2014年4月27日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(4月29日付)によると、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュがダルバースィーヤ市でシリア革命反体制勢力国民連立のメンバー2人(ムハンマド・ウサーマ・ムハンマド・サーリフ・アフマド氏、ムハンマド・サリーム・ファーリス・スライマーン氏)を逮捕した。

Kull-na Shuraka’, April 27, 2014などをもとに作成。

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2014年4月27日のシリア情勢:諸外国の動き

化学兵器禁止機関・国連合同派遣団特別調整官のスィグリッド・カーグ国連事務次長補はダマスカスで記者会見を開き、化学兵器廃棄プロセスの進捗状況に関して、化学兵器関連施設1カ所において、7.5~8%の化学兵器関連物質(6.5%は国外への搬出と廃棄が必要)が依然として廃棄・搬出されていないと発表した。

化学兵器関連物質の廃棄作業が進んでいない施設がどこなのかについては明言しなかった。

AFP, April 27, 2014、AP, April 27, 2014、ARA News, April 27, 2014、Champress, April 27, 2014、al-Hayat, April 28, 2014、Iraqinews.com, April 27, 2014、Kull-na Shuraka’, April 27, 2014、Naharnet, April 27, 2014、NNA, April 27, 2014、Reuters, April 27, 2014、SANA, April 27, 2014、UPI, April 27, 2014などをもとに作成。

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2014年4月27日のシリア情勢:イラクの動き

『ハヤート』(4月28日付)によると、シリアのダイル・ザウル県からイラクのアンバール県で活動するイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に燃料を運ぼうとしていた車列をイラク軍のヘリコプターが攻撃した。

この攻撃に先立ち、ラッカ県からダーイシュ指導者のアブー・バクル・バグダーディー氏がアンバール県北部に入ったとの情報が流れていた。

AFP, April 27, 2014、AP, April 27, 2014、ARA News, April 27, 2014、Champress, April 27, 2014、al-Hayat, April 28, 2014、Iraqinews.com, April 27, 2014、Kull-na Shuraka’, April 27, 2014、Naharnet, April 27, 2014、NNA, April 27, 2014、Reuters, April 27, 2014、SANA, April 27, 2014、UPI, April 27, 2014などをもとに作成。

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2014年4月27日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(4月27日付)によると、ベカーア県バアルベック軍アルサール村郊外のワーディー・アジュラム地区をシリア軍が空爆した。

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ジャミール・サイイド総合情報総局元局長の事務所は声明を出し、サイイド元局長がシリアを訪問し、アサド大統領と会談、「レバノン国境に近いシリア領内での「テロリストの浄化」について意見を交換したと発表した。

AFP, April 27, 2014、AP, April 27, 2014、ARA News, April 27, 2014、Champress, April 27, 2014、al-Hayat, April 28, 2014、Iraqinews.com, April 27, 2014、Kull-na Shuraka’, April 27, 2014、Naharnet, April 27, 2014、NNA, April 27, 2014、Reuters, April 27, 2014、SANA, April 27, 2014、UPI, April 27, 2014などをもとに作成。

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2014年4月27日のシリア情勢:国内の暴力

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、クワダナ村東部の東タッル・アフマル一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が軍との交戦の末、同地を完全制圧した。

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ダルアー県では、SMART News(4月27日付)によると、ジハード主義武装集団の砲撃・銃撃を受け、軍がナワー市郊外のマスラ検問所、ラッカト・ハズナ検問所から、タッル・ムジューア方面に撤退した。

一方、SANA(4月27日付)によると、ダーイル町、ヤードゥーダ村、カサーラ村、サムリーン村西部、アトマーン村郊外、ヌアイマ村周辺、ジャムラ村、ラジャート高原、ガーリヤート村西部、ダルアー市各所などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(4月27日付)によると、ダルアー県マアルバ町からアラー村に潜入しようとした反体制武装集団戦闘員を軍が撃退、殲滅した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市旧市街のシリア政府支配地域に対するジハード主義武装集団の砲撃により、21人が死亡、50人近くが負傷、また武装集団は、軍が拠点としていた旧商業会議所ビルを爆破した。

これに対して、軍はアレッポ市旧市街バーブ・カンサリーン一帯、シャッアール地区、ラーシディーン地区、ライラムーン地区、アアザーズ市、マアーッラト・アルティーク村を空爆・砲撃した。

一方、SANA(4月27日付)によると、アレッポ市アーミリーヤ地区、ラームーサ地区、シャイフ・サイード地区、旧市街、ジュバイラ地区、バニー・ザイド地区、サカン・シャバービー地区、ライラムーン地区、ジュダイダ地区、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ中央刑務所周辺、ハーン・アサル村、アターリブ市、マアーッラト・アルティーク村、マーリア市、アナダーン市、マンスーラ村、カフルハムラ村、カフルハラブ村、アアザーズ市、クワイリス村、ラスム・アッブード村、アルバイド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、アレッポ市バーブ・ファラジュ地区、バールーン通り、サブア・バフラート地区などに反体制武装集団が迫撃砲、ロケット弾多数を打ち込み、市民24人が死亡、52人が負傷、建物などが破壊された。

 

このほか、ARA News(4月28日付)によると、ドゥーディヤーン村をイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が襲撃し、クルド人戦線旅団の検問所近くで爆弾を積んだ車2台を爆破した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イフスィム村を軍が空爆した。

一方、SANA(4月27日付)によると、ラッファ村、ダイル・シャルキー村、マアッラ村、カフルナジュド村、ナリラヤー村、タッル・シャッバールーン村、アルバイーン山一帯、マアスィラト・ハラブータッリー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、イドリブ市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民1人が死亡、2人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、タシャールマー山一帯、サルマー町で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(4月27日付)によると、サムラー村の地中海願の前哨地を軍が掌握したほか、カサブ町、ディブサ村周辺、カサーティル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍がザバダーニー市郊外の山岳地帯を砲撃する一方、ムライハ市およびその周辺を空爆した。

一方、SANA(4月27日付)によると、ザバダーニー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民1人が死亡、17人が負傷した。

またカッザーズ地区でも反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供1人が負傷した。

さらにマッザ86地区では、反体制武装集団が仕掛けた爆弾が爆発し、市民3人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(4月27日付)によると、アドラー市旧市街とウンマーリーヤ地区、ジャイルード市郊外、ムライハ市およびその周辺、ダイル・アサーフィール市、ザバディーン市、カースィミーヤ農場、ビラーリーヤ農場、ハラスター市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月27日付)によると、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・フード地区、ナートゥール村、ラスタン市、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、サアン村、アーミリーヤ村、ヒルバト・ハムラ村、タイバ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ヒムス市ザフラー地区、カラム・ルーズ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、女性2人が死亡、16人が負傷した。

さらに、ジャービリーヤ村にも反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、女性1人が死亡、子供1人が負傷した。

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ハマー県では、SANA(4月27日付)によると、フワイジャ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(4月27日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ジュバイラ地区、工業地区、ハリーシャ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, April 27, 2014、AP, April 27, 2014、ARA News, April 27, 2014、April 28, 2014、Champress, April 27, 2014、al-Hayat, April 28, 2014、Iraqinews.com, April 27, 2014、Kull-na Shuraka’, April 27, 2014、Naharnet, April 27, 2014、NNA, April 27, 2014、Reuters, April 27, 2014、SANA, April 27, 2014、SMART News, April 27, 2014、UPI, April 27, 2014などをもとに作成。

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2014年4月27日のシリア情勢:シリア政府の動き

ムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長は、大統領選挙に関する議会臨時会で、スーサン・ビント・ウマル・ハッダード女史、サミール・アフマド・マアッラー氏、ムハンマド・フィラース・ラッジューフ氏、アブドゥッサラーム・ユースフ・サラーマ氏の4人が最高憲法裁判所に大統領選挙への立候補を届け出、2014年4月27日付届出第3~6号として登録されたと発表した。

SANA, April 27, 2014
SANA, April 27, 2014
Kull-na Shuraka', April 26, 2014
Kull-na Shuraka’, April 26, 2014

ハッダード女史は、1963年、ラタキア県サマンディーン村生まれ。学部において機械工学を、大学院で経営学を学んだという。クッルナー・シュラカー(4月26日付)によると、バアス党員だったが、大統領選挙に立候補するに当たり、バアス党を離党したという。

マアッラー氏は1961年、クナイトラ市生まれ。国際法の教授を務めるという。

ラッジューフ氏は1966年、ダマスカス県生まれ。

サラーマ氏は、1971年、ヒムス県ウスマーニーヤ村生まれ。

 

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クッルナー・シュラカー(4月27日付)は、6月3日の大統領選挙でアサド大統領に投票を呼びかけるビラがフブズ(パン)の袋に入られて販売されていると報じた。

27日現在、アサド大統領は大統領選挙への立候補を届け出ていない。

Kull-na Shuraka', April 27, 2014
Kull-na Shuraka’, April 27, 2014

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クッルナー・シュラカー(4月27日付)は、シリア民族社会党(イサーム・マハーイリー派、進歩国民戦線加盟政党)が声明を出し、アサド大統領に大統領選挙への立候補を呼びかけたと報じた。

AFP, April 27, 2014、AP, April 27, 2014、ARA News, April 27, 2014、Champress, April 27, 2014、al-Hayat, April 28, 2014、Iraqinews.com, April 27, 2014、Kull-na Shuraka’, April 26, 2014、April 27, 2014、Naharnet, April 27, 2014、NNA, April 27, 2014、Reuters, April 27, 2014、SANA, April 27, 2014、UPI, April 27, 2014などをもとに作成。

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2014年4月27日のシリア情勢:反体制勢力の動き

『ハヤート』(4月27日付)は、複数の反体制筋の情報として、ヒムス県旧市街で籠城を続けるアンサール集団、ハック旅団がシリア政府の代表者と停戦に向けた協議を行っていると報じた。

停戦協議は、反体制武装集団が捕捉している軍兵士25人の解放と、その見返りとしてヒムス市旧市街からの戦闘員約1,500人の「脱出」の保障を骨子としているという。

AFP, April 27, 2014、AP, April 27, 2014、ARA News, April 27, 2014、Champress, April 27, 2014、al-Hayat, April 27, 2014、April 28, 2014、Iraqinews.com, April 27, 2014、Kull-na Shuraka’, April 27, 2014、Naharnet, April 27, 2014、NNA, April 27, 2014、Reuters, April 27, 2014、SANA, April 27, 2014、UPI, April 27, 2014などをもとに作成。

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