令官2人を戦闘の末に殺害した。
一方、SANA(4月16日付)によると、サルミーン市、アルバイーン山、ウンム・ジャリーン村、マンタフ村、タラブ村、アブー・ズフール航空基地周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市旧市街各所に軍が砲撃を続け、ワアル地区で男性1人が死亡、またガースィビーヤト・ナイーム村でも反体制武装集団戦闘員1人が死亡した。
一方、SANA(4月16日付)によると、ヒムス市ワーディー・サーイフ地区に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。
またヒムス市クスール地区、ハーリディーヤ地区、カラービース地区、バーブ・スィバーア地区、バサーティーン・ワアル地区、バーブ・フード地区、アイン・フサイン村、ガントゥー市、タルビーサ市、ガースィビーヤト・ナイーム村、ラスタン市、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、クッバーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
このほか、ヒムス市旧市街、ジュッブ・ジャンバリー地区では、反体制武装集団戦闘員36人が当局に投降した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍はカラムーン地方の山岳地帯への進軍を続け、反体制武装集団はザバダーニー市、ブルダーン市方面へ撤退した。
またドゥーマー市では軍の狙撃により男性1人が死亡したほか、ジハード主義武装集団戦闘員1人も東グータ地方での軍との戦闘で死亡した。
さらにムライハ市およびその周辺を軍が空爆し、同地一帯で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。
このほか、ジャルマーナー市、ダーヒヤト・アサド町に迫撃砲弾複数発が着弾し、女性1人が死亡した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、軍がムーリク市各所を砲撃、国防隊とともに、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ラームーサ地区のガス工場をジハード主義武装集団が砲撃した。
一方、SANA(4月16日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、カフル・フート村、アウラム・クブラー町、バービース村、マンスーラ村、ダーラト・イッザ市、カフルハムラ村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ市シャイフ・サイード地区、アーミリーヤ地区、ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地周辺で、軍とジハード主義武装集団が交戦した。
またイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がイスラーム戦線などとの戦闘の末にハリージー村を制圧し、ブサイラ市に進軍する一方、イスラーム戦線はカバーキブ村でダーイシュ戦闘員13人を殺害し、同村を制圧した。
さらに、SLN(4月16日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がシュハイル村で、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員の遺体56体を住民に引き渡した。
一方、SANA(4月16日付)によると、ダイル・ザウル市ムワッザフィーン地区に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退する一方、シュマイティーヤ町で「テロリスト」12人を殲滅した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、軍がナスル山、サフラ山周辺を砲撃する一方、ブカフリーヤ村にグラード・ロケット弾が着弾した。
一方、SANA(4月16日付)によると、アイン・タシャールマー地方の1017高地を軍と国防隊が制圧、またマトアム・タシャールマー周辺で反体制武装集団を要撃、戦闘員19人を殲滅した。
さらにナスル山、フラーファ地区、タルティヤーフ村、カサブ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市キャンプ地区周辺を軍が砲撃し、反体制武装集団戦闘員1人が死亡した。
一方、SANA(4月16日付)によると、ヌアイマ村郊外、ウンム・ワラド村、ムサイフラ町、アトマーン村、ナワー市、ダーイル町、ヤードゥーダ村、ジャムラ村、アービディーン村、クワダナ村、ガディール・ブスターン村、アスバフ村、ファトヤーン農場、西タッル・アフマル村、ダルアー市各所(アルバイーン地区、ミスリー交差点地区、ビラール・モスク周辺など)および郊外などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, April 16, 2014、AP, April 16, 2014、ARA News, April 16, 2014、Champress, April 16, 2014、al-Hayat, April 17, 2014、Iraqinews.com, April 16, 2014、Kull-na Shuraka’, April 16, 2014、Naharnet, April 16, 2014、NNA, April 16, 2014、Reuters, April 16, 2014、SANA, April 16, 2014、SLN, April 16, 2014、UPI, April 16, 2014などをもとに作成。
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SANA(4月16日付)によると、独立記念日(4月17日)を記念して、各地で軍による「テロとの戦い」と治安・安定回復に向けた犠牲を支持するデモ集会(革命青年連合などが主催)が実施され、多数の市民が参加した。




デモ集会が行われたのは、ダマスカス県ユーズフ・アズマ広場、ザーヒラ地区、ラブワ地区、ダマスカス郊外県のアッサール・ワルド町、ハマー市、ハサカ市、タルトゥース市、ダイル・ザウル市、アレッポ大学など。
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なお、ARA News(4月16日付)によると、ハサカ市でのデモ行進では、参加者が、民主統一党が実効支配するハサカ県のマーリキーヤ市、カーミシュリー市、ダルバースィーヤ市、ラアス・アイン市、アレッポ県のアイン・アラブ市、アフリーン市、トルコのハタイ県(アレキサンドレッタ地方)のアンタキア市の「領土の一体性」を訴えたという。
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バアス党民族指導部とシリア地域指導部は独立記念日(4月17日)に合わせて声明を出し、「シリア国民は、かつて植民地主義の崩壊を宣言した時と同じように、テロと新植民地主義を頓挫させた最初の国民となろう」と鼓舞した。
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外務在外居住者省報道官は、14日のEU外相会議の声明に関して、「シリア内政へのあからさまな干渉」と非難した。
SANA(4月16日付)が伝えた。
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リヤード・ハッダード駐ロシア・シリア大使はツイッターで、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣が死亡したとの一部報道を否定した。
クッルナー・シュラカー(4月16日付)によると、死亡報道は、「ムアッリム外務在外居住者大臣が(ベイルートの病院で)危篤状態に陥ったと喜劇俳優のドゥライド・ラッハーム氏が明らかにした」とするスクープ報道に端を発しているという。
AFP, April 16, 2014、AP, April 16, 2014、ARA News, April 16, 2014、Champress, April 16, 2014、al-Hayat, April 17, 2014、Iraqinews.com, April 16, 2014、Kull-na Shuraka’, April 16, 2014、Naharnet, April 16, 2014、NNA, April 16, 2014、Reuters, April 16, 2014、SANA, April 16, 2014、UPI, April 16, 2014などをもとに作成。
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ARA News(4月16日付)は、アブドゥッラフマーン・ムハンマドを名乗るハマー市の活動家が、カフルズィーター市を軍が「樽爆弾」で空爆し、民間人約15人が呼吸困難などの症状を訴えたと述べ、シリア政府が再び毒ガスを使用していると主張している、と報じた。
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『クドス・アラビー』(4月16日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)(ラッカ州)が、活動家ニハード・バドル氏に関する情報提供に対して2,000,000シリア・リラの報奨金を与えると発表、その逮捕に全力を注いでいると報じた。
同報道によると、バドル氏はラッカ市の活動家で、ダーイシュによる市内での無差別逮捕、処刑、ダーイシュのラッカ州アミールであるアブー・ムクマーン氏(アリー・ムーサー・シャウワーフ)の素性を知っており、ダーイシュはこれらの情報が流出することを恐れているという。
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ラッカ県では、シャームの民のヌスラ戦線が声明を出し、ラッカ革命家旅団との断交を宣言した。
ラッカ市でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘からラッカ革命家旅団が撤退し、ヌスラ戦線の規律を遵守しなかったことなどが断交の理由だという。
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離反士官のムハンマド・ハムウ准将はビデオ声明(http://www.youtube.com/embed/BA-Bc1pF3nc)を出し、アレッポ市およびその郊外で反体制武装活動を続ける武装集団を糾合し、「北の太陽大隊」を結成したと発表した。
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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー代表は、中国を公式訪問し、王毅外交部長と会談した。
会談に関して、中国外交部は声明で「シリア問題に関する中国の関心は、シリア国民の長期的な集団的利益に対して注がれており、中東の平和と安定に資することである」と述べ、当事者間の対話を通じた紛争解決を支持する意思を示した。
これに対して、ジャルバー議長は声明で、「シリア政府が真摯であるなら、連立はジュネーブ2会議第3ラウンドに参加する用意がある」としたうえで、「シリア政府の犯罪を止めるために重要な役割を果たし、政府に圧力をかけ、政治的解決に向かわせるために責任を果たすことが肝要」だと強調した。
ジャルバー代表の訪中には、バドル・ジャームース事務局長、ファーイズ・サーラ政治顧問が同行した。
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シリア革命反体制勢力国民連立のムンズィル・マーフース駐フランス代表(大使)は、パリでロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣と会談した。
ロシア外務省が出した声明によると、この会談で、連立に対して「過激派への不関与」を求めたという。
AFP, April 16, 2014、AP, April 16, 2014、ARA News, April 16, 2014、Champress, April 16, 2014、al-Hayat, April 17, 2014、Iraqinews.com, April 16, 2014、Kull-na Shuraka’, April 16, 2014、Naharnet, April 16, 2014、NNA, April 16, 2014、al-Quds al-‘Arabi, April 16, 2014、Reuters, April 16, 2014、SANA, April 16, 2014、UPI, April 16, 2014などをもとに作成。
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